GUNGUNGUN(Switch版) -プレイ後の感想と作品解説【レビュー】

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©Top Hat Studios, Mystery Egg Games.
Licensed to and published by Eastasiasoft Limited. All Rights Reserved.

 

 

基本情報

 

タイトル GUNGUNGUN
対応機種 Steam/Nintendo Switch
販売 Mystery Egg Games(Steam版)/eastasiasoft(Switch版)
開発 Top Hat Studios
発売日 2017年3月31日(Steam版)/ 2022年4月14日(Switch版)
対応言語 日本語,フランス語,ドイツ語,スペイン語,韓国語,中国語 (簡体字),中国語 (繁体字),英語

(※Steam版は英語のみのサポート)

備考 IARCレーティング:7+(暴力(軽度))

2人協力のローカルCO-OPプレイに対応

 

作品概要

 

「GUNGUNGUN」はインディーゲームスタジオMystery Egg Gamesが開発を手掛けるゲーム作品。Steamでは同スタジオから、Nintendo Switchではeastasiasoftからそれぞれ販売されている他、itch.io、indieDBなどのプラットフォームからフリープレイ版が配信中。

ゲーム内容はスコアタックとサバイバル重視の2Dガンシューティングで、プレイヤーは暴走列車ステージの上で、続々と出現する悪党を様々な銃器で撃退していく。

1ラウンド辺り数分でプレイ可能な手ごろなボリュームと、西部劇調のキャラや世界観、爽快感溢れるド派手なガンアクションは特に注目となるポイントだ。

 

リンク:GUNGUNGUN(Mystery Egg Games official site内)

リンク:Mystery Egg Games(Twitter)

リンク:eastasiasoft(Global Twitter)(JP Twitter)

リンク:GUNGUNGUN(eastasiasoft official site内)

 

操作方法

 

(※Nintendo Switch版)

JOY-CON(左)
Lスティック 移動
上ボタン (入力中攻撃ボタンで)上斬り
下ボタン (長押しで)しゃがむ
左ボタン 左に移動
右ボタン 右に移動
Lボタン ダッシュ
ZLボタン ダッシュ
-ボタン ポーズメニュー

 

JOY-CON(右)
Rスティック エイム
Aボタン 射撃
Bボタン ジャンプ
Yボタン
Xボタン
Rボタン
ZRボタン
+ボタン ポーズメニュー

Rスティックでエイム調節する方式を取っているが、一度調節した軌道は再度スティックで操作を行うまでそのままとなる。詳しくは後述。

 

プロローグ(チュートリアル)

「プロローグ」を選ぶとチュートリアルの役割を持った課題を順に攻略する専用モードが開始される。課題内容は「敵を20体討伐」「武器を5個入手」「スコア係数×20到達」の3種類。

3つ目のポイントとなる「スコア係数」はダメージを受けたり、係数の上昇後、次の敵を倒す前に10秒経過すると×1に戻ってしまうので、この2点に気を付けながら立ち回るのが最重要課題となる。

3つの課題を突破すると、そのままゲーム本編へと移行。「プロローグ」モードはクリア後も自由に挑戦できるので、ゲームシステムのおさらいをしたい時にも活用してみると良いだろう。

 

ゲームシステム

 

基本ルール

タイトルメニューから「スタート」を選択し、ゲームを開始すると4種類の中からランダムでステージが選出。プレイヤーは所有する銃器を使って、画面外から続々と登場する悪党を片っ端から倒していくのが目的となる。

ワンプレイ辺りの制限時間はなく、こちらがライフを全て失うまでゲームは続いていく。ライフは倒した敵から時々出現する回復アイテムを回収すれば回復が可能。

 

的の形状のアイコンがプレイヤーのライフ残量を表しており、5個全てを失うとラウンド(ゲーム)終了。獲得したスコアや賞金が表示される。

この画面中、LまたはRボタンでスタッツ画面に移行することで、倒した敵の数や最高スコア、最長生存時間の履歴、種類別の倒した敵の数などを確認することができるので、プレイ記録を参照してみよう。

(スタッツ画面については後述)

 

武器とアイテム

   

敵を倒すと確率でアイテムをドロップする。アイテムの種類はそれぞれの形状をした銃に加え、弾薬をフルに、ライフゲージを1つ分それぞれ回復するアイテム、賞金($)を増やすコインなど。

いずれも一定時間経過で消滅するが、比較的長い時間残っているので戦況を見つつ計画的に回収していこう。

 

エキストラについて

 

「GUNGUNGUN」では、プレイ中に稼いだ$で頭に身に着ける装飾品を購入収集したり、武器を使い込むことによってギャラリーがアンロックされたりと、色々なやり込み要素が用意されている。

以下では、タイトルメニューの「エキストラ」から選ぶことができるコンテンツを紹介。

 

ハット

稼いだ$と引き換えに様々なタイプの帽子、頭部の装飾品を購入することができる。全28種類。購入後は、任意のハットを選択すると、操作キャラクターの頭上に表示されるようになる。

あくまでアクセサリーとしての役割のみで特別な効果は持たないが、好みの装飾でマイキャラクターをアピールしてみよう。

名称 価格 説明
レッドボウ 20 敵の血で赤く染められている
シャッターシェイド 100 1984創業 20/20を10/10に
マジックハット 333 魔法使いのローブと帽子を身に着けよう
ヒーローマスク 520 ホーリーストロベリー! ガットマン! ジャムに飛び込め!
麦わら帽子 808 燦々と降り注ぐ 日差しは防げても 降り注ぐ弾丸は防げない
ハンターハット 1000 伝統と信頼の証
クールシェイド 9001 トップをねらえ!
ロージーバンダナ 1942 戦時国債はちゃんと買ったか?
ダックハット 3000 弾はダッキングで避けろ!
フロッグハット 9393 ピョンコピョンコ 俺様の縄張りから出ていくピョン
エッグ 2500 朝食は死の床で
スカーフ 7777 おばあちゃんからの贈り物
カクテルハット 1928 思い出すあのキャバレーの夜
キティイヤー 900 この子猫には爪がある…そして銃も!
ピンクキティイヤー 9999 にゃーーーーーん
赤い頭巾 3000 「おばあちゃん、どうして大きい銃を持ってるの?」

「それはね、こうして…お前を撃つためさ!」

シェフハット 3333 おいしく料理してやるぜ!
M1ヘルメット 7777 昔の製品は何でも品質が高かったものだ。
NVGS 30000 もしかして暗いのが怖いのかい?
シュシュ 10 髪の毛が邪魔ならこれで解決

ポニーテールも簡単

ウィッグアウト! 10000 まさにトラウマ

あなたは自分の視点を確実に変えられるか?

10000 ??????

????????

タトゥー 500 「ママ」と入れ墨を入れる奴もいるがそんなのは御免だ
ヘッドフォン 20000 銃撃のメロディに没頭しよう
中華饅頭 2000 戦う男も魔法少女もみんな大好き!
アホ毛 35000 寝坊した朝 起きたままの髪の毛 口にはトースト
バニーイヤー 50000 このバニーには銃がある!
ヘイロー 77700 必要になる前に購入しておこう!

 

スタッツ

「スタッツ」では細かな分類毎に詳しいプレイデータを知ることができる。

画面内の情報の内、ハイスコア、最高獲得賞金、最長生存時間の3種類については、現在~過去のプレイで最高記録だったものがそれぞれ反映。

 

ガンギャラリー

ゲームプレイ中、様々な条件を満たすことでスタッツの項目が充実していく。ここでは、作中でプレイヤーが使用する計8種の武器のビジュアルカットとリロードアクションを閲覧可能となっている。

アンロックの条件は、それぞれの武器でとにかくたくさんの敵を倒すといったシンプルなもの。あらゆる銃を使いこんで、コンプリートを目指そう。

 

登場銃器一覧

 

(※ゲーム内の「ガンギャラリー」のデータを元に、外部サイトの情報を参考にしつつ要約しています)

H&K USP9

(USP9)

製造国:ドイツ

口径(caliber):9×19mm

弾数(ammo):15+1

連射速度(Rate of Fire):500rpm

アタッチメント:マガジン拡張 速度上昇ランプ

Automat Kalashinikova Modernizirovanniy

(カラシニコフAK-74M)

製造国:ロシア

口径(caliber):7.82×39

弾数(ammo):30+1

連射速度(Rate of Fire):800rpm

アタッチメント:ポリマー加工

WRA Super X3

(ウィンチェスター スーパーX3)

製造国:アメリカ

口径(caliber):12go

弾数(ammo):7+1

連射速度(Rate of Fire):500rpm

アタッチメント:マガジン拡張 速度上昇ランプ

Avtomaticheskiy Pistolet Stechkina

(スチェッキン・マシンピストル)

製造国:ロシア

口径(caliber):9×18mm

弾数(ammo):20+1

連射速度(Rate of Fire):750rpm

アタッチメント:N/A

CF Rino 60DS

(キアッパ ライノ/リノ)

製造国:イタリア

口径(caliber):.357マグナム

弾数(ammo):6

連射速度(Rate of Fire):360rpm

アタッチメント:N/A

Martiny-Henry mk.II short lever

(マルティニ・ヘンリーMk.2小銃)

製造国:イギリス

口径(caliber):.577/450mh

弾数(ammo):1

連射速度(Rate of Fire):12rpm

アタッチメント:N/A

H&K Maschinenpistole

(H&K MP)

製造国:ドイツ

口径(caliber):9×19mm

弾数(ammo):30+1

連射速度(Rate of Fire):700rpm

アタッチメント:銃床

Fusil Automatique Leger

(FAL)

製造国:ドイツ

口径(caliber):7.62×51mm

弾数(ammo):20+1

連射速度(Rate of Fire):650rpm

アタッチメント:N/A

 

どの武器を使用するかはプレイヤーの好みによるところは大きいが、種類ごとの性能は大きく異なる反面、リロード速度についてはどれもほぼ変わりない。

威力面では、マルティニ・ヘンリーMk.2小銃が貫通性能もあり強力だが、1発ごとにリロードが必要となるため操作が忙しい。

カラシニコフやH&K MPは連射力、弾数のバランスに優れていて扱い易いので、まずはこの2つをメインの使用武器にしつつ、ゲームに慣れてみよう。

 

プレイ後の感想

「GUNGUNGUN」は荒野を走る列車の上を舞台に、クラシック西部劇作品を彷彿とさせる1対多の激しい銃撃戦が展開。

360度方向に発射可能なガンアクションシステムは、90年代家庭用コンソールでリリースされた「ガンスターヒーローズ」、「ガンナーズヘブン」などに近い。

以下では実際のプレイ体験を下に、操作やゲーム難度に関する感想を記していこう。

 

まずは銃による攻撃アクションの雑感。

本作に登場する全8種類の銃は装填数に関わらず、いずれも圧倒的な連射力をもってあっという間に撃ち尽くしてしまい、プレイ中はリロードの頻度がとにかく高くなる。ボタンを押しっぱなしにして撃ち続けていればおよそ2~3秒ですぐに弾切れを起こしてしまうといった具合だ。

その上でリロードにはわずか2秒とやや時間がかかり、この隙を縫って敵に踏み込まれると危険度が一気に上昇。敵の銃弾は撃ち返すことで相殺も可能だが、毎回必中で当てることは決して容易ではない。

 

また、本作のエイムはRスティックで行うが、一度操作すると再び調節するまで銃口の向きが記憶されたままとなる仕様に対しては少々慣れが必要となる。特にゲームスタート直後は、毎回初期エイムがなぜか変な方向になっていることも多く、開幕いきなり調節を促されるのは少々厄介な点。

 

敵から奪える銃やアイテムの現地調達を重ね、次から次に現れる敵の攻撃からどれだけ長い時間生き延びられるか―

サバイバル部分が主眼に置かれたゲームシステムになっているが、本作の難易度は比較的高い。

本来の敵の攻撃の激しさに加えてエイム操作のクセの強さも手伝い、プレイ開始初期は1つのラウンドで長時間生存することもままならないが、生存時間を比較的長く保つ方法も一応ある。

 

やり方は、ステージの両端どちらかを背にした状態で、反対側からやってくる悪党を撃ち続けるだけ。

背後という死角を消しつつ、こちらはあまり動かないというプレイスタイルで、敵の出現箇所やパターンにランダム性が見られる分確かな安定感には欠けるが、上手く嵌れば100万点を超えるスコアをたたき出すことも可能だ。キル数や賞金獲得額を一気に稼ぎたい時に、役立つ場面もあるだろう。

 

ステージ進行、ストーリー展開と言ったものはなく、コンピューターゲーム黎明期作品のようなスコアアタックに特化したゲーム内容で、ワンプレイは1~5分と手軽に楽しめる内容となっている。

360度方向から続々押し寄せる悪党達を前に、即時リロード必至の銃とエイムを駆使しながらの生死を賭けた銃撃戦はとてもスリリング。スピーディーなゲーム展開はプレイヤーに息つく暇も与えない。

大量の弾丸を画面狭しと降り注がせて、並み居る悪党達をハチの巣に出来るシューティングアクション「GUNGUNGUN」をお試しあれ。

 

評価

 

個人的スコア(10点満点中) 6.5

 

良い点

  • 撃って避けるシンプルなゲーム制に加え、激しいガンアクションと発砲音による爽快感溢れるゲームプレイ
  • 制作者の銃器に対するこだわりが見えるガンギャラリーモード
  • ワンコインで購入可能な手に取り易い価格設定

 

惜しい点

  • 敵の攻めがあまりにも執拗且つ激しく、不調が続くと5本分のライフがあってもあっという間にゲームオーバーに追い込まれる
  • ジャンプを除くと、カバーアクションやローリングといった、ガンアクションではお馴染みの回避系の操作要素が一切搭載されていない
  • (Nintendo Switch版)本編プレイ中、-ボタンを押した瞬間に、確認の画面もなく即座にタイトルメニューに戻ってしまう

 

 

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