藤を観賞するため丹波の古刹、百毫寺を訪ねました。
アクセス
訪問日は車で、白毫寺に参拝しました。
「水別れ街道」「県道283号」を走り、「百毫寺」駐車場に到着。
駐車場
お寺の手前に普通車50台以上停められそうな、舗装のされていない大きな駐車場がありました。
駐車料金は無料。
駐車場にはトイレもあります。
近隣交通機関から
JR福知山線「市島駅」から「県道283号」経由で約 4.4 km
舞鶴自動車道「春日I・C」付近から国道175号/国道176号/ 県道283号を経由して約6.6km
五大山 白毫寺(びゃくごうじ)
兵庫県に建つ白毫寺は、中国・五大山での修行後に日本を訪れたインドの僧、法道仙人により705年に開基されたとされる古刹です。
また中興の祖といわれ五大山で修行を重ねた慈覚大師円仁は、周囲の山並みが五大山に似ていることから、山号を五大山と命名して密法法具を伝えました。
開祖も中興の祖も、五大山に不思議な縁をもつお寺だといえます。
白毫寺の名称は天竺から伝えられたと言う本尊の薬師瑠璃光如来が、眉間の白毫から神々しい瑞光を放っていたことから名付けられたといわれます。
現在は、花と紅葉の美しいお寺として知られ、特に春に咲く藤の花は、九尺藤と呼ばれ有名です。
白毫寺境内
お寺近くにある駐車場に車を停めて、境内に向かいました。
入口
お寺の入口には、七福神の像が並んでいます。
石門
この門の手前で入山料300円を収め境内へ入ります。
石門の近くに建つ鐘楼の前には、マニ車がありました。
チベット仏教の話で聞いたことがある気がしますが、日本のお寺で見かけることは少ないように思います。
マニ車を一度まわすとお経を一度唱えるのと同じ功徳があるといわれています。
屋根つきの太鼓橋
参道脇の池には、屋根のついた太鼓橋が架けられていました。
橋の手前は俗世界。
向こう側は仏の悟りの世界を表しています。
橋の急こう配は悟りの道への厳しさを表現しているそうです。
熊野権現社 薬師堂
参道横には池と太鼓橋をはさんで、閑寂とした樹林が広がっていました。
北側にある石段を登った先には、薬師堂が佇んでいます。
この静穏な空間は、悟りにいたり穏やかになった心の世界を表しているのでしょうか。
薬師堂の裏手には、百毫寺の守護神である熊野権現社がお祀りされています。
山門~本堂
山門です。
山門をくぐると、立派な本堂が建っています。
白毫寺の藤
本堂を抜けると、大きな広場がありました。
南には仏像が立ち並び、北と西にL字型をした藤棚が続いています。
藤はちょうど満開で、多くの参拝者で賑わっていました。
北側にある藤棚の裏山の斜面には、もう一段藤棚が造られています。
こちらは造られてから間がないのか、花のボリュームはそこそこといったところです。
しかし眺望に優れ、広場と山並みを見渡すことが出来ました。
立ち並ぶ十三仏
広場に並ぶ十三仏の下には、それぞれの仏の梵名が記されています。
藤のライトアップ
訪問日は日没から21時まで、藤棚がライトアップされていました。
長大な藤棚がライトに照らされ、夕闇に浮かび上がる姿は幻想的です。
ライトアップには五種のライトを使用しているそうで、透明感のある淡い色合いをくわえて藤の花を彩っていました。
(ライトの色の違いは目視ではわかりにくいですが、写真にとるとよくわかるそうです。)
まとめ
長大な藤棚に咲く藤の花は、かなりの見応えです。
特に、周囲を山に囲まれ街の光が届かない境内の広場にライトアップされた藤棚は、幽玄な雰囲気をかもし幻想的な光景を見せていました。
ちなみに白毫寺の境内には、クジャクがかわれています。
クジャクは、毒蛇を食べることから仏教の守護神とされることもある鳥です。
基本情報
所在地
兵庫県丹波市市島町白毫寺
交通アクセス
(電車)JR福知山線「市島駅」から「県道283号」経由で約 4.4 km
(車)舞鶴自動車道「春日I・C」付近から国道175号/国道176号/ 県道283号を経由して約6.6km
料金
入山料 300円
訪問日
2015年5月