斬妖行 Eastern Exorcist(Steam版)を遊んだ感想と作品解説【レビュー】

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基本情報

タイトル:斬妖行 Eastern Exorcist
ジャンル:2D横スクロールアクションRPG
プラットフォーム:Windows
メーカー:bilibili、Wildfire Game

ゲームについて

古代中国(宋または明の時代がモデル?)が舞台の2D横スクロールアクションRPG。
美しいグラフィックと多彩で爽快なアクションが楽しめるゲーム。
主人公は蒼山派妖殺しの陸雲川と狐の半妖怪である夏侯雪。
陸雲川と夏侯雪のストーリーは独立しており、どちらの主人公から遊んでも問題ない作品となっている。

陸雲川のストーリー
陸雲川は蒼山派に所属するベテランの妖殺し。
3人の弟弟子とともに拂々王の討伐に向かうも拂々王の手下と思われる狐の妖怪を助けたことが原因で弟弟子2人を殺害され、蒼山派妖殺しから追放される。
陸雲川は弟弟子2人の遺骨を故郷に帰すべく旅立ち、行く先々で人々を苦しめる妖かしとの戦いを繰り広げるのであった。

夏侯雪のストーリー
狐の半妖である夏侯雪は兄の夏侯晴と溟州城で暮らしている。
夏侯晴は『完全な妖かしになる』ことを強く願っており、強力な神通力をもつ蝮竜玉に目をつける。
夏侯雪は夏侯晴と共に蝮竜玉を盗みに奎王府へ侵入するも、蝮竜玉のもつ猛毒により夏侯晴が瀕死状態となる。
夏侯雪は保護者である白塵の助言に従い、夏侯晴の治療できる漠老を探すため巫山に向け旅立つのであった。

 

システムについて

ゲームの操作・システムについての説明。

ゲームの基本操作

基本操作は、キー操作 or 左ステックの左右で前後に移動、ボタン操作で攻撃・ジャンプなどのアクションを実行、右ステックでスキルを選択。
ボタン操作の表記はXBOXコントローラー(PS4コントローラー)とする。

防御 LBボタン(L1ボタン)
防御ボタンを押している間は防御状態となり、敵の攻撃を防げるようになる。
防御状態で敵の攻撃を受けると生命値へのダメージを防げるがスタミナを消費する。
また、防御状態はスタミナの回復速度が遅くなるので、スタミナの残量に注意。

弾き返す LTボタン(L2ボタン)
敵の攻撃を受ける寸前に弾き返すボタンを押すと敵の攻撃を弾き返せる。
弾き返しが成功すると致命反撃が発動し、敵に大ダメージを与える事ができる。
致命反撃後、集気状態となり斬撃を発動することができる。
防御の堅いボスキャラ攻略には必須の操作である。
遠距攻撃も弾き返しが可能で、弾き返しが成功すると相手に向かって遠距攻撃を跳ね返せる。

敵の遠距攻撃を弾き返す陸雲川。近距離攻撃を弾き返した場合、致命反撃からの斬撃で大ダメージを狙える。

回避 Bボタン(○ボタン)
スタミナを消費して後方へのステップを行い、敵の攻撃を回避する。
回避中は無敵状態となりダメージを受けなくなる。
ボスキャラの防御不能技への回避に有効である。
回避後すぐに攻撃ボタン(Xボタン(□ボタン))を押すと回避反撃が発動する。
回避反撃後、集気状態となり斬撃を発動することができる。
敵の攻撃を受ける寸前に回避すると完全回避となり、スタミナが回復する。

完全回避で敵の攻撃を回避する夏侯雪。完全回避はスタミナが回復するため、反撃のチャンスが広がる。

ダッシュ Bボタン(○ボタン) + キー操作 or 左ステックの左右
スタミナを消費して前方への短距離ダッシュを行い、敵の攻撃を回避する。
回避中は無敵状態となりダメージを受けなくなる。
ボスキャラの防御不能技への回避に有効である。
敵の後に回り込めるのでボスキャラの前方への突進攻撃の回避に有効である。
敵の攻撃を受ける寸前にダッシュすると完全回避となり、スタミナが回復する。

ジャンプ Aボタン(×ボタン)
垂直ジャンプを行う。
キー操作 or 左ステックの左右と組み合わせると前方へジャンプする。
ジャンプ中にジャンプボタンを押すと2段ジャンプができる。
ジャンプ中にダッシュを実行すると空中ダッシュとなる。
ジャンプ→空中ダッシュ→2段ジャンプ→空中ダッシュのような空中ダッシュと2段ジャンプの組み合わせによる長距離ジャンプも可能。
複数の階層で構成されたステージでは、キー操作 or 左ステックの下とジャンプでステージ下層に移動できる。

2段ジャンプからの空中ダッシュ。ワイヤーアクションの武侠映画を彷彿とさせる動き!

地図 ビューボタン(SHAREボタン)
現在地の簡易マップを表示する。隣接するエリアへの入り口を確認することもできる。

会話 Xボタン(□ボタン)
ステージにいる登場人物と会話ができる。
ストーリーを進めたり、ミッションを受注することができる。

薬酒を使う Yボタン(△ボタン)
薬酒を消費して生命値を回復する。
1回消費するたびにチャージ時間が発生するため、連続消費はできない。
薬酒は神棚で補充でき、最大10個までストックできる。

通常攻撃 Xボタン(□ボタン)
前方の敵に攻撃を行う。攻撃ボタンを連続で押すと最大4段までの連続攻撃が行える。
攻撃で敵の生命値をゼロにすると虚弱状態にできる。
虚弱状態の敵は色が黒くなり、膝をついた状態となり、頭上に駆除ゲージが表示される。
攻撃はスタミナを消費し、スタミナがゼロになると攻撃できなくなるので注意。

斬撃 集気状態中にXボタン(□ボタン)
通常攻撃を3段目で止めると集気状態となる。
集気状態中に攻撃をすると斬撃が発動する。
斬撃はスタミナを消費せず、敵に大ダメージを与える攻撃である。
ボス戦ではボスキャラのアーマー・ゲージを大幅に減らすことができる。

「斬」の文字とともに斬撃が発動!大ダメージ+スタミナ消費0とゲーム攻略には必須の攻撃。

剛撃 Xボタン(□ボタン)長押し→ボタン解除
攻撃ボタンを押し続けるとチャージ状態となる。
チャージ状態中にボタンを離すと剛撃を発動する。
剛撃は敵の防御を崩すことができるので防御状態の敵に効果的である。
剛撃の発動後、少し間を置くと集気状態となり、斬撃を発動することができる。
才能解放により3段までチャージが可能となる。

駆除 RTボタン(R2ボタン)
攻撃により虚弱状態となった敵にとどめを刺す。
虚弱状態の敵を駆除せずに放置すると駆除ゲージが溜まりだす。
駆除ゲージが溜まりきると生命値全回復+能力強化状態で復活するので、
虚弱状態の敵は素早く駆除する必要がある。

駆除ゲージが溜まる(白くなる)前に素早く駆除!

スキル RBボタン(R1ボタン)
右ステックの上下左右で使用するスキルを選択、RBボタン(R1ボタン)でスキルを発動する。
スキルは攻撃系・サポート系・能力向上系に分かれ、状況に応じての使い分けが重要となる。
右ステックの上下左右で選択できるスキルはスキル画面で設定できる。

妖霊呪のスキルを発動する夏侯雪。スキルを使いこなし苦境を乗り切れ!

メニュー メニューボタン(OPTIONSボタン)

メニュー画面を呼び出し、スキル、ミッション、アイテムの確認・設定が行える。

スキル
スキルのスロットへの設定やスキルツリー画面よりスキル強化が行える。
スキルの強化には霊力や霊蘊を消費する。

ミッション
受注したミッションの確認やミッションの目的地の確認が行える。

アイテム
アイテムは消耗品と装備品に分かれる。
・消耗品
薬種や霊蘊の所持数を確認できる。
アイテム画面で霊蘊を使用することで霊力を獲得できる。
霊蘊は「欠片」・「塊」・「結晶」・「神髄」のランクがあり
下位の霊蘊をアイテム画面で合成することで上記の霊蘊にすることができる。
・装備
武器や防具を装備することで回避反撃の威力増加などの追加能力を付与することができる。
装備品は霊力を消費して装備品のレベルアップが行える。
装備できるアイテム数とレベルアップの上限はステージを進めたり2週目をプレイすることで増える。

神棚

ステージ途中にある神棚を解放(神棚近くでXボタン(□ボタン))すると生命値が回復し、薬種が5個まで補充される。
神棚ではキャラクター強化、霊薬の追加補充、挑戦、刻苦勉励、ステージワープが行える。
神棚により機能が制限されていることもある。

キャラクター強化
・レベルアップ
霊力を消費してキャラクターのレベルを上げる。レベルが上がると生命値・攻撃力が上昇する。
霊力は敵を駆除する、ミッションをこなす、挑戦の課題を解くと取得できる。
・キャラクター才能
霊力・霊蘊を消費して才能を解放する。才能は能力アップ系・特殊効果系・操作習得系に分かれる。
霊蘊はステージの途中で拾う、敵を駆除する、挑戦の課題を解くと取得できる。

追加補充
霊力を消費して薬種を10個まで補充できる。

挑戦
特殊な操作を成功させる課題や、強化されたボスキャラとの対戦が行える。
挑戦に成功すると霊力や霊蘊が取得できる。

刻苦勉励
基礎モンスター相手に操作やスキルの練習を行える。

ステージワープ
解放済みの神棚にワープできる。

ボス戦

ボス戦だけのシステムがあり、システムに注意して戦うことでダメージを抑え、チャンスを最大限に活かすことができる。

警告表示
ボスキャラは防御・弾き返しが不可な攻撃を出すことがある。
攻撃前に警告「!」表示されるので距離を取るか回避で避ける必要がある。

アーマー
ボスキャラはアーマーにより攻撃を受けてものけぞらない。
攻撃を当てることでアーマーゲージ(ボスキャラの水色のゲージ)が減少、アーマーゲージがゼロになると破甲状態となり気絶する。
気絶中は無防備となり、攻撃のチャンスとなる。
気絶から回復後もしばらくは防御力低下状態となる。

攻撃を当てると水色のアーマーゲージを減らすことができる。斬撃を当てると大きく減らせるので、隙を見ては斬撃を狙おう!

ゲームを遊んだ感想

湖面に映る村の風景や妖気を感じさせる廃村や洞窟など、背景のグラフィックは美しく、プレイする手を止めて堪能したくなるレベルである。
ボスキャラの攻撃パターンは多彩で防御・弾き返し・回避を使い分ける必要があり、テクニカルなプレイが楽しめるアクションゲームである。
ボス戦で負けても、スキル・装備品と戦い方を見直すことで攻略が容易となるため、試行錯誤による上達を実感できる。
ストーリも良く出来ており、正義感の強い妖殺しの陸雲川では人間の汚さと妖かし側の主張、半妖の夏侯雪では生まれではなく行動の大切さと言ったように、
キャラクターの性格・設定を活かした内容となっている。

評価

個人的スコア 8.0

良い点
・美しいグラフィックとキャラクターの多彩なアニメーションにより映像を見ているだけで楽しめる。
・才能やスキルが多種多様で自分に合った戦闘スタイルを構築できる。
・弾き返しや回避反撃などの高度な操作へのリターンが大きく、上達へのモチベーションとなる。

悪い点
・日本語への翻訳が不十分で、会話の不自然さが気になる。また、才能やスキルの説明が分かりにくい箇所がある。
・上下に移動するステージでは虚弱状態の敵がステージ下方に落下し、駆除が間に合わなくなる事がある。
・アイテムと色が似ている敵弾があり、アイテムと敵弾を見間違えて操作を誤ることがある。
・敵の攻撃にダメージ補正(もしくは無敵状態)がないため、雑魚キャラの多段ヒット攻撃で生命値半分以上のダメージを受ける事がある。

ステージ紹介

以下はネタバレを含む内容となるため、新鮮な気持ちで遊びたい方はここから先は読み進めないでください。

陸雲川のステージ紹介

残虐非道なる拂々王を討伐するため、三人の弟弟子とともに崎山を探索する蒼山派妖殺しの陸雲川。
雪降る山中で拂々王配下の妖かし達と戦いを繰り広げる。
ステージ序盤はチュートリアルも兼ねており、プレイヤーはゲームを進めながら操作を覚える事ができる。

三人の弟弟子と合流。弟弟子達は一人の女性を捕らえて尋問している。

拂々王とその配下が崎山付近に住む人々を殺戮しつくしたと思われる中、一人で雪山にいるのは裏があるのでは?
女性の頭巾を取るとそこには狐の耳。女性は狐の妖かしだったのだ!
弟弟子達は狐の妖かしを成敗しようとするも、陸雲川はむやみな殺生を避けるべく弟弟子を制し、狐の妖かしを逃がす。

拂々王を探すため弟弟子達と別れ単独行動をとる陸雲川の前に巨大な猿の妖かしが立ちふさがる。
拂々王の四天王の一人、雪山巨猿だ!

雪山巨猿を倒すも不吉な予感を感じる陸雲川。
弟弟子達との集合場所に急ぎ向かうも、そこには殺害された二人の弟弟子が…。

集合場所から離れた場所で残る一人の弟弟子である張懐州を発見する。
張懐州は負傷しており、陸雲川は拂々王の討伐をあきらめ蒼山に戻る。

張懐州は蒼山派の掌門に『陸雲川が見逃した狐の妖かしは拂々王の部下で、拂々王に奇襲をうける原因となった』と報告。
蒼山派の掌門は陸雲川の判断に怒り、陸雲川を破門する。

蒼山派を破門された陸雲川は弟弟子二人の死の責任を感じ、弟弟子の遺骨を故郷に帰すべく、一人旅立つのであった。

 

第一章
弟弟子の張逸才の故郷、河西村に向かう陸雲川。
船頭の話では河西村は不穏だとの事だが…

河西村に着くと太った道士による妖かし退治の儀式に出くわす。
妖かし退治の儀式が終わった直後に妖かしが現れ道士の弟子二人を殺害。
陸雲川は恐れおののく道士の代わりに妖かしを退治する。
道士は『玄虚』と名乗り、陸雲川に感謝を述べる。

陸雲川は河西村の村長に張逸才の遺骨を渡し埋葬を依頼する。
村長は陸雲川が蒼山派の妖殺しと知り、村に出没する妖かし退治を依頼する。

陸雲川は古寺で飢修羅を退治し、古鏡を得る。

古鏡は村の過去を映し出し、陸雲川に飢修羅は村人から虐げられた子供の亡霊と知る。
また、子供の母親『楚氏』も村の名誉を守るために無実の罪で殺されたことを知る。


無実の罪で殺された楚氏は妖かしとして蘇り、村人たちを殺戮する。
陸雲川は妖殺しとして楚氏を退治する。
陸雲川は善悪について悩みを抱えながらも、母子が安らかに眠れることを祈りつつ村を去る。

第二章
弟弟子の湯文傑の故郷、竜王村に向かう陸雲川。

竜王村の長老に湯文傑の遺骨を渡し、村を去ろうとした陸雲川は崎山で逃がした狐の妖かしと出くわす。
狐の妖かしを追って村はずれの森に入るも立ち込める瘴気により道を見失う。

瘴気に覆われた森をさまよう陸雲川。瘴気の流れを読み、出口を探せ!

森の中の古廟を探索する陸雲川。
突如、河西村で得た古鏡が竜王村の忌まわしい儀式を映し出す。

若者を三面羅刹の生贄としていたのだ!

陸雲川に襲い掛かる三面羅刹。多様な術を使う強敵だ!

三面羅刹を倒し森を進むと、河西村にいた道士の玄虚が妖かしに襲われているのに遭遇する。
妖かしを倒し玄虚を助けると古鏡が村の風習を映し出す。
竜王村では飢饉になると老人の手足を切り落とし山に捨てていたのだ。

玄虚と別れ先に進む陸雲川の前に死んだはずの湯文傑が立ちふさがる。
湯文傑を前に動揺する陸雲川。そこに狐の妖かし『お玉』が現れ陸雲川を術から解放する。

お玉の協力で妖かしを倒すもお玉を疑う陸雲川。
拂々王の罠の可能性を疑いつつ、相手の裏をかくためお玉の同行を許す。

森を進むと妖かしにお玉が捕まってしまう。
陸雲川はお玉を助けるため、竜神の死体を操る妖かしと戦いを繰り広げる。

第三章
お玉の案内で妖かし達が住む溟州城に向かう陸雲川。

陸雲川とお玉は狐の妖かし『白塵』より拂々王の潜伏先が鏡雲山であるとの情報を得る。

陸雲川は張懐州へ手紙を出し、鏡雲山へ拂々王の討伐に向かうことを伝える。

鏡雲山へ向かう道中、拂々王の四天王の残り三人である虎大将・犀太守・百毒御前を退治する。

剣で頭髪を剃られ、陸雲川へ命乞いをする虎大将。はじめの威勢の良さはどこへやら。

拂々王の配下にも拂々王の暴虐すぎるやり口に不満を募らせる者たちもいる。
猿の妖かし『赤天』は陸雲川へ協力を持ちかけ、拂々王を倒すための秘密を教える。

背後から百毒御前にとどめを刺す赤天。

拂々王のアジトに踏み入る陸雲川。妖かし達の攻撃も熾烈を極め、一瞬の油断が命取りとなる。

拂々王と対峙する陸雲川。敵討ちの旅もこの戦いで終わりとなるか?

死闘の末、拂々王を倒した陸雲川。突如、古鏡と拂々王が隠し持っていた金剛錐が反応、隠された真実が明らかとなる。

 

夏侯雪のステージ紹介

蛇を竜にかえる神通力を持つと言われる蝮竜玉を盗み出すため、奎王府に侵入する夏侯晴・夏侯雪の兄妹。
奎王府の守衛を倒しながら、蝮竜玉が安置されている奎王府の正殿を目指す。

ステージ序盤はチュートリアルも兼ねており、プレイヤーはゲームを進めながら操作を覚える事ができる。

蝮竜玉を手に入れた夏侯晴。夏侯雪は考え直すように忠告するも、夏侯晴は忠告を取り合わず奎王府からの脱出を始める。

守衛をまくため二手に分かれて逃走する兄妹。
夏侯雪は守衛を蹴散らしながら合流地点に向かうも、守衛の夜叉蛇と倒れ伏す夏侯晴を発見。
夏侯雪は兄を助けるべく夜叉蛇と戦闘を始める。

夜叉蛇を倒すも夏侯晴は蝮竜玉の猛毒のため、まもなく死ぬと告げられる。
夏侯雪も蝮竜玉の所有者である蝮王に捕縛されそうになるも白塵の取り成しで事なきを得る。

蝮竜玉の毒は医者にも手の施しようがないほど強力だった。
法力に優れた白塵の力をもってしても夏侯晴の命は持って半年。巫山の漠老なら治療できる可能性もある。
夏侯雪は白塵の助言に従い、漠老を探す旅に出るのであった。

白塵の術で肉体を離れる夏侯晴の魂。夏侯晴は夏侯雪に憑依し道中のサポートすることになる。

第一章
溟州城を旅立ち慈宁庵に向かう夏侯雪。

慈宁庵では嫁ぎ先への移動中の林婉兮に出会う。
駕籠かきたちの話では、林婉兮の結婚相手はすでに亡くなっており、今回の婚礼は冥婚との事。
林婉兮は心の支えとなる存在を欲しがり、夏侯雪は林婉兮の妹となる。

林婉兮との会話中に慈宁庵に妖かしが現れる。駕籠かきは恐れ逃げ出すも妖かしに殺害される。
夏侯雪は妖かし達を成敗。ネズミの妖かし巡山妖から、黒将軍配下の妖かしであると告げられる。
巡山妖は「平和が何より。半妖、妖、皆友達」といって命乞い、夏侯雪は巡山妖を見逃す。

妖かし達を成敗し慈宁庵に戻るも、突如現れた黒犬の妖かしに林婉兮をさらわれてしまう。

黒犬を追う夏侯雪の前に黒将軍配下の妖かし達が立ちふさがる。

黒将軍配下の妖かし達を退け先を急ぐ夏侯雪は、黒将軍配下の妖かし達から林婉兮を守ろうとする黒犬に遭遇する。
黒将軍配下の妖かし達を追い払うも黒犬には逃げられてしまう。

黒犬を追って山奥に進む夏侯雪。その前に黒将軍配下の妖かし達の死体と妖殺しに遭遇する。
妖殺しは夏侯雪を半妖と見破るも、夏侯雪に敵意がないため見逃す。

途中、命を助けた巡山妖と出会う。巡山妖は夏侯雪への恩返しとして、黒将軍の陣を迂回する抜け道を教える。
黒将軍の本拠地に踏み入る夏侯雪。
黒将軍の配下に取り囲まれている黒犬を助けるため、黒将軍に戦いを挑む。

黒将軍を倒し、黒犬を追う夏侯雪。
途中、黒犬の魂の残滓に触れ、黒犬の過去を目撃する。
黒犬の正体は林婉兮が可愛がっていた飼犬で、主人を守るため妖となったのであった。

黒犬とともに遠方の友達のもとに身を寄せることにした林婉兮。
そこに妖殺しの唐明が現れ林婉兮に嫁ぎ先に戻るように伝える。
林婉兮は黒犬に手を出さない事を条件に戻ることを承知するも、唐明は黒犬を殺害、林婉兮を嫁ぎ先に連れ去ろうとする。
夏侯雪は唐明の非情なやり口に怒り、唐明へ戦いを挑む。

唐明は剣術・法術ともに優れた強敵である。特にお札を使った攻撃は回避しにくく注意が必要。

 

第二章
情報収集のため、浄隠寺にたちよる夏侯雪。

浄隠寺で僧侶の慧言の出迎えを受ける夏侯雪。慧言の好意により一晩の宿を借りることになる。
禅房で陳幼清に引き合わされる。都に試験を受けに行く途中、宿を借りている書生だ。

禅房で眠っていると夏侯晴に起こされる。禅房の奥より妖かしが現れ夏侯雪たちに襲い掛かる。
妖かしを倒すも陳幼清に妖かしであることがばれてしまう。夏侯晴は口封じに陳幼清を殺すように主張するも、夏侯雪は殺害を拒む。
夏侯雪は妖かしが出現した原因を探るため、浄隠寺の探索を始める。

禅房を出ると兵士や僧侶の悪霊が夏侯雪に襲い掛かる。
悪霊たちを退けながら浄隠寺を脱出すると、浄隠寺が目の前で消滅する。今までいた浄隠寺は悪霊が作り出した幻影だったのだ。

本物の浄隠寺を探すため森を探索する夏侯雪。
探索中、敗残兵たちの亡霊と遭遇する。敗残兵たち会話より、敗残兵たちは浄隠寺で宿を借りた事、楚成と名乗る兵士には故郷に妻子がいる事が分かる。

本物の浄隠寺を見つけるも悪霊の住みかとなっていた。
浄隠寺で悪霊の首領、鬼将夜叉と戦うも鬼将夜叉の力に圧倒される夏侯雪。ピンチの夏侯雪を助けたのは幻影だった浄隠寺で別れた陳幼清。
古びた剣で鬼将夜叉を背後から刺し、鬼将夜叉を倒す。

陳幼清は夏侯雪と別れた後、楚成の亡霊に妻からもらった同心結びを探すように頼まれたとの事。
夏侯雪は禅房で楚成の魂の残滓に触れ、欲に目がくらんだ敗残兵たちの非道な振る舞い、止めようとして殺害された楚成の姿を見る。

浄隠寺に漂う瘴気を払うため、寺のはずれにある仏塔を探索する。
仏塔では敗残兵たちに虐殺された僧侶の慧言の怨念が強大な妖かし鬼仏となり夏侯雪に襲いかかる。

楚成の妻に遺品の同心結びを届けに河西村に向かう夏侯雪たち。
河西村に到着するも村は廃墟と化し、楚成の妻子は旅の妖殺しの手で埋葬されていた。夏侯雪たちは同心結びを墓に埋め、河西村を後にするのであった。

 

第三章
科挙の試験に向かう陳幼清と別れた夏侯雪。旅を続け巫山の麓にある黄仙村に到着した。

黄仙村に入るも村の入り口で妖かしに襲いかかられる。
妖かし達を退け、村の奥に入ると虎大将と名乗る妖かしが村人を捕らえていた。
虎大将は半妖の夏侯雪に立ち去るように告げる。その時、風で帽子が吹き飛び、剣で頭髪を剃られた頭が丸見えとなってしまう。
夏侯雪に剃られた頭を笑われた虎大将は、怒り狂って夏侯雪に襲いかかる。

夏侯雪に打ち負かされた虎大将は「暴力だけは勘弁してくれ!」と命乞いを始める。
虎大将は血魔と呼ばれる妖かしに脅迫され、血魔が集めている天元石の養分にするために村人を捕らえただけ、血魔を倒して自分を自由にしてくれと夏侯雪に頼み込む。

血魔を倒すため夏侯雪は村はずれの森に踏みいる。
血魔の手下を倒し森を進む夏侯雪は天元石を手に入れた負子傀儡に遭遇する。
負子傀儡は手下に天元石を血魔のもとに運ばせ、夏侯雪に襲いかかる。

負子傀儡を倒すと老人の霊体が現れる。イタチ仙人ごと漠老だ。
夏侯雪は白塵の助言に従い漠老を探しに来たことを伝える。
漠老は肉体を血魔に捕らわれ魂だけが逃げている、夏侯晴の治療には血魔を倒し、肉体を取り返す必要があることを告げる。

天元石を手に入れた血魔。夏侯雪を見つけると天元石の養分とするために襲いかかる。

血魔は非常に強く、夏侯雪を打倒す。夏侯晴は夏侯雪を守るために血魔の前に立ちふさがるも天元石の力で魂を吸われそうになる。
その時、円月刀を手にした陳幼清が現れ血魔に攻撃をしかける。天元石に魂を吸われながらも血魔に切りかかる陳幼清。
陳幼清の奮闘により血魔を倒すも、天元石に魂を吸われた陳幼清は力尽きて倒れる。

陳幼清を助けるため、漠老の法術で天元石に入り込む夏侯雪と夏侯晴。
天元石の中で陳幼清を見つけ出す。夏侯雪は天元石から脱出するため、凶神混沌に戦いを挑む。

凶神混沌を倒し、とどめを刺すべく近づく3人。その時、夏侯晴に語りかける声が…

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