The Skylia Prophecy ~絶望の予言を変えられるか? 運命に抗う少女ミレニアのファンタジーアクション

 

タイトル The Skylia Prophecy(スカイリア プロフェシー)
対応機種 Steam/Nintendo Switch
販売/開発 7 Raven Studios/Ezekiel Rage Games(※Steam版販売はPlug In Digital)
発売日 2020年11月20日(Steam版)/2021年5月20日(Nintendo Switch版)
対応言語 日本語,英語,フランス語,ドイツ語,イタリア語,スペイン語,ポルトガル語(※Steam版は日本語,英語のみの対応)

 

© 2021 7 Raven Studios

 

 

 

絶望の予言を変えられるか? 運命に抗う少女ミレニアのファンタジーアクション

 

「The Skylia Prophecy」(「ザ・スカイリア・プロフェシー」)はオーストリア、インスブルックの開発チームEzekiel Rage Gamesが開発を手掛け、7 Raven Studiosが販売を手掛けるゲーム作品。中世ダークファンタジーを題材にしたピクセルアートとシンプル操作がポイントのエリアクリア型2Dサイドアクションゲームだ。「影の書」に記された予言に運命を翻弄される少女ミレニアを操作し、剣と魔法を駆使して魔物たちをなぎ倒しながら各エリアを突き進んでいこう。

 

ストーリー

且つての支配者、ダークロードは”九年戦争”において彼が率いる軍勢と共に滅ぼされ、世界は新たな時代へと進もうとしていた。

終戦後、封印されるはずであったダークロードは、『影の書』に記された古き予言を覆そうという意志を持つ少女、ミレニアの手によってその身を討たれる。

しかしミレニアのこの判断は過ちであった。主君を失い、新たな統治者を求める為に悪魔たちは暴虐の限りを尽くし、町や村は忽ち大きな被害を被る結果となる。

 

恐怖と後悔から自責に苛まれるミレニアは、この災厄に終止符を打つことを決意。魔術を用いた解決策に考えが至った彼女は、暗黒の力が強く放つ場所「ターキン要塞」へと向けて長い旅に出る。

「ミレニアは予言を覆すのではなく、最終的に成就させてしまうのではないか」

そんな可能性を恐れたミレニアの里親アルティヤは、目的を阻止すべく彼女の前に立ちはだかろうとしていた―

 

 

 

操作方法、アクション、基本システムなど

操作方法やシステムなどの説明。

ゲームモード

新規ゲーム開始前に、イージー、ノーマル、ハードの3段階から難易度を選択することができる。敵の耐久度、と女神像でセーブする際のヘルスとマナの回復量以外の点で難易度による大きな違いはない。自分に合った好きな難易度でプレイしよう。

 

ゲージについて

画面左上には赤青緑の3種類のゲージが表示されている。赤はヘルス(体力)、青はマナ(魔力)、緑はストレングス(攻撃力)を表しており、敵を一定数倒す事でレベルアップする。本作の敵は基本的に一度倒した対象は復活しない仕様なので、しっかりと能力値を高めたいならば立ち塞がるあらゆる敵を倒すよう努めよう。

ゲージ各種の右隣にはスペシャルアクションが一律で並び、Rボタンで使用するアビリティを切り替え、ZRボタンで発動する。

 

操作方法(※Nintendo Switch版)

 

JOY-CON(左)
上下左右ボタン/Lスティック キャラクターの移動
Lボタン ポーション切り替え
ZLボタン ポーションを使う
-ボタン ポーズ(一時停止)

 

JOY-CON(右)
Yボタン 剣アタック
Xボタン スペシャルアタック
Bボタン ジャンプ
Aボタン メニューに戻る
Rボタン アビリティ切り替え
ZRボタン シールド
-ボタン インベントリ呼び出し

 

操作については全てのボタンを使う設計となってはいるが、アクション部分に限定するならば複雑さは一切ない。ひとまずはYボタンの剣アタック、Bボタンのジャンプ、ZRボタンのシールドを最優先とし、その他のボタンの機能を順次覚えていこう。

 

剣による攻撃

ミレニアのメイン攻撃アクションは剣による突きで、Yボタンで発動が可能。リーチが長く、隙も少ないため非常に使い勝手が良い。剣による攻撃は他のボタンや方向キーを併用しての派生アクションはなく、前方正面に突き出すのみとシンプルな構成となっている。全編を通してこのYボタン攻撃が主軸となるので、戦闘では間合いをキッチリ覚えた上で駆使していこう。

 

シールド

Rボタンを押しっぱなしにすることで正面前方へと剣を垂直に構え、魔力によるシールドを展開することができる。このシールドは敵弾を防ぐだけでなく、一撃で倒せるような耐久度が低い敵を触れただけで倒す事も可能と非常に強力なアクションだ。剣による突きと併せて、飛び道具が多く飛び交う場面では積極的に使って行きたい。

チュートリアルでも紹介が行われるが、シールドは地面に設置された爆弾を破壊するときにも役立つアクションでもある。ただし、間合いを少しでも間違えると被爆してしてミレニアが大ダメージを負ってしまうので、誘爆する場合はギリギリの距離から発動すること。

 

スペシャルアタック

Xボタンを押すことで各種スペシャルアタックを使用することができる。スペシャルアタックは道中特定のタイミングで別途習得が可能で、全部で3種類が登場する。使用毎にマナポイントを消費するが、回復手段は限られている。あらかじめRボタンで使いたい術の切り替えを行っておこう。

マナショット

切っ先から魔力が込められた弾を発射する。マナゲージ1消費

グラウンドスラム

地を這う衝撃波を発する。マナゲージ1消費

ハートシールド

防御力が増加する

 

消耗型アイテム/クエストアイテム

アイテムはZLボタンを押すことで手動によって使用、もしくは条件下で自動で使用する消耗型アイテムと、持っているだけで特定の場所で利用するタイプのクエストアイテムの2種類が存在する。消耗型アイテムはプレイ中、Lキーで使用するものを選ぶ事が可能だ。

 

消耗型アイテム
ヘルスポーション

ヘルスゲージを全快する。1度使うとなくなる

マナポーション

マナゲージを全快する。1度使うとなくなる

アストラライザー

10秒間無敵状態となる。1度使うとなくなる

 

クエストアイテム
基本の鍵

商店で購入可能な安価なカギ。ほとんどの扉で使用するが、1度使うとなくなる

骨の鍵

骨の彫刻で彩られたカギ。特定の扉を開くことができる。

黄金の鍵

黄金で鋳造された特殊なカギ。特定の扉を開くことができる

魔法の靴

翼を持った特殊な靴。込められた魔力によってダブルジャンプが可能になるが、1度利用する度にマナゲージを1消費する

マナリング

所持していると敵の魔法攻撃を吸収することができる

再生の秘薬

死亡直後に1度だけヘルスとマナが全快の状態で復活することができる。持っているだけで自動で発動する。

 

種類こそ少ないが、中にはクエストの進行度次第では手に入らないアイテムも存在する。貴方は全てのアイテムを見つけ出す事が出来るだろうか?

 

セーブ(女神像)

本作のセーブは道中随所に設置された女神像に灯った青い光に接触することを経て行われる。また、状況が保存されると同時に難易度に応じてヘルスとマナが一定量回復する機能も備えている。

片道でステージ進行していく本作だが用意されているセーブデータは1つのみで、光に触れた瞬間その場で上書きされるため発見してもすぐに触る前にまずは一考し、現在いるエリアでやり残したことはないかを確認した上で、慎重に行おう。

 

ラテロス(救済用キャラ)

エリアボス直前に唐突にラテロスと名乗る存在が現れることがある。役割としてはクエスト進行中、通り過ぎたために取り返しがつかなくなった要素を貸しを作った上でその場で満たした状態にしてくれるという有難い存在。

いわゆる救済用キャラクターであるのだが、タダより高いものはない。その場では貸しとしてくれるものの、後々対価は頂くという彼女。その内容とは…?

 

 

予言を標として往くミレニアの旅路。待ち受けるのは救済か、それとも破滅か―

 

「ターキン要塞」を目指すミレニアの旅路には様々な町やエリアが登場する。取り分け点在するクエスト受注所はしっかり立ち寄っておきたいところ。以下では途中までの道のりをピックアップして紹介。

 

ターキン要塞へと向かうミレニアを追って、アルティヤはとある町で彼女の姿を発見。その道行を止める為、説得を試みるが—

プロローグとチュートリアルを兼ねたこの町では、実戦を通しながら簡単な操作の説明を受けることができる。

 

スタート地点の名もなき町から直近となるマムカーの森エリアでは堆く積み上がった瓦礫と共に、事前のチュートリアルでも触れられた爆弾が早速登場。上手く使えば後ろの瓦礫を取り除くことができるかもしれない。

ここでの爆弾はシールドで破壊することになるが、使用する間合いを間違えると爆風に巻き込まれて即死=ゲームオーバーとなる。爆弾はここだけではなく以降、随所で登場するので常に気をつけて処理するように心掛けたい。

 

東への道は瓦礫で塞がれてる。それをどうにかできれば、町のみんなもきっと心から感謝するだろうさ。

道中のクエスト受託所からこのような依頼を受け、その方法を求めてさらに先へと足を伸ばすミレニア。町民達が長きに渡って苦心している以上、簡単に排除することはできなそうだ。

 

“柱のホール”エリア最奥部の魔術師を倒すと現れる赤い魔力の結晶。手に取ることで新たな技「マナショット」を習得できる。この技があれば、もしかしたら依頼内容にある瓦礫をどうにかできるかもしれない—

 

グラース村ではこの先にあるという”骨の神殿”に関する情報を聞くことができた。村人の話によれば、元々は故人の埋葬を行うために使われていた場所だったようだ。今では放棄され、すっかり魔物の巣窟になってしまっているようだが…

 

骨の神殿では魔力を伴った牛の頭骨がエリアボスとして立ち塞がる。冒険序盤であるためにこちらの能力が低いことも作用し、初のボス戦でありながらかなりの強敵となるので心して挑もう。

討伐後はボスから入手した骸骨の鍵で神殿内の扉を開き、更に奥へと進むと—

 

骨の彫刻が施された扉の向こうは、レピドライト礼拝堂へと繋がっていた。ここにはとある富豪が隠したという金のブローチが眠ると言われているようだ—

 

西部劇に登場しそうな景色が展開するラングロット荒野。生者の気配は見られず、姿が確認できるのは魔物ばかり—

 

荒野の奥地でひっそりと佇む滝の渓谷では、随所に水路が展開。水の中から現れる泥まみれの怪人の不意打ちに要注意。

 

軍用兵器庫。部屋に入るなり、巨大な女型の人蜘蛛に圧倒される。縦横無尽に張り巡らされる卵嚢も得体が知れず、注意を払わなくては…

 

 

以上、本編途中までに登場するエリアをピックアップで紹介してきたが、これらはほんの一部に過ぎない。この先もミレニアの旅を過酷たらしめる強力な魔物達が、そして予言に記された大きな力が眠るという本拠地であるターキン要塞が控えているのだ。

 

 

「影の書」に翻弄されるミレニアの心。旅の終わりに彼女が下す決断は、果たしてアルティヤが危惧する展開通り予言の実行となるのか? それとも異なる道を選ぶのか?

 

遊びやすい正統派な2Dサイドアクションだが、ローカライズ面では頑張って欲しい部分も

 

「The Skylia Prophecy」は探索要素を含んだ比較的小規模ボリュームの2Dサイドアクションゲームで、見た目は16bitテイストながらアクションゲームとしては素朴で8bit寄りのゲームデザインとなっている。プレイ初期こそ慎重に進めた上でもなお、ミレニアの屍の山が築き上げられるような状況も見られるものの、何度もプレイを重ねることで難所もスイスイと進めるような難易度バランスで、理不尽に命が奪われるような意地悪なトラップはないため、そういう意味でのプレイ中のストレスは少ない。

 

その一方、本作を日本語設定でプレイする場合はかなりの難点となる部分もある。それがゲームプレイ中、吹き出し内に表示される日本語フォントデザインの劣悪さで、1文字毎に小さくまとめ過ぎた形状をしておりはっきり言ってまともに読むのは困難なほど。

恐らく本作を各国で配信展開する上で中心となる英字を基準に合わせ、それに近いサイズでなんとか日本語用のフォントを作ろうとしてこういったデザインになったのだと思われるが、文字化けを起こしたのか一部表示されない文字などもあり、ある程度英語に精通しているプレイヤーの場合は英語でプレイした方が良い位には一見では読み辛い。作中のストーリーもきっちり理解したい、というプレイヤーの場合はこのフォントとも向き合わなくてはならないので、あらかじめ必要な場面のテキストはスクリーンショットを撮るなどの方法で一度保存した上で、後で読み返すといった方法が良いだろう。

 

基本、片道進行なゲームデザインであるがゆえに、アイテム獲得やクエストの未消化など通り過ぎたエリアでやり残したことがあると、場合によっては最初からやり直しとなってしまうのも辛い点。ただ、これについてはSteam版のドキュメントでも開発者から言及があるため、意図的な設計であることが見て取れる。本作を完全な形でゲームクリアするためには、とにかく今いるエリアでその時その時の状況ごとにまだ見ていない場所はないか、話していない人物はいないか、クエストの報告は行ったかどうか、あらゆる見落としの可能性を疑いながら慎重に進めていく事がなにより重要だ。

操作面においてはシンプルな形にまとめてある分、遊び易くて好感触。ゲーム全体のボリュームは短めでエンディングについてはかなりさっぱりとしていたものに収まっているが、クエストやアイテムを含め全ての作中要素を完全な形でゲームクリアを果たせた時の満足感は中々に高い。改善の余地も多く見られるが、2Dアクションゲームとしてのポテンシャルは決して低くはない。セールが頻繁に行われており比較的安く購入できる機会が多い作品でもあるので、本作に興味がある方はお試しを。

 

評価

 

個人的スコア 5.5(10点満点中)

 

良い点

  • 操作系統がシンプル且つコンパクトにまとめられており、操作性自体は良好。
  • 素朴ながらも色使いのメリハリが効いたバランスの良い16bit風ピクセルアート
  • 救済キャラであるラテロスの存在により、回収し損ねたアイテムがあった場合でも手に入れた状態で旅を続けることができる。(※同時に後々リスクを負うことにもなるが、詳細は割愛)

惜しい点

  • 日本語設定でプレイする場合、フォントのデザインが劣悪で文字が極めて読みにくい。漢字によっては表示されない文字がゲーム内テキストで度々登場する。
  • セーブデータは1つのみ、且つ一度通り過ぎたエリアは戻る事ができない仕様により、クエストの進行度次第では誤って上書きセーブをしてしまった場合、本編の始めからのやり直しを求められる場合がある。
  • ボス戦のほとんどが難易度を問わず、剣と回復系アイテムの力押しで突破することができる。
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