My Lovely Daughter(マイ・ラブリー・ドーター) -プレイ後の感想と作品解説【レビュー】

©PT. Toge Interactive / Game Changer Studio / Localization support and published by Worker Bee Inc.

 

 

基本情報

 

タイトル My Lovely Daughter(マイ・ラブリー・ドーター)
対応機種 Steam/Nintendo Switch
販売 ワーカービー(Switch版)/(Steam版はToge Production,Neon Doctrineが販売を兼任)
開発 Game Changer Studio
発売日 2018年3月9日(Steam版)/2021年2月25日(Switch版)
対応言語 日本語,中国語 (簡体字),中国語 (繁体字),英語
備考 CEROレーティング:B(12歳以上推奨)

 

作品概要

 

「マイ・ラブリー・ドーター」(「My Lovely Daughter」)はインドネシアのゲーム開発チームGame Changer Studioによって開発されたゲーム作品。SteamではToge Production,及びNeon Doctrineが、国内Nintendo Switch版においては株式会社ワーカービーがそれぞれ販売を担当。

ゲーム内容はストーリーと育成要素が組み合わさったシミュレーションゲーム。妻子を亡くし、自身は記憶喪失となった悲劇の錬金術師ファウストが禁断のホムンクルス(人造人間)錬成を活用し、その魂を応用した蘇生術でもって最愛の娘を蘇らせるべく、研究と実験に心血を注いでいく姿を描いたダークな物語展開は本作の大きな特徴だ。

 

ストーリー

 

(本編オープニングより引用)

 

かつて迷い悩める人々は、その苦難に対する救済を求めて、この家の前に列を成した。

しかしそれも今となっては昔のことである…

 

ファウストは、その家の中で目覚めた。

体は震え、心は苦痛の中にさまよっている。

彼は自分自身のこと、そして自分がどこにいるのかを思い出そうとするが、すべてがあまりに曖昧であることに気づく。

 

その混濁する意識と混乱の中、彼は自分が記したと思しき手記を見つけた。

しかし、そこに記してあるのは狂気以外の何物でもなかった。

何らかの答えを見つけ出そうと、彼はこの奇妙な屋敷の中を調べてることを決意する。

 

部屋に満ちる、むせかえるほどの錬金術の素材の匂いに、頭痛はますます酷くなる。

彼を取り囲むように並ぶ器具の類には間違いなく見覚えがあるのだが、それについて考えようとすると頭の痛みは、より鋭く彼を苛んだ。

 

屋敷を歩いていると、一つの扉の前で歩みを止める。

深淵へと続くような闇に包まれた部屋に繋がる扉だった。

彼は好奇心を抑えきれず、頭の痛みも忘れて、注意深く扉を押し開き、その部屋に踏み入った。

 

 

 

 

操作方法

 

(※Nintendo Switch版)

JOY-CON(左)
上下左右ボタン カーソル移動
Lスティック カーソル移動
Lボタン メニュー切り替え
ZLボタン
-ボタン

 

JOY-CON(右)
Rスティック
Aボタン 決定
Bボタン キャンセル
Yボタン
Xボタン
Rボタン メニュー切り替え
ZRボタン
+ボタン メニュー呼び出し

先行して登場しているSteam版はオーソドックスなマウス操作でプレイ可能なゲームデザインで、コンソールへの移植という形になるNintendo Switch版でもそれに準拠したポイント&クリック方式のシンプルな操作となっている。

 

ゲームシステム

 

以下で「My Lovely Daughter」のゲームシステムを紹介。本作では錬成・実験を行うファウストが目を覚ました家(屋内)と、ホムンクルス達の労働及び各種アイテム購入の場となるサーラックの街(屋外)の2つの場所を交互にゲームが展開していく。

 

家の中でのメニュー

意識を取り戻し、目覚めたファウストは事前の記憶がひどく曖昧な状態で、家の中にあるものを目にする内に次第に何をするべきかを思い出していく。プレイヤーはこのチュートリアルも兼ねた冒頭の一連のシーンを通し、順を追ってゲームの流れを学ぶことになる。

下部の4つのメニューの他、白い縁取りがなされているオブジェクト(アーレア、かまど、魔法陣、研究記録)はそれぞれのメニューへと繋がっており、カーソルを合わせてAボタンで各メニューへと移ることができる。この内、画面右側の本のアイコン(研究記録)では収集したデータやファウストの過去の回想が確認可能で、これはゲーム進行毎に順次開放されていく。他の3つについては以下で順に解説。

 

アーレアの肉体

魂が失われ、抜け殻となったファウストの娘・アーレアの肉体は、ゲーム開始直後こそ一時的な防腐処理が施された状態となっているが、定期的に治療によるケアを行って肉体を維持していかないと「アーレア」のゲージが全て尽きた時点でゲームオーバーとなってしまう。

防腐処理にはサーラックの街で購入可能な保存の香油(価格:金貨200枚)が必要となり、回復効果量は1つ辺りゲージ全体の1/4程度。ゲージの消耗ペースからいっても4週間に最低でも1つは使用していくのが望ましい。所持金が厳しい時であっても、香油だけは常に最低1つ以上ストックしておきたい。

 

魂の宝珠

娘・アーレアの魂の蘇生には、錬成したホムンクルスから得られる魂魄(こんぱく)が必要となる。魂魄はホムンクルスを生贄に捧げた際に獲得可能で、ホムンクルスの4種類のタイプ「喜び」、「悲しみ」、「怒り」、「不安」でそれぞれ分かれている。

魂魄では生贄として捧げたホムンクルスから得られる「親和性」という要素が重要となり、これは手塩にかけて育てたものほどより多い量を得ることができる(獲得最大値は1,000)。ただし、毎月4週目に「アーレア」のメニューから実行可能な「封入」を実行することで全てのタイプの親和性は0に戻ってしまう。

うっかり親和性を高くし過ぎた、という時には「贈り物を燃やす」を実行していずれかのプレゼント系アイテムを選ぶと、親和性を一定量下げることができる(0の状態では燃やすことはできない)。魂魄の注入に挑む際の調整用の手段として利用してみよう。

 

ホムンクルス錬成

本作でのキーとなるホムンクルスの錬成は魔法陣を通じて行う。ホムンクルスは木、亜鉛、肉、金属、水の5種類の素材を3つ掛け合わせることで1体錬成可能で、投入する素材の割合によって誕生するタイプは全て違う結果となる。

ホムンクルスは全26種類存在し、性格ごとにそれぞれ4つのタイプに大別される。詳しくは記事下段の項目「ホムンクルスのタイプ」を参照。

 

ホムンクルスの育成と活用

錬成したホムンクルスには1人1体それぞれに個室が与えられ(最大5部屋まで拡張可能)、各部屋のドアをAボタンで選択後に表れる上画像の状態画面で管理可能。

ホムンクルスの育成においては、「レベル」と「愛情」の2つのゲージを管理していく形となる。「レベル」ゲージは街に出た際に任意の仕事で働かせることで増加、ゲージフルになる毎にレベルが上昇する(最大10レベル)。一方、「愛情」ゲージは1週間あたり1度だけ実行可能な「一緒に遊ぶ」(ウィンドウ左下に見える円状のボタン)を選んだり、タイプ毎に合った贈り物を渡すことでゲージを伸ばすことができるが、働かせる毎に少しずつ下がっていってしまう。

 

ウィンドウ右下の「嗜好」項目は、各ホムンクルスが個人的に興味があることに関連するものや、好きなものを渡すことで埋められる。ホムンクルスのグラフィックにカーソルを合わせてボタンを押した際、色々と話しかけてくるのだが、たまにキーワードが表れる会話文が出現するのでこれを見逃さないようにしよう。

嗜好対象となる該当アイテムを渡すことで状態の%数値が大きく上昇し、魂魄として利用する上でもより効果を発揮するようになる。とはいえ嗜好品はどれも1個につき600金貨と中々に高額なので、所持金に余裕が出て来始めたら視野に入れてみるといい。

 

ホムンクルスの破壊

部屋を増やすことでより多くのホムンクルスを養うことができる(最大5部屋まで拡張可能)が、いずれかの個体を手放さざるを得なくなった場合は、破壊という選択がある。破壊したホムンクルスからは育成度合いに応じた魂魄の親和性の獲得に加え、元の素材に還元することができる。(一切育てていない状態で生贄にささげた場合、魂魄の親和性は0となる)

全てはゲームシステムに添ってプレイする上で必要となる通過点に過ぎないのだが、錬成術による造られた命とはいえ、手塩にかけて育てた我が子を産みの親の手によってその生涯を終わらせる行為― 本作で最も心が痛む瞬間だ。ここで葛藤して手をこまねいていてもストーリーは進まないのだが、プレイヤーへの重い決断が試される。

 

ホムンクルス達はサーラックの街で働かせてレベルを上げていくと、より能率的に動くことが出来るようになる(各ホムンクルスの最大レベルは10)。レベルアップや労働を効率よく行わせるコツは、ホムンクルスごとに親和性のタイプを業種と一致させることだ。相性が良いかどうかは仕事の決定時のセリフにも表れるので、併せてチェックしておこう。

 

サーラックの街での行動

サーラックの街へと繰り出す毎に1週間、7日間に渡って行動を管理するパートへと移行する。街に到着した時点で時間は自動で進んでいく(L/Rキーを押す毎に等倍~3倍速に変化)。マルチタスクが苦手、というプレイヤーはまずYボタンでPAUSEを実行してから時間の流れを止めて、じっくりとチェックしていくと良いだろう。

街での行動は主に、養っているホムンクルスの仕事先の紹介と就労、依頼への対応(任意)、道具屋での買い物の3つ。

ZLボタンに西部、ZRボタンに東部という表記があるが、これは町の西側と東側にどんな業種があるかを確認することができるメニュー。ほぼチェック用として存在するメニューで同じことはマップ上でポイント&クリックでもチェック可能なので、不要だと感じればこの機能の利用については特に気にしなくてもよい。

 

街住民の依頼

街で1週間を過ごす間、仕事の依頼に混じって、住民の依頼が入ることがある。依頼では中品質~高品質の素材を要求され、これを期限内に収めることができれば依頼主の信頼度が上がると共に、報酬として多額の金貨をもらうことができる。

受注するか否かはプレイヤーの自由だが、締め切りまでに用意できなかった場合は依頼主の信頼度が下がることになるので、必ず対象アイテムの在庫は確認しておくこと。

 

買い物

仕事に出かけた時にチェックしておきたいのが道具屋。ホムンクルスの育成、親愛度にまつわるアイテムがゲームの進行毎に随時揃えられていく。

今作に登場するアイテムは大半が消耗品で、定期的に必要になるものばかり。特別な贈り物を除くと単価自体はそう高いものではないが、量が積み重なると思いのほか一度辺りの出費も多くなってくる。

序盤はアーレアの肉体維持に定期的に必要となる保存の香油の確保の徹底と、必要最小限の素材やアイスクリーム、キャンディーなどホムンクルスの親愛度増加アイテムを中心に補っていくのがいいだろう。また、道具屋で購入できる魔法のアーティファクトの1つ、富のマスクは邸内に設置する事で更なる収入アップへと繋がる効果を持っているので、こちらも早めに購入しておきたい。

また、ホムンクルスを産み出すのに必要な錬成用素材については道具屋では低品質のものしか扱っていない(5種類の素材の内、水に関してはゲームを進行後しばらくして棚に並ぶようになる)。中品質以上の素材が欲しい場合は、街の人たちの依頼の報酬やホムンクルス破壊時に得られる分で補っていこう。

 

総収入

1週間が終わると、週内に稼いだ総額が表示される総収入画面へと切り替わる。

ここで表示される額は現在の所有額ではなく、あくまで週内で稼いだ額のトータル。なので、途中で買い物などで浪費した分も含めて計算する場合は、表示額から差額分を引かなくてはならない点に注意が必要だ。

ホムンクルスの頭数も少ない序盤は1週間辺りに入る金額も雀の涙、といったところだが、成長を経て自分のタイプに合った仕事を能動的に探し、率先して働きたいと申し出てくるようになる。こうなってくれば、より効率的に稼いでくれるようになるので、どの子を育てるにもまずは本人のタイプと仕事の相性の一致は最優先に見ておくようにしたい。

 

住民のお願い

ファウストへの住民の信頼度が高くなるにつれ、間違えて発注した材料の買い付け、ホムンクルスが起こした不祥事に対する問責、など様々な理由で各住民がファウストに注文を持ち掛けてくるようになる。

前者はふだん道具屋で購入できない高品質な素材を買い付けるチャンスでもあるが、後者は1度の注文辺り金貨1,000枚が必要とかなりの出費を伴う。きっちり支払うことで信頼度が増加するが払えない、払いたくないという理由で断る場合は逆に信頼度が下がることになるので、よく考えてから応じよう。

 

稀なケースだが、手持ちのホムンクルスの内の1人をフルタイムの働き手として直接指名してくることもある。これに承諾した場合、対象ホムンクルスは実質的な終身雇用となり、手放すことになってしまう。謝礼としてもらえる額もその分かなりの高さだが、プレイヤーとして、あるいはファウストとして、この問いにはどう応えるべきか―?

 

ホムンクルスのタイプ

 

以下の表は4つのタイプ別のホムンクルスの一覧と、錬成時に必要な素材の組み合わせを記したもの。備考の欄には別途、追加情報を記載している。

備考に関してはこちらで独自に書き加えたものになるが、錬成に必要な素材の割合については、ゲーム内の「研究記録」>「ホムンクルス」から確認可能。

 

怒り

タイプ名 掛け合わせる素材 備考
マッド 粘土+粘土+粘土
メタル 鉄+鉄+鉄
ゾンビ 粘土+粘土+肉
フレイム 肉+肉+鉄
マミー 肉+肉+粘土
アイス 水+水+水

 

悲しみ

タイプ名 掛け合わせる素材 備考
ウッド 木材+木材+木材
デスペア バラバラの素材3種混合 他のタイプに比べて、成長度の面で劣る
サンド 粘土+粘土+鉄 ※特定の依頼で必要になる
ドール 木材+木材+鉄
ストーン 鉄+鉄+粘土 ※特定の依頼で必要になる
アニマル 木材+木材+肉 ※特定の依頼で必要になる
アタラン 鉄+鉄+水
マウス 肉+肉+木材

 

恐怖

タイプ名 掛け合わせる素材 備考
ミート 肉+肉+肉
スパイキー 木材+木材+粘土
ラグ 粘土+粘土+木材
シザー 鉄+鉄+木材
カラパス 肉+肉+水
テンタクル 水+水+肉 ※特定の依頼で必要になる

 

喜び

タイプ名 掛け合わせる素材 備考
ベジタブル 水+水+粘土
フラワー 水+水+木材 ※特定の依頼で必要になる
マーメイド 水+水+鉄 ※特定の依頼で必要になる
チタニウム 鉄+鉄+肉
インセクト 木材+木材+水 ※特定の依頼で必要になる
キョンシー 粘土+粘土+水

なお、組み合わせさえ合致していれば、投入時の順序は不問。それぞれの材料に中品質や高品質ものを材料に含めた場合は、組み合わせに比例して錬成完了時のホムンクルスの初期レベルが高くなる。

ある程度レベルの高いホムンクルスが急遽必要になったけど、序盤のレベルをすっ飛ばして即戦力として使える個体が欲しい、というような時には、意図的に高い品質の素材を投入してみるのも良い。ただ、高品質の各種素材は街の人たちの依頼でも頻繁に注文対象となるので、手持ちの分から上手く回していこう。

 

まとめ

 

本作「My Lovely Daughter」は上記で紹介した各システムを経て、

・ホムンクルスの錬成&育成(重要となるのはレベルと親愛度)

・街での(ホムンクルスの)就労による生活費の工面

・街の人々の依頼に応え、信頼度を上げていく

・全26種類のホムンクルスのデータ、及びファウストの回想などの研究記録の収集

・娘の肉体の保持と、蘇生に最適な魂魄の割合を注入実験を繰り返しながら探っていく

この5つを進行していくことが本作のゲーム進行における大きなポイントとなっている。

本編進行に伴って回想を収集していく内、やがてプレイヤーがたどり着く錬金術師・ファウストの秘められた真実とは―?

 

プレイ後の感想

「My Lovle Daughter」ではゲーム起動時に毎回、以下のような内容の注意書きが表示される。

 

本作はフィクションです。児童労働、親による虐待そして社会の無関心をテーマにしています。

このゲームは人々を悲しく不安にさせるでしょう。ですが、悲しみや不安の裏にはより深い意味があります。

制作者のチームメンバーが実際に子供のころに体験した苦難を元に制作されています。

このゲームをプレイする事で、これらの問題について考えるきっかけになることを望んでいます。

 

ポイントは、作中のホムンクルス達の役割が一貫して「ファウストの生活費の工面及び研究費用の捻出目的*で、就労に充てられる」ことになる点で、この事はプレイヤーの意志とは関係なしに「いずれかのエンディングを迎えるという目的のために」は必要不可欠となる。

多様な性格をもったホムンクルスたちの中には成長を経て、自分たちに対するファウストの扱いに少なからず疑いを抱くものも出てくるが、それでも造られた命をもつホムンクルス達は皆、時に葛藤を覚えながらもファウストの娘*なりに自らの役割を演じ、彼のことを「親」と信じて従っていく。

(*設定上性別は不詳、且つ性格も大きく分かれているも、ホムンクルスらの口調は一貫して女性的、かつファウストを父親として認識している)

対して実質的な産みの親であるファウストは作中、独白のシーンはよく見られるものの、ホムンクルスたちに対して声をかけるようなシーンは基本的に見られず、あくまで「自身の目的のために彼女たちを利用している」というスタンスを崩すことはない。「一緒に遊ぶ」コマンド実行時にカットシーンが挿入されるのだが、この時の無表情な彼とは対照的に表情豊かなホムンクルスとの温度差がなんとも物悲しい。

 

人造物とはいえ、私的な理由と経済的な解決のためにその生命を産みだし、必要分利用した結果用がなくなれば処分する。全ては自身の本当の娘を蘇らせるための手段―。

本作ではあくまでファウストの私的な目的のために行うホムンクルスとの一方通行気味なコミュニケーションとスクラップ&ビルドが最初から最後まで続き、ゲーム自体は淡々と進むものの心が折れそうになる描写が幾度にも渡って展開される。その悲痛な作風も手伝って、なんとしてもいずれかのエンディングに辿り着いてやる、といった強い気概をもって挑まないとプレイ半ばにして途中で挫けてしまう危惧もある。

そんな狂気の実験を繰り返すファウストだが、邸内で目覚めて以来、記憶が曖昧なままの彼が何故こうした境遇となってしまったのか―? その経緯はゲーム進行時に随時追加されていく「回想」から彼のバックボーンをチェックできるので、そちらに目を通してから各自で判断してほしいところ。

 

ゲームシステム的には90年代の主にPCプラットフォームでよく見られた育成シミュレーションゲーム要素が色濃く出ており、ローカライズに関しても良好。プレイ中、システム面や不具合関連で悩まされることも無く、その点に関してはノンストレスでプレイできたのだが、根源にあるテーマが非常に重いためか、筆者においてはプレイの進捗度があまり芳しくないままゆっくりと進み、購入から1つの結末に至るまでにも結構な時間をかけてしまった。

ここまで話してきたように辛いシーンがたびたび登場する作風なので、興味本位で本作に手を出す場合はフィクションであることを踏まえ、起動時に表示される制作者のメッセージの意図をしっかりと汲み取った上で、ゲームプレイに臨んで頂きたい。

 

なお、本作を手掛けたGame Changer Studioについての追加情報として、2022年6月8日に最新作「My Lovely Wife」が配信開始されたばかり(国内コンソール版の販売はBeepが担当)。メインシステムをほぼ同じくして、男やもめと夢魔(サキュバス)をメインに据えた「恋愛」をテーマとする精神的な続編となっている。キャラデザインや作風についても「My Lovely Daughter」をほぼそのまま踏襲しているので、本作の雰囲気を気に入った方はこちらも要チェックだ。

 

評価

 

個人的スコア 7.0(10点満点中)

 

良い点

  • 人造物相手に、という視点でありながらも、プレイヤーに対して心の通った対象の生みの親としての資質を問いかけるかのような深みのある内容
  • システム面での破綻のなさやローカライズの高い安定感
  • 一度ゲームシステムと世界観に浸かれば、最後まで惹き付けられるダークでほろ苦いストーリーが展開

 

惜しい点

  • 最低限のシステムの説明はチュートリアルで得られるが、魂魄や錬成に必要な素材における各割合など、手探りで進めないと判明しないコンテンツが多い
  • 外見的にも亜人種の個体を多く含んだホムンクルス達の各デザインは、一般受けし易いテイストとは言い難く大いに人を選ぶ
  • マルチエンディング方式、1プレイの所要時間が比較的長い

 

 

 

スポンサーリンク