AeternoBladeII ~時間操作システムがウリの探索アクション「タイムアベンジャー」の続編

 

 

 

タイトル:AeternoBladeII

対応機種:PlayStation4/Nintendo Switch/Xbox ONE/Windows(Steam)

販売:pqube(PS4欧州向け)※日本未発売、国内機にてプレイ可能

開発:Corecell Technology

発売日:2019年10月11日(欧州向けコンソール版)

2020年9月8日(Steam版「Director’s Rewind」)

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時間を制御する独特なシステムを備えた、メトロイドヴァニア「AeternoBlade」の続編が登場

 

 

爽快感溢れる連携剣技アクションと時間制御能力を駆使して攻略していくメトロイドヴァニアタイプの2DACTゲーム「AeternoBlade」の続編が、PlayStation4やNintendo Switchなど複数のプラットフォームで再登場。開発を手掛けるのは前作に続きタイのデベロッパーであるCoreCell Technology。

なお後発となるSteam版は様々な追加要素を加えた「AeternoBlade II:Director’s Rewind」として2020年より配信開始。これに伴って、コンソール版の方もダウンロード購入版に限りバージョンアップによる無償アップグレードが可能となった。(※日本国内からの購入の場合は要海外アカウント)

 

 

 

 

 

前作は邦題「タイムアベンジャー」として3DSを筆頭に、各種プラットフォームにて登場済み

 

 

 

(※上画像はPS4版体験版のもの)

 

 

第1作目にあたる前作「AeternoBlade」は同デベロッパーによって2014年にオリジナル版としてニンテンドー3DS版が海外向けにリリース。日本では「タイムアベンジャー」の邦題でダウンロード専売ゲームとして翌2015年に配信が開始。以降、各種コンソール版も後にリリースされた。

(※3DS版については現在は配信終了)

 

 

探索型サイドアクション、いわゆる”メトロイドヴァニア”をしっかり踏襲したゲームデザインが目を惹く前作だったが、「II」ではそれらの点も含めてよりグレードアップ。

メインの操作キャラクターは前作に引き続きフレイヤだが、ストーリー進行に応じて一時的に操作担当キャラが切り替わる場面も登場する。人物ごとにそれぞれ使用武器が異なり、使い勝手も変化する点に注意したい。

 

 

 

 

 

シーンごとに縦横無尽、シームレスに切り替わる、2.5D&3Dカメラワークがステージの立体感を演出

 

 

 

マップ探索といった基本的なゲームシステムに関しては前作から大きな変更はないが、前作で採用されていたステージ制は排除され、ストーリー進行についてはクエスト制へと変更となった。

また、純然なサイドビュー2Dアクションだった前作においても立体感を意識していたカメラワーク演出については、今作ではいわゆる2.5D寄りな見せ方へと更なる進化を遂げ、ステージ随所でより奥行きを感じさせる可変スクロール方式に進化。

 

 

 

判り易いところではゲーム序盤のフェリスで進行するパートで、上り坂を経てアナン要塞(The Anan Fortress)の領内へと入場する際に、上画面のようにカメラがグッと手前に引いて行き次第に城の外観が大写しになっていく、といった具合だ。

こうしたカメラワークによる演出は全編を通して頻繁に登場する。視点の動き方はシーン毎に決まっているがこの点を意識しながらステージ全体を見渡し、先へと続く通路を随時捜していく必要がある。

 

 

 

画面構成においての前作からの変更点は他にもあり、一部の中ボス戦など特定の戦闘パートではカメラが強制的に三人称の3D(サードパーソン)風視点へと切り替わる。これによってアクションゲームとしてのシステムがサイドビュー時のものから360度方向に対応し、一時的に3Dアクションへと変化する仕組みだ。

 

Lスティック押し込みで視点正面の敵をターゲットロック。この最中はRスティックのカメラ操作がロックオン中の敵を中心に動くようになる。ロックオン状態は攻撃する相手をしっかり狙いたい時には有用だが同時に後方確認がし辛くなるので、ロックのオンオフを切り替えながら上手く戦って行こう。

 

 

 

 

 

入手したレリックを装着して、能力を強化、組み合わせのパターンは膨大

 

 

 

「AeternoBladeII」では前作同様、豊富な成長システムが用意されているが、取り分け重要度が高いものとして装着アイテムであるレリックが挙げられる。

全部で70種類以上存在するレリックは、ヘルス(生命値)やATK(攻撃力)などフレイヤの各種基礎ステータスを強化するものから、時間操作能力使用中に効果を発揮するものなどその効果もさまざま。

 

 

 

レリックの装着は専用UIのレリックマネージャー(Relic Manager)から行うが、これは道中各所にあるセーブポイントで利用可能。レリックのセットアップ画面ではセット1、セット2の2つの装着枠に1つのセット枠につき最大3つ、合計で6つまでレリックを一度に装着することができる。組み合わせたレリックのセットは道中L1キーにていつでも自由に切り替えが可能だ。

 

そして各レリックは道中各所で入手可能なレリックパワーを注ぐことで、性能のアップを図ることができる。パワー1つにつき1ポイント分を注ぐことができ、ゲーム進行に応じてチャージ可能な上限がアップ、最大で10段階まで増加するのでレリックパワーをくまなく探して1つでも多く入手しておきたい。

 

 

 

 

 

 

時間を操る各種能力を駆使し、ギミックを解き明かして道を切り拓け

 

 

 

本作を語る上で、時間を操る各種能力は欠かせない要素の1つ。ストーリー進行を通じてクロノブレード(本作内では”Aeterno Blade”)の所有者となる計3人のキャラクターが使用することができる。

下記では簡単な操作説明を踏まえながらそれらの能力についても解説していこう。

 

操作説明

 

左スティック:移動

□:立ち攻撃(攻撃1)

△:しゃがみ攻撃(攻撃2)

×:ジャンプ/決定

〇:/キャンセル

↑:タイムトラベル(※後述)使用

←:ショートカット(左側)使用

↓:ショートカット(下側)使用

→:ショートカット(右側)使用

L1:レリックセット切り替え

L2:(長押しで)タイムトリガー(※後述)発動準備

L3: ターゲットロックオン

R1:タイムブリンク

R2:打ち上げ攻撃

R3:アルティメイト(画面全体攻撃技)

右スティック:タイムリバース(※後述)使用

OPTION:メニュー呼び出し

タッチボタン:メインメニュー呼び出し/(長押し)全体マップ表示

 

 

 

攻撃アクションは基本的に立ち状態から□ボタンで立ち攻撃、△ボタンで下段攻撃を行うといったものになっている。この2つのボタンの組み合わせや押す回数によって連続技が派生していくので、メニューから呼び出せる技表でしっかり確認しておこう。

また、R2ボタンでは打ち上げ攻撃を繰り出せる。効果が表れる敵は軽量な相手に限られるが、空中コンボへの起動技としても最適だ。

 

十字キー上方向以外の3方向にはそれぞれあらかじめ登録したアイテムのショートカット使用ボタンが割り振られる。といっても本作の消耗アイテムはポーション類ばかりで種類もそう多くはないので、 ほとんどの場面で回復ポーションが登録されることになるだろう。

 

L1キーの入力で発動可能なタイムブリンクは、タイムピリオドゲージを1つ消費して前方、あるいは後方へのダッシュによる高速移動を行う能力。敵の攻撃を予測して緊急回避に使う事が可能で、発動時に各種攻撃ボタンを押すことでカウンターアタックへと派生できる。

 

 

敵の攻撃が眼前に迫るといった状況でL2ボタンを長押しすると周囲の動作がスローモーションになる「タイムトリガー」が発動。そこから追加でボタンを押すことでタイムパリィやタイムドッジ(回避)といった危機回避ムーブを繰り出す高等テクニックへと派生する。マナゲージを消費するので多用は禁物だが、これらを狙って発動できるようになれば本作のプレイヤースキルが一段上へと高めることができるはず。

 

 

 

上キーを入力することでその場にタイムワープマーカーを設置。これは離れた場所でもう一度キーを入力すると、瞬時にマーカーの場所へと移動することができるといった能力。設置したマーカーは移動後に消滅するため、設置場所への1度きりの片道瞬間移動が可能といった特徴の能力だ。

 

 

 

4種類の能力

そして以下の4種類の能力はいずれもL2を押した状態から特定のボタンや右スティックを操作することで発動可能な特に強力なもの。以下でその効果を簡単に紹介。

 

タイムトラベル(TimeTravel):L2長押し+□ボタン

ビデオの巻き戻し機能のように時間の流れを逆方向へと変換し、同時に移動物や敵の動作も巻き戻すことができる。

 

 

タイムストップ(TimeStop):L2長押し+△ボタン

およそ5秒間時間を静止させることができる。

シンプルな時間停止能力で、使い方も「敵や移動型障害物の動きを止める」といった具合で用途が判り易い。

 

 

タイムパラドックス(TimeParadox):L2長押し+〇ボタン

自分自身の行動を記録した後に経過した時間を記録前の状態へと戻し、元の時間軸で再生することができる能力。再生時には自分のキャラの行動記録を攻撃判定を備えたゴーストとして反映され、能力をランクアップする事でゴースト数を増やすこともできる。

 

 

タイムリバース(TimeReverse):Rスティックを逆時計回りに軽く回す

クイックタイムリバース(QuickTimeReverse):L2長押し+Rスティックを逆時計周りに軽く回す

時間をおよそ数秒分巻き戻すことができる能力で前者はどこでも、後者はフレイヤのヘルスが0になった時限定(入力受付時間有)と使用可能なタイミングは異なる。

 

 

 

最初から無条件で習得しているタイムブリンク以外の6つの時間制御能力は、ゲーム進行と共に一つずつ習得していくことになる。

いずれの能力もその特性を把握した上で、適切な場面で正しい使い方をすることでパズル要素のある場面ではその謎を解き、戦いの場面では強大な相手を打ち破り勝利へと導くことができるだろう。

 

 

 

 

 

 

クロノシア王国を舞台に複数の登場人物が物語を彩り、盛り上げていく

 

以下では「AeternoBladeII」に登場する主要人物を簡単に紹介していく。

フレイヤの項目では前作の事についても少なからず触れてあるが、詳細は割愛する。

 

 

フレイヤ(Fleyja)

前作「AeternoBlade」の主人公。

宿敵であった闇の魔王ベラディムを打ち破った事で、自身の村とジービル、キャロル兄妹の救助を経て、新たな世界線で再び蘇った。

現在、村の警備員として平和な生活に戻っているが、新たな物語は始まろうとしていた。

 

 

 

バーナード(Bernerd)

クロノシア王国の上級戦士。

強い義務感の持ち主で、オラクルの予言を受けてフェリスと共に”悠久の要塞”へと旅立つ。フェリスとロザリンとは幼馴染みの関係。

 

 

フェリス(Felix)

クロノシア王国の上級戦士で、バーナードとロザリンの幼馴染み。

王国を惨劇へと導く原因を突き止めるべく、バーナードと共に”悠久の要塞”へと旅立つ。バーナードとは正反対の性格の持ち主で、王国に広く伝わるクロノス神を信仰していない。

 

 

 

 

ロザリン(Rosaline)

弓術と回復術に精通したクロノシア王国の王女。

王国騎士として従属しているバーナード、フェリスとは幼馴染みの関係。

 

 

上記の登場人物以外にも、旅商人ジーベルやその妹のキャロルが前作に引き続き登場している。

 

時間を操る力を有した3本のエタールノブレイドそれぞれの所有者が運命的な出会いを果たし、クロノシア王国、世界樹ユグドラシルが待つヴァルハラ、悠久の空間”エヴァーラスティングヴォイド”、といった様々な場を舞台に戦いは壮大さを増していく。

 

 

 

 

戦いはより激しく…様々なステージが登場

 

 

「AeternoBladeII」では全部で10のステージが登場。

下記ではその内のいくつかを紹介。

 

 

Mystic Forest(奇妙な森)

 

 

The Anan Fortress(アナン要塞)

 

 

Everlasting Void(悠久の空間~エヴァーラスティングヴォイド)

 

 

Chronosian Ruin(廃墟クロノシア)

 

 

 

 

 

 

 

シンプル操作でお手軽連携、爽快コンボアクション、起死回生の時間操作能力で運命を切り拓こう

 

 

 

「AeternoBladeII」のシステムやアクション面を中心に紹介してきたが、ここからはグッドエンディングまでプレイを終えての感想を。

 

まずは探索型アクションゲームとして前作よりも総じて完成度が大きく向上。特に操作性に関してはフレイヤのアクションがより流麗なものに見直されており、操作中もカッコ良く立ち回れるのがとても心地よい。

 

時間制御能力を中心に据えたシステムについては前作に続きパズル要素とバトル面でのテクニックの両面にそれぞれ新要素を追加していながらも、決して難しくなりすぎないバランスに仕上げられている。 道中でも2種類以上の時間操作能力を駆使することで突破できるギミックエリアがいくつかあるので、各能力の特徴はゲームを進めるうえでしっかり理解していきたいところ。

 

 

 

 

また本作では各アクションステージ以外にも、専用ステージの”エニグマタ”(Enigmata)が70箇所以上用意されていたりとやりこみ要素も見られる。

エニグマタの内容はパズルに特化したものが多いが、中にはただレリックがポツンと1つ置かれているだけのものや、大型の敵と戦うボス戦ステージ相当となるものなどバリエーションに富んだ内容となっている。

 

 

その他の演出面では主にボス戦後のムービーカットシーン中に割と唐突に挿まれるQTEシステムや、後半以降でゴーレムを操作して大型の敵とタイマンで殴り合うという専用モードが挿入されたりと、とにかく意欲的に色んなシステムを取り入れており飽きさせない。

 

 

その一方で若干の不満点も。本作の特徴的な2.5Dのカメラワークスクロール方式は背景もダイナミックに魅せる試みで筆者的には良好だったのだが、足場やトゲなどの即死オブジェクトの判定が一見では視認し辛い場面も何度か見られた。

そして3D(三人称視点)モードについては本作で無理に入れる必要性を感じられなかった。(色々詰め込んでしまおうという開発側の欲張り姿勢の結果とも捉えられるが)

細かい点では、マップ表示の際にステージとステージを繋ぐ進入口にそれと一目で判るシンボルが一切表示されないのも、気になった部分だった。

 

とはいえ、これらの不満はいずれも「あえて言うなら」程度のものなので、これらもまた本作ならではの個性と割り切ればいずれも許容範囲内のものに過ぎない。

 

 

 

 

簡単なボタン操作だけで滑らかな連続技を繰り出せる本作のアクションは心地よく、手に馴染めば馴染むほどフレイヤ達を自由自在に扱える本作ならではの楽しさは前作から健在。手軽なアクションで手軽にチェーン数を稼ぎ、豪快に暴れることができる爽快感は純正アクションゲームファンには推せる1本だ。

 

予備知識はなくとも本作単体でしっかり楽しめるストーリーにはなっているが一応前作からの続きとなっているため、より深く本シリーズを知りたいという方は本作に挑む前にまずは何れかのプラットフォームで1作目をプレイしてみよう。(※3DS、PSVita版は既に配信終了)

 

 

なお今回レビューを行うに辺って購入したのは欧州向けコンソール版だが、こちらについては2021年現在字幕に対応している言語が英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語の5言語のみで日本語字幕には対応していない

 

北米向けコンソール版、及びsteam版では日本語字幕対応しているとの情報もあるが、どちらか1つを選ぶ場合はアバター衣装や追加レリック、アリーナモードなどこれまでのDLCがセットになっているsteam版での購入をオススメ。各種コンソールパッケージ版には上記のコンテンツは含まれないためこちらの点も要注意だ。

 

まとめ

 

評価点

・カメラワークを始め、多彩な演出を意欲的に取り入れておりプレイヤーを飽きさせない工夫が見られる

・サイドアクションゲームとして安定した完成度。長すぎず短すぎない程よいボリューム

・チェーン受付入力時間には比較的余裕があり、コンボ連携をつなげ易い

惜しい点

・新たな操作可能キャラクターは一部限定のみの出番で、基本的にフレイヤの一人旅がほぼ全編を占める

・ゲームデザインがサイドアクションとして完成されている分、3D操作パートに必要性を感じられない

・チェーン連携前提のゲームデザインからか、エネミー全般が比較的耐久度が高めのバランス設定

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