Cybarian: The Time Traveling Warrior(サイバリアン ~タイム トラベル ウォリア―~)- プレイ後の感想と作品解説【レビュー】

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©2019 LLC Shinyuden, Ratalaika Games S.L.
©2019 GrabTheGames
©2019 Ritual Games

 

基本情報

 

タイトル Cybarian: The Time Traveling Warrior(サイバリアン ~タイム トラベル ウォリア―~)
対応機種 Steam/Nintendo Switch/Xbox Series S|X
販売 Grab The Games(Steam版)/Shinyuden(Switch版)/Ratalaika Games S.L. & GrabTheGames(XBS|X版)
開発 Ritual Games
発売日 2018年11月10日(Steam版)/2019年7月25日(Switch版)/2019年6月19日(XBS|X版)
対応言語 英語
備考 【Switch版】CEROレーティング:B(12歳以上対象)(暴力)

【Xbox版】IARCレーティング:7+(軽い暴力)

※日本語非対応(ゲームプレイには大きな影響はなし)

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作品概要

 

「Cybarian: The Time Traveling Warrior」(国内ニンテンドーe-shopでの表記名は「サイバリアン ~タイム トラベル ウォリア―~」)はイギリス・ロンドンを拠点とするディベロッパーRitual Gamesが開発手掛けるゲーム作品。配信プラットフォーム毎にパブリッシングが異なるが、国内Nintendo Switch版においては2025年現在Shinyudenがパブリッシャーを担当している。

本作のゲーム内容はステージクリア型の2Dアクション。魔法の剣の力により別の次元へと転移した未開人の戦士を操作して、元の時代へ帰るために4つのステージを攻略する事がゲームの目的だ。

バーバリアンを主人公にサイバーパンクな世界観を織り交ぜるという混沌とした世界観や、入力失敗時にリスクを伴う派生型の連続剣攻撃などいくつかの特徴的な要素が見られるが、ゲーム内容自体はオーソドックスな2Dアクションといった造りになっている。

 

リンク:Ritual Games(X(Twitter))

リンク:Shinyuden(X(Twitter))

 

操作方法

 

(※Nintendo Switch版)

JOY-CON(左)
上下左右ボタン (左右)移動
Lスティック (左右)移動
Lボタン
ZLボタン
-ボタン

 

JOY-CON(右)
Rスティック
Aボタン 回避*
Bボタン ジャンプ
Yボタン 攻撃
Xボタン 剣を投げる*
Rボタン
ZRボタン
+ボタン ポーズメニュー

(*イージー、ノーマルでは条件を満たす事で使用可能になる)

 

ゲームモード

 

ゲーム開始前に以下の3種類から難易度を選択することができる。難易度毎の主な特徴は以下の通り

項目名 備考
EASY 時間経過でライフ回復アイテムが出現する(1ステージにつき最大3個まで)

ステージセレクトで好きな面から開始することができる

NORMAL 標準的な難易度
HARD ライフを全て失った時点でゲームオーバー

回避、剣を投げるのアクションが最初から使用可能

難易度毎のクリア特典のようなものは特にないので、初めて遊ぶ場合はひとまずEASYかNORMALがおススメだ。

 

アクション

 

武器攻撃とコンボ

Yボタンで剣攻撃を発動。連続で押して行くことで、突き→振り下ろし→斬り上げといった三段階の攻撃アクションへと派生していく。

 

ただしこの一連の連続攻撃を繰り出す上では重要なポイントがあり、次の攻撃に移る際に押すタイミングが早かったり遅かったりすると連携が途切れ、同時に失敗モーション(上画像)が発生して大きな隙が出来てしまう。

高耐久の敵を素早く倒すため、相手に一撃でも多く攻撃を叩き込むような状況では絶対に失敗したくないところ。繰り返し使用して、タイミングを指先と身体で覚えることが重要だ。

 

また、本作で発動可能な剣攻撃は立ち状態の正面前方のみの対応となっており、空中での使用や上下、斜め方向への斬撃アクションには対応していない。一般的なアクションゲームの感覚での使用を想定していると、手数の少なさに苦しめられることになるので要注意。

 

回避

Aボタンで回避(Combat Roll)アクションが発動。全方位の攻撃に対し、一時的に無敵状態が発生する前転を繰り出す。序盤は使えず、特定ステージのボスを倒すことで使用可能となる。

ジャンプでは対応できない攻撃も回避であれば楽々かわすことができるケースが多く、特にボス戦ではその傾向が顕著。重度の使用によるリスクも一切ないので、解禁後は積極的に使っていくといい。

ただし、正面前方へある程度の距離を移動するアクションとなっているため、足場の狭いところで使用する場合は、勢い余って踏み外さないよう特に注意が必要だ。また、難易度HARDでは最初から使用可能となっている。

 

剣を投げる

Xボタンで剣を投げる(Sword Throw)アクションが発動。正面前方に剣を投げつける遠距離攻撃が使用可能となる。序盤は使えず、特定ステージのボスを倒すことで使用可能となる。

長距離型で一度手元を離れると画面の端から端まで届く勢いで飛んだ後、手元へと戻ってくる。また、飛んでいる最中にもう一度ボタンを押すことで即座に手元へと戻すことができる。手元から剣が離れる関係上、通常攻撃とは同時に繰り出せない点は覚えておこう。また、この技は回避と同様に難易度HARDでは最初から使用可能なアクションとなっている。

 

急降下攻撃

空中でYボタンで剣を突き立てた状態で垂直落下(Sword Throw)アクションが発動。下方にいる対象にダメージを与えることができる。特定ステージのボスを倒すことで使用可能となる。

イージーやノーマルではゲーム終盤になって初めて使えるようになるアクションであることから、うっかり空中でボタンを押した際に暴発という形で発動してしまう技といった印象になり易い。敵の頭上を狙った不意打ちには最適だが、威力自体は他の攻撃と大差なく着地後の隙も大きかったりと難点もある。他の技同様、難易度HARDにおいては最初から使用可能なアクションとなっている。

 

ゲーム要素

 

コイン

道中の敵を1体倒す毎に3~6枚のコインが出現する。コインの用途は各ステージの道中に点在する自動販売機に限定されている。詳しくは下記で紹介。

出現後は短時間で点滅し始めた後に消えてしまうので、素早く回収するのが望ましい。なお、自爆能力を持った敵が自滅した場合はコインは出現しない。

 

自動販売機

自動販売機の前に立ち方向ボタンの下を押すと、一定枚数のコインと引き換えにライフ回復アイテムを1つ入手可能。難易度毎の必要枚数はイージーは20、ノーマルとハードは40となっており、作中のコインの用途はこの自動販売機に限られている。

ただし、コインの回収率から見ても普通に進めている分には自動販売機1台辺り1つ回収するのが精一杯といったところで、まとまった量のライフを回復を期待できるものではない。あくまで補助的なものとして見ておいた方がいいだろう。

 

ボーナスゲーム

ステージクリア直後はスロットマシンのミニゲームが展開。リール上にハートが3つ揃う事で最大ライフストックが1つ追加される。

動作を始めたリールは放っておいても自動的に止まるようになっているが、その場合は基本的に結果はランダム。目押しで狙うかオート操作の成り行きを見守るかはプレイヤーの自由だ。

 

プレイ後の感想

「Cybarian: The Time Traveling Warrior」は往年のアーケードゲーム「ラスタンサーガ」の主人公ラスタンをデフォルメ化したような出で立ちの主人公を操作してステージを攻略していく、そんなごくごくオーソドックスな2Dアーケードプラットフォーマーだ。

“手にした最強の剣と共に、未来の世界へとタイムトラベルして来た未開人の戦士”―、という荒唐無稽な設定で、舞台となるのは主人公からすれば遥か未来にあたる世界。西暦は明示されていないが現実よりもサイバーパンクな雰囲気が全編に漂い、行く手を立ち塞ぐ敵も人間以上に機械的なデザインの存在が多い点が印象的。

 

本作では3種類の難易度が用意されていることでプレイヤーの腕前に応じた挑戦が可能となっている。それぞれの難易度は主にステージセレクトの利用権や、一部アクションの使用に制限がかかるといった形での区別化が図られており、各ステージにおける敵の出現数や耐久度においてはこれといった違いは見られない。素のステージ自体の難易度には影響がない分イージーでも相応の手応えがあり、初見では本作の素の難しさがプレイヤーへと牙を剥く。

 

テンポよくボタンを押すことで派生していく剣の連続攻撃は、タイミングを失敗するとこちらに大きな隙が出来るというリスキーな技システムになっており、これはダメージを与える機会が限られるボス戦でも例外なく発生するため、狙う場合は必要以上に神経を使うことになる。本作の特徴の1つではあるのだが、剣を振っている際は何処でも発生しうる分プレイ中におけるストレス要因となり易い。

『力加減に失敗した』、といった様相のモーションを取るこの連続技失敗時の挙動については、恐らく主人公が手に入れた”最強の剣”を使用するという作中の設定に沿って設定されたものかと思われるが、そんなリスク要素をゲーム上に落とし込む必要はあったのだろうか、と問われると少々疑問が残るところだ。

 

上述のリスク含む”プレイヤー側が自由に使い難い攻撃アクション”といった問題点も抱えているが、難所を少しずつ乗り越えていくといった挑み応えは十分あり、計4ステージと全編がコンパクトにまとまっているので取っつき易い。同ジャンルが好きなプレイヤーであれば最後までダレずに楽しめるはず。

小粒な2Dアクションゲームをお探しの方は本作「Cybarian: The Time Traveling Warrior」をどうぞお試しあれ。

 

評価

 

個人的スコア(10点満点中) 6.5

 

良い点

  • オーソドックスな造りのステージクリア型横スクロール2Dアクション
  • 全4面のコンパクトなステージボリューム
  • 必要なボタンが少なく、操作を覚えやすい

 

惜しい点

  • 通常攻撃が立ち状態+正面前方のみに繰り出せる仕様につき、多方向への対応手段に乏しい
  • 中間ポイントが不在である影響で、リトライ地点がステージ冒頭とボス戦のみと極端
  • 連続攻撃の入力タイミングが妙に厳しく、失敗時の隙の大きいモーションの発生に煩わしさを覚える場合も

 

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