吹割の滝(ふきわれのたき) ~片品渓谷に流れる東洋のナイアガラ~

 

東洋のナイアガラと呼ばれる「吹割の滝」に行ってきました。

吹割の滝

「吹割の滝(ふきわれのたき)」は約900万年前の噴火で噴出した火砕流が冷えて固まった溶結凝灰岩が、片品川の流れによって浸食されてできました。

およそ1万年前に現在の形になったとされています。

凝灰岩・花崗岩が侵食されてできた、割れ目のような溝に流れ込んだ水が飛沫となり、吹き上がる様子から「吹割の滝」と呼ばれるようになったそうです。

落差は約7m、滝幅は約30m。

1936年に、天然記念物および名勝に指定されました。

散策記

(訪問日2011年8月)

JR沼田駅から関越交通バスに乗り約45分、「吹割の滝」バス停で下車をして「吹割の滝」が流れる片品渓谷に向かいました。

渓谷に向かう遊歩道の入口付近には、飲食店や趣のある土産物屋が立ち並んでいます。

 

片品渓谷

急流が流れ奇岩巨岩が連なる片品渓谷には、見応えのある景観が続いています。

鱒飛の滝(ますとびのたき)

渓谷の河床に段差を作って水を落とす鱒飛の滝(ますとびのたき)は、落差15mの迫力がある滝です。

海から川を上ってきた鱒(ます)が、この滝から上流に行けなくなってしまうことから、かつては「鱒止(ますどまり)の滝」と呼ばれていました。

般若岩

文字通り「般若(はんにゃ)」が大きな口を開けているかのように見える「般若岩」。 

浮島

浮島は、片品川の流れの中に島のように浮かぶ陸地です。

浮島には、平安初期の延暦14年(795年)に創設されたという「浮島観音堂」がお祀りされています。

 お堂には、「左甚五郎(ひだりじんごろう)」がつくったとされる、木彫りの浮島如意輪観音がまつられています。

「左甚五郎」は「日光東照宮」の大造営に彫刻の棟梁として参加し「眠り猫」をはじめとする数多の彫刻を手がけた名工 です。

 東照宮完成後も何度か日光を訪れていたという甚五郎が、その帰りに付近の村に宿泊した際、一夜で彫りあげたのがその観音像だということです。

千畳敷

たたみ千畳もの広さがあるといわれる河床。

浮島に架かる浮島橋から眺めると、千畳敷の広さがよくわかります。

「吹割れの滝」に向かう遊歩道から見た、千畳敷に流れる水が陽の光を浴びてキラキラと輝いている様子は、大変印象的でした。

この平坦な地形は、川の浸食が進み勾配がゆるやかになったことで、河床である下面よりも側面にあたる両岸を削る力が強く働いたためにできた地形だそうです。

吹割れの滝

片品渓谷の中でも、一番の見所といえる「吹割の滝」。

川沿いにのびる遊歩道を歩いて、滝の間近まで行くことが出来ます。

「吹割の滝」は、浸食によってできた川底の岩盤の溝に三方から水が流れ込み、水煙を噴き上げる、他では目にすることのない景観が見られる奇勝です。

その雄大さから、東洋のナイアガラの異名でよばれています。

2000年に放映されたNHK大河ドラマ「葵 徳川三代」のオープニングにも登場していたそうです。

「竜宮の椀」伝説

「吹割の滝」には「竜宮の椀」の伝説が伝わっています。

昔から吹割の滝の滝壺は龍宮に通じていると信じられていて、村で祝儀がある時には滝壺にお椀を貸していただけるよう、お願いの手紙を投げ入れて龍宮からお椀やお膳を借りていました。

ところがある時一組だけ返し忘れてしまい、それ以来二度と膳や椀を貸してもらえなくなったということです。

観瀑台

遊歩道を歩いていくと、「吹割れの滝」周辺を眺められる観瀑台に到着します

第一観瀑台、第二観瀑台、第三観瀑台と3つの観瀑台があり、各観瀑台周辺では「吹割の滝」や「片品渓谷」を上部から眺められます。

ちなみに「吹割の滝」が一番よく見えるのは、最初に到着する第一観瀑台です。

まとめ

奇岩が1.5kmに渡って続く片品渓谷では、「吹割の滝」だけでなく自然がつくり上げた数々の雄大な景色を見ることが出来ます。

基本情報

所在地  群馬県沼田市利根町追貝

交通アクセス

(車)関越自動車道沼田ICから国道120号を東に約20km
(バス)JR沼田駅から関越交通バスで45分「吹割の滝」バス停下車

バス料金1250円

料金  無料