Castaway(キャスタウェイ) ー プレイ後の感想と作品解説【レビュー】

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©2024 Canari Games

 

基本情報

 

タイトル Castaway
対応機種 Steam,Nintendo Switch|2*,PlayStation 4|5,itch.io
販売 Canari Games
開発 Canari Games
発売日 2024年8月17日(Steam版,XBS|X版),2024年8月22日(Switch版),2024年8月16日(PS4|5版,itch.io版),
対応言語 日本語, 英語, フランス語, イタリア語, ドイツ語, スペイン語, ポルトガル語, ロシア語, 中国語 (簡体字),ポーランド語,トルコ語,ウクライナ語

Nintendo Switch 2(日本語・国内専用)では日本語でのみプレイ可。ただし、一部、ソフト内で言語を変更できる場合有り。

(※青字はSteam版、及びitch.io版のみの対応)

備考 IARCレーティング:3+

 

作品概要

 

「Castaway」(「キャスタウェイ」)はカナダ・モントリオールのゲームディベロッパーCanari Gamesが製作、販売を行うゲーム作品。

本作はトップダウン方式の2Dゼルダライク。宇宙船の不時着で不思議な島へと迷い込んだ主人公マーティンを操作し、敵対生物によって攫われたペットの行方を求めて島内の探索を行うのが目的となる。

(※表題の”Castaway”は「漂流」を意味する)。

全編を短く収めたゲーム内容が特徴で、それぞれ目的の異なる2種類の本編モードが存在。その内の1つである『島』モードには、「通常」、「スピードラン」、「不公平」といったルールの異なる複数のプレイモードが搭載されている。

 

リンク:Castaway(Official Site)

リンク:Canari Games(X(Twitter))

 

操作方法

 

(※Nintendo Switch版)

JOY-CON(左)
上下左右ボタン 移動
Lスティック 移動
Lボタン
ZLボタン
-ボタン

 

JOY-CON(右)
Rスティック
Aボタン 決定、フックショット
Bボタン 戻る、ローリング
Yボタン 剣攻撃
Xボタン ツルハシ
Rボタン
ZRボタン
+ボタン 一時停止

(※ボタン設定はタイトルメニューの「KEYCONFIG」を通じて自由に変更が可能です)

 

遊び方

 

セットアップ

タイトル画面でAボタンを押し、まずは「マーティンの冒険」メニューにてセットアップを開始。初回起動時は「島」モードのみ選択が可能となっている。

方向ボタンの左右で難易度を「平和主義者」、「無敵」、「通常」、「スピードラン」、「不公平」のいずれかから選択してAボタンで開始。既にセーブデータがある状態で一から始めたいという場合は、モード決定後にXボタンでニューゲームを開始することができる。

※「スピードラン記録」項目のタイムについては「スピードラン」モードでのみ記録される。

 

なお「塔」モードについては、「島」モードをいずれかの難易度でクリアすると選ぶことができるようになる。

 

ゲームモードの紹介

 

島モード

本モードは不時着した島で目を覚ますところから本編がスタート。墜落の影響と敵対生物の暗躍によって、島のあちこちに隠されてしまった装備品とペットの回収が本モードの主な目的となる。

ハートの器を1つ、もしくはその欠片を4つ集めることでライフの最大値が1つ増加。また、奪われた装備品を1つ回収する毎にそれぞれの能力を取り戻し、新たなアクションを使用することができるようになる。

 

また、道中に点在する緑色のタイルはセーブポイントとなっており、上に乗る事で進行状況の保存とリスタートポイントが更新される。

万一力尽きた場合でも、最後に踏んだ地点から再スタートが可能となるので、見つけた際は必ず踏んでおこう。

 

塔モード

(※島モードをクリアすることでアンロック)

島内に聳え立つ50階立ての塔を最下層から1層ずつ順に踏破していく。レベルアップシステムの導入や最初から全ての武器アクションが使用可能であるなど「島」モードとは完全に独立したゲームモードとなっており、途中で体力が尽きた場合は入場前からの新たなスタートとなる。

ライフの最大値を含む各ステータス状況は、毎回塔の入場時にハートの器×2の初期状態へと強制リセットされる形になっている。なお、「島」モードで難易度に「平和主義者」や「無敵」を選んだ状態でエンディングを迎え、そこから引き続き本モードへと進める場合は無敵効果が失われた状態でのゲームプレイとなる点に注意。

 

レベルとパラメーター強化

塔モードではキャラクターレベル要素が導入されており、経験値ゲージが一杯になることでマーティンがレベルアップする。1レベル上昇の度に毎回、ランダムで選出された3種類のボーナス効果から1つを選択していく。内容としては、剣攻撃のダメージや移動速度の上昇といった能力アップ系が多く見られる。

経験値は道中の敵を倒した際に出現する金貨の入手を通じて獲得が可能。金貨は敵1体につき5枚ずつ出現するようになっているが、出現からたった5秒程度という短い時間で消滅してしまう。そのため1体でも多く、なるべく速やかに回収が行える位置取りや環境で倒すのがポイントだ。

特に本作では敵のライフが0になると、決まって画面端まで吹っ飛んでいく仕様となっているため、等速による徒歩移動では回収が間に合わない事がほとんどである。迅速な回収サポート用に、レベルアップ時に振り分ける能力アップには移動速度上昇を1段階か2段階分選択しておくといいだろう。

 

武器の種類と使用アクション

 

以下ではマーティンが使用可能な武器とそれに伴う使用アクションについて紹介。島モードに限り、剣攻撃とローリング以外のアクションは対応装備入手後に使用可能となる。

 

剣攻撃

Yボタンで発動。マーティンの正面に剣を振り、敵にダメージを与えたり敵弾を跳ね返す効果を持つ。

振りモーションが素早いため隙も少なく、ボタン連打によって連発が可能。溜め攻撃はなし。

反面、カバー範囲の狭さとリーチの短さが難点で、敵弾を跳ね返す場合もかなり引きつける必要がある。

 

ローリング

Bボタンで発動。マーティンが向いている方向正面に前転移動を行う。主には攻撃の回避用途で使用するアクション。

壁や岩などの通行不能な障害物にぶつかると衝突の反動で跳ね上がり、着地するまでの間は一時的に無防備状態となってしまう。

マーティン本体が無敵状態になるような効果はないので注意。

 

ツルハシ

Xボタンで発動。マーティンの本体を軸として半円を描くようにツルハシを振り回すことで、敵にダメージを与えたり敵弾を跳ね返す事が可能。

高威力な反面振りが重く、動きのある対象に命中させるためにはタイミングが重要。

特に塔モードではある場面において重要度の高いアクションとなっているので、鍛えておくのを忘れずに。

 

グラップリングフック

Yボタンで発動。前方正面に長射程のフックを投げ放ち、対応する障害物に引っかける事で移動したり敵にダメージを与えたりすることが可能。

射出距離は画面端から反対側までカバーが可能だが、モーション中は身動きが取れなくなり無防備な状態となる。

塔モードでは離れた場所に散らばったコインや木の実などの回復アイテムの回収にも役に立つ。

 

攻略のポイント

 

敵との間合いを正しく図る

本作では敵との立ち回りの際、間合いの図り方が極めて重要となる。最初に相手する事になると思われるクモタイプの敵一つを取っても初期状態では3回斬りつけないと倒せないばかりでなく、予測不能なタイミングで加速+体当たりと言った攻撃を繰り出してきたりと油断できない。

闇雲に武器を振り回しながら力押しで強引に突破するのは得策とは言い難いので、こちらから動くよりも相手が仕掛けてきたところを”後の先”を取る感覚で立ち回るのを基本としてみよう。

 

塔モードにおける強化能力の選び方

「塔」モードでは金貨の取得数に応じて経験値を獲得できるレベルアップ制が取られており、最上階までに到達可能なレベル限界は13、あるいは14が平均値となる。プレイヤーは1レベル辺りで獲得可能なボーナス効果をこのレベル帯の範囲から毎回選択していかなくてはならない。

レベルアップ時のボーナス効果は毎回3種類の候補がランダムで選ばれる。体力を大きく回復する効果を持った「肉×3」(上画像右)が出現することもあるが、塔内では5F毎に一定数の回復アイテムが出現するインターバル的な層が登場するので、あと1撃でも喰らえば終わり、といったどうしようもないピンチに陥っている場合を除きできるだけステータス強化を優先したいところ。

 

優先して鍛えたいのは剣攻撃やハートの最大値辺りが候補として挙げられるが、最上階の攻略に備えてツルハシを合計3段階以上に鍛えておくと突破がかなり楽になる。

最も腕に自信があるという場合はこの限りではないので、何度もチャレンジする上でプレイヤー毎の最適解を見つけだしていくのが良いだろう。

 

ヤドカリ型の敵に要注意

黒い貝殻を纏ったヤドカリ型の生物には特に要注意。行動パターンとしてはマーティンの姿を察知するや否や、こちらに追いつく程のスピードで寄ってきた上で張り付くように追随してくる。密着されたままでいると、連続で体当たりによる余計なダメージを受けてしまい易い。

「島」モードではあまり出現率は高くないが難易度「不公平」においては一転、脅威的な存在となる。「塔」モードでは48Fが鬼門で、他の敵との混成で3体同時に相手をする厳しい局面に曝されゲームオーバーに陥る可能性が高い。ツルハシ以外の攻撃は効かないので、ローリングで大きく距離を取ってから速やかに倒してしまおう。

 

プレイ後の感想

GB風のビジュアルがノスタルジックな雰囲気を醸し出す2Dゼルダライク「Castaway」。本作では探索がメインとなる「島」、サバイバル要素の強い「塔」という内容の異なる2種類のゲームモードが用意されている。

この内「島」モードについてはゲーム開始時にプレイヤー側で難易度を選択可能となっており、中には”プレイヤーが一切倒れる事のない”「平和主義者」や「無敵」といった非常にユーザーライクなものも見られる。アクションゲームが苦手な方にも最後まで遊んでみてほしい、という開発側の配慮が嬉しいところだ。

 

演出面も非常に気合を入れて作られており、特に起動直後に展開するドットグラフィックで描かれたアニメ調のオープニングデモに、心が躍らせるプレイヤーも少なくはないだろう。直感的に操作可能なオーソドックスなゲームデザインが触り心地よく、「Ocean’s Heart」など他のゼルダライク作品同様に卒の無い完成度で取っつき易い。

ただ、製品ページの紹介文にあらかじめ記載がある通り、本作の全編ボリュームは両モード共にかなり短めとなっており、期待感を高める冒頭の導入シーンから大冒険への期待を膨らませていると、スタッフロールが流れてきた時には少し拍子抜けしてしまうかもしれない。

 

本作はスピードランや一撃死モードといった多様なゲームモードの搭載している点が最大の特徴で、例えるならば”アーケードゲーム感覚で繰り返し遊べるゼルダライク”である、といった印象を抱いた。

一方で、この手のジャンルに長大な冒険やボリュームを強く求めるというプレイヤーにとっては、全編の短さから「値段の割に物足りない」と感じてしまう可能性も考えられる。同じゼルダライク系作品に何を求めるかによってその評価も大きく分かれる内容となっているため、購入を検討される際はぜひ上記の点は留意頂きたいところだ。

特に、1本の作品を様々なモードを通じて隅々まで遊び倒すのが好き、という方にとっては「Castaway」は抜群の相性だと思われるので、本作に興味があり、且つ上記のようなプレイスタイルが自身のものと当てはまるという方は是非一度お試しあれ。

 

評価

 

個人的スコア(10点満点中) 7.0

 

良い点

  • 手軽に冒険を楽しむことができるコンパクトなゲームデザイン
  • 8bitゲームファンにとっては心躍るドットグラフィックで彩られたゲームビジュアルとチップチューン
  • 初級プレイヤーに向けて最大限に配慮した「平和主義者」や「無敵」などの超イージーな難易度設定を完備

 

惜しい点

  • ボタンコンフィグ機能の不在
  • 「短い冒険」と紹介文で示されている通り2つのモード共にクリアまでの所要プレイ時間が非常に短い
  • 多言語の切り替えに対応しているが、ゲーム内でテキストはほぼ登場しない

 

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