Super Cyborg(スーパー・サイボーグ) - プレイ後の感想と作品解説【レビュー】

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©2015 ArturGames ©2023 Drageus Games S.A.

 

基本情報

 

タイトル Super Cyborg スーパー・サイボーグ
対応機種 Steam,Nintendo Switch
販売 Drageus Games S.A.
開発 Artur Games
発売日 2015年7月9日(Steam版)、2023年3月30日(Switch版)
対応言語 日本語,英語
備考 IARCレーティング:7+(恐怖を引き起こすコンテンツ、暴力(軽度))

 

作品概要

 

「スーパー・サイボーグ」(Super Cyborg)はArtur Gamesが開発を手掛けたゲーム作品。ポーランド、ワルシャワのDrageus Gamesがパブリッシャーを担当。

本作は8bitテイストの2Dスタイルラン&ガンで、完成におよそ5年の期間を費やしたという本作は、ロシアで過去にリリースされた8bitゲームコンソール「Dendy」でリリースされた「Super Contra」が元となっている。

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Darkman007氏をコンポーザーに迎えた本作は、サウンド面でも8bitスタイルを徹底。また、各種コンソールプラットフォームへの移植にあたり、4:3であったSteam版からワイド対応に画面をリサイズするなどの工夫もなされている。

 

リンク:Artar Games gamedev blog

リンク:Drageus Games(official site)

 

操作方法

 

(※Nintendo Switch版)

JOY-CON(左)
上下左右ボタン 移動&エイム
Lスティック 同上
Lボタン
ZLボタン
-ボタン

 

JOY-CON(右)
Rスティック
Aボタン
Bボタン ジャンプ
Yボタン 発射
Xボタン チャージ
Rボタン 照準ロック
ZRボタン
+ボタン ポーズメニュー

 

プレイヤーのアクション

 

移動/伏せ

方向キー左右入力で移動。下キー入力中は伏せ状態となる。

移動時の速度は基本的に一定だが、川や沼などの腰まで水が浸かっているような状況下では著しく低下する。

また、伏せ状態中は左右移動や方向転換ができない点に注意。

 

ジャンプ

Bボタンでジャンプ発動。

銃撃はジャンプ中も可能で、空中ではキー入力と組み合わせることで8方向好きな角度に撃つことができる。

立ち状態では不可能な真下方向へも攻撃可能なのは最大の強みだ。

 

銃を撃つ

ショットの発射はYボタンで行い、ボタンの長押しでオート連射となる。

発射の方向は真上や斜めにも対応しており、任意の方向へキーを入力中にRを押しながらYボタン操作で、銃身をロックしたままの銃撃も可能。

ただし、ロックアクションは操作感に少しクセがあり、角度を変えながらの即時的な銃撃は難しい。

 

チャージ

Xボタンでチャージショットを発射。通常の銃撃に比べて、発射時のエフェクトや性能が変化する。長押し中はチャージ状態となり、最大まで溜めた後で放つと通常とは見た目も威力も異なる高性能なショットを放つことが可能。

ボタンを押してから発射までのタイミングが通常ショットよりもわずかに遅れるため、即座の発砲には不向き。また、長押し中はジャンプや伏せるアクションを使用できない点にも注意が必要だ。

 

チャージ時間は武器によって異なるが、中でもMアイテムはチャージ時間が一瞬で済む特性を活かして、Xボタンを小刻みに押すことで最大効果のチャージショットを連発する事が可能。

これは他の武器では持ち得ない性能で、敵の多い場面や高耐久なボス相手にも非常に頼りになる。

 

ゲームシステム

 

セーブスロットについて

本作では、最大7つのセーブスロットを作成することができる。各スロットにはゲームプレイによる以下の状態が記録される。

・ステージ進捗状況(チェックポイントに到達している場合は、その地点からの再開となる)

・各ステージ到達時に使用していた残機数、及び武器の使用状況

・操作キャラクターとして選択したキャラのタイプとカラーリング

なお、途中経過が記録されたセーブスロットは、ゲームクリアと同時にスロット毎消滅して初期化されるため注意。

 

エクステンドボーナス

本作では一定スコア獲得時にエクステンドボーナスとして残機が1つ追加される。

(ステージ進行中はスコアが表示されない仕様により正確な数値は不明だが、筆者の経験上、ボーナスが入るスコア値は25,000点付近であると思われる)

1UPアイテムが登場しない本作においては、残機UPの数少ないチャンスでもある。画面左上のメダル状のアイコン(上画像)が残機数を示しているので、

 

ウェポンアイテム

アイテムキャリアーを破壊することで7種類のアイテムの内、いずれか1つが出現。

キャリアーの出現アイテムにランダム性はなく、登場ポイントのキャリアー毎にその中身は決まっている。

アイテムの内容については、下記項目の「アイテムリスト」にて解説。

 

アイテムリスト

 

アイテムキャリアーから出現するアイテム(計7種類)を以下で簡単に解説。

 

連射力に優れるマシンガン
多方向に拡散するスプレッドショット
貫通力の高いレーザー
命中時、4方向に拡散するエネルギーショット
使用武器の基礎性能が上昇するラピッドファイア
約10秒間無敵状態になる
画面内の敵を殲滅

7種類のアイテムの内、武器アイテムとなるのはM~Eまでの4種類。

それぞれに有用性があり、いずれかの武器が全編を通じて一強となるようなことはない。ステージやボス戦など、場面に応じて適切なものを使い分けていこう。

 

プレイ後の感想

「Super Cyborg」はボタン押しっ放しによるショット連射とジャンプ、伏せアクションを駆使してステージをグングン突き進むゲーム性など、即死性、エイムロックやチャージショットといった要素を除けば、プレイ感覚も含めて8bit版「Contra」ほぼそのままの内容だ。プレイヤーキャラが機械兵であることを踏まえると、雰囲気としては「Probotector」*に近い。(なお、ゲームクリア後には操作キャラ選択画面に”人間”が追加されるのだが、その見た目が…。)

(※「魂斗羅 ザ・ハードコア」の欧州圏バージョン。2019年販売の「メガドライブミニ」にも収録されている)

 

リスペクト元とされる旧シリーズ「Contra」にはなかった要素として印象的なのが、「チャージ」アクションの存在だ。

要は溜め撃ち攻撃アクションなのだが、オート連射で撃ちっぱなしという作中テイストに合わせてあるのか、『しっかり溜めるよりもちょっと長押ししてすぐ離す』といった半連射のような使い方が可能で、”チャージアクション感”は余り感じられない。そのため筆者としてはこれを「溜め撃ち」というよりも「強攻撃」みたいな位置づけのアクションとして見ている。

(これについては筆者の場合、ゲーム開始直後に表示される”操作チュートリアル”に軽く目を通してはいたものの、「Contra」のつもりでプレイしている余り、ノーマルモードをクリアするまで「チャージ」アクションの存在を知らないままプレイしていたというやらかしも体験。)

 

世界観や敵デザインなどは新たに起こされている反面、ゲームシステムを余りにもそのまま踏襲しすぎており、本作ならではというオリジナリティには乏しい。

本作は「Super Contra」に触発されて生まれたタイトルとのことで、レベル6には作中唯一となるトップビューステージも登場。

 

難易度はイージー、ノーマル、ハードの3種類が用意されているが、「Contra」ベースの作品らしく基本的な難度は高い。被弾一発アウトの即死制や残機調節設定の不在なども手伝って、一番下のイージーでも少々辛口に映るほどだ。

ゲーム本体の動作は軽く、再スタートの立て直しの早さなどプレイアブル面では快適な側面もあるため、「Contra」ぽい(ぽいというよりはまんまだが)8bitアクションがやりたい、というゲーム好きには最適の一本。是非お試しあれ。

 

評価

 

個人的スコア(10点満点中) .0

 

良い点

  • 8bitスタイルのドットグラフィックとサウンド
  • 「撃って撃って撃ちまくる」ラン&ガンの基本に忠実に作られたゲームデザイン
  • パターンはそこまで多くはないが、操作キャラのカラーエディットが可能

 

惜しい点

  • エイムロックが使い辛い
  • 各セーブスロットのステージ進行状況は、ゲームクリア後にセーブデータ毎有無を言わずに自動的に初期化してしまう
  • リスペクト元ほぼそのままなゲームデザインのため、本作ならではのオリジナリティに乏しい

 

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ステージ紹介

 

「スーパー・サイボーグ」に登場する全ステージを簡単なワンポイントと共に、以下で簡単に紹介していこう。

(※各レベルのロケーション名、ボス名称については共に調べても情報が出てこなかったため、特に公式で設けられていないものとして割愛致します。)

 

Level 1

研究所があるとされる島の密林地帯。森を流れる川の中では、移動速度やジャンプ力が低下する。

 

BOSS

壁を破って飛び出した植物状のエイリアンは、口と入れ替わりで登場する眼が弱点。相手の真下から狙うと効果的だ。

 

Level 2

研究所の施設内。ホルマリン容器から出現するエイリアンは高耐久で、難易度ハードではなかなか倒せない。

 

BOSS

まずは天井付近から伸びる4つの触手を攻撃。アイテム「S」や「F」のチャージショットであれば、一度に2体同時に狙うことも可能だ。最後に中央の本体を狙おう。

 

Level 3

断崖と勾配の続く山岳地帯を駆け抜けていく。所々の岩壁には砲台が設置されているので、早めに破壊しておきたい。

 

BOSS

頭部の翅による飛行、腕から伸びた爪先での跳躍で、本体後方の露出した弱点を庇う様に移動する。後ろに回り込むタイミングは限られるので、爪の隙間を縫って上手く背面に潜り込もう。

 

Level 4

岩壁が青く輝く洞窟内部。一面にはクモの巣や卵嚢がビッシリと窺え、エイリアンもクモタイプのものが多数出現する。

 

BOSS

本体は小グモを生み出しながら巣を自由に這い回る。途中で繰り出してくるアメリカンクラッカーのような攻撃に注意。

 

Level 5

巨大な生物の体内のようなステージ。途中分岐の上ルートでは、狭い通路内で巨大なエイリアンとの強制スクロール戦闘が展開する。

 

BOSS

最大5つの眼が同時に出現する胴体と、胴の先端に潜む緑色の本体が交互に襲ってくる。眼が同時に発射する弾は、しっかり引き付けないとかわし難い。

 

Level 6

作中唯一のトップビューステージ。化学兵器工場跡と思しき施設では、足下一面に毒液が広がっている。

 

BOSS

両手から発射するレーザーでプレイヤーを挟み込み、続く敵弾で圧倒してくる。回避範囲が狭くなるため、立ち回りが重要だ。

 

Level 7

異形の生命体が蔓延る地帯を抜けて機械要塞へ。要塞内部では一転、上昇を続けるエレベーターで深部を目指す。

 

BOSS

エレベーター上空から迫る巨大なエイリアン。直前に登場する「S」もしくは「L」のどちらかの武器を確実に入手して臨みたい。

複数のフェーズがあり、倒しても倒しても次の段階へと進むため長期戦を強いられる。最後は空中戦が展開。この戦いに勝てばエンディングだ。

 

 

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