コサックス ~攻城の世紀 レビュー

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基本情報

タイトル:コサックス~攻城の世紀
ジャンル:リアルタイム・ストラテジー・ゲーム(RTS)
プラットフォーム:WindowsXP
メーカー:CDV Software Entertainment

本ゲームは16世紀~18世紀のヨーロッパを舞台としたリアルタイム・ストラテジー・ゲームです。プレイヤーは、自国の軍隊と労働者を指揮し、敵勢力との戦いを繰り広げながらミッションクリアを目指します。

システムについて

本作では下記の4モードでプレイできます。
・連続シナリオからなるキャンペーン・モード。
・単体シナリオによるシングル・モード。
・プレイヤーの指定した条件が反映されるランダムマップ・モード。
・ネットワークを使用して対人戦ができるネット対戦。

キャンペーン・モード

ストーリーを追いながらミッションを進めていくモード。5ヶ国のストーリが楽しめ、後半ステージは歯ごたえのあるミッションとなっています。なお、チュートリアルとなっているキャンペーンもあり、初めて本作をプレイする場合、お勧めのモードです。

シングル・モード

様々なシチュエーションのミッションクリアを目指すモード。圧倒的に不利なシチュエーションで開始するミッションもあるため、ユニットや建築物の特性を最大限に活用しないと全てのミッションクリアは難しいでしょう。

ランダムマップ・モード

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プレイヤーが指定した条件が反映されたランダムマップでミッションクリアを目指します。指定できる条件はマップの種類(平野・砂漠・群島など)、資源の多寡、勢力の数と同盟関係、技術開発の制限と多岐にわたるため、繰り返し遊べます。

ネット対戦

ネットワークを使用しての対人戦です。ネット対戦専用のマップもあります。

ゲーム開始後の特徴として「陣形システムによる大部隊同士の戦闘」と「簡便な成長システム」の2点が挙げられます。

陣形システムによる大部隊同士の戦闘

陣形システムとは、同種の複数ユニットを1グループとして操作できるシステムです。このシステムにより、数十・数百のユニットを1度の操作で動かすことができ、多数のユニットの操作・管理が容易となります。

ゲームの特色として大部隊同士による戦闘を想定しているため、ユニットの生産速度(特に傭兵ユニット)が他のRTSよりも速くなっています。このため、数十ユニットからなる部隊を簡単に編成・操作できる陣形システムを使いこなすことが重要です。

例1:

銃兵グループと槍兵グループを作成し、前列に銃兵グループ、後列に槍兵グループを配置する。戦闘開始時は、銃兵グループが遠距離攻撃を行います。敵が接近してきたら槍兵グループを前列に出し敵を防ぎ、後列となった銃兵グループは安全な後方から援護する。

例2:

槍兵グループと騎兵グループを作成し、騎兵グループと槍兵グループを離して配置する。槍兵グループをおとりとして敵をおびき出す。槍兵グループを追いかけて手薄になった敵後方部隊(主に足の遅い砲兵グループ)を騎兵グループで襲撃する。

さらに密集・横隊などユニットの種類に応じた陣形があり、状況に応じて陣形を使い分ける事で、戦闘を優位に運ぶことが出来ます。

例1:

川や崖に挟まれた細い道に密集させた銃兵グループを配置、絶え間ない射撃で敵部隊の接近を許すことなく撃退する。

例2:

敵砲兵グループの攻撃に対し、横隊で前進することで被害を最小限に食い止める。敵砲兵グループに接近したら生き残ったユニットで密集陣形を再編成し、敵砲兵グループと護衛部隊を蹴散らす。

簡便な成長システム

大部隊同士の戦闘をメインとしているため、技術開発やユニット強化は簡便なシステムとなっています。技術開発やユニット強化に分岐はなく、前提となる施設を建て、必要な資源を確保するだけで実行できます。 前提となる施設もゲーム攻略に必要となる施設が多いため、特に意識することなく達成できている場合がほとんどです。

また、技術開発やユニット強化に必要な資源も同じ場所から無限に採取できます。このため、部隊数が増えるなどして資源が減り始めるまで資源採取を意識する必要はなく、その分戦闘に集中できます。

ゲームを遊んだ感想

本作は、大部隊同士の戦闘がメインとなっており、他のRTSでは考えられないような大部隊を率いることが出来ます。ゲーム終盤になると、画面いっぱいのユニットが入り乱れての戦闘となり、見ごたえがありました。

また、大部隊の操作・管理が容易であるため、大部隊同士の戦闘ながら、ユニットの種類に応じた隊列等、戦術が非常に重要な作品となっています。

本作には2つの拡張パック(「采配の芸術」「戦闘の大陸」)があります。拡張パックは、シングルシナリオの追加、新国家・新ユニットの追加、システム面のパワーアップ(最大ユニット数の増加・マップエディター機能等)と盛りだくさんの内容となっており、同時に購入して楽しむのがお勧めです。

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