アタッカーちゃん!(Switch版)-プレイ後の感想と作品解説【レビュー】

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©kido

 

基本情報

 

タイトル アタッカーちゃん!(Attacker-chan!)
対応機種 Steam/Nintendo Switch
販売 kido
開発 同上
発売日 2022年8月10日(Steam版)/2022年10月13日(Switch版)
対応言語 日本語,英語,韓国語,中国語 (簡体字),中国語 (繁体字)
備考 IARCレーティング:12+(軽い暴力)

 

作品概要

 

「アタッカーちゃん!」(「Attacker-Chan!」)はkido氏が開発、及び販売を手掛けるゲーム作品。2022年10月現在、SteamとNintendo Switchでそれぞれ配信中。

ゲーム内容は2.5D方式の短編ローグライクアクション。アタッカーちゃんを操作して敵の本拠地を目指し、計5つのステージを駆け抜けていく。

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斬撃と射撃、2つのスタイルの攻撃を駆使しながらメカ兵器軍団を撃破しよう。

 

リンク:kido(開発者Twitter)

 

操作方法

 

(※Nintendo Switch版)

JOY-CON(左)
Lスティック 移動/(上入力中攻撃ボタンで)上斬り/(下入力長押しで)しゃがむ
上ボタン (入力中攻撃ボタンで)上斬り
下ボタン (長押しで)しゃがむ
左ボタン 左に移動
右ボタン 右に移動
Lボタン ダッシュ
ZLボタン ダッシュ
-ボタン ポーズメニュー

 

JOY-CON(右)
Rスティック
Aボタン 射撃
Bボタン ジャンプ
Yボタン 斬撃
Xボタン ダッシュ
Rボタン ダッシュ
ZRボタン ダッシュ
+ボタン ポーズメニュー

ABYの3つのボタンで繰り出せる3種アクションに加え、各種LR系列のボタンとXボタンにはいずれもダッシュが割り当てられている。

 

アタッカーちゃんのアクション

 

ジャンプ

Aボタンで使用可能なジャンプはごく普通の性能のジャンプで、一般的なアクションゲームでよく見られる多段ジャンプやホバリングといった特殊動作は一切ない。

ダッシュと併せて敵の各種攻撃や体当たりをかわすために活用していこう。

 

しゃがみ

Lスティックを下に倒している間、その場にしゃがみこんで低姿勢を取ることができる。

なお本作ではしゃがみ中、斬撃、銃撃といった攻撃を一切行うことができない。この仕様のため、比較的常時アクティブとなり易い本作では使いどころが余りないアクションではあるが。

 

ダッシュ

Xボタン、またはLR系列の各種ボタンでダッシュを発動可能。地上だけでなく空中でも使っていけるので、敵の攻撃をかわしたり、距離と取りたい時には必須なアクションだ。

初期状態でも比較的連続使用が可能だが、アイテムの「連続ダッシュ」があればこの間隔を更に短くすることが可能。

ただし、ダッシュアクション自体に回避効果はないので、使用時に敵本体や敵弾へ突っ込んでいかないように気を付けよう。

 

斬撃

Yボタンで前方正面に剣を振るう斬撃を放つ。それなりにリーチがあり、使用回数に制限もないので気軽に使っていける。

アタッカーちゃんの主力とも言える攻撃アクションで、ミサイルなど一部の遠隔攻撃を斬り伏せて打ち消すことが可能。特定のアイテムによってリーチを伸ばしたり、攻撃速度を上昇させたりと基本性能の強化も見込める。

また、ジャンプ中は従来の横斬りに加え、Lスティックや方向キーをそれぞれの方向に入力しながら繰り出すと、上斬り、下斬りといった垂直方向に斬り分けることも出来る。高所を飛行する敵や、高い場所に弱点があるボスなどを相手にする際には重宝するアクションだ。

 

射撃

Aボタンで使用できる射撃アクションは1発辺り、一定量のエネルギーゲージを消費する。エネルギーは敵を倒したり、特定の攻撃を斬撃で打ち消したりすることで回復が可能で、アビリティの習得によって補助

射出時の反動(リコイル)によって発射後、ほんのわずか後方に下がるのが特徴。アイテムの中にはこの反動を軽減するものが存在する。

銃弾が画面端まで届くことに加えて貫通性能にも優れており、特に盾を構えている敵相手には防御を無視して正面から強引にダメージを与えられる点は覚えておこう。

 

ゲームシステム

 

マップ画面

各ステージはマップを介してエリアを順番に攻略していく形となっており、マップの構造は毎回ランダムで変化する。

現在位置から赤色の直線で繋がっているエリアにのみ移動が可能。移動先のアイコンの種類によって、発生するイベントがそれぞれ変化する。

踏破済みのイベントマスにはチェックマークが点灯し、再び訪れてももう一度イベントを発生させることはできない。

 

BATTLE/WARNINGマス

BATTLEマスは戦闘が発生するエリアで、1つのエリアにつき全部で6~8体程度の敵兵が出現。殲滅すれば攻略完了となり、報酬として平均8~10の$を獲得できる。

WARNINGマスはBATTLEマスに比べて敵の出現率が2倍となっているが、殲滅時に獲得できる$の量も2倍に。一度に大量のお金を稼ぐチャンスなので、腕に余裕があるならば率先して挑戦してみよう。

 

DANGERマス

各イベントを1つ終えるたびに危険領域(デンジャーゾーン)が少しずつ侵食を進めていき、赤い円で表示された範囲(上画像)に重なった各イベントエリアは一律、DANGERマスに変わってしまう。

ステージ内容は一見BATTLEマスのものと同じ内容だが、等間隔で上空からエネルギー砲が常時降り注ぐ状態となっているのが特徴で、これに触れるとダメージを受けてしまう。

また、DANGERマスでは敵を全滅させてエリアをクリアしてもコインを一切獲得することができない。

こういった特徴から基本的にデンジャーゾーンに挑むメリットは一切ないので、他にアクティブなエリアがある場合は迷わずそちらを選んでいこう。

 

SHOPマス

手持ちの$と引き換えに、ランダムで選出された6つのアイテムやアビリティの中から自由に購入することができる。フードのように何個でも購入可能なものもあれば、1つ購入すると売り切れとなってしまうものまでさまざま。

注意点として、基本的に購入済みのアイテムを確認する手段は本作には備わっていない。購入後に、自動で発動するパッシブタイプのアビリティアイテムについては無駄な買い物をしてしまう危惧があるので、重複購入には注意が必要だ。

 

HELPマス

HELPマスは仲間の補給隊員が救難信号を出しているエリア。このマスではエリア開始直後に隊員がアタッカーちゃんの姿を見るなり駆け付けてくる。

補給隊員は基本的にアタッカーちゃんに追従する動きを取るが、こちらが移動を止めるとその場にうずくまる姿勢を取る。

HELPマスエリアでは補給隊員専用のライフゲージが表示され、隊員が被弾するとゲージが消費。ゲージが全て失われると、救出失敗となってしまう。

 

補給隊員のライフゲージが0になる前に全ての敵を倒すことができれば、お礼としてランダム選出による3つのアイテムの中から1つを選んで習得することができる。

中にはショップで買うと比較的高くつくアイテムが出現することもあるので、選択可能な候補をよく見ておこう。

 

RESTマス

RESTマスではリカバリーポッドを利用することで、安全に休憩を取ることができる。

未踏のRESTマスに止まる度に毎回、ライフ、ライフ/スキル、スキルの3つの項目から1つを選んで恩恵を受けることができる。コストは一切かからないので、自身のコンディションに併せて最適なものを選択しよう。

 

アイテム、アビリティ

 

ショップ購入などを通じて入手可能な本編に登場するアイテム、アビリティを以下でリストアップ。

 

フード 5 ライフを1回復します(※一度に複数購入可能)
俊足 20 歩行速度が20%アップ
忍耐 20 被ダメージの無敵時間を延長
連続ダッシュ 20 ダッシュのクールタイムが半減
リベンジ 20 ダメージを受けるとエネルギーゲージが増加
パリィエネルギー 20 斬撃を弾いたときにエネルギーゲージが増加
プリチャージ 30 戦闘前にエネルギーゲージを1つチャージ
ライフUP 30 最大ライフが1増加
エネルギータンク 30 エネルギーゲージの最大量増加
不動 45 斬撃ヒット時の反動がなくなる
踏み込み 45 斬撃のリーチが20%アップ
ビットくん 45 自動攻撃するビットがついてくる
ホーミング 45 射撃にホーミング性を付与
エネルギードレイン 60 斬撃ヒット時に得られるエネルギーが25%アップ
アドレナリン 60 ボス戦前にライフを2回復
エネルギー効率化 60 射撃時のエネルギーが25%減少
瞬殺 60 横斬撃の攻撃速度が50%増加
ビット高速化 80 ビットの発射間隔が半分になる

(※ビットを1つ以上所有していないと出現しない)

セイバーマスタリ 80 斬撃の攻撃力が1.5倍
ガンマスタリー 80 射撃の攻撃力が1.5倍

アタッカーちゃんの攻撃は斬撃と射撃の2タイプを駆使していくスタイルだが、使用頻度で言えば弾数制限のない斬撃が圧倒的に高い。なので極力、斬撃関係のアビリティを優先して伸ばしていきたいところ。特におススメは踏み込み、瞬殺、セイバーマスタリーなど。

自動攻撃でサポートしてくれるオプション兵器のビットくんは最大2つまで同時に装着が可能なので、ショップやヘルプ、レストを通じて選択アイテムとして出現した時は是非2つ揃えておきたい。

 

ゲームモード紹介

 

ノーマルモード

コンティニュー無制限の本編モード。全5ステージ。

初回クリア後以降は、前回クリア時のコンティニュー使用回数が表示される。

 

エキスパートモード

コンティニュー利用不可な1度きりのチャレンジといった点が特徴となっており、それ以外はノーマルモードとの違いはない。

5ステージ構成という本編ボリュームも手伝い、プレイ時の緊張感はノーマルモードより一層増している。本編初回クリアを果たせたプレイヤーは、チャレンジしてみよう。

 

ボスモード

本編に登場した5種類のボスバトルだけを個別に楽しむことができる。それぞれのボスは初回撃破すると、項目にチェックマークが付与される。

装備は初期状態で固定され、アイテムも出現しないため過酷な戦いとなる。特に最終ボスは本編で戦うよりも相当に手ごわいので、心して挑もう。

 

実績

ゲームプレイ中、様々な条件を満たすことで実績がアンロックされていく。全13種類。

 

最初のボスだ! ノーマルモードで最初のボスを倒す
一歩前進 ノーマルモードで2番目のボスを倒す
熱いステージ ノーマルモードで3番目のボスを倒す
もう一息! ノーマルモードで4番目のボスを倒す
任務達成! ノーマルモードでゲームクリア
生意気ガール エキスパートモードで最初のボスを倒す
ふわふわエスパーガール エキスパートモードで2番目のボスを倒す
双子ガールズ エキスパートモードで3番目のボスを倒す
スピーディなロボガール エキスパートモードで4番目ボスを倒す
無敵のアタッカーちゃん エキスパートモードでゲームクリア
お友達 補給隊員を助ける
みんなこらしめた ボスバトルモードをクリア
ハイスピードちゃん! エキスパートモードを7分未満でクリアする

条件のほとんどがステージクリアといった判り易い内容で構成されており、「ハイスピードちゃん!」のような比較的特殊な例を除けば条件が複雑なものは一切ない。

獲得による特典は一切ないが、やり込みの証を1つ1つ刻んでいこう。

 

プレイ後の感想

「アタッカーちゃん!」では、ライトタッチなキャラクターによるミリタリーSF的世界観を舞台に、ライフ制のスタンダードなシューティングアクションを楽しむことができる。

基本的なアクションゲームの腕前が問われる点については言うまでもないが、1ターン毎に道を選び、行き先で発生するイベントをクリアして武器を選択&ゲット、といったローグライク風の成長要素が取り入れられており、各マスがランダムで精製されるステージはプレイ毎に攻略法も少しながら異なったものとなる。

 

操作キャラのアタッカーちゃんから敵兵に至るまで、キャラクターデザインの可愛らしさは間違いなく本作のウリの1つだが、多種多様な顔ぶれの揃う登場人物同士による会話シーンは一切ないという潔さで、アクションゲーム部分に集中する上では返って有難い仕様とも言える。

ステージをどんどん攻略していくことに特化した内容となっている反面、ストーリーについては商品紹介ページの文内で大雑把にまとめられている程度で収まっており、少々味気なさもある。とはいえ、本作の世界観から概ねイメージ可能な範囲の物語であることは想像に難くない。

 

起動からゲーム開始に至るまで動作が非常に軽快で、仕様面ではこれといった欠点は見当たらないが、かつてのFLASHアニメを彷彿とさせるやけに滑らかなキャラの挙動など、プレイ中に全体から漂うややチープな雰囲気についてはプレイ開始直後、少し気になる方もいるかもしれない。

とはいえ、攻撃&ジャンプを重視したアクションゲームの基本をしっかり押さえたデザインとなっており、ゲーム内容は終始左右にスクロールするフィールドを舞台に剣と銃で敵を撃退する事に徹底したシンプルな構成。プラットフォーマー系作品では比較的よく見かける謎解きやアスレチックといった要素は一切ないので、アクションゲームとしての敷居は比較的低くとっつき易い。

 

挙動の読み辛さや攻撃の発生速度など敵の動きのシビアな面が目立ち、触りはじめの頃には難易度が高いと感じられるタイミングが僅かにあるが、2Dアクションが好きなプレイヤーであれば一旦本作のプレイ感覚を掴むことができれば、最後まで夢中になれるはず。

500円というワンコインで購入可能な価格設定も手に取り易く嬉しいポイントとなっている。お手軽&ライトな雰囲気のアクションゲームをお探しの方は、本作「アタッカーちゃん!」をお試しあれ。

 

評価

 

個人的スコア(10点満点中) 7.0

 

良い点

  • デフォルメタッチの可愛らしいキャラクターと、攻撃&ジャンプによるシンプル操作のシューティングアクション
  • ワンプレイ辺り数十分~1時間程度でプレイ可能なお手頃ゲームボリューム
  • 手に取り易いワンコイン価格設定

 

惜しい点

  • SFミリタリー調の可愛いキャラクターが揃っているが、ストーリー性は皆無。
  • アイテムは回復か能力強化のどちらかのみで、使用武器にまつわる変化の要素はない
  • ボスデザインがバリエーション豊かな一方、一般の敵キャラクターは種類がかなり少ない

 

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