Firegirl: Hack ‘n Splash Rescue DX - 感想と作品解説【レビュー】

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© 2022 Thunderful Publishing AB

 

基本情報

 

タイトル Firegirl: Hack ‘n Splash Rescue DX
対応機種 Steam,NintendoSwitch,他
販売 Thunderful
開発 Dejima Games
発売日 2020年12月16日(Steam版)、2020年9月10日(Switch版)
対応言語 日本語,フランス語,ドイツ語,イタリア語,スペイン語,韓国語,ポルトガル語,ロシア語,中国語 (簡体字),中国語 (繁体字),英語
備考 CEROレーティング:D(17歳以上推奨)(暴力)

 

作品概要

 

「Firegirl: Hack ‘n Splash Rescue DX」はフランスのゲーム開発スタジオDejima Gamesによるゲーム作品。パブリッシングを担当するのはスウェーデンのThunderful Games。

本作のゲーム内容は、ローグ要素を兼ね備えたファイアーレスキュープラットフォーマー。プレイヤーは若き消防隊員ファイアガールとなり、管内各地で頻発する火災の現場へと出動。燃え落ちる建物に取り残された人々を助け出して脱出するのがゲームの目的だ。

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挑戦毎に生成されるランダムマップ制の各ミッションや、消防用の高圧ホースを活用した消火&空中アクションが本作の特徴で、ゲーム進行を通じて展開する作中のストーリーも見所の一つだ。任務成功を通じて支給されるお金を駆使して、装備や特性をアップグレードしていこう。

 

リンク:Dejima Games(official page)

リンク:Dejima Games(X(Twitter))

リンク:Thunderful Games(X(Twitter))

 

操作方法

 

(※Nintendo Switch版)

JOY-CON(左)
上下左右ボタン 移動
Lスティック 同上/(放水中)ホースの角度調節
Lボタン 上方向を覗き見る
ZLボタン 下方向を覗き見る
-ボタン

 

JOY-CON(右)
Rスティック
Aボタン 決定
Bボタン ジャンプ
Yボタン レスキューアックス
Xボタン (商店NPCで商品を)購入
Rボタン
ZRボタン (長押し中)放水
+ボタン メニュー呼び出し

 

ゲームの流れ

プレイヤーは若き消防隊員「ファイアガール」を操作して、消防署と様々なミッション(火災現場)を交互に往復しながら、市民救助へと乗り出していく。

各ミッションでは現場の消火活動に当たりながら現地探索、取り残された市民を規定人数分救助した後に出口を発見して、速やかに脱出しなければならない。

 

また、ミッション進行中には上画像のようなキーアイテムを発見することがある。

この「炎の魔導書」はゲーム進行に応じて度々出現し、入手することでゲーム内のストーリーが進行する仕組みとなっているので、くれぐれも回収は忘れずに。

 

パラメーターの見方

水圧ゲージ ライフ残量
残っている救助対象者数 ファーストエイド(所有時のみ表示)

③のアイコンが1つでも残っている状態で脱出した場合は、ミッション失敗となってしまう。

制限時間以内に全員の救助(ただし、ボーナスキャラとなるネコは含まれない)、及び現場からの脱出を遂行することが、各ミッションでの目的だ。

 

消防署内を拠点としながら、獲得できる報酬によって身体能力や消火効率に纏わるアップグレードを繰り返し、よりハードな現場へと赴こう。

 

ファイアガールのアクション

 

移動

キャラクターの移動アクションはLスティック、もしくは方向キーによる左右移動に対応している。

なお水圧ゲージがフル状態時の際は、移動時に残像のエフェクト(上画像)と共に加速効果が付与される。

より素早くレスキュー活動を行う上では、是非とも覚えておきたい特性だ。

 

辺りを見回す

ZLの長押し中は上方向、Lの長押し中は下方向に視点をやることができる。

奥の状況がカメラ外で見えないといった時に利用できる操作だが、視覚外で燃え立っている炎モンスターや、倒壊によって開通した思わぬルートを発見できる場合も—

 

レスキューアックス

閉じられた扉や瓦礫の撤去は、Yボタンで『レスキューアックス』を駆使して破壊しよう。

初期装備品は威力の低さや、振り抜きモーションによる隙の大きさが原因となり、使い勝手はハッキリ言ってイマイチ。

所持金を貯める過程で、早めに一段上のものに買い替えておきたい。

 

放水

ZRボタン長押し中は放水アクションが発動。

メインとなる使い方は、”各種炎モンスターの撃退”という名の消火活動だが、移動の補助にも利用可能だったりと幅広い(下記で紹介)。

 

ただし、画面左上のメーターが示すように、放水を行う毎にサーバー内の水の量が次第に減っていき、使い続けていると次第に勢いが失われて行ってしまう。

水の補充はステージ内の何処かにあるペットボトルの入手や、水たまりや噴水などまとまった量の水を補給できる場所に立つことで可能となっている。

水の貯蔵量や使用効率はアップグレードによって上昇するので、ミッションを安定してこなしていくためにも優先的に行っておきたい。

 

放水を利用したアクション

空中でホースを真下に向けたまま放水することで、空中高く急上昇することができる。

水の勢いが強いため制御が難しいが、連立している炎の壁を飛び越えて反対側に渡りたい時や、高所から降りる際に落下ダメージを避けながらゆっくりと着地したい、といった時など幅広い場面で重宝する。

 

このアクションは水圧による推進力で成立している動作であることから、水の残量が少なくなると勢いを失って落下してしまう。そのため、必然的に長時間維持することはできない。

ゲーム中盤以降は、必然的に多用するアクションなので、操作感覚を覚えて是非使いこなしていこう。

 

ゲームシステム

 

 

救助対象

各ミッションでは、救助を待つ市民がステージ内の何処かに取り残されている。

一ミッション辺りに救助が必要となる人数は、ゲーム進行度毎に序盤→中盤→後半以降と段階を追って増えていき、最大数は3人。

各ミッションでは、全員救助した上で脱出しないと任務成功とならないため、取り残された市民を一人残らずステージ内を隈なく探す必要がある。

(※例外的に、『先頭車両に移動して列車を止める』といった内容の暴走列車のミッションに限り、救助ノルマがない)

 

また、火災現場では逃げ遅れた対象として、人間以外にネコが見つかる場合がある。

ネコは各ミッションの救助対象規定外キャラクターだが、助けることによりFANSの増加にもつながるので見かけたらしっかりと保護していこう。

 

出口から脱出

ステージ内で見かけることができる非常口のマークはそのまま脱出口を示す目印だ。

救助人数条件の達成度は問わないため、場合によっては何人かを現場に残したまま、あるいは単身で逃げることも一応は可能である。

 

脱出前には確認の設問が出るのでやり残したことがあれば再び留まる事もできるが、各ステージでは必要以上に長居するメリットはハッキリ言って一つもない。

既にミッションのノルマを満たしているのであれば、速やかに脱出するのがおススメだ。

 

任務報告(ステージリザルト)

ステージ終了後にはリザルトを通じて、結果内容に応じた報酬が支給される。

任務成功時の報酬額は、大まかに言うと『市からの資金』『ファンからの募金』の合算によって決定され、ここに様々なアップグレードによる効果が上乗せされる仕組みとなっている。

更に、『FANS』の数値が多ければ多いほど獲得額もグンと上乗せされてよりお得となっており、ゲーム後半であれば一度のミッション成功で大量の報酬を手に入れることが可能だ。

 

一方、ミッション終了後の支給は任務失敗時にも行われるが、この場合のプラス要素は市からの資金のみとなり、ここに『通入院費』によるマイナスが加わることで獲得額は成功時と比べて大幅に下回る。

任務に挑戦する上でのデメリットは一切ないものの、成否毎の差額の大きさにより、長時間かけた任務であるほど失敗時の落胆も大きい。

特に、キャラクターの性能が未熟なゲーム序盤は、操作の習熟期間であることも加えて安定した任務の成功が困難で、資金繰りに悩まされがちとなる。

 

ショップについて

消防署の向かい側にはショップがあり、ここで取り揃えられている商品は消防隊員向けの装備品。

いずれのアイテムも購入は一度のみで、壊れる心配もないものばかり。

 

上位のアックスや部位毎に1度だけダメージを肩代わりしてくれる各種防具(最大3箇所)など、危険な任務の遂行にはどれも欠かせないものばかり。

更に店内のどこかには、超強力なアイテムが隠されているとかいないとか…?

 

雇用について

救助者の中には、ファイアガールを助けてくれる各種NPCが存在しており、救出後は勤務志願者として消防署に契約交渉を持ちかけてくるようになる。

 

各NPCを雇うには一定額のお金が必要となるが、必要となるのはこの瞬間のみで、加入後以降の請求は一切発生しない。

 

Maria ホースのアップグレード担当。強化内容は水圧、水タンク、自動給水の3種類
Kareem 診療所アップグレード担当。任務失敗時の治療費を安くする
Klutch 消防車アップグレード担当。任務の制限時間を増加させる
Lupe 支援活動を通して市民に声を届ける担当。アップグレードでファン数の獲得効率が上昇する
Vinny 交渉のエキスパート。税金カットや収入アップなど、お金の出入にまつわるアップグレードを担う
Jean Jacques 料理人。ライフストックゲージを増加するアップグレードを担う
Firedog 災害救助犬。任務遂行中に時々、救助対象者がいる方角を知らせてくれる

高圧ホースの使用効率上昇、ライフゲージストックの増加、報酬額の向上にまつわるものなど、担当者ごとにアップグレード内容は実に様々。

雇えば雇うだけアップグレード可能な特性の種類も増えていくので、率先して雇用していこう。

 

ファン数について

レスキュー活動を続けるに連れて、ファイアガールを応援する声の数(FANS)が次第に増えていく。

本作では、一度獲得したFANSはどんどん増え続けていき、減ることは一切ない。

 

ファンの増加数や1人辺りの報酬額は、アップグレードを通して増やすことが可能だ。

ゲーム後半は、報酬の額にも大きく影響するので、隙を見てしておきたい。

 

勲章について

ゲーム本編で特殊な条件を満たすと、勲章を授与することがある。

装着することで様々なパッシブ効果を得られる装備品であると同時に、本作における実績システムも兼ねたゲーム要素となっている。

 

それぞれの獲得条件は、署内4階の署長室にある専用の飾り棚で確認が可能だ。

勲章は形状タイプ毎に1種類ずつ、最大3つまで装着が可能となっているので、自身のプレイスタイルに応じた最適な組み合わせを見つけてみよう。

 

ミッションの種類

消防署の前に立つと出動の確認アイコンが表示。OKの意志を示せばミッション開始だ。

ミッションはいくつかの種類の中から、開始時にランダムで決定される。以下では、代表的なものをピックアップで紹介。

 

建物が燃えているぞ!

中に逃げ遅れた人がいるそうだ!

暴走列車が炎上した!

列車に飛び乗れ、新人!

消防車をできるだけ近づけるからな!

森で火事だ! 行方不明者の報告もある!

救出、消防車まで戻ってこい!

ネコトミ・プラザで火事だ!

〇人が取り残されている!

救出して、戻ってこい!

 

同じステージでも繰り返すアップグレードやゲームの進行を通じて、体感の捜索エリアが拡大したり救助対象の規定数が増加したりと難易度は少しずつ上昇していく。

制限時間をしっかりと確保することで攻略の安定感も増すので、タイムボーナスのアイテム捜索も意識しながらエリア探索を行おう。

 

ミッション攻略のポイント

 

炎モンスターは基本的に相手にしない

本作の炎モンスターは、丁寧に撃退したところでミッション挑戦におけるメリットは1つもない。

1体倒す毎に、”残り時間が僅かに増加する”といったボーナス要素はあるものの、ゲーム序盤は相手にする毎に水を著しく消費する、といったプレイヤー側のデメリットが上回ることになる。

 

そのため、炎モンスターは「基本的には無視」が正しい付き合い方(?)となる。

進路を塞ぐもの以外は全てスルーして、制限時間はお助けアイテムやレスキュー対象の捜索に注いでいこう。

相手をするというのであれば、アップグレードを経てある程度消火能力がパワーアップした上で、タイムボーナスが多い相手だけを狙うようにすると良いだろう。

 

救助犬のサインを見逃さないように

救助犬を雇っている場合、現場でのミッションの際に上画像のような青い矢印の表示が出ることがある。

これは矢印の方角に救助対象がいる、という救助犬のサインだ。

対象がいる“具体的な座標ではなく、大まかな方角”という情報に留まってはいるが、レスキュー活動時の大きな手掛かりとなるのは間違いない。

 

雇用NPCの役割は、消防署内でファイアガールに対して様々なアップグレードメニューを提供してくれる、といったものがほとんどだが、救助犬は唯一の現場サポート型NPCだ。

普段は署内3階の宿舎におり、Xボタンを押せば触れ合うことができる。仕事の合間にたっぷりと親睦を深めておこう。

 

プレイ後の感想

ここからは、「Firegirl: Hack ‘n Splash Rescue DX」のゲームプレイを終えての所感を書き記していこう。

 

本作はHD-2Dを意識したとされるグラフィックや変則的なカメラワークにより、開始直後はその新鮮さと相俟って独特の遊び心地を存分に味わえる。

一方で、上記の各演出に均きり慣れてくると、実際のプレイ感自体は2Dプラットフォーマーそのものと変わりないことに気づくことができるはずだ。

 

プレイヤーが操作するのは”ファイアガール”ということからも、各アクションはいずれも消防隊員という職業に沿ったものばかり。

とはいえ、高圧ホースを駆使した各アクションは操作に慣れない内の制御が困難で、ゲーム序盤は感覚が掴めるようになるまで手こずること必至。

プレイ当初の操作のクセの強さに加えて、ゲーム開始直後は任務時の制限時間の短さも手伝い、ある程度アップグレードを経てからでないと安定したステージクリアが難しい。

そのため、序盤は任務失敗が続き易く、所持金の貯まりも緩やかとなる傾向に陥ったりとステージ攻略上でのシビアな面が顔を覗かせる。

 

本作では、炎モンスター達を前に一騎当千といった爽快感は味わえない。

無数に立ち上る炎の群れを見る毎に張り切って消火活動に努めたくなるところではあるのだが、水タンクの残量や残り時間といった各種制限要素を考慮すると活動可能な範囲にはどうしても制約が設けられてしまう。

そのため、基本的には進路を阻むものを除き炎はあまり相手にせず、救助対象者を探して次々と部屋を踏破していくのが最善となる。

 

各任務のロケーションはいずれも夜間という時間帯を重視しつつ、ネオン溢れるビル街やから、暴走列車、森の中に佇むログハウスといった静かな場所まで実にバリエーション豊か。

人々が暮らす中で、何処からともなく出現する炎モンスター達は、僅かな時間で建物や森を標的に仲間を増やしては全てを喰らい尽くすかの如く、あっという間に燃え広がって行く。

作中、異常とも言えるペースで次々と各地で火災が発生する事態については、ストーリーを進めるに連れてその原因となる根拠が明らかとなるが、これは実際にプレイしてみてのお楽しみだ。

 

ひとしきりプレイを終えるまでの所要時間は8~10時間程度と、買い切り型の2D系アクションとしては丁度良いゲームボリュームとなっている。

要となる放水アクションを使いこなせるかどうかが本作を楽しめるか否かの最初の分かれ道となるが、そこを乗り越えられれば一気に最後まで遊んでしまえるだけの魅力と勢いの良さを本作には感じられた。

作中のやり込み要素は勲章集めとアップグレードのコンプリートに向けた資金繰りくらいで、前者はメインストーリークリア前でも十分達成可能だ。

 

繰り返しミッションに挑み、キーアイテムである炎の魔導書を集めていくに連れて、ストーリーが少しずつ進行していく。

それは、街全体をも揺るがし兼ねない壮大な厄災へと発展していくことに…。

 

ストーリーを最後まで見届けて、エンディングを迎えた後もファイアガールの活動が終わることはない。

迫り来る火に怯えつつ、助けを待つ市民のため。ファンの声援を希望へと変えて、ファイアガールは今夜も現場へと出動するのだ。

 

プラットフォーマー系ジャンルがお好きな方は、本作「Firegirl: Hack ‘n Splash Rescue DX」のゲームプレイを通して、ヒロイックなレスキューアクションとファイアガールの活躍をじっくりと味わってみよう。

 

評価

 

個人的スコア(10点満点中) .0

 

良い点

  • 多重スクロールやカメラワークによりステージに奥行きを感じさせる”2.5D風”の画面構成
  • 高圧消防ホースの特性を応用した豪快な消火&ジャンプアクション
  • ミステリアスな展開を窺わせるメインストーリー

 

惜しい点

  • ホースを使った各種アクションは慣れるまで制御が難しい
  • ステージによってはカメラのズームアウト/インが忙しなく、キャラクターが豆粒のように小さくなって視認し辛くなる場面が見られる
  • アップグレード前提寄りなゲームバランスにより、序盤はプレイヤーの腕前を問わず安定したミッション達成が困難

 

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