FAITH: The Unholy Trinity(フェイス:ザ・アンホーリー・トリニティー)ー プレイ後の感想と作品解説【レビュー】

スポンサーリンク

©New Blood Interactive ©Airdorf Games. Licensed to and Published in Japan by HAPPINET CORPORATION.

 

基本情報

 

タイトルFAITH: The Unholy Trinity
対応機種Steam,Nintendo Switch
販売New Blood Interactive(Steam版),ハピネット(Switch版)
開発Airdorf Games
発売日2025年8月7日
対応言語日本語,英語

Nintendo Switch 2(日本語・国内専用)では日本語でのみプレイが可能。ただし、一部ソフト内で言語を変更できる場合有り。

備考CEROレーティング:D(17歳以上対象)(暴力)

 

作品概要

 

「FAITH: The Unholy Trinity」(「フェイス:ザ・アンホーリー・トリニティー」)はMason Smith氏による独立系ディベロッパーAirdorf Gamesが制作を手掛けるゲーム作品。パブリッシングはSteamではNew Blood Interactiveが、国内Nintendo Switch版ではハピネットがそれぞれ担当。キャッチコピーは「見た目以上の恐怖。想像以上の絶望」

本作は2Dスタイルの探索型ホラーアドベンチャー。1980年代のアメリカ・コネチカット州を舞台にプレイヤーは司祭ジョン・ウォードの視点となり、悪魔にまつわる奇怪な事件を全三章で構成されたエピソードを通じて1つずつ体験していく。

 

8bitコンピューターゲームの雰囲気を再現したゲームデザインが特徴で、登場人物による台詞テキストには80年代製コンピューターで活用されていた合成音声プログラム(SAM*)による吹き替えが充てられているといった独特な演出が見られる。

Nintendo Switch版については、パブリッシング担当のハピネットよりパッケージ版もリリース。早期購入特典として計8曲のゲーム内楽曲が収録されたサウンドトラックCDが付属する。

(*Software Automatic Mouthの略称。主にAtari 8bitコンピューターやApple II、Commodore 64などに向けて販売されていた)

 

リンク:FAITH: The Unholy Trinity(Happinet Games内 official site)

リンク:Airdorf(X(Twitter))

リンク:New Blood Interactive(X(Twitter))

リンク:【公式】Happinet Games / Happinet Indie Collection(X(Twitter))

 

ストーリー

 

(※商品ページ、及び公式サイト内の紹介文より要約)

私が始めたことは、私の手で終わらせなければならない。

…私がしようとしていることは、バチカンに承認されていない。

 

1986年9月21日。

アメリカ・コネチカット州。

悪魔憑きの疑いを調査するという名目で、2人の司祭が郊外の森にあるマーティン家を訪ねた。

 

だが、調査を経て、生きて家を出ることが出来た人物は、

司祭のジョンと、エイミーという女の子ただ2人だけだった。

 

事件から1年後。

マーティン家での一件に対して決着をつけるべく、ジョンは今一度マーティン家へと向かうのだが…。

 

 

操作方法

 

(※Nintendo Switch版)

JOY-CON(左)
上下左右ボタン移動
Lスティック移動
Lボタン
ZLボタン
-ボタン

 

JOY-CON(右)
Rスティック
Aボタン十字架をかざす
Bボタン(カットシーン中長押しで)スキップ
Yボタン
Xボタン
Rボタン
ZRボタン
+ボタンポーズメニュー

 

オプション関連

タイトルメニューやポーズメニューの「オプション」から、各種ゲーム内設定の変更が可能となっている。以下ではその中でも特徴的な項目についてピックアップ。

「エフェクト」では画面内のカラーリングを変更することができる。初期設定は「Aberration」(「異常」の意)だが、本編プレイ中にメモの収集などを通じて、新たなエフェクトがアンロックされることがある。

「背景」は画面両端の壁紙デザインを変更する機能で、ディスプレイ解像度を「オリジナル」に設定している場合にのみ反映される。初期設定は「Sutexii」で、その他にも作中に登場する人物や悪魔が起用された「PitchCanker」、「Lacia」といったデザインや、オカルト情報誌「月刊ムー」とのコラボレーション壁紙「Mu」などが含まれる。

「スティックデッドゾーン」では数値を変更によって移動操作の感度を調節することができるが、なるべく初期設定値の0.40から触らない方が良いだろう。

 

ゲームの進め方

 

「FAITH: The Unholy Trinity」は、それぞれ独立した全3章のエピソードによって構成されている。本編ボリュームについては第1章が最も短く、第3章はかなり長めとなっている。

基本的には1章毎に個別に選択して進めていくのがおススメだが、全編を通しでプレイ可能な「マラソンモード」も用意されているので、好みなスタイルで挑んでみると良いだろう。

 

教則(チュートリアル)

本作を初めてプレイする、という方はまず「教則」モードを選んで移動と十字架という2つの基本操作を確認しておくと良い。

簡単なチュートリアルのため所要時間自体は極めて短いが、画面上のEXITにキャラクターを移動させる事でモードを中断して即座に戻ることができるようになっている。

 

ゲームシステム

 

十字架について

司祭であるジョンはAボタン長押し中、十字架を掲げるモーション(上画像)を取る。重要な箇所の調査や悪魔祓いまで、作中において全ての起点となるのがこの十字架アクションで、『とりあえず困ったら掲げておく』のがプレイ中の基本となる。

悪魔祓いにおいては掲げる方向を指定する必要は特になく、中距離程度の範囲内にいる対象には須らく効果が発動するようになっている。

ただし悪魔達はタフなものも多く、章の途中や終盤に登場するボスクラスの悪魔は特にこの傾向が強い。完全に祓うためには相手の接近をかわしながら、辛抱強くダメージを与え続けていかなくてはならない。

 

メモについて

各章の随所にはメモを発見できることがあるが、これらは本作においての収集要素の1つとして機能している。

手記や手紙、あるいは子供が描いた絵などその種類も多岐に渡り、現在調査中の場所にまつわる背景などを知る上で役に立つ。

 

ただし、これらのメモは隠されている場合がほとんどで、普通に進めているだけでは目に見えることはない。

こうしたメモ探しの上でも役立つのが十字架だ。怪しいところを見つけた時は、とりあえずAボタンを長押しして十字架をかざしてみよう。

 

セーブについて

本作のセーブは進捗状況に応じて自動的に行われるオートセーブ方式となっている。保存時は画面左下にフロッピーディスク風のアイコン(上画像)が点灯するようになっており、手動セーブ機能は備わっていない。

セーブデータは各章毎に1つと言う扱いで、特定の場面まで進める毎に上書きとなってしまう点には注意が必要だ。

 

アンロック要素

ゲームの進行状況に応じて、背景やエフェクトが新たにアンロックされることがある。主にはメモの収集が入手の鍵となっているので、各章のプレイを通して頑張って探してみてほしい。

 

チャプター紹介

 

(※あらすじ部分は公式サイトより引用)

第1章

悪夢に悩まされる若き司祭ジョンは、1年前に失敗した悪魔祓いに決着をつけるべく、マーティン家に戻る…。

 

 

第2章

言葉では表すことの出来ない超常現象を目の当たりにし、命からがら逃れたジョン。コネチカット州の墓地の調査に向かい、そこで新たな悪夢に遭遇する事になる。

 

 

第3章

ジョンは恐ろしい力を持つ悪魔を召喚しようとする悪魔崇拝カルトを阻止するために、暗い郊外へと向かう。

 

 

体験版について

本作はSteam版、Nintendo Switch版共に体験版が配信中だ。

体験版では、第2章の冒頭部分を丸ごとプレイすることができる。オプションの各種機能はそのまま利用可能。

(※製品版とは違って開始時のチャプター選択機能はなく、タイトルメニューの「開始」を選択するとダイレクトに第2章冒頭シーンが開始される仕様となっている。)

ソフト購入を検討しているという方は、参考用にまずはこちらから試してみるといいだろう。

 

プレイ後の感想

「FAITH: The Unholy Trinity」は三篇のエピソードで構成されたアドベンチャーゲームだ。神職に従事する司祭ジョン・ウォードは1年前、自身が経験したマーティン家での惨劇を下に、固い決心を持って悪魔祓いに挑んでいく。彼を待ち受けるのは身を投じることで自らの「信仰心」を試されていく。

(なお、副題にある「Trinity」はキリスト教における『三位一体』を意味し、”父(=最高位の神)・子(=神の子)・霊(=聖霊)は一つで唯一の神である”、といった教えを表す言葉であるとのこと。)

 

1986~87年といった作中の時代設定に添うようにゲームデザインも80年代らしい雰囲気でまとめられており、特に音声合成による吹き替えは作中の恐怖度を一層底上げする事に一役買っている。

不自然なイントネーション度合いがなんだかギャグのようにも聞こえてしまう、といった意見もネット上では一部で見られるが、独特の無機質さが返って不気味な雰囲気に繋がっており効果的だ。

成人や子供、時には憑依状態の人物や悪魔本体であったり、と声色のバリエーションが発言対象毎にしっかり変えられていたりするので非常に芸が細かい。

 

肝心のゲームシステムは終始、移動と十字架アクションだけで進行、と言った具合で極めてシンプル。一見はツクール風のタイル型マップのようなフィールドだが、360度方向に自由に移動可能な操作方式で、設定によってスティック感度の調節も可能。

一方で悪魔との交戦においてはアクションゲーム的な色合いが強くなっており、ダッシュやローリングといった気の利いた回避系アクションは一切廃されている事から、必然的に等速移動のみによる”避け”を余儀なくされる。

そのためプレイヤーにとっては、相手の動きを予測した上での高い回避スキルを試されるが、コツを掴めない内は何度も『MORTIS』(※ゲームオーバー時に表示されるテキストで、ラテン語でそのまま「死」を意味する言葉)を味わう羽目になるだろう。

 

アニメーション手法の一つ「ロトスコープ」によるカットシーンが随所で挿入されるのも特徴の1つで、単色ビジュアルや黒一色の背景と噛み合って全編に渡りサタニックな雰囲気を醸し出している。

その関係で、プレイ中は終始画面の色合いが暗いまま展開する事は避け難いものとなっている。この辺りは、オプションの「エフェクト」でプレイヤー毎に最適なものを選ぶなどで工夫して乗り切るしかなさそうだ。

 

全体的に80年代製PCゲームを意識した独特なテイストの作風で、オーソドックスなゲームシステムによって一ホラーゲームとして非常にとっつきやすく、計三編のチャプターや様々なエンディング要素も含めてインディー作品としてもかなりのボリュームとなっている。

8bitの雰囲気をもった作品に関心がある、と言う方は本作「FAITH: The Unholy Trinity」を是非お試しあれ。

 

評価

 

個人的スコア(10点満点中)8.0

 

良い点

  • 8bitコンピューターゲームの雰囲気にこだわった新感覚なホラーゲーム
  • 音声合成を活用した印象的な吹き替え音声
  • 高品質な公式日本語ローカライズ

 

惜しい点

  • 各章毎に1つしかセーブデータを作れず、また手動セーブができない
  • 終始黒一色で統一された背景の関係上、どのエフェクトを選んでも暗くて見え辛い場面が多い
  • 各チャプタークリア時に取り逃したメモがあった場合、回収するには章の最初から始める必要がある

 

関連記事

©Developed by Obscure Tales and Neon Doctrine. 基本情報 タイトルLamentum対応機種Steam/Ninten[…]

 

 

スポンサーリンク