サンダーフォースⅡMD ~伝説的シューティング「サンダーフォース」シリーズの初コンソール版作品

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タイトル サンダーフォースⅡMD
対応機種 メガドライブ
販売/開発 テクノソフト/同左
発売日 1989年6月15日
備考 原作は1988年発売のX68000用ソフト「サンダーフォースⅡ」。原作に比べて「ⅡMD」では一部のステージや武器内容などの面で変更が見られる

 

©1989 Tecno Soft

X68000向けにリリースされた「サンダーフォースⅡ」がメガドライブ用タイトルとしてカスタム移植版で登場

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「サンダーフォースⅡMD」(以下「ⅡMD」)はテクノソフト開発のメガドライブ用ソフト。原作はシャープのパーソナルコンピュータであるX68000用のソフト「サンダーフォースⅡ」(1988年発売)で、「ⅡMD」は「Ⅱ」の発売からおよそ半年後にリリースされた。

メガドライブ版となる「ⅡMD」では一部のステージ簡略化などのアレンジがなされつつも16bitハードの性能を活かし、遜色ない移植を実現している。ゲーム内容は、戦闘機FIRE LEO-2 エクセリーザを操り、皇帝カ・ウスの戦闘要塞プレアレオースの破壊を最終目標とするシューティングゲームだ。

 

ゲーム開始前にまずはCONFIGURATION MODEで各種設定を行おう

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タイトル画面でAボタンを押しながらスタートボタンを押すことで、CONFIGURATION MODEへと入る事ができる。難易度や残機数の調整、連射切り替えといった各種設定に加えてBGM、SEの試聴も可能なモードだ。

「ⅡMD」での難易度はTRAININGNORMALHARDの3種類で、各難易度には以下のような違いがある。

TRAINING:1ステージ終了制。1~5面までの範囲で好きなステージを選択可能

NORMAL:1~5面の内好きなステージから開始可能。5面エンド

HARD:1~5面の内好きなステージから開始可能。唯一、最終ステージまでプレイ可能な難易度

 

TRAININGなら赤、NORMALなら青、HARDなら緑へと各難易度別で背景の色が変化するため、現在どの難易度でプレイしているのかは一目で分かる仕様となっている。

 

2タイプのシューティング形式によるステージ構成

 

シャープX1、PC-8801などのパーソナルコンピュータ向けのソフトとしてリリースされたシリーズ第1作目「サンダーフォース」(1983年発売)では、任意8方向スクロールを採用したトップビュー形式のシューティングゲームだったが、「Ⅱ」ではそれに加えていわゆる横スクロールとなるサイドビュー形式のステージが追加された。

「ⅡMD」では奇数ステージに上述のトップビュー形式、偶数ステージに横スクロールのサイドビュー形式といったステージ構成が取られており、全9面構成。最終ステージは奇数面のためトップビューステージとなっており、要塞プレアレオースの破壊達成でゲームクリアとなる。

 

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トップビューステージ(Stage 5)

 

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サイドビューステージ(Stage 2)

 

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各ステージクリア後はスコアリザルト画面へ突入。奇数面では全ての拠点を破壊するまでの所要時間に応じてタイムボーナスが、偶数面では敵機の撃墜数に応じてそれぞれシューティングボーナスがスコアへと加算される。

 

 

各種ウェポンを入手して多彩なショットを使いこなそう

 

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トップビューステージでは拠点1つ破壊直後に、サイドビューステージでは特定ポイントでアイテムキャリアーが出現。これを各種ショットで破壊することでいずれかのアイテムが出現する。(※出現アイテム種は各ポイントごとに固定)

 

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エクセリーゼの基本武装は前方に二層型ショットを放つTWIN SHOTと、前後方に一層型ショットを同時に放つBACK FIREの2種類だが、ステージ中アイテムキャリアーが運ぶ各種ウェポンを入手することで、利用可能な武器が1つずつ追加されていく。

一度入手した武器はAまたはCボタンで一列ずつ切り替えながら自由に選ぶことができるが、トップビュー/サイドビューステージでそれぞれ利用できる武器種は限られている。また入手した武器はワンミスの際に全て失ってしまい、初期武装へと戻ってしまうので要注意だ。

 

エクセリーザの各種武装

 

以下では各種アイテム入手で使用できる武器の概要を紹介していこう。括弧内のTOP、SIDEはそれぞれトップビュー/サイドビューのどちらのステージで出現する武器なのか、その対応表記となる。(なお、一部の武器はX68000版から変更になっているものもある)

 

LASER(TOP/SIDE

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TWIN SHOTがレーザーへと変化する。トップビューステージではシンプルな一直線のビーム、サイドビューステージでは前方正面へと射出する貫通型ショット、とステージ形式ごとにその性質が大きく異なるが、どちらも破壊力が高く非常に頼れるウェポンだ。

 

FIVE WAVE(TOP)

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正面前方広範囲に5発のショットを同時射出。空中の敵を撃墜するよりはどちらかというと地上設置物の破壊に適している。

 

DESTROY(TOP

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前方3方向に発射されるショット。対空より対地用に威力を特化しており、トップビューステージならではの武器であると言える。

 

CLASH(TOP

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前方にリング状のビームを複数射出。範囲が前方に広いため、正面の対象相手に命中させやすいのが特徴。

 

MEGA FLASH(SIDE

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BACK FIREが前方3発&後方2発同時射出型の5WAYショットに変化する。広範囲をカバーできるので、多数の敵の相手をする場面で最適な武器。

 

SIDE BLASTER(SIDE

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前方にシングルショット、上下に波状弾を放つ3WAY型のショット。耐久力が高めな設置型砲台の破壊などに適した武器だ。

 

WAVE SHOT(SIDE

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前方に波状スタイルで射出される武器。密着して撃つことで高威力を発揮しやすく、中ボスのスピード破壊に最適。

 

NOVA(SIDE

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キー入力方向の正反対側へとリング状のショットを放つ。軌道が独特な分、操作に慣れない内は使いこなすのが難しい武器だ。

 

HUNTER(TOP/SIDE

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ターゲットを自動で認識し、追尾して行くホーミング型ショット。威力は中程度でトップ/サイド両方のステージで頼もしい武器だが、トップビューステージでは地上物への攻撃に対応していない武器となるので要注意。

 

CLAW/Roll

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CLAWを入手することで、自機の周囲を回転するオプション兵器が搭載される。CLAWは最大2つまでの装着が可能。CLAWには追加ショットの発射と小規模な敵弾の防御が可能という重要な効果があり、各ステージ攻略の上で非常に有利なアイテムだ。

一方Rollは、一定時間クローの回転速度が著しく上昇するアイテム。CLAWに比べればそこまで重要度が高いアイテムというわけでもないが、見かけたら無理のない範囲で回収しておくと良いだろう。

 

1UP

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エクセリーゼの残機が1つ増える。基本的に取りにくい場所に出現しやすいが、可能な限り積極的に取っていきたいアイテムだ。

 

BREAKER(TOP/SIDE

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いわゆるシールドで、10秒間全ての攻撃に対して無敵状態となる。効果持続は完全時間制なので、体当たり特攻したい時には頼もしいアイテムとなる。

 

 

個性豊かな計9ステージはHARD難易度でのみ全面への挑戦が可能

 

設定画面の項でも触れたとおり全9ステージの内、ステージ6以降へは難易度設定でHARDを選んだ場合のみ進むことができる。下記ではStage6までのピンナップを紹介。

 

Stage1「惑星ネピュラ上空」

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Stage2「敵機発着ポート」

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Stage3「地下都市上空」

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Stage4「ハイウェイ」

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Stage5「洞窟」

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Stage6「廃棄パイプ内」

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サンダーフォースシリーズの歴史を知る上で貴重な一作

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「サンダーフォースⅡ」及び同「ⅡMD」は、トップビューとサイドビューの2形式のシューティングモードを搭載という、システム面ではある意味シリーズ中最も欲張りなことをやっている一作であるとも言える。2つのビューモードがステージ毎に交互に切り替わるためゲーム展開が忙しない印象はあるが、そのどちらのモードにおいてもシューティングゲームとして安定した完成度であることは実際にプレイすることで味わえるだろう。

現在までに同シリーズは計6作品が作られているが、次作の「Ⅲ」以降では一貫してサイドビューのシューティングゲームとしてリリースされていく。そのため、2つのビューモードが搭載されたシリーズ作品は現状ではこれが最初で最後といった状態だ。一方で、移植や復刻配信が過去に行われている「Ⅲ」~「Ⅴ」に比べ、本作についてはメガドライブでのリリースを最後に、現在に至るまで移植や復刻は行われていないという状況にある。

同シリーズのルーツを辿る1作としても、プレイ環境を有するファンならば「Ⅱ」及び「ⅡMD」は是非触れておきたい一本としてここに紹介させて頂こう。

 

 

評価

 

個人的スコア 7.0(10点満点中)

 

良い点

  • トップビュー&サイドビューで二度おいしい変則的なステージデザイン
  • コンソール版でありながら原作版PCゲームの名残も感じられるシリーズ中随一の独特な雰囲気
  • 家庭用シューティングゲーム作品としてしっかりと手応えを感じられる絶妙な難易度

惜しい点

  • トップビューステージのスクロールが速く、外壁をかわす上での自機の制御が難しい
  • 様々な局面で強力な性能を持つ武器と使いにくい性能の武器で、差が顕著な傾向にある
  • セッティング画面への入り方に特定の操作が必要となり、利用する場合は予め説明書などから方法を知っておく必要がある

 

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