
©Kao Corporation
基本情報
| タイトル | しずかなおそうじ |
| 対応機種 | Steam/Nintendo Switch |
| 販売 | KAO(Steam版)、エスカドラ(Switch版) |
| 開発 | Kao Home Care Business |
| 発売日 | 2025年8月8日(Steam版)、2026年7月23日(Switch版) |
| 対応言語 | 日本語 Nintendo Switch 2(日本語・国内専用)では日本語でのみプレイ可能。ただし、一部、ソフト内で言語を変更できる場合有り。 |
| 備考 | IARCレーティング:7+(恐怖を引き起こすコンテンツ) |
作品概要
「しずかなおそうじ」はKao Home Care Business製作によるゲーム作品。Nintendo Switch版でのパブリッシングは株式会社エスカドラが担当。
本作のゲーム内容は一人称視点で展開するお掃除ホラーゲーム。父親から相続して以来長らく放置していた古い別荘を舞台に、プレイヤーは各フロアを探索しながら建物内部の掃除を行っていく。
石鹸や洗剤でお馴染みの日本企業「花王」のホームケア事業部が手掛けた初のゲーム作品で、2025年8月にSteam版が期間限定の無料配信を実施。そこからおよそ1年の期間を経た翌年7月下旬に、Nintendo Switch版がリリースとなった。(価格は200円)
本格的なホラーゲームを謳った”遊べる広告”のような作りになっており、作中アイテムとして登場する自社製品の用途や使い方をゲームプレイを通じて学べる仕組みが特徴。また、Nintendo Switch版では通常のモードに加えて、恐怖演出を抑えた「こわさひかえめ」モードが新たに追加された。
リンク:花王 マジックリン(お掃除全般)(X(Twitter))
操作方法
(※Nintendo Switch版)
| JOY-CON(左) | |
| Lスティック | 移動、(押し込み中)走る |
| 各種方向ボタン | |
| Lボタン | 掃除道具を変える |
| ZLボタン | 汚れをふき取る |
| -ボタン |
| JOY-CON(右) | |
| Rスティック | 視点移動 |
| Aボタン | |
| Bボタン | |
| Yボタン | しゃがむ |
| Xボタン | アイテム画面 |
| Rボタン | 掃除道具を変える |
| ZRボタン | 洗剤をスプレーする |
| +ボタン | メニュー呼び出し |
ゲームの進め方
各部屋を周り、汚れのある箇所は徹底的に清掃

「しずかなおそうじ」の主目的は、掃除で屋敷内部を徹底的にキレイにすること。清掃範囲は壁、天井、床からキッチン周りまで様々な箇所に至り、汚れのタイプもそれぞれで異なる。
汚れのあるポイントでは黒丸のアイコンが表示され、画面上で緑色のラインに囲まれた範囲が汚れの付着した清掃ポイントにあたる。(上画像) こういう場所を発見したら近づいていざ清掃開始だ。

まず、Rスティックの視点操作で掃除したいポイントを画面正面に据え、所持している掃除道具の中から、適切なものをZL、ZRボタンの切り替え操作で選択。
掃除道具の詳細を確認したい場合は、Xボタンで展開可能なアイテムメニュー(上画像)上でチェックが可能。同画面上では右側の『掃除道具』項目を通じて、直接指定して切り替えることもできる。
画面下の掃除道具の説明文や、『掃除場所』の項目を確認した上で適切な場所で使用しよう。

ZRボタンで洗剤を範囲全体に満遍なく吹き付けてからZLボタンで汚れを拭き取り。画面に映る角度次第では端の方が届かない場合があるので、視点移動も駆使して徹底的に取り除こう。

ただし一部の洗剤には、洗浄効果を発揮するまでに時間を有するものが存在する。この場合は吹き付けた後に残り時間がメーター形式で表示され、除去するためには満了までしばらく待つ必要がある。
範囲内に残った汚れを徹底的に落とすと、ピカピカのエフェクトが出現して掃除完了となる。綺麗になったのを見届けたら、次の汚れポイントの探索へと移ろう。
清掃状況の確認にはミニマップを活用しよう

移動中、画面右下に常時表示されるミニマップでは、区画毎の清掃率を常時確認することができる。各清掃状況はミニマップ上の色によって示され、部屋が黒い箇所は汚れポイントが残っている区画にあたる。
マップ上では汚れポイントがある座標を直接確認できるわけではないが、清掃率はメーターの状態でチェックが可能。メーターの赤い部分を減らしていくことで完全清掃へと近づいていく。
区画内に存在する全ての汚れポイント清掃が完了すると、部屋全体が青色で塗りつぶされ『OK』が点灯するようになる。
別荘のあちこちに隠された謎を解いていく

特定の清掃ポイントでは掃除を完了した際、キレイになったポイントから暗号が見つかる事がある。これらはどこかの謎を解く鍵になっている。
ただし、各暗号は挑戦毎にランダムで変化する性質があり、ポイント毎の暗号を暗記することはあまり意味を成さない。覚えるのが苦手、という方は手動でメモするクセをつけておいた方がいいだろう。
別荘を徘徊する”ナニか”に見つからないように

別荘内部では得体の知れない”ナニか”が徘徊している。”ナニか”は作中における妨害用キャラで、ひとたびこちらの気配に気づくと執拗に追いかけるようになり、接触した時点でスタート地点であるキッチンに強制的に戻されてしまう。
プレイヤー側は”ナニか”に直接対抗する手段は持っておらず、また、作中で安全に身を隠せる場所は基本的に存在しない。そのため、見かけてもこちらからは手を出さず、見つからないように接触を避けるのが正解となる。
幸い視界はそれほど広くないのか、部屋の隅でYボタンでしゃがんだままじっとしていると発見されないといったケースも少なくない。別荘内は開けた場所はほとんどなく、正面から出会ってしまうと逃げるのはかなり難しいので、気づかれないよう慎重に行動しよう。
進捗状況の保存について

ゲーム進行中、清掃ポイントの掃除完了、アイテムの入手といったイベントを完了する毎に画面右上に「セーブ中‥」(上画像)の表示と共に進捗状況が自動的に保存される。
本作ではゲーム中断後の再開は毎回キッチンからのスタートとなるが、所持アイテムや部屋の解放状況を含めて前回中断時の状態から始まる仕組みとなっている。
こわさひかえめモード

薄暗い雰囲気の中、散策をしていくシチュエーションが苦手、という方には「こわさひかえめ」モードでのゲームプレイがおススメだ。
こちらのモードは通常モードに比べてストーリーが専用のものとなっている他、全編を通じて演出がコミカル且つ別荘全体の明るさが増した事で探索も心持ち容易となっている。
ゲームシステムそのものは変えずにマイルドなアレンジが成されたモードとなっているので、通常モードと遊び比べてみるのも一興だ。
プレイ後の感想

清掃+一人称アドベンチャー、という一風変わったゲーム「しずかなおそうじ」。本作は洗剤やトイレタリーといった日用品メーカーでお馴染みの『花王』のホームケア事業部がリリースした事で知られる。
一本のホラーゲームとしてきっちり仕上げている事にまずは驚きだが、最大の特徴はなんといってもゲーム内の掃除道具として実際に自社製品が実際の商品名で登場するところだ。製品毎の用法をゲーム内へ効果的に落とし込むことで実際の使い方を学べる仕組みにもなっていたりと、宣伝効果も絡めた見せ方がユニークで面白い。

掃除アクションについては先行リリースのPC版ではマウス操作で行う仕様だったが、Switch版ではスティック操作による視点移動が代替する形となっている。
ただ、体感ではこの操作仕様は本作の掃除アクションとあまり相性が良いとは言えず、特に拭き掃除全般で小回りの利き辛さを感じる形となった。ある程度操作に慣れてコツを掴まないと、ほんのちょっとの磨き残しを拭き取るのに手間取ることに成り兼ねない。
また、一人称視点の3Dゲームにつき、進行中は画面酔いを伴う可能性がある。耐性がないプレイヤーはこの点にはあらかじめ注意が必要だ。

今回紹介してきたNintendo Switch版は前年に配信を開始したSteam版の移植作にあたるが、後発版らしく新たなモードが追加されている。新たに追加された『こわさひかえめ』モードは、その名称通りホラーゲームにはあるまじき、怖さを軽減したアレンジモードだ。
演出も含めてかなりゆるい雰囲気に、視覚的な怖さも抑えられている反面、プレイヤーの妨害用キャラクターである”ナニか”のビジュアル、特性については据え置きのまま。そのため、気配を悟られて追いかけられる際の緊張感は通常モードと同じで、”そもそも追われるのが苦手”というプレイヤーにとってはどちらのモードにおいても本質的な体験に大差はない印象だ。
また、作中のストーリー性は有って無いものに等しいが、両モード間で演出などの細かい部分に明確な違いが見られるので、一度はどちらのモードも試して遊び比べてみるのを強くおススメする。

クリアまでの推定所要時間は1時間~90分程度で丁度良いボリューム加減で、無料配信とはいかないSwitch版においても200円という低価格で提供されているのは手に取り易く嬉しいポイント。
『花王』社が作ったというゲームに興味がある、もしくは一風変わったホラーゲームに関心の高い方は是非本作をお試しあれ。
Nintendo Switch版「しずかなおそうじ」はNintendo Storeにて配信中。
評価
| 個人的スコア(10点満点中) | 7.0 |
|---|
良い点
- 本業からは到底イメージできない、かなりしっかりとした作りのホラーゲーム
- 自社製品をアイテムとしてゲーム内に登場させるユニークな宣伝方式
- 全編1時間~90分程度の遊び易いゲームボリューム
惜しい点
- 身を隠すことができる場所はほとんど存在せず、ナニかに発見されてしまった際に追跡を振り切るのは至難の業
- 3Dスタイルのゲームに耐性のないプレイヤーの場合は画面酔いの危惧あり
- (Nintendo Switch版)スティックで行う走り移動や清掃時の操作性にやや難あり
©Chilla's Art®/Regista 基本情報 タイトル夜勤事件対応機種Steam/Nintendo Switch販売[…]
