
Tails of Iron の作品解説
Tails of Iron の基本情報
| タイトル | Tails of Iron(テイルズ・オブ・アイアン) |
| ジャンル | 2D横スクロールアクションゲーム |
| プラットフォーム | Steam・PlayStation 4・PlayStation 5・Xbox One・Xbox Series X/S |
| メーカー | Odd Bug Studio・United Label |
| 公式サイト | Tails of Iron Odd Bug Studioサイト(英語) |
ゲームの概要
ネズミ王国の若き王子レジ―が戦士長グリーン・ウォート率いるカエルの軍隊により奪われた王国を取り戻す戦いを描いたメトロイドヴァニア・タイプの2D横スクロールアクションゲーム。
プレイヤーは主人公レジ―を操作し、侵略者のカエルたちを王国から追い払う戦いを続けることになる。

王国を再興するためにはカエルたちと戦うだけではなく、民の苦難を解消することも必要だ。
民の苦難を解決するため、カエルとの戦闘以外にも様々なクエストを攻略することになる。

レジ―は戦士長グリーン・ウォートと奴の率いるカエルの軍隊により失った王国を取り戻すことができるのか?
ゲームの流れ
ゲームの目的は王子レジ―を操作し、戦士長グリーン・ウォートとその配下のカエルたちを倒して王国を再興させることだ。
レジ―が物語の主要キャラと会話することでメインクエストが発生、クリア条件を達成しするとクエストは完了する。
クエストを完了させると行動範囲が広がり、新たなエリアの探索を行えるようになる。
メインクエストを進め、仇敵グリーン・ウォートを倒すとエンディングだ。
また、メインクエスト以外にも掲示板から受注するサイドクエストや会話から受注するミニクエストなどもある。
システムについて
ゲームの操作についての説明。
ボタン操作の表記はXBOXコントローラー(PS4コントローラー)とする。
基本操作
2D横スクロールアクションゲームとしてオーソドックスなシステムとなっている。
難しいアクションを求められることも無いので探索中の操作ミスでゲームオーバーになることはほとんどない。
本作ならではの特色として、装備している武器の重量が移動速度に影響を与えるため、「武器をしまう」や「片手(or 両手)武器を装備する」といった操作が存在する。

| 移動 | 左ステックの左右 | 左右に移動する。 |
| ジャンプ | Aボタン(×ボタン) | ジャンプする。 梯子に向けてジャンプすると梯子につかまることができる。 壁に向かってジャンプし、壁に触れるタイミングで再度ジャンプボタンを押すとで、壁を蹴って跳躍できる。 |
| アクション | Xボタン(□ボタン) | 調べる、会話する、設備を使用するなどのアクションを行うことができる。 |
| 登る | Aボタン(×ボタン) | 梯子を登る。 左ステックの上でも同じ動作を行える。 |
| 降りる | 左ステック下 | 梯子を降りる。 |
| 手を離す | Bボタン(○ボタン) | 梯子などから手を離して下に落ちる。 |
| 武器をしまう | 上キー | 装備している武器をしまう。 武器を装備していると移動速度が落ちるため、武器をしまうことで移動速度が速くなる。 |
| 片手武器を装備する | 左キー | 片手武器を装備する。 剣・斧・槍の3種類の片手武器が存在し、武器により攻撃モーションが異なる。 盾を所持していると盾も装備する。 |
| 両手武器を装備する | 右キー | 両手武器を装備する。 剣・斧・槍の3種類の両手武器が存在し、武器により攻撃モーションが異なる。 |
| マップ | ビューボタン (タッチパッドボタン) | マップ画面を呼び出す。 受注しているミッションの確認もマップ画面から可能できる。 |
| ズームイン/ズームアウト | マップ画面で 右ステックの上下 | 右ステックの上でマップを拡大、下でマップを縮小する。 |
戦闘操作
攻撃手段として片手近距離攻撃・両手近距離攻撃・遠距離武器の3種類、防御手段としてブロック・受け流し・回避の3種類がある。
近距離攻撃はボタン長押しによる強攻撃があり、両手近距離攻撃の強攻撃のみ敵のガードを崩せるなど攻撃方法に特色を持たせている。
防御については敵の攻撃時に発する警告色により対応できる防御手段が異なり、戦闘が単調にならないシステムとなっている。
また直前防御による弾きやボスキャラへ止めを刺す処刑システムなど最近流行りのシステムを取り入れることでアクションゲームとしての楽しさを深める工夫もみられる。

| 片手近距離攻撃 | RBボタン(R1ボタン) | 片手武器で攻撃をする。 ボタン長押しで強攻撃を出すことができる。 片手武器は剣・斧・槍の3種類あり、武器の種類により速度、攻撃範囲が異なる。 |
| 両手近距離攻撃 | RTボタン(R2ボタン) | 両手武器で攻撃をする。 ボタン長押しで強攻撃を出すことができる。 両手武器は剣・斧・槍の3種類あり、武器の種類により速度、攻撃範囲が異なる。 強攻撃は通路をふさぐ木の壁を破壊したり、盾を持っている敵をひるませることができる。 |
| 処刑する | 左スティックボタン (R3ボタン) | HPがゼロになったボスキャラへ止めを刺す。 処刑せずに一定時間たつとボスキャラのHPが回復してしまう。 |
| ブロック | LTボタン(L2ボタン) | 敵の攻撃を防御する。 近距離攻撃をタイミングよく防御すると相手の態勢を崩すことができる。 |
| 受け流し | LTボタン(L2ボタン) + RTボタン(R2ボタン) | 黄色の警告が表示された攻撃を受け流せる。 受け流しが成功すると相手の態勢を崩すことができる。 |
| 回避 | Bボタン(○ボタン) | 赤色の警告が表示された攻撃を回避できる。 通常の移動より素早く動けるため、敵との距離を取りたい場合にも利用する。 |
| 治療する | LBボタン(L1ボタン) | バグジュース(虫の体液)を飲んでHPを回復する。 樽や虫の死骸からバグジュースを補充できる。 |
| 毒 | 下キー | 近距離武器に毒を塗ることができる。 毒は3個までストックできる。 |
| 遠距離武器を撃つ | Yボタン(△ボタン) | 遠距離武器で敵を攻撃する。 矢などの残数だけ射撃可能である。 遠距離武器は弓、石弓、銃の3種類ある。 |
| 照準 | LTボタン(L2ボタン) + 右ステックの左右 | 右ステックの入力方向に振り向く。 |
戦闘システム
本作は中ボスクラスの敵キャラが多数出現するため戦闘はやや難しめである。
システムを理解することで戦闘の難易度は下がるため、ゲーム序盤の雑魚キャラ相手を相手に戦闘操作の練習をお勧めする。
以下に戦闘システムについてまとめたので参考にしてもらいたい。
近距離攻撃について
近距離攻撃は片手武器による片手近距離攻撃と両手武器による両手近距離攻撃の2種類の攻撃方法がある。
片手近距離攻撃は攻撃の出が速く、先制攻撃や相手の隙をつく攻撃に向いている。
両手近距離攻撃は攻撃の出が遅いが、威力が高く安全に攻撃できるタイミングで大ダメージを狙える攻撃である。
また、両手近距離攻撃のボタン長押しから発動する強攻撃は盾を構えた敵や、固い装甲を持つ昆虫タイプの敵をひるませることが可能だ。
片手武器、両手武器ともに剣・斧・槍の3タイプの武器があり、武器のタイプによって当たり判定や攻撃速度が異なるので敵に応じて装備を変えると戦闘を有利に進められる。
なお、本作にはジャンプ攻撃が存在しないため、ジャンプ中に攻撃ボタンを押しても攻撃は発動することはない。

遠距離攻撃について
ゲーム途中で弓、石弓(クロスボウ)、銃を入手することで遠距離攻撃が可能となる。
攻撃のたびに残弾数が減り、残弾数がゼロになると遠距離攻撃は不可能となるため、注意が必要だ。
残弾数は店で購入するか矢の樽から補充することができる。
また、倒した敵から矢を回収するチャンスもある。
本作にはジャンプ攻撃が存在しないため、空中の敵に対して遠距離攻撃が重要な対応手段となる。

防御について
防御方法としてブロック、回避、受け流しの3つが存在する。
ブロックは基本となる防御方法で敵の攻撃をノーダメージで防ぐことができる。
近距離攻撃の発生に合わせてブロックすることで相手の態勢を崩すことが可能だ。
敵の攻撃時に赤色や黄色の警告マークが出るとブロックでは対応できない攻撃が発動する。
警告マークに合わせて回避や受け流しをする必要がある。
警告マークを伴う攻撃への対応は通常の攻撃より難しいが、上手く対応することで相手を隙だらけの状態にすることが可能だ。

処刑について
ボスキャラのHPをゼロまで減らすとボスキャラの頭上に左スティックボタンが表示され処刑可能となる。
処刑が発動するとボスキャラごとに異なる処刑アニメーションが発生、ボスキャラに止めを刺す。
処刑可能な状態となっても処刑せずに放置すると、ボスキャラのHPが回復し再び襲い掛かってくる。

敵の攻撃について
敵は5種類の攻撃を繰り出してくる。
攻撃の種類により有効な回避策が異なるので、防御を使い分けることが重要となる。
・通常の攻撃
警告を伴わない攻撃。
通常攻撃はブロックで防御することが可能である。
敵の攻撃に合わせてタイミングよくブロックを発動すると、相手の態勢を崩すことができる。

・遠距離攻撃
白色の警告を伴う攻撃。
弓や投石などによる遠距離からの攻撃が該当する。
遠距離攻撃の速度は速く、狙いも正確なため回避で避けるのは難しいため、ブロックで防御する必要がある。
なお、ブロック中であれば後ろからの遠距離攻撃も防ぐことができる。

・赤い攻撃
赤色の警告を伴う攻撃。
跳躍してからの攻撃や、体当たりなど素早い移動を伴う攻撃が多い。
ブロックや受け流しは不可能なため、回避で避ける必要がある。
上手く攻撃を回避すると武器が地面に突き刺さるなどして、敵は隙だらけの状態となる。

・黄色い攻撃
黄色の警告を伴う攻撃。
突きによる攻撃など移動を伴わない素早い攻撃が多い。
ブロックや回避で対応できないため、受け流しで防ぐ必要がある。
受け流しが決まると敵は尻もちをつくなど隙だらけの状態となる。

・最終攻撃
赤色の円形の警告を伴う攻撃。
ジャンプ攻撃や落下攻撃、地面を突き破っての攻撃などモーションが大きい攻撃が多い。
ブロック、回避、受け流しなど防ぐことは不可能なので、連続で回避を使って距離をとる必要がある。
最終攻撃後はモーションの大きい攻撃が多いので、攻撃後の敵は隙だらけの状態となる。

設備
ゲーム中にはプレイヤーの冒険をサポートする設備が存在する。
各設備は無償で利用できるため、こまめなセーブや補充がクリアの鍵となる。
| ベンチ | ゲームの進捗をセーブすることができる。 |
| バグジュースの樽 | バグジュースのストックを補充することができる。 |
| 矢の樽 | 装備している遠距離武器に応じた矢や銃弾を補充することができる。 |
| 毒のツボ | 毒を補充することができる。 |

旅行板
訪れたことのある場所に高速移動(ファストトラベル)できる。
訪問先はメインクエストを攻略することで増えていく。
高速移動に費用は掛からないので気軽に利用できる。

掲示板
サイドクエストを受注できる。
場所ごとに受注できるサイドクエストは異なる。
メインクエストの進捗状況によりクエストが追加されることがあるので、ストーリーが進むたびに掲示板のチェックをお勧めする。
一部メインクエストでは攻略にゴールドが必要になるが、ゴールドはサイドクエストでしか入手できないため、ゲームを進めるためにもサイドクエストを攻略する必要がある。

ショップ
ショップではお金と引き換えにアイテムを購入することができる。
ショップで支払いに使用できるお金は鉱石、モンスターの部位の2種類で、敵を倒したりサイドクエストを攻略することで入手できる。

厨房
シェフを救出し、厨房を修理することで利用で可能となる。
厨房で料理を食べることでレジ―の最大HPが上昇する。
なお、食事による最大HP上昇の効果は永続的なため、新しいメニューが増えるまで食事をとる必要はない。
メニューを増やすにはステージの探索やクエスト報酬などで調理に必要な食材3種類そろえる必要がある。

鍛冶場
シェフを救出し、鍛冶場を修理することで利用で可能となる。
設計図と引き換えにスミスが新しい武器・防具を作成してくれる。
作成される装備品はランダムでプレイヤーは指定できない。
設計図はショップで購入することで取得可能だ。

収納箱
レジ―の装備する武器・防具を変更することが可能だ。
防具は兜・鎧・盾の3種類の装備部位があり、それぞれの部位で軽・中・重の3タイプに分かれる。
装備は軽→中→重のタイプ順に防御と重量が増えていく。
防御が高いほど防ぐダメージは大きくなるが、重量が増える傾向にあるので素早い敵を相手にするときは防御より重量を重視したほうが良い時もある。
鎧は防御、重量のほかに耐性のパラメータも上昇させる。
耐性のパラメータは4種類あり、耐性が高いほど防御効果が高くなるので探索するエリアに出没する敵に合わせた装備への切り替えが重要になる。

武器は片手・両手・遠距離の3種類あり、片手・両手は剣・斧・槍、遠距離武器は弓・石弓・銃とそれぞれ3タイプに分かれる。
剣・斧・槍では攻撃モーション・発生速度・リーチことなるため、敵に合わせて装備を変える必要がある。
例えば槍は攻撃速度が速く、リーチも長いが真正面しか攻撃判定がないため、空中にいる敵に当てにくい。
斧は攻撃速度が遅く、リーチも短いが、上段に大きく振りかぶるモーションのため、槍に比べて空中にいる敵に当てやすい。
装備品は鍛冶場で作成するほかに、クエストを攻略したり特定の敵キャラを倒すことで新しい装備を取得できる。

Tails of Iron をプレイした感想
Tails of Iron を遊んだ感想
王国再興のため侵略者のカエル軍団との戦いを繰り広げるネズミの王子レジ―を主人公としたメトロイドヴァニア型の2D横スクロールアクションゲーム。
エンディングまでは10時間程度、エンディング後に遊べるようになるサイドクエストもあるため14時間程度は遊べるボリュームである。
本作はネズミとカエルの戦争をモチーフとしており、主人公をはじめとしたネズミ達はかわいく描かれているのでソフトな感じをイメージさせるが、実際にはステージの背景に戦死したネズミやカエルの死体、宙吊りにされたネズミの死体、倒すとバラバラになるボスキャラなどゴア寄りの表現のあるゲームである。

戦闘はやや難しめだが「死にゲー」と呼ばれるゲームほどの難易度ではなく、セーブポイントもステージ中に多数配置されているため、アクションゲーム好きであれば広く楽しめる難易度である。
戦闘システムはブロック(および直前防御)、受け流し、回避といった防御アクションを適切に使い分け、敵に反撃を行う流れとなっており、遊びごたえのあるアクションゲームとなっている。
主人公の育成は食事により最大HPの増加と装備品の変更のみでシンプルなシステムとなっており、育成方法を間違えて不利になるなどの状況は発生しない。

アクションゲームとして楽しめる本作にも惜しい点が難点かある。
まずは、防御アクションの一つである回避が上手く働かないことがあった。
敵の攻撃を見切って回避ボタンを押しても回避行動中にダメージを受けることがあり、ストレスを感じる。
また、ダウン中の無敵時間が存在しないのでダウンと伴う遠距離攻撃が連続ヒットしたり、起き上がりに攻撃を重ねられたりして大ダメージを受けることがあった。
落下ダメージの発生する高さが低く、画面中央くらいの高さから落下してもダメージを受けるため、ステージ内の移動時の快適さを損なっている。

ゲーム全体としてアクションゲームとしての戦闘は楽しく、ナレーションもよく出来ておりとても楽しくプレイできた。
チュートリアルも充実しており、シンプルなシステムと相まって取っつきやすい作品となっている。
Tails of Iron の評価
| 個人的スコア | 8.0 |
良かった点
・ブロック(および直前防御)、受け流し、回避などの防御アクションを駆使して戦う戦闘は遊びごたえがあり楽しめた。
・主人公の強化は食事による最大HPの増加と武器・防具の変更によるステータスの変化のみとシンプルなシステムとなっており、取っつきやすい作品となっている。
・ステージ中にセーブポイントが短い間隔で設置されているため、倒された場所の近くで復活することができ、リトライが苦にならない。
惜しかった点
・ブロックが成功したときの効果音とダメージを受けたときの効果音が似ているため、ブロックが成功したのか瞬時に判断できない。
・赤色の警告を伴う攻撃は回避で避ける必要があるが、一部のボスキャラの赤い攻撃に対して、回避で避けることができない場合がある。
・ダウン中の無敵時間や受け身などがないため、ボスキャラの遠距離攻撃が連続ヒットしたり、起き上がり時に攻撃を重ねられて回避できずに大ダメージを受けることがある。
・画面中央の高さでも、飛び降りると落下ダメージを受ける。ダメージは小さいがプレイの快適さを損なっていると感じた。
