
©PIXEL CO., LTD / Illustration by Studio Vigor
基本情報
| タイトル | 焔龍聖拳シャオメイ |
| 対応機種 | Steam、Nintendo Switch、他 |
| 販売 | PiXEL(Switch版)、メビウス(Steam版) |
| 開発 | 同上 |
| 発売日 | 2022年5月19日(Switch版)、2024年12月6日(Steam版) |
| 対応言語 | 日本語、英語 (青字はSteam版で対応) |
| 備考 | CEROレーティング:B(12歳以上対象)(暴力) |
作品概要
「焔龍聖拳(えんりゅうせいけん)シャオメイ」は株式会社PiXEL開発、販売によるゲーム作品。
本作は16bitアーケードスタイルの横スクロール型2Dアクションゲーム。焔龍神拳の達人シャオメイを操作して、パンチやキックを中心とした数々の技を駆使しながら全6ステージを攻略していく。
一見はアイレム社開発の「スパルタンX」(「Kung Fu」)(1985年)をリスペクトしたカンフーアクションゲームといった様相だが、高い跳躍力を伴うジャンプやゲージ制による必殺技要素、ステージラストに毎回登場するボス戦などのアレンジが施されている。
開発元であるPiXEL(ピクセル)は国内有数のインディーゲーム開発会社で、本作のゲームデザインやキャラグラフィックなどの多くの部分はPiXELの代表を務める佐々木英洲氏が手掛けている。また、「源平討魔伝」、「超絶倫人ベラボーマン」などのサウンドで知られる元ナムコのコンポーザー中潟憲雄氏がゲストとして参加しており、作中のBGMを担当している。
今回紹介するNintendo Switch版は、2019年に発売された同名PCゲーム作品の移植版にあたる。2022年12月8日には、代表作の1つである「ホーギーヒュー」のグレードアップ版をカップリング収録したパッケージ商品「ホーギーヒューwithフレンズ+焔龍聖拳シャオメイ」もリリースされた。(※現在は絶版)
その他のバージョンとして2023年、コロンバスサークル販売によりMD互換用バージョンがカートリッジ版として数量限定で販売。2024年にはメビウスのパブリッシングでSteam版がリリースされた。
リンク:焔龍聖拳シャオメイ 公式サイト
ストーリー
(ゲーム内プロローグより引用)
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| その強大な力を手中に収める事が出来れば、世界を支配するとも伝えられている伝説の暗黒龍。 しかし遥か昔、拳聖・金神龍(ヂィンシェンロン)の力によって、暗黒龍は嵐の果てにある畏れの山「黒暗山(ヘイアンシァン)」に封印されていた。
時は流れ、シャオメイとその姉シャオインと言う姉妹が住む、とある拳士の郷に舞台は移る。 物静かで真面目なシャオイン、朗らかで楽観的なシャオメイと対象的な二人ではあったが、意志の強さと真っ直ぐな性格は二人の魂が繋がっているのではないかと言うほどに共鳴しており、仲睦まじく日々を過ごしていた。
しかし拳聖パイロンの教えを受け厳しい功夫を重ねて行く内、仲睦まじかった二人の関係に変化が現れ始める。 隠と陽、暗黒龍殺拳と焔龍神拳。 世界の均衡を保つための二つの拳。シャオインは暗黒龍殺拳を、シャオメイは焔龍神拳をマスターするために精進していた。
暗黒の力がシャオインの精神に闇の影響を及ぼしたのだろうか? やがてシャオインはシャオメイの焔龍神拳を強く嫌悪し、シャオメイの努力を妨害するようになった。 シャオインは突如姿を消した。
一月ほど経った頃、暗黒龍封印の存在を知ってか知らずか、黒暗山でシャオインが研鑽を重ねているとの風の噂が流れた。 闇の力に捉われたシャオインを救うと言う強い思いが功を奏し、ついにシャオメイは焔龍神拳をマスターする。 シャオメイは黒暗山を目指して旅立った。
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操作方法
(※Nintendo Switch版)
| JOY-CON(左) | |
| Lスティック | (左or右)移動、(上)ジャンプ、(下入力中)しゃがみ |
| 方向ボタン | (左or右)移動、(上)ジャンプ、(下入力中)しゃがみ |
| Lボタン | |
| ZLボタン | |
| -ボタン |
| JOY-CON(右) | |
| Rスティック | |
| Aボタン | キック |
| Bボタン | パンチ |
| Yボタン | 必殺技 |
| Xボタン | |
| Rボタン | |
| ZRボタン | |
| +ボタン | ポーズメニュー |
(※パンチ、キック、必殺技については「オプション」からボタン変更が可能)
アクション
以降はストーリーモードを中心に、本作のゲーム要素の紹介を行っていく。
シャオメイの通常技
以下ではストーリーモードにおける、シャオメイの各種アクションを紹介。
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| B | 下+B | 空中で上+B |
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| A | 下+A | 空中でA(最大2段階に派生) |
(※シャオインモード(後述)でのシャオインが操作キャラクターの場合は、技の構成が異なります)
攻撃を繰り出す際に一つ注意したいのが、各技のモーション1つ1つは一連の動作を終えるまで次の技を出すことができないと言う点だ。
ボタンを必要以上の速度で連打した場合、技のモーション発生速度が連打のスピードについていかずプレイヤーが想定するペースで技を繰り出せない、といった問題に直面し易い。
また、各技の当たり判定は”拳や足の先端部分に集中”している傾向が強く、繰り出すタイミングを間違えると命中しているように見えて敵にダメージが行っていないといった事態が起こり易い。
立ち回りのコツとしては技の無駄撃ちは可能な限り避け、敵に対して1打1打を丁寧に当てるのを心掛けること。各種技を確実に命中させて葬るか、突進行動をジャンプで潜り抜けることで回避しよう。
振りほどくのに手間がかかるつかみ男や画面内を左右へと往復する子供風の敵は特に撃ち漏らしに注意が必要。
敵の数が多くてどうしても捌き切れないと感じた時は無闇に相手をせず、一度前進か後退をすることで敵の分散を狙い、攻撃に転じられるチャンスを窺おう。
必殺技について
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敵に攻撃を当てる毎に左下の必殺技ゲージが少しずつ溜まっていき、フルチャージ状態になった際、特定のボタン操作を入力することで必殺技が発動する。
シャオメイが使用可能な必殺技は以下の3種類。必殺技ゲージはいずれかの技を使用した際に全て消費される。
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| 必殺技1(Y) | 必殺技2(空中でY) | 必殺技3(空中で下+Y) |
最も使い勝手がいいのは飛び道具が前方に発射される必殺技1で、射程はそこまで長くないものの前方の敵をどんどん蹴散らせるのでかなり頼もしい。
注意したいのが発動時にプレイヤー側に無敵判定が伴わない技ばかりなため、派手な動作で返って被弾し易さを生んでしまうといった弱点も持ち合わせている。
特に広範囲に回転脚を繰り出す必殺技2はその分敵と接触もし易く、繰り出すタイミング次第では結果的にこちらが多くダメージを負ってしまうような場合がある。
技の出し方に慣れない内は必殺技1とうっかり間違って暴発し易いコマンドにもなっているので気を付けよう。
ゲームシステム
画面の見方
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| ❶:現在スコア | ❺:ステージの進行度(オレンジが現在ステージ) |
| ❷:ハイスコア | ➏:残り時間 |
| ❸:体力ゲージ(プレイヤー) | ❼:残機数 |
| ❹:体力ゲージ(ステージボス) | |
ステージ道中
各ステージの道中パートは右方向へ向かって進んでいく方式となっており、左右方向から次々に登場する敵を各種攻撃で撃退、もしくはジャンプで回避することでやり過ごしていく。
ステージでは制限時間が設けられており、カウンターが0になった時点で1ミスとなってしまう。あまりのんびりせずに、急ぎ目で進めていきたいところ。
数字の書かれた柱

道中では「一」~「六」までの数字が記された看板が柱と共に登場するので、進行度の目安にするといいだろう。ただし、ステージには中間地点といった概念はなく、道中でやられてしまった場合は容赦なく各ステージの最初からの再開となる点には注意が必要。

「六」の柱から更に奥へ向かうと最奥部で矢印のアイコンが点灯しているのを確認できる。この奥へと向かう事で道中パート完了となり、そのままボス戦へと移行する。
アイテム

ステージ内で時々登場する饅頭、及びラーメンにはそれぞれ体力ゲージ回復の効果がある。ステージクリア時の全快を除くと、ゲーム中で他に体力回復の機会はないので忘れずに取っておこう。
桃は隠しアイテムとなっており、回収時には2,000点のボーナスと必殺技ゲージの上昇といった効果がある。

桃アイテムの隠し場所については、各ステージでのブロックを示す”数字の看板が備えられたいずれかの柱”が該当する。
特定の柱で一定の高さのポイントに攻撃を命中させた際にヒットエフェクトが出ることがあり(上画像)、4回攻撃を当てることで出現。(シャオメイが操作キャラクターの場合は飛び蹴りが最適)
入手可能なポイントはステージ毎にまちまちで、最大で2つ隠れているステージもある。敵の猛攻を掻い潜ってまで無理に回収する必要はないが、余裕がある場合は狙ってみよう。
ステージボス

各ステージの最奥部に無事到達すると、続いてステージボス戦が開始される。(体力ゲージは直前の道中パート完了時の状態を引き継ぐ)
制限時間内にボスに攻撃を加えていき、相手の体力ゲージ(画面上部のENEMYのゲージ)を全て奪う事ができればステージクリア。残り時間と体力ゲージ残量に応じてスコアが加算される。
なお、ミス直後やコンティニュー時の再開ポイントはボス戦からとなる。
コンティニューについて

残機を全て失うと、コンティニュー画面へと切り替わる。コンティニューは難易度を問わず何度でも使用可能。
また、次回以降のモードプレイ時には一度到達した範囲内で、開始ステージを自由に選ぶ事ができるようになる。
その他
シャオインモード

(※本モードは”ストーリーモード”クリア後にアンロックされます)
タイトルメニューの項目で「XIAOYING MODE」を選択すると、シャオインモードでプレイすることができる。
シャオインモードはシャオメイの姉であるシャオインを操作キャラクターに据えた専用ゲームモードで、ストーリーモード同様全6ステージ構成。ただし、ボスについては一部、対戦相手がストーリーモードと異なる。
姉シャオインは暗黒龍殺拳を志す事から、通常技、必殺技共にシャオメイとは違った技を使用する。それに伴い、道中やボス戦での立ち回り方もストーリーモードとは分けて考えながら攻略に臨む必要がある。
使用キャラクターが変わったことによってデモシーンの展開も変化しているので、シャオイン視点での物語を追いたいプレイヤーは是非全ステージクリアを目指してみて欲しい。
ギャラリーモード

タイトルメニューの「GALLERY」項目では、スタジオヴィガが手掛けた本作用のCGコレクションを閲覧することができる。
本モード上の計12枚の各CG、及び「オプション」の「かべがみ」項目で選択可能な計6種の壁紙については、様々な条件達成でアンロックされることから本作における実績システムの代わりとしての側面もある。
取り分け「GALLERY」右下イラストの獲得条件「300,000点到達」はこれらの収集においての最難関。低難易度+シャオインモードが狙い易いので、コンプリートを狙いたいユーザーはチャレンジしてみよう。
プレイ後の感想

ステレオタイプな功夫アクション全開といった装いの16bitスタイル2Dアクションゲーム「焔龍聖拳シャオメイ」。
作品概要の項目でも記したようにスコア表示を始めとしたHUDなど、一見ではゲーム版「スパルタンX」のリスペクトが強いと感じる方も少なくはないはずだ。
とは言え、攻撃アクションのバリエーションやストーリーデモなど本作ならではの見所もあるため、実際触ってみると似て非なる別のゲームといった印象を抱くだろう。

「ストーリー」、「シャオイン」両モードのエンディング到達まで一通りプレイした体感としては、解り易いゲームシステムに加え、アクションの軽快さが「操作していて楽しい」というのがとにかく大きい。
その一方で、技発動後に生じる隙や被弾率の高いゲーム性に関しては中々難儀で、特に道中では立ち回り方が拙いと敵に囲まれてあっという間にやられてしまう。
技の一つ一つは簡単な操作で手軽に発動できるだけに、『適当に技を放っていれば雑魚敵は楽々と蹴散らせる』と錯覚しがちだが、実際にはそう易々とはいかず、”全ては立ち回り方次第”という巧妙なゲームバランスこそが本作の持ち味と言えるだろう。

また、全体を通じて感じたのが、”パターンを構築し易いボス戦よりもランダム要素も絡む道中の方が攻略が難しい傾向にある”、といった点だ。
これは難易度毎に敵の出現数やスピード、被ダメージ量の上昇が顕著である道中パートと比べて、対戦方式が1対1固定且つ同じパターン攻略が通用するボス戦では難易度の調整による変化を余り感じられないのが理由として挙げられる。
加えて、各ステージは一度ボスまで到達してしまえばミスしてもボス戦からのやり直しが効くといった仕様も、上記の部分を助長しているように感じられる。(ただ、例外的にステージ1に関してはこの限りではなく、序盤ボスの割に妙に手強いため真逆の印象を受けた)

攻撃判定がシビアな通常技や使い方次第で諸刃の剣とも成り得る各種必殺技など、操作キャラクター周りに関するいくつかの難点は抱えているものの、繰り返し挑む内に着実に成長を感じられるアクションゲームとなっている。
当初は敵に囲まれてあっさりやられたり技が思うように命中しないことに苦心したが、最終的にはしっかりとギャラリー全開放まで楽しくプレイすることができた。
物語自体は本作のみで完結を見ているものの、個人的には新作の登場を期待したい一作でもある。レトロスタイルなカンフーアクションゲームに関心がある方は、本作「焔龍聖拳シャオメイ」を是非お試しあれ。
総評
| 個人的スコア(10点満点中) | 7.5 |
|---|
良い点
- シンプルな操作系とステージクリア式のオーソドックスな2Dアクション
- コンティニューは無制限に使用可能
- 一度でも到達した事があるステージは、ゲーム開始前にスタート地点として自由に選択できる
惜しい点
- 軽快なアクションとは裏腹に丁寧な操作を求められる作風で、相手を一網打尽にできるような爽快感には乏しい
- 連続ヒット数を伸ばしてもそれに応じてスコアボーナスが上昇するといったこともなく、システム自体の意味が薄い
- プレイヤーが複数の敵を技を駆使して捌くのは難しく、一旦囲まれてしまうと無力なままやられてしまいがち
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