
©2017-2018 SHINDENKEN. Development&Publishing by mebius.
基本情報
| タイトル | アガルタ エス(Agartha S) |
| 対応機種 | Nintendo Switch|2*,DLSite,Steam |
| 販売 | メビウス(Switch版),Fruitbat Factory(Steam版) |
| 開発 | Shindenken |
| 発売日 | 2018年12月27日(Switch版),2017年11月10日(Windows版(DLSite販売)),2019年3月20日(Steam版) |
| 対応言語 | 日本語, 英語 Nintendo Switch 2(日本語・国内専用)では日本語でのみプレイ可。ただし、一部、ソフト内で言語を変更できる場合有り。 |
| 備考 | CEROレーティング:A(全年齢対象) (*タイトルに”S”が付くのはNintendo Switch版のみ。他プラットフォーム版では「Agartha」名義でリリース) |
作品概要
「アガルタ エス」(「Agartha-S」)はゲーム開発系同人サークルShindenken(神奈川電子技術研究所)の開発によるゲーム作品。Nintendo Switch版の販売はメビウスが担当。
本作はステージクリア方式の2Dプラットフォーマー(DLSiteでの公式ジャンル表記名は”サンドボックスアクションゲーム”)。プレイヤーは探検者となり、地底深くにあるとされる理想郷アガルタを探して探索を行う。
火や水、草、土などのドットによって形成された微細なエレメント。セルオートマトン技法の活用によって、それら1粒1粒がインタラクトを発生させる流動的なゲーム展開が特徴。水滴が集まれば水溜まりとなり、水蒸気に熱を加える事で大量の雨を降らすといった化学現象による大気や地形変動の利用こそが、本作のステージ攻略における最大の鍵となる。
原作はWindows向きに製作されたPCゲーム「Agartha」で、2017年にDLSite他にてリリースされた。Steam版もオリジナル版同様「Agartha」として、2019年よりフィンランドのFruitbat Factoryパブリッシングにて配信中。
リンク:神奈川電子技術研究所(公式ページ)|(X(Twitter))
リンク:メビウス@ゲーム開発&販売(公式サイト)|(X(Twitter))
リンク:Fruitbat Factory(Official Page)|(X(Twitter))
操作方法
(※Nintendo Switch版)
| JOY-CON(左) | |
| 上下左右ボタン | 移動 |
| Lスティック | 移動 |
| Lボタン | 武器変更(左に1つ移動) |
| ZLボタン | サーモグラフィ |
| -ボタン | 表示切替 |
| JOY-CON(右) | |
| Rスティック | |
| Aボタン | 決定 |
| Bボタン | 戻る、ジャンプ |
| Yボタン | ショット |
| Xボタン | (長押し)自爆 |
| Rボタン | 武器変更(右に1つ移動) |
| ZRボタン | 射撃固定 |
| +ボタン | 一時停止 |
(※ボタン設定はタイトルメニューの「KEYCONFIG」を通じて自由に変更が可能です)
遊び方
基本事項

タイトルメニューの「START」を選ぶ事でゲームスタート。まずは上画像のメインメニューから挑戦ステージと使用キャラクターを選択しよう。キャラクターに関しては、ゲーム開始時点ではガンナーしか選ぶことができないが、冒険の進行を通じて手に入る肉や宝石と引き換えに新たなキャラクターを購入することができる。(以降、記事内では肉を🍖、宝石を💎と表記する)

プレイヤーはキャラクター毎に割り振られた4種類のアクションとジャンプを駆使して、各ステージのゴールを目指して探索を行っていく。ただしボスが登場するステージに限り、対象を倒さないとゴールの扉が開かない点には注意が必要。

探索においては画面右上に表示されるレーダー型の簡易マップ(上画像)が役に立つ。緑色がプレイヤー、赤色が敵、黄色の光点がそれぞれ出口の位置を表しているので、このポイントを目指して移動しよう。
ゲームの特徴
地底に広がる64のステージ

「Agartha S」の舞台である地底は8×8のブロックに渡って広がる、計64のステージによって構成されている。各ステージの目的は開いた状態の扉に辿り着くことで、ゴール後は扉から続く新たなステージが開放される仕組みとなっている。
ステージ構造は基本的に隣接するブロック同士で繋がっているが、一部のステージでは出口の扉が通常のルートに加えてもう1つ隠されている場合もあり、必ずしも一直線で構造が続いているとは限らない。
メインメニューの「STAGE SELECT」メニューではマップ上からステージ1つ1つの全容を拡縮図形式で確認できる(上画像)が、よく目を通してみると僅かにステージ同士の繋がりを垣間見る事ができるヒントになっている…?
異なる能力を持つ8人のキャラクター

ゲーム開始初期に使用できるキャラクターはガンナー1種類のみだが、ショップ購入を通じて新たなキャラクターを獲得することができる。購入にはステージ内で回収可能な特定のアイテムが必要となる。

対象アイテムは肉と宝石(下画像)の2種類でそれぞれ入手方法が異なる。
肉は魔物を倒した際に一定確率でドロップする仕様である一方、宝石に関してはステージ全域に設置された有限アイテムという扱いで一度入手したポイント分は再度回収が不可能。
キャラクターリスト
| クラス名称 | 固有アクション | 購入に必要なアイテム |
|---|---|---|
![]() ガンナー | ガトリングガン ファイヤーガン アイスビーム バズーカ | 初期キャラクター |
![]() ウィザード(魔法使い) | ファイヤーボール アイス サンダー フレアボム | 🍖:5 💎:3 |
![]() エスパー(超能力者) | テレキネシス バリア サイコカッター テレポートたまえ君た | 🍖:0 💎:12 |
![]() ニンジャ(忍者) | しゅりけん かとんのじゅつ ワイヤー ばくだん | 🍖:50 💎:8 |
アルケミスト(錬金術師) | ぶったいをみずに ぶったいをいわに ぶったいをじょうきに ぶったいをマグマに | 🍖:25 💎:15 |
![]() ファーマー(農夫) | くわ ひりょう ほうすい こううんき | 🍖:120 💎:0 |
![]() ジオメトリー(風水師) | エレメントぞうしょく かまいたち きおんじょうしょう きおんかこう | 🍖:40 💎:15 |
![]() ロボット | ホーミングミサイル ドリル オイルほうしゅつ じばく | 🍖:0 💎:24 |
各キャラクターは見た目から保有するアクションに至るまで異なる個性を持っているが性能面の差も大きく、中にはお世辞にも使い易いとは言い難いキャラクターも見られる。低コスト且つ高火力な”ウィザード”や圧倒的な機動力を持つ”ニンジャ”辺りはなるべく最優先で確保しておくと、攻略が捗り易くなるだろう。
生命線となる2種類のゲージ

各操作キャラクターには体力を示す赤色のHゲージ、空気量を示す青色のAゲージの2種類のパラメーター要素が存在。Hゲージは敵本体や攻撃の被弾、マグマへの接触などによって減少。Aゲージは水、もしくはオイルの中といった呼吸不可な環境に操作キャラクターを曝している間や自爆準備中(後述)に自動で高速減少する仕様となっている。
この2つのゲージはどちらか1つが0になった時点でアウトとなってしまう。また、ステージ進行中はそれぞれのゲージに対応する回復アイテムも登場しない。ゲージの最大量や減少速度はキャラによって異なるが、踏み入った場合はなるべく早めに抜け出す事を心掛けた方が良いだろう。
アクションは挑戦中に補充の利かない弾薬制

使用キャラクター達各自が持つ4つの固有アクションはいずれも使用回数に上限があり、一度ステージが開始されると途中で補充することは一切できない。
例えどのキャラクターで挑戦する場合であっても各アクションはステージ攻略上の生命線と言えるものであり、使用回数は一定量の余裕を残しておかないと最悪、ゴールの扉が見えてもそこに辿り着く前に終わってしまう、なんて事態も考えられる。
画面上部で横に4つ並んだアイコンの内、取り分け一番右端のアクションは岩石を始めとした障害物を広範囲に破壊可能なものである事がほとんどで、他の3つに比べると使用回数も抑えめになっており重要度が高い。無闇には使用せず、必要な場面を見極めて有効活用していこう。
自然現象の活用

例えば、豊富な水を蓄えた場所では炎を含むアクションで熱を加えると水が干上がって水蒸気となって上昇、水蒸気が発生している場所に対して、冷凍系のような温度を急激に低下させるタイプのアクションを取る事で水滴に変換させて下方へと降らせることができる。
「Agartha」及び「Agartha S」作中では、上記のような自然現象を利用したテクニックがステージ攻略において非常に重要となる。一見では足場がない場所への進み方や、どうやっても取れない場所に隠されたアイテムなどを獲得する上では色々と試してみるのが道を拓く鍵となるかもしれない。
行き詰まったら自爆機能で仕切り直しを
ステージ進行中、Xボタンを長押しする事でAゲージが高速減少するようになっている。
進行が不可能となった場合は速やかに自爆して仕切り直そう。
プレイ後の感想

理想郷アガルタを求めて探検を繰り広げるアクションゲーム「Agartha S」。本作の舞台は序盤の数ステージと他一部を除いて地底がメインとなっている。僅かな衝撃で崩落する地盤の緩い岩土や地底湖に始まり、更に深い場所ではマグマや凍土といった生物が立ち入るには過酷な環境も多数見られる。
一見は荒々しいドットグラフィックが印象的な普通の2Dプラットフォーマーといった様相だが、本作最大の特徴はステージ内にびっしりと聳え立った草木や岩、水、溶岩など自然物を司る各種エレメントの仕様にある。
地底内部を形作るこれらの構成要素はいずれもが流動的で、キャラクターのアクションを駆使する事で温度変化や爆破等のインタラクトを発生させて地形に様々な変動を加えることが可能となっている。例えば積み上がった盛土を発破させて流砂のように零れさせたり、周囲一帯の気温を急激に低下させる事で水やマグマをカチカチに固めるといった具合だ。
これらの自然現象を活用した仕掛けがそのままステージ攻略の要となっており、ありふれたプラットフォーマーと言う枠に留まらないアクションパズルのような側面を覗かせるアクションゲームと仕立て上げているのが実に巧い。

ステージ内の地形変化をゲーム性に組み込んだ事でプレイヤー毎に色々な攻略方法を編み出せる自由度の高さが魅力となっているが、その一方でオブジェクトが全体的に小さい事による画的な視認性の拙さなど、洗練されているとは言い難い部分も見られる。Nintendo Switchでプレイする場合は特にドックモードでのプレイ時に、どのようなインチ数や解像度のモニターを使用しているかによってこの辺りは左右される。
また、使用キャラクターを最終的に8種類の中から選べるようになっている反面、主にジャンプを中心とした機動力の性能差やアクションの使用回数制限などが要因となり、特定のキャラではどうしても攻略に無理があるステージが存在するのも惜しまれるポイント。
特にステージ全編の合間に何度か登場するボス戦では対決相手やキャラクター次第で有利と不利が明確に分かれる傾向にあり、棒立ちのままボタン押しっぱなしで勝利できるキャラクターもいれば、所持アクションとの相性が悪くまともにダメージを与えられないキャラクターもいたりとかなり極端な格差が生じる。使用キャラを1本に絞って攻略したい、という強いこだわりを持つプレイヤーにとっては場面次第で少々厳しい局面を強いられてしまう事になるかもしれない。

見た目こそ粗削りな雰囲気は漂うがアクションゲームとしては多少クセはあれどかなり遊び応えのある内容になっており、一度仕組みが分かれば色んなキャラのアクションを使って地形の変動を試してみたくなること請け合いだ。自分の知る範囲では同じコンセプトで追随している作品を他に見かけたことがなく、初めて触れるプレイヤーにとってはステージ全体がインタラクトの対象となっているその大胆なゲームデザインが新鮮と映る事だろう。
操作面で1つ辺りのオブジェクト単位が小さいのが災いとなりモブ敵やエレメントにアクションを使う際に狙いをつけにくかったり、操作性周りでやや小回りが利きにくい等の難点もあるが、そういった部分を踏まえてステージクリア出来た時の達成感はひとしお。地底の奥深くへと繋がるステージを踏破し、頑張ってエンディングへと辿り着いてみて欲しい。
対応プラットフォーム環境をお持ちで2Dアクションがお好きという方は、本作「Agartha S」(あるいは「Agartha」)を是非お試しあれ。
評価
| 個人的スコア(10点満点中) | 7.5 |
|---|
良い点
- ノスタルジックな8bit風味のゲームビジュアルとサウンド
- セルオートマトンによる”地形変動”をフル活用した独特のステージギミックと新鮮なプレイ感覚
- 各々で多彩なアクションを保有する8人のキャラクター
惜しい点
- キャラクター購入に必要な肉や宝石は、ステージ挑戦中にいったん回収してもミスしてしまうと再び取り直しになる
- キャラクター毎に使い易さやアクション性能の格差が大きく、選択ステージ次第では一切役に立てないケースも
- (Nintendo Switch版)オブジェクト1つ1つが余りにも小さく、TVモードでプレイする場合はモニターのサイズや解像度次第で非常に見辛くなる可能性がある
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