「Steins;Gate ELITE(シュタインズ・ゲート・エリート)」をプレイ(3)

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前回記事  

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【注意】本記事では作中のストーリーラインに添った記述を行っています。ネタバレを気にされる方は閲覧ご注意下さい。 

 

 

前回記事の続きです。CHAPTER.1の後半突入まで進めていきます。

ATFで牧瀬紅莉栖と思いがけない再会を果たし、驚くオカリンですが―。

 

 

なおゲーム本編ではこの辺りから専門的な用語が頻発したり、それにまつわる解説がたっぷり出てきますが、当記事ではストーリー中心にまとめていく方針のため、その辺りについては必要なシーンを除き、要点だけ抑えて極力省いていきます。

今回は物語のベースとなる用語が取り分け多いため、例外的に詳しく記載しています。その分、文字数も多めとなっていますがご了承下さい。

 

 

 

 

紅莉栖が何故生きているのか?

 

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「あの、なにか?」

驚きの顔でもってオカリンに突然見つめられ、訝しむ紅莉栖。

 

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「き、さま……

 貴様は、死んだはずだ! なぜ、ここに……!?」

そこに立っているのは、ラジ館の8Fで先ほど血まみれで倒れていた牧瀬紅莉栖当人に違いありません。

同時に本人の衣服には血液の痕跡がないことも確認し、さらに驚くオカリン。

「無傷……!」

 

 

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「無事だったのか? ケガは平気なのか? いや、そんなはずはない、牧瀬紅莉栖は何者かに刺されて血まみれで――」

「ちょっと。勝手に殺さないでくれますか? 私、ピンピンしてますんで」

 

悪霊か祟りの類なのか、と中々目の前の紅莉栖の存在を受け入れられないオカリンは、衝動的に―

 

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「ある……実体が、ある。やはり幽霊だというのは考えすぎか……」

紅莉栖の髪の感触を確かめたり―

 

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頬をつついたり、とやりたい放題。さすがに紅莉栖も黙っていません。

「…………おい」

 

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「おのれは、警察に突き出されたいのか?」

「……俺は真実が知りたいだけだ」

 

身体に刺し傷があるかないかを確認しないと確証を得られない

 

そう思ってオカリンは、紅莉栖の服に手を―

 

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「なにが真実よ、このHENTAI! バカなの? 死ぬの!?」

ルイスちゃんの名ゼリフキタコレ!」

後者のセリフは言うまでもなくダルです。

 

 

オカリンは中鉢博士の発表会で目の当たりにしたことを説明しますが、人工衛星の墜落によって発表会はそもそも中止になった、とダルが答えます。

 

「……中止!?」

 

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自分が体験したことと周囲との事実が噛み合わず、一人焦燥感に駆られるオカリンですが―。

 

「ねえ、ちょっとあなた」

とそこに紅莉栖の呼びかけが。

 

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「わ、我が名は鳳凰院凶真だ」

「鳳凰院さん、今の話、詳しく教えてほしいんですが」

 

オカリンが見たものと事実との間の齟齬について興味を示した紅莉栖。

と、そこへ―

 

「牧瀬さん。そろそろ時間ですし、始めましょう」

と教授の合図が。

 

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「え? あ、はい……っ」

 

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紅莉栖はオカリンを一瞥して、小会議室へと向かっていきました。

彼女もこれから行われるというATFの講義に参加するということでしょうか。

 

 

 

 

牧瀬紅莉栖の講義

 

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「ええと、今日は私のような若輩者の話を聴きに来てくださって、ありがとう」

 

紅莉栖の後に、同じく小会議室に入っていったオカリンとダルは、壇上に立った紅莉栖の姿を見て唖然。

 

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「講義をする方だったのか…」

 

 

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挨拶を終えた直後、紅莉栖に睨まれるオカリンですが

 

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負けじ、と睨み返し、ぷいと目を逸らしてしまいます。

ふん、天才少女だかなんだか知らんが、気にくわないな。

 

あれは猫をかぶっているが、本性はかなり生意気な性格だ、と紅莉栖を分析。

…まあ今までのところは、傍目には紅莉栖に対しては一方的にオカリンが無礼なことをしているように見えますが―。

 

 

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講義では「タイムマシンをテーマに話してほしい」と言われており、それに応えようと言う流れのようですが、紅莉栖はその直後

 

「最初に結論を言ってしまうと、タイムマシンなんていうのはバカらしい代物だということです」

 

とバッサリ。

 

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「異議あり!

 タイムマシンが作れないと決めつけるのは早計だ!」

「オカリン、無茶しやがって……!」

脊髄反射的に異議を申し立てるオカリン。

 

 

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「ええと、まあ、はい、いいですよ、ディスカッション形式の方が、話も弾むでしょうし

 でもその前に、私の考えを話させてください」

オカリンの食らいつきっぷりに、どうやら紅莉栖の方も臨戦態勢に入ったようです。

 

 

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「これまで、世界中の科学者たちがタイムトラベルについての理論を提唱してきました。主な理論だけでも、11に及びます」

 

紅莉栖は、世界の科学者達によって提唱されてきたタイムトラベルについての11の理論を順に挙げていきます。

 

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ここで名前が挙がった11の理論は上画像のとおり。

作中この講義では中でもワームホール理論宇宙ひも理論について触れられています。

 

 

移動する速度が光速に近付けば近付くほど、時間は遅く流れる。

アインシュタイン相対性理論に基づくなら、未来へのタイムトラベルは今すぐにでも可能である

逆に過去に行きたいのなら、望遠鏡で空を見れば何万年も前の光を見ることができる

 

 

といったような前置きを話した上で、紅莉栖の講義は続きます。

 

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「例えば実際に、皆さんが身体ごと過去や未来へ行くことができるようなタイムマシンを作るには、まず何が必要か、考えてみましょう」

 

以降、緑字の部分は紅莉栖の作中での講義のまとめとなります。

面倒でしたら読み飛ばして頂いても差し支えありません。

 

 

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宇宙ひも:超巨大な質量を持つひもみたいな形の"ひび割れ"

宇宙ひもはその質量の巨大さゆえに時空を歪める性質を持ち、その歪みによって角度が欠損している部分を1周することでその通過時間はゼロになる。(時空の角度欠損)

この性質を応用して、先述の相対性理論をあてはめるとゼロだった通過時間をマイナスにしてしまうことができる。

2本の宇宙ひもを使って角度欠損ジャンプを行い、元の地点へと周回することでその周回にかかる時間はゼロになる

 

 

作中の紅莉栖の宇宙ひも理論の説明をまとめるとこういうことみたいです。

 

仕組みとしては、主観では周りの流れる時間が遅く感じられるので、それがゼロを超えてマイナスに到達することで過去へと進んでいることになる、という話ですね。

 

 

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「……どうです、鳳凰院さん。宇宙ひも理論でのタイムトラベル、挑戦できると思いますか?」

 

オカリンはできるわけないだろ。と心の中でツッコミは入れるものの無言で返します。

名指しで突然振ってくるという行為もオカリンからすれば屈辱的だったのでしょう。

紅莉栖は続いて、だったらもう1つのワームホール理論はどうです? と挑戦的。

 

 

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ワームホール空間に空いた穴のようなもの。2つの穴同士が繋がっており、通過時間ゼロで抜けられる

ただし超重力のため、開通と同時にトンネル内は潰れて極端に狭まった状態になる。

その重力に反発して穴を広げるために質量がマイナスとなるエキゾチック物質が必要になる。

穴の中にエキゾチック物質を注入して穴の中を安定させる。この時点で瞬間移動は成立。

2つの内一方の穴を光速で宇宙の果てまで飛ばした後、すぐに元の場所まで引っ張る。こうすることで、引っ張られた穴はもう一方の穴よりも過去にあるということになる。

この状態でワームホールに突入し、引っ張られた穴の方に向かえば過去へと向かうことになる。そのまま往復すればタイムトラベルが成立。

ただしワームホールもエキゾチック物質も今のところ実在は確認されていない。

 

 

こちらも宇宙ひも理論と同じく相対性理論を絡めれば、という条件付きではありますが一応証明はされているようです。

タイムトラベルにおいては、色々な条件に加えて「光の速さ」が必要な要素としてその前提となるようですね。

 

 

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「バカらしい、と最初に言った理由は分かってもらえましたか?

 タイムトラベルの理論はどれも思考実験です。それらの理論からでは、実際にタイムマシンを作ることはできないということ。それが私からの解答です。」

 

因果律に関する根本的な問題が解決されていないから無理、と更に付け加える紅莉栖。

「タイムパラドックス(質量保存の法則)」の事か?と尋ねるオカリンでしたが、それとはちょっと違う、といったニュアンスで紅莉栖は返します。

 

 

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「タイムパラドックスはタイムパラドックスでも、"親殺し"のタイムパラドックス*の方です

 そのパラドックスの解が導き出されない限り、タイムトラベルは実現できない。絶対に。」

*:時間遡行で自分を産む前の親を殺すと、結果的に生まれて来るはずの自分も生まれてこなくなるのではないか―、という考え方から発生する矛盾のパラドックス)

 

 

 

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「矛盾が生じることは因果律の崩壊、相対性理論の崩壊、さらにはこの世の全ての物理法則の崩壊を意味するのよ

 だから、例え0.000001%でも起きる可能性のあるどんな行動も、絶対に実行には移せない。そう考える方が自然じゃないですか?」

 

 

本編での紅莉栖の講義シーンはここで締めくくられています。

 

このシーンはひたすら内容が専門的で興味のない人には眠くなる話ではありますが、比較的物語の骨子となるようなことをちょこちょこ話していたりします。

 

その中でも特に重要なのは、相対性理論と因果律でしょうか。何故重要なのかは進めて行けば次第に明らかになってきます。

 

 

 

 

鳳凰院凶真の弟子

 

紅莉栖の講義は結局最後まで聞いていったオカリンとダル。

 

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議題中に取り上げられていた理論についても分かり易く丁寧に説明しており、間違いなく彼女は天才である とオカリンは悔しがりながらも紅莉栖の事を認め始めます。

 

 

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ATFに現れた紅莉栖はもはや幽霊とは思えないが、念のためにお祓いをしてもらおう― と言うことでオカリンは柳林(やなばやし)神社へとやってきます。

 

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「あれれ?オカリンだー。トゥットゥルー♪」

社殿の前には2人の少女の姿が。一人はまゆり。

 

 

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もう一人の巫女服に身を包んだこの人物は漆原るか(うるしばら るか)(CV:小林ゆう)。

オカリンによれば"鳳凰院凶真の弟子"ということのようです。

このような出で立ちですが、この神社の宮司の"息子"。れっきとした男の子です。

 

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「岡部さん、こんにちは」

 

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カメラ小僧に絡まれていたところを助けて以来、懐かれてしまった といった縁のようです。

まゆりとはクラスメイトということで、るか君は高校生なのですね。

 

「妖刀・五月雨はちゃんと使っているのか?」

 

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「は、はい……」

「清心斬魔流(せいしんざんまりゅう)を極めさえすれば、お前は己の内にある邪悪な炎に焼かれずに済む」 

 

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『妖刀・五月雨』は模造刀ということになっているが、ふさわしい使い手が現れた時その真の力を解放するのだ と凶真は語ります。

 

また何やら厨二病らしきぶっ飛んだ設定が炸裂してるようですが、彼に一体何を教えてるんでしょうね鳳凰院さんは…。

 

 

「岡部さんには感謝しています」

「俺は岡部ではない」

「ごめんなさい、凶真さん」

 

師弟ということからか、特に名前の呼び方は徹底しているようで。

 

 

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「分かればいいのだ。では合言葉を」

「あ、ええと、エル……プサイ……コンガリゥ……?」

「違う! コンガリゥではなくコングルゥだ!」

 

毎回るか君が合言葉を間違えてしまい、凶真がツッコミを入れるというこのやり取りは、二人が登場するシーンの定番の一つになっています。

 

 

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本格的なものでなくて気休め程度のものでいいから、とるか君にお祓いを頼みたいオカリンは、「例のアレ」を持ってこいと唐突な振り方をします。

ちなみに鳳凰院凶真は基本的にるか君をルカ子と呼んでいます。

 

ここでの例のアレというのは御幣のことなのですが、名前を知らなかったオカリンは已む無くそういう表現を取っています。

 

 

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「うっ、俺に……取り憑いた悪霊が……っ」

るか君をその気にさせるために、急に一芝居打ち始める凶真。

 

「お祓いを……急げ……! この前、教えた通りに……やればいい……!」

「は、はい……!」

 

 

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こいつが男だと理性では分かっているのだが、その可憐すぎる容姿のせいで、か弱い女の子を泣かせるような罪悪感がある。

 

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だが男だ。

 

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まゆりより背は高いが、身体付きはとても細い。

 

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だが男だ。

 

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巫女服が似合っている。

オカリン、ほんのり顔赤らめてないか…?

 

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だが男だ。

 

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もう夕暮れが近いというのに、暑いな。

 

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だが男だ。

 

途中から、「だが男だ。」ってただ言いたいだけになってるような。(笑)

ここはゲーム原作版でも面白いシーンでしたが、ELITEでも結構忠実ですね。

 

 

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「……大丈夫だ。悪霊は去ったようだ。よくやったな、ルカ子」

「お役に立てて、よかったです……」

 

 

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そうしてトウモロコシを頂いて帰路につく二人。

 

 

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ラボへの帰り道、まゆりはそろそろバイトだからと時間を懐中時計(カイちゅ~)で確認。

まゆりのバイト先は後々登場します。

 

 

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ならば、とトウモロコシの袋をまゆりの手から預かろうとするオカリン。

鳳凰院凶真を名乗っている時は偉そうですけど基本的に彼は、特にまゆりには優しいんですよね。

 

 

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「ありがとー

 んじゃ、まゆしぃはこれからバイトだから、もう行くねー」

 

しかし、オカリンには気になっていることが一つあり、それを聞いておきたくてまゆりに尋ねます。

 

 

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「……まゆり。お前はあの時ラジ館で、男の悲鳴を聞いたよな?」

「悲鳴……?

 それっていつのことー?」

 

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「今日の昼だ」

 

 

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あの悲鳴は紅莉栖刺殺事件の際、あの会場にまゆりと一緒にいたという証明になる数少ない手がかりです。

しかしまゆりの答えは―

 

 

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「聞いてないかなー」

やはりオカリンの体験した事と噛み合いません。

 

 

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「……そうか。分かった。だったらいい」

「変なオカリーン」

 

 

そう言ってまゆりと別れ、一人ラボへと戻るオカリン。

肝心なところで何処とも悉く話が噛み合わず、翻弄されているかのよう―

 

 

 

といったところで、今回はここまで。

次回もCHAPTER.1を進めて参ります。

 

 

 

(次回へ続きます)  

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