コスモスビット(Switch版) -プレイ後の感想と作品解説【レビュー】

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©2022 SEEP
©2022 ラタライカゲームス

 

基本情報

 

タイトル コスモスビット
対応機種 Steam,Nintendo Switch 他
販売 ラタライカゲームズ(※Steam版はSEEPが担当)
開発 SEEP
発売日 2022年3月11日
対応言語 日本語,英語,フランス語,ドイツ語,イタリア語,スペイン語,ロシア語
備考 IARCレーティング:7+(暴力(軽度))

 

作品概要

 

「コスモスビット」(「Cosmos Bit」)はSEEP製作のゲーム作品。販売はラタライカゲームズが担当。

ゲーム内容は8bitテイストの探索型2Dプラットフォーマー。行方不明となっている科学者の足跡を追って、宇宙戦士ステラ・ミロノヴァが単身、ジュフィアー星の探査へと挑む。

 

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当ブログでは既にお馴染みのデベロッパーSEEPが開発を手掛けるタイトルの内の1本で、今作以外にもローコスト、且つ短い時間でプレイ可能な8bitテイストのゲームをコンスタンスにリリース中。

過去記事で何本かのタイトルを紹介済みなので、関心がある方は以下のリンクより本項と併せて御覧頂ければ幸いである。

 

関連リンク:SEEP(Twitter)

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操作方法

 

(※Nintendo Switch版)

JOY-CON(左)
上下左右ボタン 移動
Lスティック 同上
Lボタン
ZLボタン
-ボタン

 

JOY-CON(右)
Rスティック
Aボタン
Bボタン ジャンプ
Yボタン ショット
Xボタン マップ
Rボタン
ZRボタン
+ボタン ポーズ

 

プレイヤーのアクション

 

ジャンプ/2段ジャンプ

Bボタンで発動。ジェット・パック入手後は、空中でもう一度押すことで2段ジャンプが可能となる。背中から勢いよく噴出する炎が、通常ジャンプとの見分けるポイント。

ジェット・パックは単に2段階のジャンプが可能になるだけで、ホバリングのような滞空性はない点に注意。

 

ショット

Yボタンで発射。地上、空中どちらでも使用可能で、上方向にキーを入力した状態でボタンを押せば、真上に向かって撃つことができる。

序盤の性能はダメージ、射程距離共に心もとないが、強化アイテムの獲得を通じて見た目の変化と共により強力になっていく。

 

エイリアン爆弾

(※サブウェポン「エイリアン爆弾」獲得後に使用可能)

方向キーを下に入力中、Yボタンで発動。放物線を描いて飛び、障害物に触れた直後に爆発する。

基本的な威力が高く、ショットでは倒しにくい位置にいる敵やボス戦での切り札として重宝。

消費タイプの武器ではあるが、弾数はフォージコンピューターに立ち寄る毎に全快するので、小まめに補充しておきたい。

 

バイタルバッテリー

(※フォージコンピューターで「バイタルバッテリー」獲得後に使用可能)

方向キーを下に入力中、Aボタンで発動。

回復量はライフストック1個分のみで、使用後はバッテリーが空っぽになる。このため、使用後はフォージコンピューターに戻って充電する必要がある。

上記のような特徴のため使い勝手はイマイチだが、フォージコンピューターでの休憩を除けば、作中唯一の臨時的な回復手段。

難所が続くゲーム後半で持っていれば、ここぞという場面で九死に一生を得る救済措置となるだろう。

 

ソニックブーム

(※サブウェポン「ソニックブーム」獲得後に使用可能)

Aボタンでプレイヤーの正面前方に発射。ショットと違って撃つ方向を選ぶことができない。

中程度の威力を持ちつつ連続ヒットするものの貫通性はなく、複数の敵を一掃するのには不向き。

ソニックブームは習得後、右メニューに表示される専用ゲージがフルチャージ状態の場合に限り、1発だけ発射できる。

ゲージは時間経過と共に少しずつ回復。「減速装置」を強化することで回復の速度が向上する。

 

ゲームシステム

 

鉱石

道中に点在する小型の岩をショットやボムで破壊すると、中から鉱石が出現することがある。

赤、青、黄の3色があり、いずれもコンソールでのセーブや強化機能の費用として利用する。

 

フォージコンピューター

道中随所に配置されているカプセル型のコンソール(フォージコンピューター)では、セーブやキャラクターの能力強化が可能。

コンソールの正面に立ち、方向キーを上に入力することで専用のメニュー(下画像)画面へと切り替わる。

 

各項目の利用には、上項目でも紹介した鉱石が一定数必要となり、中には3種類全てを要求されるものもある。

手持ちの鉱石を確認後、希望の項目を選んだらメニュー右下のゲージが全てチャージされるまでAボタンを長押しすれば、購入完了。

 

セーブ 進捗状況をセーブ
エクストラ・シールド シールドのストックを1つ追加(最大6つまで拡張可能)
バイタルバッテリー ↓+Aボタンでシールドを1つ分チャージ可能
減量装置 爆弾の最大個数を5個追加(最大20個まで拡張可能)
減速装置 ソニック・ブームのチャージ時間が短縮する(※1度だけ購入可能)

スタート地点から最寄りのコンピューターで利用可能な項目は上の3つのみだが、冒険を進めていくことで他のものも順次追加されていく。

鉱石が必要となるのはセーブにおいても例外ではなく、消費自体は1回につき2つで済むものの、コンソールの場所によって必要とされる鉱石の色が変わることがあり、注意が必要だ。

 

ロックされたドア

南京錠のマークが付いたドアは特殊な条件を満たすと開くことができる。

鍵が外れている(緑に点灯)ものはそのまま素通りできるが、かかっている(赤に点灯)ものは条件を満たさないと通り抜けることができない。

 

レバーの操作、特定の敵を規定数退治、など扉毎に開く条件は異なるが、付近に特定のマークがある場合はそれがそのまま開錠のヒントとなっている事が多い。

手掛かりを元に、道を開こう。

 

プレイ後の感想

「コスモスビット」はスクリーンショット見た目通りの、ごくスタンダードな探索型2Dアクションだ。

同ジャンルにおいては代表格なタイトルである「メトロイド」シリーズに見られるような、アクロバティックなアクション性こそないものの、基本に忠実な手堅い作りと抑え目の難易度で遊び易い点は好印象。

 

ゲームクリアまでの総プレイ時間は初回であっても3~4時間程度と、探索アクションとしては控え目なボリューム。

この手の作品には今や付き物となっている収集率、マップ踏破率といったやりこみ系、達成系の要素は一切ないため、気兼ねなくプレイできるのは魅力ポイントの1つだ。

 

操作性に関しては比較的高い水準でまとまっているが、上方向にショットを撃ちながらだと連続ジャンプが使用できない、というのは唯一気になったポイント。

また、ゲームバランス面では、計4体登場するエリアボスの挙動が、”上空で左右に往復しながら等間隔で弾を撃ち出してくるだけ”、といったワンパターン気味である点は特に目立つ。

操作キャラ自体があまり派手に動き回れるゲームではないので、その点も踏まえての調整であるという事も考えられるが、エリアボスに関しては少しくらい動きで個性を持たせてほしかったところだ。

 

作中、ごく最低限のやり取りしか描写されないストーリー面での弱さや、業績、タイムアタック、クリア後特典などの要素が1つもない辺りは少々寂しくもあるが、”1周クリアの遊びきり短編作品”と考えるならば、価格の安さもあって十分に楽しめるボリュームになっている。

 

SEEPがこれまで手掛けてきた「サンダーフラッシュ」、「ロー・オブ・リベンジ」といったタイトル群と同じく、”どこか懐かしいテイストのゲーム作り”を追求するスタンスは本作でも変わっていない。

上記のタイトルいずれかを楽しめたプレイヤーならば少々大雑把な部分も含め、味わいある一作として楽しめるだろう。

昔ながらのゲームデザイン、且つ短い時間で手軽にクリアできるメトロイドヴァニア、といった2Dアクションをお探しの方は、本作「コスモスビット」を一度お試しあれ。

 

評価

 

個人的スコア(10点満点中) .5

 

良い点

  • 80年代テイストを意識したグラフィック&ゲームデザイン
  • 3~4時間程度で攻略可能なコンパクトなボリューム
  • 万人がプレイし易いごく平均的な難易度

 

惜しい点

  • 強化の上限が低く、少し鉱石稼ぎに時間を注ぐだけで簡単にフル状態まで育ってしまう
  • 上方向にショットを撃っている状態では、連続ジャンプを使うことができない
  • ボスの動きや攻撃が全体的にワンパターンな傾向にある

 

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