「レイトン教授vs逆転裁判」

 

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基本情報

レイトン教授vs逆転裁判

機種:ニンテンドー3DS(SDゲームカード/ダウンロード版)

発売:レベルファイブ

開発:レベルファイブ(レイトン教授パート)/カプコン(逆転裁判パート)

プレイ人数:1人

発売日:2012年11月29日

ゲームジャンル:ナゾトキ・法廷アドベンチャー

備考:無料ダウンロードコンテンツ有

最大セーブデータ数:3

 

 

 

DSシリーズの二大アドベンチャーゲーム夢の競演

 

考古学者エルシャール・レイトンとルーク少年のコンビが

旅先のあちこちに散りばめられたナゾを解明しながら物語を読み解いていく

ナゾトキアドベンチャー『レイトン教授』シリーズと

弁護士成歩堂龍一と霊媒師の卵、綾里真宵のコンビが

集めた証拠品で法廷の場で証人のムジュンを暴き、事件の真犯人を

少しずつ追い詰めていく といった爽快感がウリの

法廷アドベンチャーバトル『逆転裁判』シリーズ。

 

ニンテンドーDS、及び3DSシリーズのアドベンチャーゲームを代表する

この2大シリーズがメーカーの垣根を越えてクロスオーバーし、

1本の大作アドベンチャーゲームとして登場したのが『レイトン教授vs逆転裁判』だ。

 

 

レイトン教授シリーズではお馴染みとなるキャストに加え、逆転裁判シリーズからも

映画版で主役を演じた二人によるキャスティングが採用されており

要所要所の範囲内ではあるが各担当俳優、声優による熱演も楽しめるのも特徴の1つで

さながら一本の劇場用映画を見ているかのようなスケールの作品に仕上がっている。

 

 

 

 

 

魔法が実在すると言われる街

'ラビリンスシティ'に招かれた登場人物達を待つ事件とは

 

レイトン教授の下に転がり込んできた少女マホーネ・カタルーシアを巡って

数奇な運命に導かれるかのように、教授とルーク少年はやがて

ラビリンスシティという街に辿り着く。

そこは魔法が実在するという、およそ浮世離れをした常識が成立している世界だった―

 

一方、同じくとある事件の特別弁護士としてロンドンに招待された

成歩堂と同行者の真宵はある事件の被疑者から弁護を任されるのだが―

 

 

ロンドンから舞台を移して一転、中世の時代を彷彿とさせるラビリンスシティは

比較的、シリーズを通して英国がプラットフォームとなるレイトン教授シリーズの

世界観の方に親和性があり、同シリーズ内の作風とも違和感なくハマっている。

 

かといって逆転裁判サイドのキャラが馴染みにくいか、というと全くそんなことはなく

逆転シリーズの塗和也氏が手掛けた様々な頭身を持つ

本作オリジナルキャラ達と作中で肩を並べてみても、全く違和感はない。

(各種メディア上でのインタビューでも、両作品間のキャラが並ぶ際に

 違和感が生じないよう慎重に頭身などを調整した、と語られている)

 

 

一方で、裁判パートでは日頃の法廷で扱う指紋や写真などの

現代では当たり前とも言える技術的な概念がラビリンスシティには無い、といった

審理中で融通の利かない局面もちらほら登場するなど、既存のシリーズでの常識を

覆すような場面がみられるのは面白い点だ。

 

 

 

アドベンチャーパートは「レイトン教授」シリーズベース

 

「レイトン教授」シリーズと「逆転裁判」シリーズの競演となる本作は

ゲーム部分も勿論両作品に沿ったシステムが起用されており、

特にどちらのシリーズもプレイ済みでどちらのシリーズも好き、という人にとっては

最後までダレることなく楽しめるものとなるのは間違いない。

 

 

本編の半分以上を占めているアドベンチャーパートでは、「レイトン教授」シリーズの

同パートをほぼそのまま持ってきたシステムとなり

虫眼鏡型のカーソルを気になるところに合わせて調べることで

住人との会話や、調べた対象に対しての同行者のコメントを楽しめる。

 

 

そして「レイトン教授」シリーズといえば欠かせないのが「ナゾトキ」要素。

本編中には約70種類のナゾ(ミニゲーム)が随所に隠されており

ナゾ解明までの試行回数に応じてピカラットというポイントを一定数獲得が可能。

 

 

ピカラット自体は本編中に使用を要求されるような場面はないが

ゲームクリア時に貯まっていた数に応じてCG集、サウンドモードなどの

隠し要素各種がクリア後に解禁される仕組みだ。

全ての隠し要素を解禁したいなら、どのナゾでも一発クリアを目指しながら

極力高い数値をキープするのが重要となるだろう。

 

 

 

 

ストーリー展開で挿入される「逆転裁判」シリーズ準拠の

法廷パート

 

ストーリーが進む内に、裁判が行われる展開へと移行するが

ここでいよいよ「逆転裁判」シリーズ名物の法廷パートが登場となる。

全シリーズ通して、本作が初の3Dモデル採用の逆転シリーズということになるが

立体視対応になったことで法廷の臨場感も増しており、DSシリーズから移行してきた

プレイヤーにとっては新鮮さを感じること必至だ。

 

 

法廷パートのシステムは逆転シリーズをそのまま踏襲したもので成っており、

各証人の証言から「ムジュン」を見つけ出しておかしな発言に対して異議を唱えたり、

審理中に集まっていく証拠品を適切な場面でつきつける―

といったお馴染みの方法で証言の嘘を暴き、事件の真相を少しずつ紐解いていく。

 

 

ファンの間では通称"巧節"と言われる逆転シリーズのシナリオ担当、巧舟氏の手掛ける

味わい深いテキストは本作「レイトン教授vs逆転裁判」でも炸裂している。

それに伴い、今迄のシリーズどおり各証人は氏のセンスによって味付けがなされた

一癖も二癖もある人物ばかりが揃っており、証言を崩そうにも一筋縄ではいかない。

また審理中の新要素として複数の証人を相手に尋問を行う

「群衆裁判」が追加されており、このシステムは後にカプコンから展開する

「大逆転裁判」シリーズにも受け継がれた。

 

 

 

魔法が実在する世界で、裁判の法廷に立つ といった

これまでにない異色なシチュエーションでこそあるが

法廷パートについてはいつもどおりの逆転裁判を踏襲したものになっているので

シリーズファンは安心して頂きたい。

 

 

 

両作品のファンだけでなく、これからシリーズを追いたい

というユーザーに向けての入門編としても

 

探索&ナゾトキと、裁判を交互に進めて行くことで展開していく

「レイトン教授vs逆転裁判」は全10章構成となる長編の物語。

ストーリーテラーと呼ばれる人物が描く"物語"に、街の運命が握られている

と言われるラビリンスシティに秘められた最大のナゾとは…。

 

 

2大アドベンチャー作品がガッチリ手を組み、互いの個性をぶつけ合った結果

レイトン教授シリーズとしても、逆転裁判シリーズとしても

堂々の「新作」として通用する完成度へと見事に昇華された1本と言える。

両作品のファン、というユーザーが最も楽しめる作品となるのは間違いないが

どちらか片方しか遊んだことない、というユーザーにももう一方のシリーズを

知るいい機会ともなるのは確かだ。

メーカーを跨いだクロスオーバー作品ということで、続編の予定は現在発表はないが

同様のタッグで是非とも新作の登場に期待したい。

 

 

また本作では無料ダウンロードコンテンツも配信されており(※要ソフト更新)

こちらは本編クリア後の「アフター」的なスペシャルエピソードと

新作ナゾトキを含めたショートストーリー集となっており

ゲームクリア後にダウンロードが可能となる。

発売日以降、約1年間順次配信されていたものだが

各登場キャラ達のユニークな一面が窺えるので、クリア後には是非一度覗いてみよう。