スイカゲーム ぷらねっと ー プレイ後の感想と作品解説【レビュー】

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©2025 Aladdin X Inc. スイカゲーム®はAladdin X株式会社の登録商標です。

 

基本情報

 

タイトル スイカゲーム ぷらねっと
対応機種 Nintendo Switch,Nintendo Switch 2
販売 Aladdin X
開発 同上
発売日 2025年12月18日
対応言語 日本語, 英語, フランス語, スペイン語, 韓国語, 中国語 (簡体字), 中国語 (繁体字)

Nintendo Switch 2(日本語・国内専用)では日本語でのみプレイ可。ただし、一部、ソフト内で言語を変更できる場合有り。

備考 IARCレーティング:3+

価格はNintendo Switch版は240円、Nintendo Switch 2版は300円

ローカルによるおすそわけ通信に対応。

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作品概要

 

「スイカゲーム ぷらねっと」はAladdin Xによって開発、販売が行われているゲーム作品。

本作は消去型のパズルゲーム。宇宙空間に浮かぶ惑星の外周フィールドを舞台に同じ果物を2つ合体させ、サイズがより大きな種へとシンカさせることでより高い得点を目指していくのが目的となっている。

ゲーム実況動画界隈において、2024年に数多くのストリーマーから芸能人まで幅広い層を巻き込んでの一大旋風を巻き起こした「スイカゲーム」の完全新作で、前作のダウンロード数は1,300万を突破。製作販売を担当するAladdin Xは、プロジェクター製品を販売する企業という点も一部で話題となった。

なお2025年12月現在、販売プラットフォームはNintendo Switch、及び、Nintendo Switch 2のみとなっている。

 

リンク:スイカゲーム ぷらねっと(公式サイト)

リンク:【公式】スイカゲーム(X(Twitter))

リンク:Aladdin X(アラジン エックス)(X(Twitter))

 

操作方法

 

(※Nintendo Switch版)

JOY-CON(左)
上下左右ボタン
Lスティック (左または右)ポッピィーを各方向に回転
Lボタン ポッピィーを左方向に回転
ZLボタン
-ボタン

 

JOY-CON(右)
Rスティック
Aボタン 決定
Bボタン 戻る、(長押し中)ポッピィーの高速移動
Yボタン
Xボタン (長押し中)ポッピィーの高速移動
Rボタン ポッピィーを右方向に回転
ZRボタン
+ボタン ポーズメニュー

 

遊び方

 

ポッピィーの操作

プレイヤーが操作する”ポッピィーの乗った宇宙船”は、惑星フィールドの外周を添うように360°移動する事ができる。

宇宙船の移動はLスティックの左右、もしくはLかRボタン長押しで行う。位置を定めたらAボタンを押して、宇宙船が掴んでいる果物を射出しよう。

発射後の果物は惑星フィールドの中央方向へと撃ち込まれ、初弾はフィールドの中心まで来るとその場に滞留。以降、プレイヤーが順次打ち込んでいった果物同士の干渉により、玉突きのように弾んだり、同じ果物同士によるシンカ(後述)が成立、と言った具合に展開していく。

 

計11種類の果物はランダムで出現するようになっているが、画面右上の「ネクスト」では次に補充される果物が表示されるので、プレイ中はこちらにも目を通しておこう。

 

ゲームシステム

 

果物のシンカの仕組み

前作「スイカゲーム」から登場しているシステム”シンカ”は同じ果物を2つくっつけることで成立し、1段階上の果物が1つ出来上がるという仕組みだ。

シンカの順序はさくらんぼ→いちご→ぶどう→デコポン→かき→りんご→なし→もも→パイナップル→メロン→スイカとなっており、最上位であるスイカを2つくっつけた場合は消滅する。この順序は画面右下の「シンカの輪」に記されているので、プレイ中に失念してしまった場合もすぐに確認が可能だ。

 

果物の動きについて

前作「スイカゲーム」同様、本作に登場する果物は物理演算による動作処理が行われており、自重などの様々な要因によって惑星内をゆっくりと漂ったり弾むような挙動を取るようになっている。

各果物は種類毎に形状や大きさ、重量といった色々な要素が異なっており、1段階上の果物程サイズも大きくなる。その影響でフィールド上を占有する容積も大きくなるため、少しでも広くスペースを確保する工夫や、1つでも多くの果物を滑り込ませることが可能な隙間を見つける、といった状況毎の戦略が必要となってくる。

いずれの果物も形状に関わらず転がり易くなっており、積まれ方次第では時間差によって思わぬ状況になる事もあるので、時には手を止めて成り行きを見守るのも戦略の1つとなるだろう。

 

超シンカモード

一定数果物をシンカすると突如画面全体が宇宙的なエフェクトを伴って輝き出し、『超シンカ』モードへと突入することがある。

これは、時間内に1回でも多くシンカを達成することで追加ボーナスを獲得することができる、というボーナスタイムにあたる。

時限性の伴うモードであるため使いこなすのは容易ではないが、より高いスコアを狙う上では最大限に活かしたい。

 

はみ出し状態とカウントダウン

いずれかの果物がフィールド上から大きくはみ出した状態になると、画面が赤く明滅する警告と共にカウントダウンが開始される。この際、赤いカーソルで示される果物は特に注視すべき対象だ。

このピンチの状態は、はみ出し対象となる果実が震え始めてから約10秒間の猶予が与えられるが、その後に始まる5秒間のカウントダウンが終わるまでに現状を立て直し、小康状態へと持ち込めなければゲームオーバーとなってしまう。

状態の危険度は果物の積み具合によって左右されるため、場合によっては何も操作しなくても果物が勝手に動いたり転がったりすることで自然と解消される場合もある。絶望的な状況でも意外と何とかなる事もあるので、とにかく最後まで諦めずに足掻いてみる事が肝要だ。

 

ゲームオーバーとリザルト

ゲームオーバー後は、リザルト画面へと移る。今作ではいずれかの果物による一言コメントと共に、ゲームオーバーになった瞬間のスナップショットが添えられる等ユニークなデザインとなっている。

そんなリザルト画面では、超シンカの達成回数(❇マーク)、ベーススコア、超シンカボーナス、それぞれを合算した最終スコアといったプレイデータをチェックできる。即座に再挑戦したい場合は『リトライ』、一度ゲームを終了したい場合は『タイトルに戻る』を選択しよう。

 

その他の要素

 

プロフィール

プロフィール機能では、プレイヤー毎の統計データの確認が可能となっている。『レコード』、『シール』の2項目があり、これらはL、Rボタンで切り替えを行う。

『レコード』の項目では、自己のベストスコア、超シンカ(1回発動辺り)の最高回数、スイカをつくった数といったゲームプレイに関するデータを閲覧することができる。

また、+ボタンでカスタマイズメニューへと切り替わり、ネームタグ項目のアバターや背景、シール(下記で紹介)を自由に変更が可能。自分流にデコレーションして、バッチリアピールしていこう。

 

シール

プレイ中さまざまな条件達成時に獲得できる「シール」は、プロフィール装飾用のデコレーション要素であると同時にアチーブメントの役割も兼ね備えている。

遊び込む程に色んなデザインのものがアンロックされていくため、収集性も高いゲーム要素となっている。あなたは全てのシールを集める事ができるだろうか?

 

キャラクターデータ&リサーチレコード

『キャラクターデータ』及び『リサーチレコード』では、作中に登場するキャラクターや世界観にまつわるデータをチェックすることができる。

各項目ごとに短文ながらもコメントが添えられており、目を通してみることで各プレイヤーが気になるあの果物の意外なことが知れるかも―?

 

プレイ後の感想

プロジェクターの製造メーカーAladdin Xが開発を手掛けた「スイカゲーム ぷらねっと」。本作はゲーム配信界隈で一大ムーブメントとなった超ヒットタイトル「スイカゲーム」の完全新作と言う事で、前作を遊びこんでいたファンであれば第一報の時点で注目度の高まるタイトルであったことは想像に難くない。

今作では起動早々始まるオープニングや、初回プレイに挿まれるチュートリアル、さらには実質的な業績要素にあたる「シール」といった新たな要素が多数追加された。後のアップデートでボリュームアップこそ図られたものの元はかなり簡素だった前作と比べても、様々な部分においてかなり力が入れられた印象だ。

 

主役のフルーツについては前作同様自分の好きなタイミングで射出できるため、基本的にはゆったりと楽しめるのだが、「超シンカ」モードやはみ出し状態のカウントダウンといった時間要素を伴う新機能の追加により、テキパキとした判断や精確な射出を求められるようになった部分もある。

どこまでもゆったりと楽しむことが出来た前作「スイカゲーム」とは明確に異なる部分を出して来ており、前作経験者にとってこれら新システムが生み出す『静』と『動』が移り変わるゲーム性が受け入れられるかどうかは、プレイヤーに拠る所が大きいかもしれない。

 

今作「スイカゲーム ぷらねっと」は前作のメインプラットフォームだったNintendo Switchに加え、今年6月発売となった任天堂の新ハードNintendo Switch 2の2機種同時販売という形態がとられている。

筆者においては12月頭にちょうどSwitch 2本体を入手出来た事もあり、折角とばかりにNintendo Switch 2版を購入するに至った。今回はその足で同バージョンを紹介してみたが製品ページを見比べたところ、Nintendo Switch版を選んで頂いてもゲーム内容自体に大きな違いはないものと思われる。

ただ、Switch 2版ではおすそわけ通信を使った最大4人による協力プレイに対応しているなど若干ながら機能面による違いが見られるので、家族やフレンドなど各プレイヤーが本体を1人1台ずつ所有している前提で、最低でも1人はSwitch 2版を持っていると一味違った多人数プレイを楽しむことができるだろう。

 

筆者個人の感想としては、前作にも増して見た目ゲーム性共によりアグレッシブなパズルゲームに”シンカ”したといった印象で、しっかりと研究しない事にはスイカを2つ作る事さえ一筋縄ではいかない辺りも前作同様。ディープな前作ファンには勿論の事、『「スイカゲーム」ブームに乗り遅れた』といった前作未経験者の方にも遊んでみて頂きたい一作だ。

大ヒットパズルゲームの続編ということで気になるのが今後の盛り上がりだが、本記事投稿時点ではまだ発売から間もなく、評価が固まってくるのは今後の反響次第といったところだ。前作を凌ぐ一作となるか否か― その動向をじっくりと見守っていきたい。

ファンシーで表情豊かな果物達の見た目も楽しいアクションパズルゲーム「スイカゲーム ぷらねっと」。Nintendo Switch、もしくはNintendo Switch 2をお持ちの方は是非お試しあれ。

 

評価

 

個人的スコア(10点満点中) 8.0

 

良い点

  • フルーツ達の可愛らしいデザインやゆったりしたBGMなど、印象的だった要素は前作からそのまま受け継がれている
  • アチーブメント要素「シール」の追加によるやり込み性の向上
  • (Nintendo Switch 2版)おすそわけ通信を使って他のNintendo Switchにソフトを一時的な形でシェアし、最大4人までの協力プレイが可能

 

惜しい点

  • 物理演算で動作するフルーツの予測不能な挙動によって想定外の事態が発生。唐突に不利な状況に陥ったりゲームオーバーになってしまう事も
  • Lスティックでの操作時、ポッピィーが外周フィールドの縦軸を跨ぐ際に左右方向への入力がスムーズに切り替わらずもたつきがちになる(このため、LやRボタンとの併用操作が望ましい)
  • 万一果物がフィールドからはみ出しても少しの間猶予が与えられるシステムとなったものの、立て直せる状況は基本的に程度の軽い場合に限られる

 

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