
©Noto Muteki Licensed to and published by AMATA Games
基本情報
| タイトル | 近畿霊務局 |
| 対応機種 | Steam/Nintendo Switch 2/PlayStation 5/Xbox Series X|S |
| 販売 | 霧笛ノト(Steam版)/Amata Games(各種コンソール版) |
| 開発 | 霧笛ノト |
| 発売日 | 2024年10月4日(Steam版)/2026年7月30日(Switch2版)/2025年7月16日(PS5版、XBX|S版) |
| 対応言語 | 日本語, 英語, 韓国語, 中国語 (簡体字), 中国語 (繁体字) Nintendo Switch 2(日本語・国内専用)では日本語でのみプレイ可能。ただし、一部、ソフト内で言語を変更できる場合有り。 ※日本語非対応(ゲームプレイには一切の影響なし) |
| 備考 | IARCレーティング:16+(激しい暴力) |
作品概要
「近畿霊務局」(「Kinki Spiritual Affairs Bureau」)は霧笛ノト氏の個人開発によるゲーム作品。各種コンソール版の移植、及びパブリッシングはAmata Games(あまた)が担当。
本作のゲーム内容はストーリーを重視した”幽霊におもいっきりやり返せる和風ホラーTPS”。プレイヤーは霊務省 近畿霊務局に所属する白石瑞希(しらいし みずき)として単身、奈良県の自治体『賽河村』(さいがむら)へと潜り込み、調査を進める内に悪霊の巣窟となった村の秘密へと迫って行く。
ゲーム本編はデモパートとアクションパートが交互に展開する構成となっており、肝心の『TPS』部分にあたるアクションパートはいくつかのミッションステージで構成されている。物語的にはホラー要素は主に前半部分に集約されており、中盤以降はハードアクションのテイストがより強くなってくる傾向にある。
リンク:霧笛ノト(X(Twitter))
リンク:Amata Games(Oficial Page)|(X(Twitter))
ストーリー
(※商品ページの紹介文より該当箇所を引用)
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| 除霊が行政によって行われる、平行世界の日本。 霊務省 近畿霊務局に属する公認除霊師、白石瑞希(27)は、突如としてインターネットから存在が消えた自治体、奈良県賽河(さいが)村を調査しに訪れた。 村内に住民は一人もおらず、自然発生にしては数が多すぎる違法幽霊と遭遇する。 電力・電話・インターネットはいずれも遮断されており、何者かが巨大な結界で賽河村を封鎖しているのを見抜いた白石は、除霊課長の小日向と後輩の丸岡から無線で助言を受けつつ、悪霊の巣窟と化した賽河村の謎を追う。
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操作方法
(※Nintendo Switch 2版)
| JOY-CON(左) | |
| Lスティック | 移動、(押し込み中Lスティックで)走る |
| 上ボタン | 【武器切り替え】メイン武器 |
| 下ボタン | 【武器切り替え】拳銃 |
| 左ボタン | インタラクト |
| 右ボタン | 【武器切り替え】サブ武器 |
| Lボタン | フラッシュバン |
| ZLボタン | エイム |
| -ボタン | 目標の確認 |
| JOY-CON(右) | |
| Rスティック | カメラ操作、(押し込み時)近接攻撃 |
| Aボタン | しゃがむ |
| Bボタン | ジャンプ |
| Yボタン | リロード |
| Xボタン | 伏せる |
| Rボタン | グレネード |
| ZRボタン | 撃つ |
| +ボタン | ポーズメニュー |
※上記の表は初期設定時のものです。各操作の操作割り当ては「コントローラー設定」で変更が可能です。
最初のステージにあたる『集落』では、ゲーム進行毎に随時挿入される操作説明を経て各アクションが段階的に使用できるようになる。
ゲームの進め方
難易度を選択

新規でゲームを開始する際、難易度を選択することになる。難易度は下位のものからリクルート、レギュラー、ハード、ベテランの計4種類。
一度選択した後も+ボタンメニューから自由に変更可能なので、自身の腕前に応じて選択しよう。
しゃがみ移動と匍匐移動
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Aボタンでしゃがみ、Xボタンで伏せ状態となり、その状態からLスティック移動でしゃがみ移動、匍匐前進を行うことができる。(同じボタンをもう一度押して解除)
どちらも歩きや走りの時に比べて速度は著しく低下するが、一方で低姿勢の維持と物音を抑える移動方法により敵に見つかりにくくなる。
近接攻撃

Rスティック押し込み操作では近接攻撃を繰り出すことが可能。ある程度近づかないと命中しないため、使いこなすには少しコツが要る。また、ヒット音が地味なため手ごたえを感じ辛い。
近接攻撃は徒手空拳、釘バット、ナイフなどステージ毎の白石の装備状況によって変化する。それに伴いアクションやリーチも微妙に変わるので、少し注意が必要だ。
グレネードとフラッシュバン

特定のステージでは銃器とは別に投擲武器であるグレネード、フラッシュバンを使用することができる。対応ボタンは前者がRボタン、後者がLボタンとなっており、ZLボタン長押しでエイム状態に入った状態からそれぞれのボタンで投げる。
補助武器ということで最大所持数はあまり多くなく、使用回数はかなり制限されるが、各銃器同様、弾薬箱をチェックすることで所持数が最大まで回復する事が可能。

投下後はどちらも着弾した後に一定時間経過を経て爆発。かなり遠方まで投げられるが、方向や強度に関する細かな調整が難しく、投げる直前でカメラ操作を併用することで少し角度をつけるくらいしかできない。
また、敵味方問わず、グレネードの爆風に巻き込まれた場合は致死~即死級のダメージを負ってしまうので、赤色のグレネードのアイコンが見えたらなるべく距離を取っておく事。
リロード

弾が残り少なくなってきたら、Yボタンを押してリロードを行おう。
本作の各銃器はオートリロード制にはなっておらず、装填分の弾薬を撃ち尽くした後、発砲し続けても弾切れを起こした状態が継続される。必ずYボタンで次の弾を込めておくこと。
使用武器の切り替え
方向ボタンを使って、使用する銃器を最大3種類の中から自由に切り替えることができる。
| ▲ボタン | メイン武器 |
| ▶ボタン | サブ武器 |
| ▼ボタン | 拳銃 |
(※装備の切り替え操作は一部のステージに限られます)
作中の各銃器には弾数が設けられているため、無駄撃ちは厳禁。全ての銃器で弾切れを起こしてしまった場合の交戦は近接武器、もしくは徒手格闘でやり過ごすことになるので注意。

ただし、ステージの特定の場所には弾数をフル装填可能な弾薬箱(上画像)が設置されていることがある。補充は箱の近くで◀ボタンを押すだけで完了し、何度でも利用可能なので上手く活用しよう。
武器の交換

銃器を持った違法幽霊を撃退した場合、使用していた銃をその場にドロップすることがある。
横たわった幽霊に近づくと画面中央に銃器名が表示されるので、◀ボタンを押すことで交換が完了。交換はメイン武器、サブ武器それぞれで入れ替えが可能だ。
ただし、交換後の武器は倒される前に敵が使用していた銃の状態がそのまま適用されるので、交換後は残弾数をチェックしておくこと。
死体を運ぶ

攻撃で仕留めた違法幽霊は撃退後もその場に残り続ける。放置状態の亡骸が他の違法幽霊に見つかると周辺一帯が警戒態勢に入り、監視の目がより厳しくなってミッションの進行が難しくなってしまう。
幽霊の亡骸の近くに立って◀ボタンでインタラクトすると、手を掴む形で幽霊の身体を運べるようになる(手を離す場合はもう一度◀ボタン)。仕留めた幽霊は速やかに人目の付かないところまで運んでおくといいだろう。
残り体力に注意

作中の操作キャラクターの体力の危険度はエフェクトによって画面上で表現される。
プレイヤー側がダメージを負いすぎると、画面外枠が次第と赤く染まり始める。さらに被弾し続けると行動不能となり、リトライポイントからの再スタートとなってしまう。
負ったダメージは時間経過と共に少しずつ回復していくので、攻撃を凌げる場所へと速やかに退避して復活を待とう。
コミカライズ版
《YKアワーズ5月号 本日発売!》
◎新連載!巻中カラーで開幕!
『近畿霊務局』ゆのこショウ×霧笛ノト
近畿霊務局の公認除霊師・白石瑞希は
不可思議な現象が起こる村へ調査に赴くが…?
話題のホラーSTGをコミカライズ!◆『近畿霊務局』原作ゲーム各種プラットフォームにて絶賛発売中!! pic.twitter.com/ISYy1XpND1
— アワーズ編集部 (@YKOURS) March 30, 2026
少年画報社刊行の青年向け漫画誌『ヤングキングアワーズ』2026年5月号(同年3月30日発売)、及びWebサイトCOMIC Y-OURS(ユアーズ))にて2026年5月19日より、コミカライズ版「近畿霊務局」(原作:霧笛ノト 漫画:ゆのこショウ)が連載中。
▼▽無料話更新!▼▽
『近畿霊務局』1話/ゆのこショウ(@shoshot005)・霧笛ノト(@NotoMuteki)https://t.co/vZxmdqOqGm— Y-OURS編集部 (@YOURS_Editorial) May 19, 2026
Web媒体となるCOMIC Y-OURSは毎月第3火曜が更新日となっており、2026年8月現在、公開分である第3話①までの範囲を全話無料で読むことができる。
ゲーム版のキャラクタービジュアルを忠実に描いた白石をはじめとする霊務局の面々のキャラクター性はそのままに、より表情豊かとなった違法幽霊たちの描写にも注目。
また、漫画版ならではのオリジナルのシーンもあり、既にゲーム版を最後まで遊んだという方にもおススメだ。
プレイ後の感想

『近畿霊務局』は架空世界の近畿地方に存在するとある自治体を舞台に、除霊師の白石瑞希(27)が違法幽霊を相手に淡々と任務を遂行していく、そんな一風変わった設定で展開するストーリー重視のTPS作品。”セーラー服+機関銃”という、余りにも直球且つ元ネタが判りやす過ぎる白石の出で立ちが鮮烈且つ象徴的だ。
ジャンル上は”和製ホラー”を謳いつつも、どこか軽いノリで行われる登場人物同士の軽妙なやり取り、わらわらと登場する着ぐるみ怪人のようなコピペ型の違法幽霊、そんな印象を覆すかのようにハードな展開が待ち受ける本編ストーリーなど、どこか低予算Vシネマ的な本作の味わいは正にインディータイトルといった趣を感じさせる。
ホラゲーが怖すぎて嫌いなので、
思いっきりやり返せるホラゲーを作っています。 pic.twitter.com/IC6fqSVbfK— 霧笛ノト (@NotoMuteki) October 15, 2022
元々はSteam用タイトルとしてリリースされた本作だが、初報が公開されたのは、開発者である霧笛ノト氏のXアカウントにて作中のPVを添えた2022年の投稿だ。
該当ポストを見た事があるユーザーにとっては動画内容に込められた、”襖を蹴り飛ばして登場する違法幽霊”や”霊柩車アタック”、”徐に拾い上げた墓石を武器代わりに振り回す白石の姿”など、キャッチコピー通りの「幽霊を相手に思いっきりやり返す」、その破天荒な除霊っぷりを内容に興味を持ったという方もいるだろう。

一方で、紹介文には本作のジャンルは”和製ホラーTPS”とあるのだが、筆者は本編を進めていく内に「これは果たしてそう呼べるのだろうか?」といった疑問を抱いてしまった。確かに序盤から暫くの間は田舎の集落を舞台とした雰囲気たっぷりの夜間ステージや、そこに現れる違法幽霊を相手取ったサバイバル展開もあるなど、ホラーゲーム的な作りは一応成してはいる。
ところが、暫く進めていくとあるタイミングを境に作品のジャンルがガラッと転換を迎える。主人公の白石は職務上、幽霊を相手にするという特殊なシチュエーションに余りにも場慣れしているキャラではあるが、これ自体は上記の原因ではなく、物語全体が文字通り”覆る”展開がプレイヤーを待っている事に起因する。
肝心のストーリーに関しては割とちょっとした部分に触れるだけでもネタバレとなり易い内容につきここでの言及は避けるが、ジャンル名からホラーやオカルト要素を過度に期待していると「思ってたのと違う」といった印象を抱くことになるかもしれない。

軸となるゲーム部分は三人称視点のシューティング&アクションゲームで、どのミッションステージでも地上戦が展開。物語の展開上、屋内戦の比率がかなり多めになっており、そこに加えてカメラワークがあまり煮詰められておらず、プレイヤーによっては画面酔いの危惧がある。
4段階用意された難易度は各自の腕前に応じて自由に選択が可能だが、中盤以降はステルス要素の重要度も高くなり、一旦見つかってしまうと他の違法幽霊が集まってきて一気に制圧されてしまいがち。力押しの攻略は難易度レギュラー以外の場合かなり無理が出てくる。

ストーリーは本作単体で一応綺麗にまとめられているものの、続編を作る余地も残された結末となっているので、新作が登場するようであれば是非観てみたいという気持ちは強い。ひとまず作品の雰囲気を掴みたい、という方には上述の”漫画版”という別の入り口もあるので、まずはそちらから入ってみるのもいいだろう。
ゲーム部分については”死に覚えゲー”の要素が若干強い作風となっているが、プレイヤーの腕前に応じて難易度を自由に選ぶことができるのはありがたいところ。ストーリーは気になるけど、あまり腕の方に自信がない、という方はリクルートが程良い難易度として楽しめるだろう。
ゲームジャンル的にはかなりガッツリめのTPSとなっているが、毛色の異なるアプローチを取ったホラーゲームに関心が高いというプレイヤーには、本作「近畿霊務局」はあらゆる意味でも新鮮な作品として映るはず。是非一度お試しあれ。
評価
| 個人的スコア(10点満点中) | 8.0 |
|---|
良い点
- 行政による除霊専門の省庁や違法幽霊といったユニークな作中設定
- 銃火器を扱う”物理重視”の型破りな除霊アクションの数々
- キャラクターの掛け合いは軽妙だが、先へと進めることで重厚でハードなストーリーが展開
惜しい点
- 全体のステージ数はやや控え目
- 端々にバイオレンスアクション描写や洋画的なノリのジョークが盛り込まれており、純然なホラーゲームとして見た場合はかなり人を選ぶノリ
- ダッシュ移動がスティック押し込み操作になっており、コントローラーへのダメージの懸念がある(※設定で割り当てをボタン操作に変更することで回避自体は可能)
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