和階堂真の事件簿 処刑人の楔 - プレイ後の感想と作品解説【レビュー】

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和階堂真の事件簿 処刑人の楔の作品解説

和階堂真の事件簿 処刑人の楔の基本情報

タイトル 和階堂真の事件簿 処刑人の楔
ジャンル ライト推理アドベンチャーゲーム
プラットフォーム Android・iOS
メーカー 墓場文庫・スカシウマラボ
公式サイト 和階堂真の事件簿 公式サイト

 

ゲームの概要

1983年の日本を舞台とした推理アドベンチャーゲーム。

キャラクターや背景はドット絵、色は3色で主人公と調査対象は白色、血は赤色、背景はワサビ色と非常にシンプルな見た目の作品である。

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ポイント・アンド・クリック形式のゲームで対象をタップすると画面上の和階堂警部が動き、会話や調査を行う。

プレイヤーは若き日の和階堂警部を操作し首無し殺人事件の捜査に当たる。

殺害現場に残された遺留品や目撃者の証言を皮切りに、街での聞き込みや遺留品の調査などから事件の手掛かりを集めることから始める。

聞き込みや現場検証を一通り終えたら、推理パートに入り、収集した情報をもとに推理を働かせ答えを導き出す。

プレイヤーはすべての謎を解き明かし、事件を解決することができるのか?

 

ストーリー

元刑事の和階堂老人が孫にせがまれて過去に解決した殺人事件の思い出話を語ることから始まる。

以前、和階堂老人が孫に語って聞かせた『「殉教者の光」信者殺人事件』と呼ばれる未解決事件の続きとなる事件だ。

 

『「殉教者の光」信者殺人事件』とは1981年と1982年にH県K市で発生した2件の殺人事件である。

二人の被害者はともに首を切られ電柱につるされた状態で発見されている。

また、被害者2名は「殉教者の光」と呼ばれる宗教団体の信者でもあった。

結局、警察の捜査にもかかわらず犯人は見つからず、未解決事件となる。

翌年、第三の首切り殺人事件が発生。

第三の殺人事件の現場から本作は始まる。

 

システムについて

ゲームの操作についての説明。

操作はタップのみ、移動したい場所や気になる対象をタップすると主人公が移動したり会話などを行う。

 

情報収集

画面に表示されている対象に対して会話や調査などを行う。

会話や調査などができる対象は白色(血だけは赤色)のドット絵で表現されており、分かりやすい。

情報収集で捜査の手掛かりをつかむとメモに記録される。

メモに記録された情報が増えると会話などでの選択肢が増え、詳しい情報を引き出すことができる。

各現場で収集すべき情報の数は画面上中央に表示される。

すべての情報を取得したら画面上中央に「推理する」と表示されるので、タップして推理パートに移る。

 

MEMO

会話や調査などで新たな情報を入手するとメモに記録される。

画面右下の「MEMO」をタップするとメモを開き、調査で得た情報を確認することができる。

また、メモに記録された情報をもとに選択肢を増やすことも可能である。

操作方法は以下となる。

①メモを開き調査したい情報を選択する。

②メモの右下にある「セットする」をタップする。画面に情報をセットしたことが表示される。

③メモを閉じ、会話や調査を行う。正しい情報をセットしていれば、選択肢に表示される。

 

推理

情報収集で得た情報をもとに推理を行う。

壁に貼り付けられた疑問に対し、メモから答えとなる情報を推理し選択する。

正しい情報を選択すると壁が消え、次の対象に移ることができる。

すべての疑問を解決すると推理は完了、不要な情報はメモから削除される。

尚、間違った情報を選択しても「…もう一度考え直してみよう」と表示されるだけでペナルティは無い。

 

MOVE

事件の調査は複数の現場を移動することになる。

画面左下の「MOVE」をタップすると移動画面に切り替わり、目的地をタップして移動する。

移動先は情報収集や推理により増えていく。

新しい情報を入手できない場所に移動すると「もうここで聞けることはなさそうだ。」と表示される。

上記のメッセージが表示されていない場合、現場での情報収集が必要と判断できる。

 

和階堂真の事件簿 処刑人の楔をプレイした感想

和階堂真の事件簿 処刑人の楔を遊んだ感想

本作はポイント・アンド・クリック形式の推理アドベンチャーゲーム。

プレイ時間は1時間程度、操作もシンプルな手軽に楽しめる推理ゲームである。

ドット絵で表現されたゲーム画面は最近のゲームと比べると地味だが、殺害現場のシーンでも不快感を与えず血の表現が苦手な人でもプレイできる。

また、タップするポイントが分かりやすく推理とストーリーに集中できるのも評価できるポイントである。

 

ゲームは若き日の和階堂警部を操作し、1983年に発生した首無し殺人事件の調査に当たるストーリーである。

分岐は無く、コマンドを総当たりすればクリア可能だが、メモ機能の存在により事件を捜査している感覚が手軽に味わえる作品となっている。

また、現場での情報取得後に実行する推理モードなど本作ならではの演出で面白いと感じた。

 

ライト推理アドベンチャーのジャンルが示すように手軽に遊べる作品となっている。

推理ゲームに興味がある人やゲーム初心者への入門的作品と考えると丁度良いボリュームとシステムである。

コマンドを総当たりでクリアできるので、本格的な推理ゲームを求めると物足りなく感じる。

手軽に遊べ、ストーリーや推理も楽しかったので、推理ゲームに興味がある人にはぜひとも遊んでもらいたい作品だ。

 

和階堂真の事件簿 処刑人の楔の評価

個人的スコア 8.0

 

良い点

・シンプルなグラフィックのためタップすべきポイントが分かりやすい。

・簡単なシステムで覚えることが少なく、ゲーム初心者でもストーリーや推理に集中して楽しむことができる。

 

惜しかった点

・「MEMO」を呼び出す範囲が広く、画面端に配置されたポイントをタップしたいのに「MEMO」が開いてしまうことがある。

・主人公はタップした場所に移動するため2画面ある現場を端から端へ移動するときに2タップ以上必要となり少しテンポが悪くなる。

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