ローグレガシー ~先代の意志を受け継いで… 王家が何十代にも渡り魔物達に挑み続けるローグライクアクション

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Copyright(C) 2011-2013, Cellar Door Games Inc. Rogue Legacy(TM) is a trademark or registered trademark of Cellar Door Games Inc. All Rights Reserved.

有限会社ハチノヨン

 

 

基本情報

 

タイトル ローグレガシー(Rogue Legacy)
対応機種 Steam/PlayStation3/PlayStation4/PlayStation Vita
販売/開発 ハチノヨン(※国内コンソール版担当)/Celler Door Games(※Steam版ではパブリッシャーも兼任)
発売日 2013年6月28日(Steam版)(※日本語非サポート)/2015年4月8日(PS3版/PS4版/PS Vita版)
対応言語 日本語(※コンソール版のみ),英語,フランス語,ドイツ語,スペイン語,ポーランド語,ポルトガル語(ブラジル),ロシア語,中国語(簡体字)
備考 セーブデータ数:1/PSPlus2015年4月フリープレイ対象タイトル

 

作品概要

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「ローグレガシー」はCeller Door Gamesが開発販売を務めるゲームタイトル。日本国内に向けてはハチノヨンがパブリッシャーを務め、日本語対応化でプレイステーションシリーズにて2015年4月にリリース。配信開始と同時に同月のPSPlusフリープレイ対象タイトルとして展開した。

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本作の内容は入場する毎に内部構造が変化する”ダンジョン自動生成”システムを搭載したローグライク方式のアクションゲーム。剣とジャンプとスペルの計3種類のアクションで構成された操作を駆使して迷宮を探索し、奥深くに潜む魔王を打ち倒すのが最終目標となる。

 

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冒頭で流れるプロローグと共に操作チュートリアルを兼ねた本編への導入シーン。セピアに彩られたこのステージでは、実際に操作をしながら本作での基本的な操作を覚えていくといった流れになっており、所要時間はわずか2~3分。操作内容は極シンプルなので、直観操作で最後まで進めることが出来るだろう。

 

ダンジョン

 

初期レベル0からのスタートとなる本作ではあるが「即死上等」を謳っていることもあって、本作のダンジョンは序盤から比較的容赦ない攻撃が襲って来る。取り分け本作では飛び道具系の攻撃が画面狭しと飛び交う傾向にあり、エリアによってはその激しさで身動きが取れないような状況になることもしばしば。なんとなしに進めているだけでは、敵の攻撃や地形トラップにあっという間にやられてしまうので、まずは本作独特のゲームバランスに慣れるところから始めてみよう。

直前の勇者が倒れる度に後継者がその都度現れて何度でもやり直せる、という本作のシステムでは道中で死亡したことで発生するペナルティはそこまで手痛いものではない。ただトロフィー(実績)の中には”死亡回数を規定内の回数に抑えてクリアする”という内容のものがあり、この取得を狙う場合は極力死なずに進めることが重要となってくるだろう。

 

システム

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ダンジョン内でやられた場合、モンスター討伐数とどういう死に方を辿ったかといったリザルトが最後に表示され、その後タイトル画面へと戻される。この後再スタートを選ぶと、次回に冒険に向かわせる後継者を3人の候補から選択する画面へと切り替わる。

 

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候補となる3人はそれぞれ名前やクラス、特性、スペルがランダムで決定されるがその組み合わせは多く、これらの要素が全く同じ構成のキャラが候補に現れることはまずないと言っていい。

 

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クラスはナイト、アサシン、メイジ、バーバリアンなど計10種類。クラスは主にパラメーターに影響し、打たれ強さに特化したものやスペルを使うために必要となるMPが潤沢だったりとその特徴がはっきり分かれる。

 

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特性には肥満、やせ型、高身長といった体型に影響するものから、自身のごく近く以外が真っ暗になる視野狭窄などのゲームプレイにプラスあるいはマイナスに働く効果が自動で発動するものなど、実に個性豊か。プレイヤーの重力が常時上下反転するような、攻略を行う上でハッキリと障害となるような効果のものもあるので、後継者選択前には各候補者の特徴ごとの説明によく眼を通しておこう。

スペルは隠し武器のようなサブウェポンアクションで、こちらもランダムで割り当てられる。使い心地次第では迷宮の攻略難度にも関わってくるので、後継者選択の際の判断材料として注視しておこう。

 

屋敷のアップグレード

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ダンジョンに一度でも挑み、モンスターや宝箱から獲得したお金は自身の屋敷のグレードアップなどに利用することができる。屋敷のグレードアップと言っても建物を豪華にするのではなく、その内容はキャラクターの能力強化やクラスのグレードアップなど、ダンジョン攻略を有利にする効果ばかり。これらは一世代のみに向けた限定的な強化ではなく、家系全体の強化となるので必要額が貯まればどんどんグレードアップしていこう。

1つ辺りのカテゴリは数段階のグレードアップが可能で、何段階までアップ可能かはカテゴリごとに異なる。いずれのカテゴリもグレードアップ毎に少しずつ必要金額が上がっていく。1周潜った程度では1段階上げるにも所持金が足りない、という事も多くなり全ての能力、全ての段階を上げきるには相当な回数のトライが必要となるだろう。

 

施設

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序盤の屋敷のグレードアップを解放していくことで、鍛冶師、符呪師、アーキテクチャーといった3種類の施設を利用可能となる。鍛冶屋では武器や防具といった計5つのカテゴリの各種装備品を有料で利用可能となる。

ただし、これらを作る為には作成費用と併せて迷宮内で手に入るそれぞれの設計図が必要で、問題となる設計図もダンジョンのマップがランダム生成である以上どんなタイミングで手に入るかは分からない。強力な装備を利用可能にするためにはこれらの設計図を求めて、積極的にダンジョンを探索していく必要があるだろう。

 

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符呪師では鍛冶師で開放可能な装備品の5種類のカテゴリそれぞれに追加できるルーンを有料で解放することができる。

搭載可能なルーンの内容は5種類あるカテゴリ共に同じだが、1度に搭載できるのは1つの装備カテゴリにつき1種のみ。それぞれ異なる能力を5種類1つずつ付けるのもよし、同じ効果を5種類に付けて特化させるもよし、組み合わせはプレイヤー次第だ。

 

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アーキテクトは、次回迷宮探索時にお金の入手額を40%に抑えるペナルティを受けることで、前回探索した迷宮と同じ構造で再び挑戦することができるサービスだ。前回挑戦時に取りそびれた宝箱などがある場合に上手く利用すると良いだろう。

 

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迷宮に入る直前には、毎回カロンから所持金全額を徴収されることになる。迷宮で稀に手に入るカロンの銀貨をあらかじめ手に入れている場合は、これを渡す事で免除となるので覚えておこう。

 

プレイ後の感想

 

ダンジョンを探索し続けて、屋敷のアップグレードや装備の設計などを繰り返していく内にキャラのレベルは次第に上がっていくが、それに伴って敵の能力も強化される。主には敵の攻撃の激化が目立つようになり、同じ迷宮序盤でもLv一桁台で挑む時とLv三桁台で挑む時とでは明らかに敵弾の激しさに差異が目立つ。こちらのLvが上がったからといって、1度1度のチャレンジは全く気が抜けないのが本作の特徴だ。

手強い迷宮を踏破していくためには

・何度も挑んで敵の攻撃パターンを覚えて、どんな状況でも慎重に進めること。

・スペルは使いどころでは出し惜しみせずに使うようにしていくこと。

・回復アイテムは計画的に取ること。

といったところを抑えて行けば、少しずつ前に進むことができるだろう。

 

マップ自動生成システムを持つヴィンテージゲーム作品「Rogue(ローグ)」から着想を得ていると思われる本作「ローグレガシー」はこの手のタイプのゲーム作品の例に漏れず、一度面白さを感じられば何度やられても続けてプレイしてしまう中毒性を持っている。キャラやグラフィックこそおもちゃ箱のような独特の雰囲気を持ったタッチをしているが、中身はアクションゲーマー向けの分厚いゲームに仕上がっており、初プレイ時はよほど2Dアクションに慣れていない限り序盤プレイで洗礼を浴びることになるだろう。マップ自動生成とシンプルな2Dアクション方式による1回1回の探索や攻略の楽しみは本作ならではの魅力を放ち、後継者システムによる毎回操作キャラに様々な特徴がランダムで現れるところも面白いポイントだ。

 

以上「ローグレガシー」の特徴を数々紹介してきたが、見た目やゲーム内のノリの緩さに加えて、システムやルールに至ってもシンプルで取っつき易い作品に仕上がっているので、アクションゲーム好きな方は是非一度お試しあれ。

 

 

評価

 

個人的スコア 7.0(10点満点中)

 

良い点

  • 様々なランダム要素が絡み、毎回異なるステージ構成と難度へと変化することで、周回への中毒性を引き起こすゲームシステム
  • 一般的なローグライク系ゲームに比べて死亡後のロスト対象に致命的なものがないため、ペナルティ面でのストレスが比較的小さい
  • ワンプレイが手軽、且つミス後のリベンジもテンポ良く進み、全面を通してプレイ環境が快適

惜しい点

  • 装備品の重要度が比較的高く、プレイヤーの腕前次第では有用なものが集まるまではダンジョン進行自体が厳しい局面に曝される場合がある
  • ダンジョン内で時々遭遇するミニゲームの難度がどれも高めで、クリア自体が困難
  • 裏モードの各ボスが尋常ではない強さを誇る

 

 

 

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