最終回収SQUAD ー プレイ後の感想と作品解説【レビュー】

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©Developed by Sunfish Kumano
Published by Waku Waku Games G.K.

 

 

基本情報

 

タイトル最終回収SQUAD
対応機種Steam,Nintendo Switch,Nintendo Switch 2
販売わくわくゲームズ
開発サンフィッシュくまの
発売日2026年6月18日
対応言語日本語, 英語, 中国語 (簡体字), 中国語 (繁体字)

Nintendo Switch 2(日本語・国内専用)では日本語でのみプレイ可能。ただし、一部、ソフト内で言語を変更できる場合有り。

備考IARCレーティング判定:7+(暴力(軽度))

※Nintendo Switch、Nintendo Switch 2両版の間に互換性はなく、それぞれ別の商品となっている。Switch → Switch 2アップグレードには対応していないので購入時は注意が必要。

 

作品概要

 

「最終回収SQUAD」(「The Last Salvage Squad」)は個人ゲームディベロッパーのサンフィッシュくまの氏が製作を手掛けるゲーム作品。各プラットフォームにおけるパブリッシングはわくわくゲームズが担当。

本作はミッション形式の2.5DスタイルFPS*ゲーム。巨大宇宙船の襲来によって人類滅亡の危機を迎えつつある地球を舞台に、プレイヤーは郡体兵”CogrinaUnits”の一員となってエイリアン兵器達に対抗、地上の命運を賭けた最終作戦へと臨む。

 

(*=”First Person Shooting“(”一人称視点で展開するシューター作品“全般を指すジャンル名)の略語。なお、当記事では略称が全く同じ”Framerate Per Second“(”秒間フレーム率“)も扱っている事から、元となる言葉が指す箇所毎に色分けさせて頂いている事をご了承頂きたい。)

 

パブリッシャーのわくわくゲームズが『和製シューターゲーム』として提唱するジャンルカテゴリ、”JFPS作品”の第2弾として打ち出された。

ファーストリリースはSteam版、Nintendo Switch、Nintendo Switch 2の各機種が対象で、Switch版についてはSwitch 2版とは異なる商品という扱いになっている。二機種版でいくつか仕様が異なる部分が見られ、Switch 2版の特徴として、”Joy-Con2のマウス操作”や”最大120FPSのフレームレートに対応“といった点が挙げられる。

なお、Switch版からSwitch 2版へのアップグレードには対応していないので、誤購入には注意が必要だ。

 

リンク:サンフィッシュくまの(X(Twitter))

リンク:RAWRLAB Games(X(Twitter))

 

ストーリー

 

突如地球に飛来した異星文明の巨大宇宙船は多数の戦闘兵器を解き放ち、人類文明は成す術もなく崩壊した。

エイリアン兵器に有効打を与えることが出来る特殊兵器の開発に成功するものの、起死回生の一打を撃つにはあまりにも遅すぎた。

 

だが、都市から人々の姿が消えた今も地球に静寂は訪れていない。

何故なら全高12mの自立人型駆動体による群体兵「CogrinaUnits」は既に限られた数しか残されていない特殊兵器を独自に回収・運用し、エイリアンに対する戦闘を続けていたからだ。

人類に託された任務を果たすために…。

 

 

 

基本操作

 

(Nintendo Switch 2版)(※下記は初期設定の「Action」設定時のものです)

JOY-CON(左)
上下左右ボタン(左、または右)リーンアクション*
Lスティック移動
Lボタンジャンプ
ZLボタン(長押し中)エイム
-ボタンポーズメニュー呼び出し

 

JOY-CON(右)
Rスティックカメラの操作
Aボタンしゃがみ
Bボタン
Yボタン
Xボタンリロード
Rボタンサブウェポンの使用
ZRボタン攻撃
+ボタン

(*Lean。身体を傾けた状態で行う回避アクション)

本作のコントローラー設定は「Action」、「Tactical」、左利きプレイヤー向けの「Southpaw Action」、「Southpaw Tactical」の4種類。この中から最も操作し易いものを選んでおこう。

 

 

アクション

 

 

攻撃

武器を所持中の際、攻撃はZRボタンで発動。押しっぱなしで自動的に発砲を続ける。(1発ごとにリロードが必要なタイプの武器や近接武器を除く)

ミニガトリング銃の場合はボタン長押し中は装填状態となり、弾薬が残っている際にボタンを離す事で全弾連続射出を行う。

 

リロード

リロードは弾数が0になった後にショットを撃とうとした際に自動で行われるが、Xボタンを押すことで任意のタイミングでも実行できる。弾薬の装填は移動しながらでも可能だが、全弾装填にかかる時間は武器毎に異なるので、しっかりと把握しておこう。

スナイパーライフルやランチャータイプなどの一部の武器ではZLボタン長押し中に照準モードへと切り替わり、より正確に狙うことが可能。

刀を回収した場合は斬撃を繰り出しての攻撃が可能となる。近接武器ながらそれなりにリーチもあり、一部の敵弾を叩き落とすといった効果もある。使いこなすことができれば、火器類と比べても決して見劣りはしないはずだ。

 

サブウェポンの使用

所持アイテムに一種類以上のサブウェポンを積んでいる場合、Rボタンを押すことでサブウェポンを使用することができる。

サブウェポンは画面右側に表示される「Arm」枠上部の対象アイコン(上画像黄色囲み)の数だけ使用が可能。ミッション中の補充は一切効かないので無駄撃ちは控えよう。

 

ジャンプ

Lボタンでジャンプを発動。本作のジャンプは初期状態で2段階ジャンプに対応しており、対応する拡張武装をセットするとさらに1段多く飛ぶことも可能になる。

ジャンプ中も武器やサブウェポンで攻撃することが可能なので、状況に応じて併用するといいだろう。

 

壁登り

垂直の壁、または急勾配の斜面に向かってLボタンを押した状態でLスティックを倒し続けることで、届きそうな高さであれば崖や壁を登る事ができる。

 

しゃがみ

Aボタンでしゃがみ動作が発動。長押し中はしゃがみ状態が維持される。移動中に実行した場合は低姿勢を伴うスライディング動作へと切り替わる。

連発しながら歩き移動を行うことで、敵の攻撃をかわし易い状態を保ちつつ徒歩より僅かに速い速度での移動が可能となる。武器回収へと向かう際、生存率を高める上でも重要なテクニックの1つだ。

 

リーン

方向ボタンの左、または右ボタンを押すと、操作中のキャラクターが身体を斜めに傾けた状態となる。物陰から奥の様子を覗き込んで確認したり、死角となるポイントにいる敵に攻撃を行いたい時などに有効的だ。

 

 

ゲームの進め方

 

ミッション選択

ゲームを開始したら、まずはミッションを選択。始めてプレイする場合は、「ミッション0 チュートリアル」からとなるので、まずはここで操作説明や全体の流れを学んでおこう。

また、各ミッションは出撃前に難易度の調整が可能となっている。選べる難易度はEasy、Normal、Hardの3種類で、ミッション毎のクリア状況やClearTimeは難易度別に管理される。

一度クリアした範囲のミッションであれば、難易度を問わず自由に再挑戦できるので、腕前に併せて臨機応変に調節していくといいだろう。

 

出撃メニュー

頭上に吹き出しが表示されている仲間のCogrinaUnits兵の近くまで行くと、キャラクター毎の台詞が画面下部にテキスト形式で表示される。

聞ける内容は操作にまつわるアドバイスや、エイリアン兵器へのヒント、単なる世間話など多種多様。思わぬ情報が飛び出すこともあるのでこまめにチェックしておこう。

 

試作武器の製作

拠点内の出口の傍にある⚙アイコンの近くまで行ってAボタンを押すと、各種試作兵器の製造を行うことができる。

試作兵器製造には『サブウェポン』(Subweapon)と『機能拡張』(Extension)の2つのカテゴリがあり、各項目は一定量のリソースと引き換えに解放(Unlock)が可能。リソースは各ミッションでエイリアン兵器撃破時に出現することがある。

 

必要リソース量を満たした上で解放したい項目を選び、Aボタンを押すことで解放完了。解放した項目はセットすると、画面左下のバックパックの隣にアイコンが並ぶ形で表示されるようになる。(上画像)

 

解放した各種試作兵器は、画面右下に表示されるコスト(COST)の範囲内で自由に組み合わせることが可能だ。

腕に自信がないプレイヤーの場合は、回復効果を伴うタイプのものから早めに解放を済ませ、セットする様にしていくといいだろう。

 

また、本作では残機システムが導入されており、この試作武器の製作メニューを通じてのみ補充を行うことができる。

補充方法は画面右上の「Lives Up」項目を選んでAボタンで購入。1機辺りのコスト単価は現在の残機数に応じて少しずつ上昇していく形となっている。

すぐにやられてしまって攻略が上手く進められないようなミッションには、残機を多めに購入して人海戦術で挑んでみるといいだろう。

 

出撃

ユニット兵たちとの会話や試作武器製作を一通り済ませ、準備が整ったら光が差し込む通路の方に向かって移動するといよいよ作戦開始だ。

 

ミッション進行の流れ

ミッションが開始されるとそれぞれのフィールドへと単身で放り出され、作戦中の目的が通信によって画面上に表示される。

多くの場合、「ー カイシュウ セヨ ー」といった内容の通信が入るが、この場合はフィールドの何処かに配置された武器の回収へと向かうことが最初の目的となる。

武器の回収が完了するまでの間、プレイヤーはサブウェポンしか使用できないので、敵の攻撃が飛んできても無理に相手をせず一目散に武器のところへ向かうのが得策だ。

また、ミッションによっては開始時点で武器を装備している状態となっている場合もあるので、この場合は最初から敵の殲滅を目指して進めていくといい。

 

武器の回収

作戦遂行中は基本的に各ミッション決定時に候補の中から選択した武器が登場する。ただし、多くのミッションでは出撃~スタート直後は武器を持っていない状態である事が多く、この場合、武器は現地調達となる。

画面内でクリーム色のカーソルが表示されている方向には回収対象の武器が落ちているので、まずはこの方向へと向かおう。ただし、カーソル上に具体的な座標は示されないため、実際に向かってみると思いのほか距離が離れていた、といった場合もあるので要注意。

 

回収対象の武器は、仲間のユニット兵の亡骸と重なるように転がっている。武器のところまで密着する距離まで移動する事で回収は完了し、武器の使用が可能となる。

例外としてサブウェポンについてはこの限りではなく、ミッション開始時点から使用可能となっている。

 

エイリアン兵器との交戦

武器の回収の完了後は一転、エイリアン兵器達への反撃開始となる。ここからのプレイヤーの目的は、回収した武器と使用回数に限りのあるサブウェポンを駆使し、次々に襲来する敵兵たちの殲滅だ。

敵とのエンカウント後は画面上に、対象の情報が表示されるようになる。画面端360°に渡って表示される▼のカーソルは各敵機のいる方角、画面下部中央に横一列に並んで表示されるアイコンはターゲットの残存数をそれぞれ示す。アイコンの点滅時は対象が攻撃中である合図なので、どこから攻撃が飛んでくるのかを把握した上で随時対処しよう。

 

各ミッションの敵編隊は一度にその全てが出現するのではなく、最初の編隊を全て倒した後も第二陣、第三陣と増援が順次姿を現してくる。

増援も含めた全ての敵機を撃墜した時点で、画面上に「―ニンム カンリョウ―」の通信が表示されてミッション終了となる。この表示が出るまでの間は敵がどこかに残っていることになるので、決して気を抜かないように。

 

 

プレイ後の感想

“国産のFPS作品”を目指して製作されたという「最終回収SQUAD」。バーチャルボーイ風の赤を基調とした鮮烈なビジュアルは実に印象的で、異星からの侵略者に立ち向かうという作中設定は「地球防衛軍」(D3パブリッシャー)シリーズを彷彿とさせる。

公式側は商品ページ内の紹介文にて本作ジャンルを”2.5DFPS”と謳っており、ゲームデザイン上は3D空間を演出しつつも各キャラクターは平面イラストを元に角度的な差分を設けた”準立体”形式で描かれている。操作時の感触の心地さや滑らかな動作によりプレイ感覚は非常に快適で、キャラクターデザインや節々にユニークさを覗かせるテキストも好感触。

ゲーム上はシングルプレイ仕様であることから、作中多くの場面ではプレイヤーが操作するユニット兵が孤軍奮闘するといったシチュエーションが基本となっているが、ミッションによっては味方兵との共闘による熱い展開も登場する。

 

ファーストリリースの段階で実質PC版にあたるSteam版に加えて、コンソールプラットフォームにあたるNintendo Switch、Nintendo Switch 2の両方に向けて展開されている今作。筆者が今回Switch 2版を選んだ最大の理由は、商品ページの紹介文に「フレームレート上限:最大120FPS」の一文が添えられていた事にある。

この6月で本体発売からちょうど1年を迎えることになったNintendo Switch 2だが、現時点で”120FPS“に対応したタイトルは未だほとんど見られていない。それゆえに上記の一点については、Switch 2版の本作の価値を大きく高める”強み”と成り得る部分だ。

「120FPSのような高フレームレートで動作するファーストパーソンゲームは、画面酔いの症状に対して一定の緩和効果が見られる場合がある」とのことで、3Dタイプのゲームに高い興味を抱く一方で該当タイプのゲームでは画面酔いを引き起こしやすい筆者にとってはこれは朗報として響いたのだ。実際に本作を手に取るまでは半信半疑な部分もあったが、2時間程度継続プレイしてみても症状や疲れはほとんど現れず、終始快適にプレイすることができた。

 

全体的に完成度が高い作品で、プレイ中にこれといった大きな不満点は見当たらなかったが、細かなバグも少なからず存在している模様。

筆者が確認しているものとしては河川が登場するミッション進行中、特定の状況時に地形判定がバグって陸に上がりにくくなるといったものがあり、これは実際に見舞われると該当ミッションの攻略が思うように進められない厄介な症状となっている。

現在、わくわくゲームズ公式X上では今後の修正対応に関する告知も行われており、ユーザーからのフィードバックの1つとして、カメラのリバース操作への対応が予定されている。不具合修正についても触れられており、上述のバグがその中に含まれるか否かは不明だが、今後のバージョンアップデートによる改善に期待したいところだ。

 

ミッションをこなす毎に次第に激しさを増す、CogrinaUnitsの兵士達とエイリアン兵器群との戦い。そんな過酷な環境下では、作中でその存在をひっそりと主張する一匹の”柴犬”の姿が。

ユニット兵達からも可愛がられるこの動物は多様な仕草を覗かせるが、果たして敵なのか味方なのか― 本作をプレイして実際に確かめてみて欲しい。

 

インストール容量自体の軽さや高フレームレートによる軽快な動作に加えて、シンプルなゲームシステムに程良いゲームボリュームと、シューターゲームとして全体的にまとまりが良く高い完成度を持った本作。

一人称視点ゲームをこれほどまでに快適にプレイできた経験は初めて、といった嬉しさも相俟って夢中になり、およそ6時間かけてNormal難易度オールクリアに至ることができた。

特定の条件を達成することで辿り着ける最終ミッションはかなりの難易度となっているが、是非突破した上で、あらゆる意味でプレイヤーに衝撃を与える真エンドは必見だ。

 

「最終回収SQUAD」はSteam、及びNintendo e-shopにて配信中。SF色の強いファーストパーソンシューターに強い関心のある方は是非お試しあれ。

 

 

評価

 

個人的スコア(10点満点中)9.0

 

良い点

  • ゲームデザインはシンプルながらも、ポストアポカリプス&SF的な世界観を題材にした本格FPSゲームを楽しめる
  • 全体的に動作が快適でソフト容量も控えめ。
  • (Nintendo Switch 2版)最大120FPSフレームレートによる滑らかなプレイ感覚(※2026年6月時点で、120FPSを体験できるSwitch 2タイトルは極めて少ない)

 

惜しい点

  • 鮮烈な赤色が画面一帯を染め上げるゲーム内グラフィックは、人によっては少なからず目にダメージを与える危惧も(※テーマカラー自体はゲーム内設定で変更可能)
  • 現状、カメラのリバース操作設定に対応していない(※今後のアップデートで対応予定とのこと)
  • 河川が登場する一部ステージで奥深くまで潜水した際、一体の地形判定が消滅して陸に上がりにくくなる症状を確認している

 

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