ブラックソーン 復讐の黒き棘 ~アメコミテイストな世界観が魅力のアクションアドベンチャー

BlackThorne
©1995 KEMCO/©1994 1995 Interplay
Productions and BLIZZARD ENTERTAINMENT.Interplay
and BLACKTHORNE are trademarks of Interplay
Productions and are used with permission.published under license from Interplay productions. all rights reserved

 

タイトル BLACKTHORNE™(ブラックソーン 復讐の黒き棘)
対応機種 スーパーファミコン
販売/開発 ケムコ/BLIZZARD Entertainment
発売日 1995年8月11日
備考 Steam、PlayStation4、NintendoSwitch等で販売中の「ブリザード・アーケードコレクション」にも収録

 

 

©1995 KEMCO / ©1994 1995 Interplay

Productions and BLIZZARD ENTERTAINMENT.Interplay

and BLACKTHORNE are trademarks of Interplay

Productions and are used with permission.

published under license from Interplay productions. all rights reserved

 

 

 

魔物の侵攻により国を追われる身となった王子の復讐劇。銃を片手にストーンフィスト王国を取り戻せ

「ブラックソーン 復讐の黒き棘」はケムコから販売されたスーパーファミコン用のアクションアドベンチャーゲーム。開発は後に「ディアブロ」シリーズなどの大ヒット作品を輩出するアメリカのゲーム開発会社BLIZZARD Entertainment。本来の市場であるアメリカにおいてはInterplay社が販売を担当している。

サイドビュー形式のジャンプ&ランアクションによる脱出型アクションアドベンチャーで、弾数無制限の銃、カバーボムなどのアイテムを駆使してサーラックの敵兵達や道中のトラップを退けつつステージ奥地を目指していく内容。各地で入手できるアイテムを計画的に使用することで先に進める仕組みで、パズル要素の高いゲームとなっている。

固定画面が地続きとなったマップ構成で、システム的には「プリンス・オブ・ペルシャ」によく似たゲームで、アメリカンコミックタッチのキャラデザインやダークな世界観の本作は、「~ペルシャ」とはまた一味違った魅力を味わうことができるだろう。

 

プロローグ

 

「どのようなご命令で?」

「ストーンフィストでのキングブラロスの抵抗も今夜で終わりだ。

 総攻撃で皆殺しにするのだ。行け!」

「さらば 息子よ…」
俺はあの日の事をよく覚えている。

最後に聞いた父さんの言葉が いつまでも俺の心の中で木霊している。

 

「カイル 光の石を手に入れ それを地球人の中に隠し 自分の命を守るのだ。

 それがサーラックの手に渡ってしまうと 全てが終わってしまう。

 時が経ちお前は強くなる。いつの日かトゥールに戻りお前の宿命を果たすのだ。」

あれから20年が過ぎていた…

 

ストーンフィスト王国に突如として侵攻してきたサーラック率いる魔物の軍団。ブラロス王の愛息カイルは父や側近ガラドリルの助力により、すんでのところで国の外へと逃がされ一人生き延びることができた。彼はいつの日か王国の奪還を願って、一人復讐のその時を狙う―

 

 

PRACTICEで操作方法とゲームの流れを掴んでおこう

本作ではチュートリアルとなる「PRACTICEモード」が搭載されている。基本的な操作方法とゲームルールを習熟することができるので、初めてプレイする場合は触っておいて損はないはずだ。操作方法については下記でも簡単に紹介していく。

 

操作方法

 

十字キー 左右移動、はしご昇降、扉に入る、リフト起動
Aボタン 銃を構える/しまう
Bボタン ジャンプ/(しゃがみ状態で)前転
Xボタン 選択中のアイテムを使用
Yボタン (銃を構えている時)銃攻撃/(押したまま左右移動で)ランダッシュ
Lボタン
Rボタン
STARTボタン ポーズ(一時停止)
SELECTボタン アイテムウィンドウ開閉

 

この中で道中進行と戦闘の両面で取り分け重要性が高いアクションがランダッシュ。助走を付けた疾走を使って、遠く離れた足場に飛び移る(着地にはやや飛距離が届かないが、両手でしがみつくことで一応届くという寸法)際には必須となる。

戦闘での使い方としては敵の攻撃の合間を縫ってタイミング良く走り抜け、相手の反対側へと一気に回り込むといったもので、そのまま背面に銃攻撃を繰り出し続けることでほぼ敵の無力化が可能といったテクニックだ。

背後を取りたい相手は銃を構えている者がほとんどなので、敵の銃撃を着実に躱してから実行に移したい。また回り込むタイミングが悪いと、近距離で近接技を繰り出されてこちらがやられてしまうというケースもあるので、相手との距離の詰め方度合いで攻めるか退くかの素早い判断も重要だ。

 

 

本作での銃攻撃の射程は敵も味方もほぼ画面端から画面端まで届く仕様になっている。適当に乱射しても、相手の撃ち始めのタイミングが一瞬早く競り負けてしまうこともあるので、狙うのは敵が回避から戻った瞬間、もしくはリロードのモーションを見せた一瞬の2つのタイミングがベスト。この隙に素早く撃ち込むことで相手に攻撃を命中させることができる。銃攻撃を行う敵がいる場面ではこの方法を繰り返して突破していこう。

 

銃攻撃には背面撃ちと言ったアクションもあるが、出が遅いためピンポイントで必要という局面(それ自体もほとんどない)を除くとあまり使いどころはない。誤操作でうっかり出してしまわないよう気をつけたい。

 

十字キーを上に入力することで物陰に隠れて敵の銃撃をかわすことが出来る。敵兵と戦闘する際には必須といっていいアクションだ。ただし、相手と近距離でいる際に隠れようとした場合は殴打で妨害されてしまう。隠れるならば必ず相手からある程度離れた位置で使うこと。

 

敵兵と虜囚達が撃ち合いを行っているシーンがステージ進行中にたびたび見られる。虜囚達は放っておくと撃ち負けてしまうので、援護して助けてあげよう。腕に自信があるならば上述のランダッシュからの背面回り込みが有効だ。

 

上手く助けることができればその後の虜囚との会話でポーションが獲得できる場合もあるが、対処に慣れていない内は返ってこちらがダメージを負う可能性もあるので深追いも禁物。

 

前転は主にトラップの火球発射を回避するのに利用できる。

ジャンプ操作とボタンが共用になっているため、うっかりしゃがみ状態からボタンを押して間違えて出てしまうこともあるので、カイルの姿勢をよく見てからボタンを押すように心がけたい。

アイテムはいずれも消耗品のため、謎解き形式の本作では1つ1つの使いどころが重要となってくる。間違った場面で使ってしまうと取り返しがつかない場合もあるので、その際はSTARTボタンを押して、ポーズ画面からGIVE UPを選ぼう。

 

攻略に欠かせない7種類のアイテムを駆使しよう

アイテムの説明。

アイテムの種類

 

ポーション 体力を全快する
カバーボム 前方に爆弾を投げる
ファイアーボム 正面下方に投下、着弾後周辺に燃え広がる
リモートボム 正面に虫型のリモートボムを召喚。上下左右に移動可能、Xボタンで爆破。
はしのカギ 橋の前の鍵穴に使うと橋をかけることができる。再回収が可能
てつのカギ 青い光の壁の前の鍵穴に使うと壁を取り除くことができる
レビテイター 足下に設置後、十字キ―上下で昇降可能な足場を作成できる。再回収が可能

 

上記の内、特に使い方が特徴的な3種類をピックアップして以下で紹介していく。

 

「ファイアーボム」は爆発後左右に大きく燃え広がる効果をもった爆弾で、階下に群生する食虫植物の撃退に特にうってつけの武器。投げる際は崖の切れ間からうまく放り投げられるように立ち位置を調整しよう。

 

 

 

「リモートボム」は昆虫の形状をしたボムで、特定のサーラック敵兵から入手が可能。使用中はラジコンのようにボムを操作して爆破位置を調整、起爆といった具合だ。

カイルの身長では通路の広さ、高さ的にとても通り抜けられないような場所でも、飛行可能で小柄なリモートボムなら通行が可能。怪しい場所に爆弾で壊せそうな設備を見つけた時はこのアイテムを試してみよう。

 

 

「レビテイター」は簡易設置可能な足場型のアイテムで、設置後にその上に載った状態でジャンプしたり、上に手を架けられる場所がある場合は飛び移ったりすることができる。基本的には使いっぱなしで進むパターンが多いが、同じレビテイターを別の場面で使い回す場合もあるので使用後の状況次第で再回収することも意識しておこう。

 

長い道のりを抜けた先に果たされるカイルの復讐。サーロックと戦い力を示せ

本編ラストではサーラックとの一騎打ちに突入。作中、最後にして唯一のボスバトルが展開する。

サーラックはまともに戦おうとすると攻撃がかわし辛く手強い印象を受けるが、敵の攻撃を前転移動中心に駆使して回避すること、壁沿いからあまり動かずに立ち回ることの2点を意識する事で比較的戦いやすくなる。万一敗れてもコンティニューでサーラック戦の最初から何度でもリトライできるので、繰り返し挑戦してみよう。

 

プレイ初期はクセの強さも感じられるが、プレイを重ねる毎に面白味が増すタイプのパズルアクションゲーム

「ブラックソーン」は軽く触ってみた時の印象はシビアなゲームだ、といったものだった。そう感じる要因は主にプレイアブルキャラクターであるカイルの操作感にある。高く飛び上がるのではなく走り幅跳びのような横に伸びるジャンプ、屈み状態からジャンプボタンで誤って発動しやすい前転、正面から撃ち合うと競り負け易い銃攻撃など、カイルは屈強で強面な見た目に反して、存外にも平凡的な能力といった印象を受け易い。(勿論これらは本作のゲームデザインから成るものである事は補足しておく)

操作キャラクターのポテンシャルにははじめこそ心許なさを覚えるが、ルールを覚えてゲーム全体の雰囲気を掴み始める頃には少しずつ本作の面白さが見えてくる。アクションゲームではあるが、どちらかといえばパズル要素の側面が強い内容になっており、「あそこに行くにはどうすれば?」「待てよ…? あのカギはこっちで使えば…」と解法を模索しながら進めていく楽しさは探索アクションならでは。

当時の海外産ゲームにありがちなクセの強い雰囲気はほとんどなく、ゲーム進行において難度的に理不尽に映る部分も見られないので比較的プレイし易い作品に入ると言えるだろう。2Dアクション、探索、謎解きといったゲーム要素が好物というプレイヤーは、是非とも挑戦して欲しい一作だ。

 

スーパーファミコン、及びSNES等の機種でリリースされて以降永らく絶版状態だった本作だが、SteamやPlayStation4、NintendoSwitchなどで配信中の「ブリザード・アーケードコレクション」に収録されたことで近代プラットフォームでもプレイ可能となった。気になる方はチェックしてみよう。

 

 

評価

 

個人的スコア 7.0(10点満点中)

 

良い点

  • アニメーションが盛り込まれたオープニングが作品の雰囲気を盛り上げてくれる
  • 少しずつ堅実に攻略を進めながら楽しめるゲームデザイン
  • リトライが比較的容易で、一定面到達毎にパスワードによる途中経過記録も利用可能

惜しい点

  • 方向転換時の緩慢さやジャンプの軌道など、アクション及び操作のクセが強め
  • 銃撃戦での射撃タイミングが比較的シビア。真正面からやり合うと競り負け易い
  • 気合いの入ったオープニングに反して、ゲーム本編内ではストーリー描写が弱い

 

 

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