スピーキングシミュレーター ~君は人の世界に潜入したロボットだ。巧みな表情操作で人間になりすませ!

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© 2020 Affable Games Pty Ltd.
Licensed to and published by Rainy Frog LLC.

 

 

基本情報

 

タイトル スピーキングシミュレーター(Speaking Simulator)
対応機種 Steam/Nintendo Switch
販売 Affable Games(Steam版)、レイニーフロッグ(Switch版)
開発 Affable Games
発売日 2020年1月30日(Steam版)/2021年2月4日(Switch版)
対応言語 日本語,英語,フランス語,ドイツ語,イタリア語,スペイン語,韓国語,ロシア語,中国語 (簡体字),中国語 (繁体字)
備考 CEROレーティング:A(全年齢対象)

 

作品概要

「スピーキングシミュレーター」(「Speaking Smilator」)はオーストラリア、ブリスベンのゲーム制作グループAffable Gamesが開発を手掛けるゲーム作品。NintendoSwitch版ではレイニーフロッグがパブリッシャーを担当する。

プレイヤーは人間そっくりに作られた精密なロボットとなって人間の社会へと潜入。他者とのコミュニケーションを通して、会話中にロボットであることをばれないよう表情をコントロールするのがゲームの目的となる。ミスを起こすごとにショートして、どんどん外見的な意味で”化けの皮が剥がれていく”ロボットのコミカル&グロテクスな表情は本作最大の注目ポイントだ。

 

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操作方法

 

(Nintendo Switch版)

JOY-CON(左)
上下左右ボタン 目の操作
Lスティック 舌の操作、(Lボタンを押しながら)左眉毛の操作
Lボタン (押しながらLスティックで)左眉毛の操作
ZLボタン
-ボタン メニュー呼び出し

 

JOY-CON(右)
Rスティック 口の操作、(Rボタンを押しながら)右眉毛の操作
Aボタン 決定
Bボタン キャンセル
Yボタン しかめっ面(長押しで調節)
Xボタン スマイル(長押しで調節)
Rボタン (押しながらRスティックで)右眉毛の操作
ZRボタン
+ボタン

「スピーキングシミュレーター」でプレイヤーが操作するのは、目や舌や口を使ったロボットの「表情」という一点のみに集約されている。身振り手振りといった、手足を使うようなアクションは一切備わっていない。

ただし、新たな機能を獲得してステージが進行していくごとに、要求されるアクションが次第に増えて忙しくなっていく。

 

ゲームシステム

新たにゲームを開始した直後は外見を簡単に決めた後に、「話し方」と称した操作チュートリアルが開始される。ここではわずか3種類程度のごくごく基本的な操作について触れられるが、ゲームが進んでいく事でアクションが増えていくので、まずは直後に始まるステージ1での実践を介してしっかり習得しておこう。

 

最初のステージ1は人事部課長カレンとのデートというシチュエーションで1vs1の対話が開始される。ロボット(自分)と相手で交互に展開する会話劇の内、自分が喋るパートのみ操作を行うというのが「スピーキングシミュレーター」の基本的なゲームの流れだ。

正体がロボットであることを悟られないように顔の各パーツを駆使して、可能な限り相手に不自然さを見せないように喋らなければならない。画面上部に表示されている”不審さ”ゲージに気をつけつつ、ゲージがフルになる前に全ての会話をこなす事が出来ればステージクリアだ。

不審さゲージは目、眉、口、舌ら”顔パーツ”への指示をゲージ左側の数字カウントが0になる前に、全てこなすことができればその都度リセットされる。正確に入力できればより高いスコアが加算されるので、画面下部の台詞の進行に併せて次々に富んでくる要求に併せて、複数のパーツを指示通り手早く調整していこう。

 

舌の操作

舌の操作を行う上では、口の内部を断面図方式で横側から常時確認ができる。舌をLスティックで自由に動かし、3箇所に備わったスイッチが緑色に点灯しているものを舌先で押すことで台詞を1文字ずつ進行していくのだが、時々赤く点灯するスイッチが出現することがある。誤ってこれを押してしまうと、口周りにダメージを負って顔が破損、不審度が上昇してしまう。突然点灯することが多いので、上手く回避しよう。

 

視線の操作

方向キーの左右で視線の操作を行うことができる。加減を誤っている場合は画像右のように「足りない」といったアイコンタクト注意の警告が表示されるので、警告ウィンドウが赤く染まりきる前に急いで視線を調節しよう。

 

眉の操作

眉の操作は向かって右側の眉をLボタンを押しながら左スティックを上、または下に、左側の眉はRボタンを押しながら右スティックを上、または下に動かす事で調節を行う。途中で止めるといったことはなく、上げきるか下げきるかのどちらかなので、端まで思いっきり操作しよう。

 

口の操作

上下左右に口角を動かし、口を開いたり閉じたりして感情表現を行う事ができる。基本的に指示通り動かす

 

しかめっ面/スマイル

Yボタンでしかめっ面に、Xボタンでスマイルな表情へと変えることができる。適切な表情になっていない場合は上画像のように警告が出るので、不審度ゲージのカウントが回りきる前に急いで調整しよう。

 

 

ステージが先に進めば進むほど次第に発言の回数=テキスト量が多くなり、それに伴うように舌、口、眉、感情操作といった複数の操作を矢継ぎ早に要求されることで難易度が上がっていく。常に画面上に指示が残っていないかしっかり確認しながら、不審さゲージが振り切れないように全ての工程を適切にこなしていこう。

 

ステージリザルト

不審度ゲージが振り切る前に会話を終えることができればステージクリア。リザルト画面では評価や獲得スコアに応じた経験値を獲得。一定値到達毎にレベルアップすることができる。

レベルは1つアップするごとにスマイル(☻)を1つ手に入れることができるが、これは新たな機能を購入したりアップグレードするのに必要となる。本作は一度クリアしたステージでも再び挑戦して経験値を稼ぐことができるので、納得いくところまでロボットの機能を強化しよう。

 

基地について

新規プレイではステージ1クリア後、基地へと移動する。以降、ステージ攻略ごとに一旦ここへと戻って来ることになる。各ミッション出発前にここでセットアップを行おう

 

アップグレードステーション

基地で利用可能なアップグレードステーションでは、レベルアップ毎に手に入るスマイル(☻)と引き替えにロボットの各機能を強化することができる。選択可能なのは以下の5種類。

感情表示システム

聴覚反応運動

表情筋ピストン

言語油圧作動

社会光学動力

ステーションを始めて利用する際は、一番初めに「感情表示システム」を購入しないと残りの項目を選ぶ事が出来ないので要注意。また、特定のステージでは機能のレベルを2に上げている必要があるものも存在する。ミッションマップから確認可能なので、スピーディーにゲームクリアを目指す場合はなるべく必要な機能のアップグレードに優先的にスマイルを充てるようにしたい。

 

プレイ後の感想

「スピーキングシミュレーター」はここまで掲載してきた画像の通り、ロボットが生み出す数々の”顔芸”が最大のウリとなっている。

一例を挙げれば、舌で強めになぞるだけでポロポロ零れ落ちる歯や、舌の誤操作で赤いスイッチが起爆、口腔内で発生した小爆発の反動で飛び出てポップアイ状態になる眼球など、おおよそ人間の限界を超えた目や口の動きは時にとんでもない表情を作り出し、プレイヤーを爆笑の渦に巻き込むこと請け合いだ。

 

こういった作風のため一人で黙々とプレイするよりは、友達や身内とのプレイやゲーム実況といったプレイスタイルにこそ比較的相性がいいゲームであると言える。プレイヤーが操作することになるロボットを含めて登場人物は皆一様に濃い目の外見をしているので、キャラ造形のタッチに抵抗感がなく人型の顔面崩壊に対して極度に忌避感がないプレイヤーならば楽しむ事ができるだろう。

4種類以上のアクションが要求されるゲーム中盤辺りからはボタン操作がかなり忙しなくなるが、ミスなく指示通り進めた時の達成感は大きい。表情を完璧にコントロールしながら会話をバッチリこなして、人間に成りすましてみよう。

 

評価

 

個人的スコア(10点満点中) 5.5

 

良い点

  • 顔の各部位を操作してナチュラルな感情表現をこなしながら人間に成りすます、といった非常に独創的なゲームコンセプト
  • 目や口の操作によって繰り出されるロボットの表情は時にインパクトある表情を生み出し、プレイヤーにストレートな笑いをもたらす。
  • スコアシステム搭載により、やり込み要素に対しての配慮も見られる

惜しい点

  • (※Nintendo Switch版)Lスティックによる舌の操作における微調整が困難
  • ステージが進むごとに複数の操作を一度に要求されるため、プレイが忙しない
  • パワーアップは1段階、もしくは2段階のみと上限が低く、比較的すぐに最高レベルに到達してしまう

 

 

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