Momodora -月下のレクイエム- ~呪われし村の救済のため、女司祭カホは旅立つ。美麗なピクセルアートで展開する探索アクション

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タイトル Momodora -月下のレクイエム-(Momodora: Reverie Under the Moonlight)
対応機種 Steam/PlayStation4/Nintendo Switch/Xbox One/PlayStation Vita 他
販売/開発 PLAYISM(※国内PSシリーズ版),DANGEN Entertainment(Switch版)/Bombservice(Steam版)
発売日 2016年3月4日(Steam版)/2017年3月16日(PS4版/Vita版/XOne版)(※日本語非サポート)/2019年1月10日(Switch版)
対応言語 (※Steam版基準)日本語,英語,フランス語,スペイン語,ポルトガル語(ブラジル),ドイツ語,イタリア語,ロシア語,中国語 (繁体字),デンマーク語,韓国語
備考 セーブデータ数:5

 

©2010-2018 Bombservice

 

 

ドット絵で描かれた妖しくも美しい世界観が魅力の2D型探索アクションゲーム

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「Momodora – 月下のレクイエム -」はブラジルのデベロッパーBombserviceが開発を手掛ける2D探索型アクションゲーム。国内PlayStation系列ではPLAYISMがローカライズとパブリッシャーを務め、それぞれのプラットフォーム版が2017年に配信開始。後にDANGEN Entertainmentがパブリッシャーとなって、2019年にNintendo Switch版が国内向けに配信開始となった。

開発者が大好きな90年代コンソールゲームの影響を受けて作られたという「Momodora」はこれまでもゲーム作品として数々リリースされており、本作「月下のレクイエム」はその4作目。各種コンソール機へと移植されるのはシリーズでは今作が初となる。

 

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主人公である女司祭カホは、恐ろしい呪いに覆われた故郷の村を救う方法を探すべく、東の国の女王に謁見するために旅に出る。しかしようやくたどり着いた東の国にもその呪いは降りかかっていた―

といったストーリーの本作は、ドットグラフィックを強調したゲームビジュアルがその魅力の一つとなっている。作中の舞台となる東の国の美しさ、妖しさをトーンを抑えた中間色を基調とした色遣いで引き立てており実に魅力的。

 

簡単操作で多彩なアクションを繰り出せるアイテムの適切な使い方もゲーム進行を有利に

 

ゲーム開始時には難易度を3種類の内から1つ選択することができる。ざっとではあるが難しさの目安となる説明付きなので、選択時は自身に適した難易度を見つけることができるだろう。

 

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(※以下の操作はコントローラータイプAのもの。他のタイプへの変更も可能。)

カホの基本的な攻撃方法は、楓の葉による近接攻撃、弓矢による遠距離攻撃の2タイプ。楓の葉は□ボタンで発動。続けて振る事で3連撃へと派生し、前方へとわずかに移動する。3発目は取り分け攻撃力が高く、耐久力の高い相手に上手く当てたいところ。

弓矢はR1ボタンで発射。この時押しっぱなしによるチャージ攻撃が可能で、チャージ段階によって複数の矢を発射したりと攻撃タイプも変化するのでうまく使いこなしていきたい。

 

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ジャンプは×ボタンで行うが、ジャンプ中任意のタイミングでもう一度押す事で2段ジャンプが可能。ただし本作の2段ジャンプはあまり跳躍力は高くなく、やや高所に飛び移りたくとも、届いてるようで届いていないといったもどかしさを味わう場合も多い。ジャストタイミングで跳躍力を稼ぐいわゆる”ギリジャン”で飛び移る事ができる場面も出て来るので、可能な限り最高点で押せるようタイミングには慣れておきたいところだ。

 

そしてもう一つの重要なアクションとなるローリングアクションは、左右移動中〇ボタンで繰り出せる。ローリングはいわゆる前転による回避のアクションで、地上で使う場合はその場で前転を行って敵の反対側に回り込むことが可能。前転中は敵の攻撃を回避することもできる。ただし正面方向へと比較的大きめに転がるので、足場の狭い場所などで使う際は勢い余って転がり落ちないように要注意。

 

また、ゲーム進行時に特定のアイテムを手に入れれば空中でも回避アクションを繰り出す事が出来るようになる。こちらは前転ではなく前方ダッシュといった感じのアクションになるが、やはり正面前方に比較的大きく移動するため、ローリング同様足場が狭い場所では慎重に使っていきたいアクションだ。

 

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OPTIONボタンではアイテムメニューを呼び出し、道中で入手した各種アイテムを装着することができる。

アイテムには任意で使用するアクティブ系と装着するだけで自動で発動するパッシブ系の2タイプがある。どちらのタイプのアイテムもそれぞれのスロットに装着する事で使用準備は完了。アクティブスロットに装着したアイテムはプレイ中、△ボタンで使用。L1ボタンで切り替えることができる。

状況に応じて装着アイテムを変えていくことで、攻略を有利にすることが出来るので、息詰まった時は色々と試してみよう。

 

典型的な”死んで覚える”アクションゲーム。道中、ボス共に初見殺し要素を含んだ程よい緊張感

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簡素な操作方法のチュートリアルも交えながら進行していく序盤から、既に開発側のステージデザインは容赦なくその牙を剥いており、気を抜けばあっさりとワンミスというケースも。

本作はいわゆる”死んで覚える”タイプのアクションゲームで、道中のボス戦は特にその傾向が強く、途中でNPCから購入可能なアイテム等も上手く駆使しないと思わぬ苦戦を強いられることになるだろう。

 

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普通に動き回っているだけでは回避が難しいボスの攻撃に対しては、ローリングアクションと、所持数制限のある回復アイテム“ホタルブクロ”をタイミングよく使いながら戦うのが攻略上でのポイントとなる。取り分け中盤辺りからはボスも中々手ごわくなってくるが、何度も挑戦して攻撃パターンを覚えながら挑んでいけば突破できるはずだ。

 

ゲームクリアまではおよそ3時間前後。収集要素、マップ埋めなどやり込み要素も

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本作の全編ボリュームは、初回プレイでのリトライなどの時間も含めて大体3時間前後といったところ。本編クリア後には手に入れた一部のアイテムやマップ収集率を引き継いだ状態で、いわゆる強くてニューゲームでの2周目を楽しむことができる。マップコンプリートやアイボリーバグ集めといった収集要素もあるが、これらはあくまで寄り道要素で必ずしもコンプリートする必要性のないサブコンテンツ。長期プレイに耐えるボリュームとは言い難いが、価格相応のダウンロード専用タイトルとして真っ当な程よさを備えた内容と言える。

何よりも本作は2Dアクションゲームとしての完成度が高く、特に道中のギミック、ボス戦両方の難易度バランスや操作感に関してはかなり練られている。通算4作目となることもあって「作り慣れているな」と個人的には好印象だった。開発者から明確に言及こそされていないが、本作の副題的には90年代にリリースされた「悪魔城ドラキュラX -月下の夜想曲-」がオマージュ先のタイトルとして浮かびやすい。

いわゆる「メトロイドヴァニア」という同系統ジャンルのゲームを表現する言葉を生み出すきっかけになったタイトルでもあるが、そういった2D探索型アクションゲームが好きな方には本作「Momodora -月下のレクイエム-」は是非とも試して頂きたい1本だ。

 

 

評価

 

個人的スコア 7.0(10点満点中)

 

良い点

  • 16bitテイストのピクセルアート+コンパクトなメトロイドヴァニア+ゴシック調の神秘的な世界観
  • 滑らかに動くキャラクターと幅広く選択可能な難易度
  • 数時間程度で全編クリア可能なボリュームながら、収集要素も用意されている

惜しい点

  • 基本攻撃である楓の葉は連続技へと派生する際、わずかに前に移動するなどモーションが大きく、交戦時の使った際にニアミスしてしまうと咄嗟なカバーが難しい
  • 難易度を問わずボス戦だけでなく、道中の一般モンスターからでも被弾時のダメージは比較的大きい
  • 連作シリーズの途中にあたる作品のため、物語を追う上では本作のみを単体でプレイするだけでは見えてこない背景がいくつか見られる

 

 

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