
©ローズヴェルト ©granat
基本情報
| タイトル | 埋められたふたりの人形 Remastered |
| 対応機種 | Steam,Nintendo Switch|2* |
| 販売 | ローズヴェルト |
| 開発 | granat |
| 発売日 | 2026年1月29日 |
| 対応言語 | 日本語, 英語, ドイツ語 Nintendo Switch 2(日本語・国内専用)では日本語でのみプレイ可。ただし、一部、ソフト内で言語を変更できる場合有り。 (※赤字はNintendo Switch|2版のみの対応) |
| 備考 | IARCレーティング:7+(恐怖を引き起こすコンテンツ、暴力の暗示) |
作品概要
「埋められたふたりの人形 Remastered」(「Our Burial Dolls Remastered」)はgranat製作によるゲーム作品。販売担当はローズヴェルト。
本作はオーソドックスなスタイルのビジュアルノベルゲーム。日本を舞台とした架空の集落、御戸野(みとの)で暮らす2人の少年少女の視点で展開する短編作品となっている。
本作はBOOTHやふりーむなどを通じて2022年に公開されたフリーソフト「埋められたふたりの人形」を原作としており、当記事で紹介する「~Remastered」では主にUIや演出面での強化が図られた。企画、シナリオを担当する館山緑氏の”幽明心理ADV”シリーズの一作にあたる。
リンク:埋められたふたりの人形 Remastered(granat official page内)
プロローグ
(※商品ページよりあらすじ部分を引用)
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| わずかな世帯が住む山間の集落、御戸野(みとの)。 そこに住む子供は必ず「童弔(わらわとむら)い」という儀式を受けなくてはならない。 小学六年の佑馬(ゆうま)と歩佳(ほのか)の二人は御戸野が離散する直前に儀式を受けた。
早々に都会へと引っ越す佑馬の家族と、不測の事態で御戸野にとどまる歩佳は、離れ離れのまま童弔いの秘密を知っていく。 人ならぬものの住む御殿は少年少女を痛ましい形で招き寄せる……
|
操作方法
(※Nintendo Switch版)
| JOY-CON(左) | |
| 上下左右ボタン | 項目の選択 |
| Lスティック | 項目の選択 |
| Lボタン | クイックセーブ |
| ZLボタン | スキップモード切り替え |
| -ボタン |
| JOY-CON(右) | |
| Rスティック | 項目の選択 |
| Aボタン | テキストを進める |
| Bボタン | (本編進行中)メッセージウィンドウの表示/非表示を切り替え |
| Yボタン | ログ呼び出し |
| Xボタン | メニュー呼び出し |
| Rボタン | クイックロード |
| ZRボタン | オートモード切り替え |
| +ボタン | メニュー呼び出し |
※携帯モードでのプレイ時は画面タッチ操作にも対応。
ゲームシステム
ページ送り操作の切り替え
画面下部のテキストボックスに表示される文章は、テキストのAボタンを押すことでページを1つずつ進めることができる。このように初期状態ではテキストのページ送り方式は「手動」操作によるものになるが、ZRボタンを押す事でこの操作を「手動」と「自動」の方式から交互に切り替えることができる。
「手動」操作モード時は段落内のテキストが全て表示されると、テキストボックス右下に◆が点灯し、ページ送り待機状態となる。Aボタンを押す(携帯モードプレイ時は直接画面のテキストボックス周辺をタッチする事でも代用可)ことで進行。
一方、画面左上に『▶』のマークが点灯している場合は「自動」操作の状態となる。操作デバイスから手を離した状態で読み進めたいという時には都合が良い機能だが、選択肢(後述)が登場する場面では機能が停止してしまうため手動で選ぶ必要がある点には注意。
バックログ機能

ゲーム進行中、Yボタンを押す事でバックログを確認することができる。Lスティックの上下(携帯モードの場合はスワイプでも代用可)で、一段落ずつスクロールして表示されるようになっている。
昨今のノベルゲーム作品でも時々見られる”1ページ戻る”機能は本作には用意されていない。うっかり段落を読み飛ばしてしまった場合などには、このバックログ機能を使って確認するといいだろう。
セーブ&ロード

ゲーム進行中、Xボタンを押してメニュー画面から『SAVE』を選択することでセーブメニュー、『LOAD』を選んでロードメニューにそれぞれ移動する。セーブ、及びロード画面上には1ページ辺り3つの保存領域が表示され(上画像)、最小単位は「0」。7ページに渡って最大21の領域から自由に選択が可能だ。
2ページから先のスロットを選びたい場合はL、Rボタン、(携帯モードでのプレイ時は画面内両脇の◀▶ボタンを直接タッチでも代用可)でページを切り替えて選択しよう。
クイックロード&セーブ

同じくゲーム進行中、Lボタンではクイックセーブ、Rボタンではクイックロードを実行できる。
その名称通り、ボタン1つで進捗状況の保存と呼び出しが瞬時に可能な機能で、セーブスロットとは異なる専用の保存領域を持つ等の特徴によって通常のセーブ、ロードとは明確に区別化されている。
選択肢について

物語の途中、要所ごとに二択形式の選択肢が登場する。これらの選択肢は選んだ内容によってその後のテキスト内容が変化するだけでなく、全編に登場する選択肢の組み合わせ次第で、結末の内容が分岐するマルチエンド仕様が採用されている。
プレイ後の感想

ここまで紹介してきた通り「埋められたふたりの人形 Remastered」は同名フリーソフトのノベルゲームを下敷きにしたリファイン版で、リマスター版に向けての変更点としては目立つところでUIの追加、使用フォントやアスペクト比の変更などが挙げられる。
granatの公式ページでは原作となったフリーゲーム版の画面写真も掲載されており、写真素材を起用した背景BGはそのままだが、リマスター版に比べてかなり簡素な画面構成である事が窺える。同じページ内に両バージョンを紹介しているので、見比べてみれば違いを確かめることができるだろう。
機能面では特にセーブ&ロードに関するサポートについてはやたらと手厚くなっており、「~Remaster」では合計21もの保存領域が用意されている。勿論多いに越した事はないのだが、本編自体がそこまで長くない点や選択肢の結果による展開の変化の少なさを考慮すると、明らかに過剰で釣り合っておらずアンバランスに感じられた。

残念な点としては”選択肢”という機能が用意されている一方で、結末の変化以外の面で実質的な効果が一切見られない事が挙げられる。この点は、選択肢によって途中展開の分岐といった変化を僅かにでも求めているユーザーの場合、読後の不満点として感じてしまうかもしれない。
選択肢の組み合わせによって結末こそ変化はするが物語の大筋自体は一切変わらない事もあって、初回の結末を迎えた時点で未読箇所がほとんど残らず、2周目以降のプレイでは最初から最後までスキップをONにすると高速進行によって数分と経たずに本編が終わってしまう。結末の種類も話の大筋が固まっている分バリエーションに広がりが見られず、ざっと確認した限りでは片手で数えられる程の数しか確認できなかった。
ただし、これはノベルゲームというジャンルにおいて物語に広がりを生み出す”選択肢”というシステムが本作に備わっていた事に対する筆者個人が抱いていた期待が裏切られたが故の反動に過ぎず、決して物語の完成度に対する評価ではない事をご了承いただきたい。

ゲーム部分については基本的に淡々と読んでいく方式のゲームデザインで、プレイヤー側の操作はほとんどがAボタンのページ送りと途中数箇所に渡って登場する選択肢を選ぶ程度。唐突なゲームオーバー要素は一切登場する事はなく、物語にしっかりと没入することができる。短編作品ということで、およそ1時間程度で読み終えることができる丁度良いボリュームも魅力だ。
なお、本編読了時のクレジット後には製作者による補足を交えたあとがきのコーナーが出現する。こちらはタイトルメニューの「BONUS」からいつでも読み返すことができるので、本作を楽しめたという方は是非目を通して頂きたいところだ。本編読了後により本作を深く知りたくなった、という方にはBOOTHにて本作にまつわる電子書籍版の設定資料集が販売中なので、こちらの購入を検討されるのもいいだろう。
集落、御戸野に古くから伝わる『童弔い』なる謎めいた儀式。後に御戸野を出て、離れ離れになった佑馬と歩佳の2人は、この秘められた儀式の意味を如何に解釈して向き合っていったのか― 本作を手に取られた方は、その物語の道筋と結末を是非各々の目で確かめてみて欲しい。短編ノベルゲーム「埋められたふたりの人形 Remastered」どうぞお試しあれ。
評価
| 個人的スコア(10点満点中) | 7.0 |
|---|
良い点
- 日本の架空の集落を舞台に、民間伝承を題材とした切ない短編ストーリー
- 背景BGに写真素材を利用している事により、雰囲気にリアリティを生み出している
- 全編およそ1時間程度の丁度良いボリューム(※読む速度によって個人差あり)
惜しい点
- フリーゲーム原作版の経験者ユーザーの場合、UIや演出の強化という部分に有料化の価値を見出せるかどうかが評価の分かれ目
- マルチエンド方式でありながら話の大筋は固定されており、結末の分岐に関しては細かな変化といった範囲で収められている
- (Nintendo Switch版)本編読了後のBONUSにおいてAボタンを押してもテキスト送りが機能せず、画面タッチ、もしくはオートモード切り替え(ZLボタン)を活用しないと読み進めることができない
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