岩座神の棚田(いさりがみのたなだ) ~重厚な石積みを持つ神秘的な棚田~

 

重厚な寺勾配の石積みが特徴的な、「岩座神の棚田」に行ってきました。

 岩座神の棚田

「日本の棚田100選」に選定されている「岩座神の棚田」は、 千ヶ峰(標高1005m)南側山腹の斜面地にある岩座神地区にあります。

千ヶ峰は「仙ヶ峰」と書かれることもあり、「神おわす」との山岳信仰により「岩座神(いわすわりかみ)山」と呼ばれました。

それが後に「いさりがみ」に変化したといわれています。 

 鎌倉時代から続くと伝えられる岩座神の棚田は、「寺勾配」の反り返りの美しい石積みが特徴です。

「寺勾配」とは寺の屋根の様に、上部にいくほど急になりそり上がる勾配のことです。

お城の石垣にも「寺勾配」のものが多くあります。

 また石積みの間には山々のわき水を田へ引くために、暗きょが張り巡らされています。

散策記

(訪問日2017年5月)

観光案内版のある棚田の南入口に車を停めて、周囲を散策しました。

入口から少し北にある、公会堂の前にも駐車場があります。

棚田の景観

山の斜面に城の石垣のような、しっかりとした石ずみで造られた棚田が連なっています。

鎌倉時代から続く「岩座神の棚田」の石垣は、古いものでは700年も経っていると言われます。

印象的だったのは、その石積みの高さ。

平均2.3m、高いもので5.3mもあるそうです。

(石垣には所々に暗渠が見えます。)

もうひとつこの場所で心に残ったのは、農村の原風景といえるような懐かしい景観です。

棚田の横を流れる川をはさんで古くからの神社が鎮座し、立派な茅葺屋根や白い漆喰壁をもつ民家の見える景観は、自分がイメージする山間の農村そのままの風景でした。

マンネングサ

訪問時、棚田の石垣や畦の所々に黄色い花が咲いているのが見えました。

これは、ベンケイソウ科の多年草であるマンネングサです。

田に水が張られている5月~6月上旬、20cmほどの茎の先に、可憐な花を鈴なりに咲かせます。

花を植えて美しい景観をつくるため、集落の老人会や神戸大学農学部の学生ボランティアなどが石垣のすき間に芽を植えて植栽しています。

まとめ

これほど重厚な石積みをもつ棚田が連なる風景は、他ではなかなか見られないと思います。

農村の原風景的な景観も見所です。

基本情報

所在地

兵庫県多可町加美区岩座神

交通アクセス 

(バス)JR加古川線「西脇市駅」から神姫バス「多可町加美区熊野部」下車。

バス停から徒歩約50分。

(車) 中国縦貫自動車道 滝野・社ICまたは加西ICより約50分

料金 無料