ストリートファイターV アーケードエディション レビュー

スポンサーリンク

基本情報

タイトル:STREET FIGHTER V ARCADE EDITION
ストリートファイターV アーケードエディション
ジャンル:対戦格闘ゲーム
プラットフォーム:PlayStation4
メーカー:CAPCOM
公式サイト:ファイターV アーケードエディション 公式サイト

本作は対戦格闘ゲームであるストリートファイター・シリーズ第6弾となる対戦格闘ゲームです。
当初は「ストリートファイターV」として販売されていましたが、無料アップデートにより「ストリートファイターV アーケードエディション(以下アーケードエディション)」となり、「アーケードモード」といった新要素が追加されました。
ゲームの流れは、「モード選択」→「キャラクター選択」→「対戦相手との試合」の順に進み、自らが操作するキャラクターで対戦相手を倒しながらゲームを進めます。
モードのクリア条件を達成するとエンディングとなり、コスチュームやギャラリーイラスト、ゲーム内通貨(以下ファイトマネー)が手に入ります。
ファイトマネーを稼ぐことで、追加キャラクターの購入も可能となるため、ゲームをやりこむほど操作できるキャラクターが増えていき、より長く楽しめる作品となっています。

記事の趣旨

「ストリートファイターV」には前作からシステムの追加要素や変更点が多くあります。
自分はそれらのシステムを思え切れず、使いこなすことができませんでした。
システムを理解してゲームをより深く楽しむために、本記事にまとめてみました。

バトルシステムの紹介

ストリートファイターVのバトルシステムを説明します。

EXゲージ
画面下の赤色のゲージ。
EX必殺技およびクリティカルアーツの発動する時に使用します。
EXゲージは3ブロックまで溜めることができ、攻撃を「当てる」「受ける」「ガードする」の3つで増えます。
EXゲージは次のラウンドに引き継がれるため、使用するタイミングが重要です。

EX必殺技
EXゲージを1ブロック消費します。
必殺技を発動する時に攻撃ボタン2つを同時押しすることで発動する必殺技。
通常の必殺技より威力や性能(のけぞる→ダウンする 等)が強化されます。

クリティカルアーツ
EXゲージを3ブロック消費します。
非常に強力な必殺技を繰り出し、ヒットすれば相手に大ダメージを与えられます。

Vゲージ
画面下の水色のゲージ。
VリバーサルおよびVトリガーの発動する時に使用します。
Vゲージは3ブロックまで溜めることができ、攻撃を「受ける」「ガードする」または「Vスキルを発動」の3つで増えます。
Vゲージは次のラウンドに引き継がれません。

Vスキル
中パンチ・中キックの同時押しで発動します。
Vスキルを使用するとVゲージが溜まります。
Vスキルの性能はキャラクターごとに異なります。

リュウ:心眼
相手の投げ技以外の攻撃を受け流すことができます。
ダルシム:ヨガフロート
空中に浮遊し前後に移動します。
軌道の低い飛び道具を避けたり、相手の対空技を誘ったりできます。
ベガ:サイコリジェクト
相手の攻撃を吸収し、飛び道具を放ちます。

Vリバーサル
Vゲージを1ブロック消費します。
ガード中に方向キーの前+弱中強のパンチ、またはキック同時押しで発動します。
相手の連続攻撃の防御中に発動することで、削りダメージ防止や反撃の糸口として有効です。

Vトリガー
Vゲージを3ブロック消費して発動します。
強パンチ・強キックの同時押しで発動、Vゲージを全て消費しきるまで続きます。
キャラクターごとにVトリガーの性能は異なります。

ケン:ヒートラッシュ
全ての必殺技の性能(威力・範囲等)を強化します。
ザンギエフ:サイクロンラリアット
相手を吸い寄せます。
近づいたところで強力な投げ技に繋げるなどの使い方が効果的です。
ラシード:イウサール
前方に巨大な竜巻を発生させます。
竜巻に接触した状態で必殺技を出すと威力や飛距離が伸びます。

ゲームモードの紹介

ストリートファイターVのゲームモードを説明します。

アーケードモード

アーケードエディションで追加されたモード。
「ストリートファイター」から「ストリートファイターV」まで全6シリーズのアーケードモードがプレイ可能。
ゲームシステムは「ストリートファイターV」ですが、ステージ数や操作可能なキャラクターや敵として登場するキャラクターがシリーズごとに異なるため、過去のシリーズを雰囲気を体験できます。

ストーリーモード

ゼネラルストーリーモード
「ストリートファイターV」の本編となるストーリーモード。
総帥「ベガ」率いる悪の秘密結社「シャドルー」と、「シャドルー」の野望を阻止すべく活躍する格闘家たちを中心とするストーリーで、ストーリーの進行に合わせ操作するキャラクターを変えながらゲームを進めます。
使用できるキャラクターは全22キャラ、敵キャラクターとして「シャドルーの戦闘員」「シャドルーの親衛隊」といったゼネラルストーリーモードだけのキャラクターも多数登場します。
格闘ステージの合間にムービーが流れるドラマパートは約2時間、格闘ゲームとしてだけでなくキャラクター達のドラマも十分に楽しめる内容となっており、本作の目玉ともいえるモードです。

キャラクターストーリーモード
個々のキャラクターに焦点をあてたストーリーモード。ステージ数は2~3ステージと短いですが、オリジナル・イラストをふんだんに使用し、キャラクターの性格・背景をつかむには十分な内容となっています。
また、ゼネラルストーリーモードに登場した一部のキャラクターに対し、ゼネラルストーリーモードを補完するストーリーとなっており、ゼネラルストーリーモードをより深く理解できました。

チュートリアル
主人公キャラクター「リュウ」を操作しながら、基本操作を学びます。画面中央に表示される課題に従い、キャラクターを操作することでゲームを遊ぶ上で必要な操作が学べます。

コスチューム設定
キャラクターのコスチュームを変更できます。ゼネラルストーリーモードとキャラクターストーリーモードで別々のコスチュームを設定できます。

ストーリーボイス設定
ストーリーモードのボイスを日本語か英語への替えができます。

バーサスモード

スポンサーリンク

プレイキャラクターと敵キャラクターを自由に選択し、対人戦やCPU戦を行うモード。
アーケードエディションではチームバトルも追加され、1対1の対戦だけでなくチームバトルも選択できるようになりました。チームバトルでは2~5名のチーム戦が行えます。
チームバトルではチーム人数や試合ルールの設定が細かくでき、チーム編成から試合運びまで、1対1の対戦と比べ、より戦略的に楽しめるようになっています。

チャレンジモード

トライアル
コンボや連携を組み合わせた課題に挑戦するモード。
トライアルでは様々な連続技が課題となっているため、トライアルを繰り返し挑戦することで、戦い方の幅が広がります。

デモンストレーション
基本動作や必殺技の解説、および実際の動作が確認できます。
必殺技の弱中強による違いや、有効的な使い方の説明もあるので、一通り内容を確認することをお勧めします。

ターゲット
配信コンテンツで、指定された期間内に目標を達成すると報酬がもらえます。
尚、ターゲット画面では目標の確認のみ行い、目標の達成はターゲットで指定されたモードをプレイして達成します。

エクストラバトル
ファイトマネーを消費して特殊ステージに挑戦します。クリア条件を達成するとコスチューム等の報酬が手に入ります。

サバイバル
CPU相手の勝ち抜き戦を行います。難易度により対戦ステージ数(10・30・50・100)と報酬(コスチュームや称号)が異なります。
EXゲージやVゲージを次のステージに引き継ぐため、ゲージを使用するタイミングが重要になります。

トレーニングモード
練習したいキャラクターと練習相手を選択し、操作の練習を行います。
アタックデータ(ダメージ・スタン値)やフレーム差の色分け(硬直時にどちらが先に動けるかが色分けされる)の設定もできるため、必殺技や連続技の威力・硬直時の状況を確認できます。
練習相手の動作(ジャンプ・ガード・カウンター等)も設定できるため、実践に即した練習も可能です。

ショップ

ファイトマネーを消費してキャラクターやコスチューム、BGMなどを購入します。
尚、一部PlayStationStoreから有償で購入するコンテンツもあります。

気まぐれ占い
占い師「メナト」による運勢占いです。サバイバルで使用できるアイテムやコスチューム、ステージに配置できるオブジェクトがランダムで手に入ります。

ギャラリー

ムービーやサウンド等、ゲームをプレイして解放されたコンテンツを閲覧できます。

ランクマッチ、カジュアルマッチ

ネットワーク対戦のモード。
ランクマッチはリーグポイントによるランキングを競います。
カジュアルマッチはリーグポイントの増減は発生しないため、ランキングに影響しません。

ゼネラルストーリーモードをプレイして

今までシリーズに搭載されていたストーリーモードは対戦を盛り上げるための演出に過ぎなかったが、ゼネラルストーリーモードのドラマパートは内容、ボリュームともに過去シリーズのストーリーモードを圧倒しており、対戦がなくても十分に楽しめるコンテンツとなっています。
私も初めは少し触ってみるつもりでプレイしましたが、ストーリーが気になりエンディングまでぶっ続けでプレイしてしまいました。

ゼネラルストーリーモードのおすすめポイント
・2時間にわたるドラマパートは、既存の対戦格闘ゲームの演出を超えたレベルとなっています。
・「ラシード」や「ファン」といった新キャラクターの性格・立場が上手に描かれているため、新キャラクターにも感情移入しやすいです。
・対戦に負けてもストーリーを進めることができるため、対戦格闘ゲームの初心者も自分の腕前に合わせて無理なくストーリーを進めることができます。

キャラクターストーリーモードをプレイして

3キャラクターのストーリーモードを紹介します。
ネタバレを含むため、新鮮な気持ちで遊びたい方は、ここから先は読み進めないでください。

リュウ -力の行方-

殺意の波動。命を食らう破滅の力。
殺意の波動はリュウを誘うも、必死に抵抗するリュウ。

そこに現れた自称『風のヒーロー』ラシード。
ラシードは己の実力を試すためリュウに試合を挑むも、殺意の波動に呑まれることを恐れためらうリュウ。
「闘いの中に答はある。」己の口癖でリュウを励ます師の剛拳。
決意を決め、リュウはラシードの挑戦を受ける。

迷いを捨てラシードと闘うリュウ。

試合はリュウの勝利に終わるも、得るものがあったとリュウに感謝するラシード。
リュウもまた晴れ晴れした顔でラシードと硬い握手を交わす。

剛拳の勧めで親友にしてライバルのケンのもとへブラジルへ旅立ったリュウ。
剛拳から事情を聴き、リュウとの試合を快く受けるケン。

「真空波動拳!」

試合が終わるも殺意の波動を気に掛けるリュウ。
「オレがぶん殴って止めてやる。だから気にせず、闘ってこい。」と励ましの言葉をかけるケン。

リュウの前に立ちふさがるシャドルーの戦闘員をたたき伏せるナッシュ。
ナッシュのもつ『人を外れた力』に反応するリュウの殺意の波動。

己の持つ『人を外れた力』を試すために闘いを挑むナッシュ。
さらなる高みを見極めるため、闘いに応じるリュウ。

ナッシュとの闘いでどんな答になろうと戦い続ける覚悟を決めたリュウ。
リュウの闘いの中から答を見つける旅は続くのであった。

ラシード -旅立ちの決意-

消息不明の友人を探すため、シャドルーを探るラシード。

シャドルーのマークを付けたバーディーを発見。
シャドルーの基地について尋ねるも、迷惑がられるラシード。
こうなったら力ずくで聴き出すしかない!

「くらえ暴風!ショウタイム!」

バーディーを倒し基地について尋ねるも手掛かり無し。
シャドルーの戦闘員を倒し自分の実力を過信するラシードに対し、リュウとの戦いを勧めるメールが。

意気揚々と名乗りを上げるラシードと、気乗りしないリュウ。
どこかで観た会話シーンの後、戦いに応じるリュウ。

己の全力でリュウに挑むラシード。

「昇竜拳!」
一瞬のスキをついて繰り出されたリュウの必殺技。

戦いに負けたが拳を通じ伝わってきた『進む意思』。
ラシードは己のやりたいこと、『友達を助けたい』の決意を固め、新たなる一歩を踏み出すのであった。

G -Gと闘ってみた-

動画サイト『FOO TUBE』で『闘ってみた動画』をアップする自称『世界大統領G』。

『闘ってみた動画』の再生回数が少ないため、自分の挑戦で盛り上がるのではないかと盛り上がるラシード。
アザムの心配をよそに『世界大統領G』へ戦いを挑むが・・・

「パワートゥジアース!」

対戦が終わり『最後はがっちり握手』。
『闘ってみた動画』の再生回数も伸びラシードの思惑通り。やったね!
尚、どちらが勝ったかは聴かない約束だ!

『闘ってみた動画』の再生回数を伸ばし、世界中の格闘家の注目を集める『G』。

水晶玉から『G』の動画を再生するメナト。
イタリア人の占い師である師匠の指示を受け、『G』とは何者か確かめにでるが・・・

「はじけよガイヤの力とともに!」

『G』にコテンパンにされたメナト。

結局、『G』の正体もつかめず骨折り損のくたびれ儲け。

なぞ多き世界大統領Gの正体とは?
そして『闘ってみた動画』の再生回数の行方は?

スポンサーリンク