~地すべり地を活用した美しい棚田風景~ うへ山の棚田

日本の棚田百選に選ばれている「うへ山の棚田」に行ってきました。

目次

うへ山の棚田

うへ山の棚田は「日本で最も美しい村」連合に加盟している兵庫県香美町小代区の貫田にある棚田です。

棚田のある地名から「貫田の棚田」と呼ばれることもあります。

棚田がある香美町小代区貫田は、全国の黒毛和牛のほぼすべてを子孫とする名牛「田尻」号が生まれ育った場所としても知られています。

棚田の広さは3.1ヘクタール、数は39枚。

規模はそれほど大きくありませんが斜面に畦が独特なカーブを幾重にも描き、前面に眺望が開けていること、休耕田がほとんどなくよく管理されていることなどが評価されて、農林水産省選定「日本の棚田百選」のひとつに選ばれれています。

「うへ山」という名称は、貫田地区の上(うへ)にある山間部であることに由来します。

棚田の景観

(訪問日2017年5月)

貫田集落を抜け、山を車で上がり標高500mの高地にある「うへ山の棚田」に到着。

道路の西側にあるパーキングエリアに駐車をして、棚田を見ました。

等高線状に、やわらかな曲線を描いた水田が幾枚もつらなっています。

田に張られたばかりの水は、淡く空を映していました。

日当たりがよい棚田は東に向かって開け、彼方に山並みを眺められます。

畦がゆるやかな弧をえがいているため、最初はなだらかに見えましたが下部の水田は谷の杉林にかなり接近していて思ったよりも高低差がある棚田であることがわかります。

「うへ山の棚田」は地すべり地をうまく活用した棚田であるため、山陰海岸ジオパークにおけるジオサイトのひとつとなっているそうです。

眺望の良い高所にあり休耕田が少なく、ほぼすべての田に水が張られた大変景観に優れた棚田だと感じました。

(ツツジが植えられ棚田の風景に文字通り一花添えている畦もあります)

休耕田がすくないわけ

ではなぜ耕作放棄地がふえる昨今、この棚田には休耕田がすくないのか。

それは、耕作者の高齢化により休耕田となる予定だった水田を貫田地区の有志の方たちが「俺達の武勇田」として耕作しているからだそうです。

この美しい景観は、地元の人たちの努力によって保たれています。

写真を撮るなら

畦が綺麗な曲線を描く景観に優れた「うへ山の棚田」は、カメラマンの方も多く訪れる場所です。

個人的な見解になりますが、写真を撮る方は早朝に来て朝焼けを撮るか、正午以降に来て太陽が南中からやや西に傾いた順光の状態の時に、写真を撮るのがよいと思います。

棚田は東に向いているため朝方来ると逆光になり、空の色がなかなか綺麗に出てくれません。

自分が到着したのは朝方だったので、逆光の中棚田の全景写真を撮るのに苦心しました。

まとめ

「うへ山の棚田」は休耕田が少なく、どの角度から見ても綺麗な棚田を見ることが出来ます。

ほぼ完全に、昔ながらの棚田の風景を残す貴重な場所だといえるでしょう。

東の眺望が開けているため、日を選べば登り来る朝日と棚田を同時に鑑賞できるのではないかと思います。

夜明け前に来れば、訪問日にも朝日を眺められたでしょう。

(しかし自分が到着したのは日が少し高くなった午前8時頃でした。)

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基本情報

住所 兵庫県 美方郡香美町小代区貫田

交通アクセス JR八鹿駅から全但バス(秋岡行き)貫田下車徒歩30分

料金 無料 

地図