餓狼伝説 / ラストリゾート ~サイトロン1500シリーズ:ゲーム音盤紹介(2)

商品情報

餓狼伝説 / ラストリゾート ~サイトロン1500シリーズ

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CD組数:1
販売:ポニーキャニオン
一般販売開始日:1992年5月21日
価格:1,500円(税別)

 

 

 

元祖NEO GEO対戦格闘ACT「餓狼伝説」とSHT「ラストリゾート」のサウンドをカップリング収録した音盤

 

1991年、アーケード対戦格闘ゲームとしてカプコン社の「ストリートファイターⅡ」が大ヒット中の最中、同ジャンルとしてその人気を二分したSNK社のネオジオ用タイトル「餓狼伝説」と、同社発の同じくネオジオ用シューティングゲーム「ラストリゾート」の2タイトルのサウンドを1枚のディスクにコンパクトに収録したサイトロンレーベルの1500シリーズ企画盤。

 

「餓狼伝説」はSNK社のゲーム規格ネオジオ用に製作された対戦格闘アクションゲーム。本シリーズの成功以降、ネオジオでは同じく対戦格闘アクションとして「サムライスピリッツ」「龍虎の拳」「ザ・キング・オブ・ファイターズ」など人気シリーズを生み出していく。そんな「餓狼伝説」のサウンドはストリートファイトが作品の中心にあることから、主に対戦キャラクター各人の個性や出身地、対戦ステージに沿った様々なテイストのサウンドを味わえる。

一方「ラストリゾート」は同じくSNK発のネオジオ用横スクロールシューティングタイトルで「餓狼伝説」とはジャンルも世界観も180度異なるが、SNK製ネオジオタイトルにおいてはほぼ専属となるサウンドスタッフ、"新世界楽曲雑技団"による独特のテイストは本作でも健在。熱さよりもどちらかというと重厚感のある曲調が「ラストリゾート」サウンドのウリだ。

 

 

 

収録内容

 

「餓狼伝説」では作中ボガード兄弟、もしくはジョー・東を操作し仇敵ギースとの因縁の対決を控え、道中様々な相手とのストリートファイトを経て展開していくが、対戦相手毎に多彩なステージと共に個性的なBGMも多数用意されている。その内容も東洋的なものからロックなものまで多彩に富んでおり、特に印象に残り易いのは「ハレマー教カポエラ派戦いの歌~」(Tr.3)「中国四千年の歴史」(Tr.5)「勇者雷電」(Tr.8)「ギースにキッス」(Tr.12)など。8、12は後の続編「餓狼伝説SPECIAL」にてより完成度が高まったアレンジ楽曲が収録されており、本盤で気に入った方はそちらも必聴だ。

 

続いて「ラストリゾート」。ノリの熱いものや雰囲気が可愛いめのSHTゲームも多い中、「最後の楽園」とのタイトルを掲げる本作は終末的な世界観を醸し出す横スクロールシューティング。全編通して悲壮感と重厚感溢れるサウンドはコアなシューティングファンからも一定の人気を獲得している。

本アルバムでは各ステージとステージボスBGMが同じトラックでの収録という構成になっており、「ラストリゾート」としての実トラック数はわずか9トラック。本作の代表曲とも言えるSTAGE 1のBGM「JACK TO THE METRO」(Tr.19)は「ラストリゾート」収録パートの先頭に「オリジナルバージョン」を特別収録。個人的には更にSTAGE 4の「THE MELTING POINT」も一押し。

また、短い構成ながら「CONTINUE ~GAME OVER」(Tr.25)の「作戦失敗。もう取り返しがつかない」といった絶望感溢れるゲームオーバーのジングルからの「FLOWER DANCING (RANKING)」(同)で、苦しかった戦いからようやく解放された― といったイメージを想起させる曲の流れも巧い。

 

 

 

トラックリスト

 

01~16「餓狼伝説」

17~25「ラストリゾート」

 

01 餓狼伝説タイトル (NEO GEO) ~餓狼伝説タイトル (MVS) ~3人よれば文殊の知恵 (プレイヤーセレクト) ~ファイト! (対戦スタート)

02 下町の暴れんぼう (ダック・キングのテーマ)

03 ハレマー教カポエラ派戦いの歌 ~信ずるものは救われる (リチャード・マイアのテーマ)

04 海は知っている (マイケル・マックスのテーマ)

05 中国四千年の歴史 (タン・フー・ルーのテーマ)

06 結果が全て (対戦結果) ~怪しげな奴 (中間デモ)

07 キングコブラがやってくる (ホア・ジャイのテーマ)

08 勇者雷電 (ライデンのテーマ)

09 はじまるぞー (ボーナス・ゲーム スタート) ~地獄の果て

10 橋を歩けば棒にあたる (ビリー・カーンのテーマ)

11 誘拐 (ギースの手下デモ) ~目覚めの憂鬱 (ギース登場デモ)

12 ギースにキッス (ギース・ハワードのテーマ)

13 ちょっと小生意気な喧嘩野郎 (2P対戦用BGM)

14 勝利の影に (優勝デモ)

15 みつめれば現実 (エンディング)

16 不屈の精神我にあり (コンティニュー)

17 JACK TO THE METRO (LAST RESORT ~ORIGINAL VERSION)

18 LAST RESORT TITLE

19 JACK TO THE METRO (STAGE 1) ~VICE (BOSS 1) ~STAGE CLEAR

20 THE RUINS OF METRO (STAGE 2) ~TYRANNICAL (BOSS 2)

21 SONAR (STAGE 3) ~COLD MACHINE (BOSS 3)

22 THE MELTING POINT (STAGE 4) ~DUSKY (BOSS 4)

23 DON'T TOUCH ME BABY (STAGE5-1) ~FEAR (STAGE 5-2) 

24 THE SUNSET SKY PART II (LAST STAGE CLEAR ~ENDING)

25 CONTINUE ~GAME OVER ~FLOWER DANCING (RANKING)

 

 

 

前身である新日本企画時代を含めSNK製ゲームはこの当時まだゲーム音盤はあまり登場しておらず、そういう意味ではネオジオ作品としてもSNK作品としてもかなり初期の音盤に位置づけされるであろう本アルバム。入手難度面では現状ではまだ比較的手に入れやすい方なので、収録タイトルのどちらかに思い入れがある人には必携の1枚。

現状「ラストリゾート」の音源が丸ごと収録されているのは本アルバムくらいなので、シューティングファンにとっては特に見逃せない1枚とも言えるだろうか。