fig.(フィギ) – プレイ後の感想と作品解説【レビュー】

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©2022 Take It Studio! All rights reserved.

(※2023年4月1日加筆修正)

 

基本情報

 

タイトル fig.
対応機種 Nintendo Switch,Steam,他
販売 Take IT Studio!
開発 同上
発売日 2022年8月4日(Switch版)、2022年10月24日(Steam版)、2019年5月23日(Switch版)
対応言語 日本語,フランス語,ドイツ語,イタリア語,スペイン語,韓国語,ポルトガル語,ロシア語,中国語 (繁体字),英語

(Steam版は上記に加えてポーランド語にも対応)

備考 IARCレーティング:3+

Nintendo e-shopの商品ページでは、日本語の対応に関する表記にブレが見られるがしっかりと対応している

 

作品概要

 

「fig.」(「フィギ」)はゲーム開発スタジオTake It Studio!が製作、販売を手掛けるゲーム作品。

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ゲーム内容はサイド方式の2Dアクションゲームで、プレイヤーはヒト、或いはロボットの姿をした不思議な存在のキャラクターを操作して、警備ドローン達の監視の目をかいくぐり、時には撃破しながら工場からの脱出を図るのが目的だ。

 

リンク:Take It Studio!(Twitter)

 

操作方法

 

(※Nintendo Switch版)

JOY-CON(左)
上下左右ボタン 移動(左右のみ)
Lスティック 各方向ボタンと同効果
Lボタン (メニュー時)タブの切り替え

【各ドローン操作時】破壊

ZLボタン 【WAREHOUSEモードプレイ時】(隣接して)キャラクターの切り替え
-ボタン マップの表示

 

JOY-CON(右)
Rスティック 【Fig.操作時】(倒した方向に)撃つ
Aボタン 【Fig.操作時】ダッシュ
Bボタン 【Fig.、ジャンパー操作時】ジャンプ、(メニュー画面中、一つ前の項目に)戻る

【フライヤー操作時】スロットル

【ライダー操作時】ロール

Yボタン 【Fig.操作時】パンチ、(ジャンプ中、上方向を入力したまま)スーパーパンチ

【フライヤー操作時】プロペラ

Xボタン 【フライヤー操作時】サポートモード
Rボタン 【Fig.操作時】撃つ
ZRボタン 【Fig.操作時】(長押し中)シールドの展開

【各ドローン操作時】ボックス連動

【WAREHOUSEモード時】穴、扉に入る

+ボタン メニュー

ソフトウェアアップデートVer.1.0.3からの新モード「WAREHOUSE」の実装に伴い、新たな操作キャラクターとなる”3タイプのドローン”それぞれに対応した入力操作が追加された。

新モードについては、下記項目の「ゲームモード」を参照。

 

ゲームモード

「fig.」では2023年3月現在、「STORY」(日本語設定時の表記は「脚本」となっている)、「LAB」(「研究所」)、「WAREHOUSE」(「倉庫」)の3つのモードがプレイ可能。

Take It Studio!公式Twitterによると、2022年12月8日にSteam版同作において3番目のコンテンツとなる「WareHouse」及び「Achievement」機能が追加されたことがツイートされている。

Nintendo Switch版もこれに次いで、2023年3月のVer.3.0.1アップデートで上記コンテンツが実装。これまで長らく「COMING SOON」のままとなっていた一番右の項目だったが、このアップデートによってようやく全てのコンテンツが開放された形となった。

 

以下では各モードを簡単に紹介していこう。

 

STORY

STORYモードでは謎の工場内で目を覚ましたプレイヤーキャラ”Fig.”を操作し、失われた能力を1つ1つ探しながら脱出を目指していく。

アクションと探索が中心のゲームモードで、ゲーム序盤は進行に応じて順次チュートリアルも兼ねた構成になっている。初めて本作に触れる際は、まずは本モードからのプレイがおススメだ。

 

LAB

LAB(研究所)モードではパズル要素の強い短めのステージに挑戦することができる。ステージ数は計15。

パワーセルゲージは1固定で、攻略失敗時はステージ最初からの再スタートとなるのが本モードの特徴だ。

 

警備ドローンは一切登場しない代わりに、レバーによって開閉する電磁シャッターや、時間経過で爆発して特定のオブジェクトに影響を与える時限爆弾などが多数見られ、各レベル共にSTORYモードよりも謎解き要素が強いステージデザインとなっている。

パズル色の強いアクションゲームが好きというプレイヤーは是非こちらのモードにもチャレンジしてみよう。

 

WAREHOUSE

※こちらのモードはソフトウェアバージョンVer.3.0.1より追加。

「WAREHOUSE」(倉庫)モードは、ドローンを操作して広大なエリアの探索を行う特殊なルールが課せられている。

このモードではまずFig.を操作して各ドローンの近くに立ち、ZRボタンを押すと操作キャラクターをドローンに切り替え、操縦が可能となる。

ドローンはジャンパー、フライヤー、ライダーの計3種類があり、それぞれで仕様やアクションも異なるものとなっている。拠点エリアでは押す毎にプレイヤーとドローンの操作の切り替えが可能だ。

それぞれのドローンの特徴を使い分けながら、全てのエネルギーアイテムの回収を目指していこう。

 

プレイヤーのアクション

 

以下では、メインの操作キャラクターであるFig.のアクションを紹介。

 

移動/しゃがみ

ゲーム開始直後にFig.が可能なアクションは、歩行としゃがみ動作のみとなっている。

この操作を基軸に、工場内の捜索によって自身の能力を修復可能となるアイテムを回収していこう。

 

ジャンプ

(※STORYモードでは修復アイテムの回収が必要)

立ち状態、またはしゃがみ状態からRスティックを任意の方向に倒すと、ビームを射出することができる。

STORYモードではゲーム進行に応じて、更に2段ジャンプへと進化する。

 

マグネットグリップ

(※STORYモードでは修復アイテムの回収が必要)

壁に密着時、壁方向にLスティックを倒していると壁に貼り付くことができる。

貼り付き中は同じ高度を維持できずに少しずつずり落ちていくので、真下にダメージを負うオブジェクトや敵の存在がないかをよく確認しておこう。

 

パンチ

Yボタンでパンチ攻撃を繰り出す。

腕の突き出しがワンテンポ遅く攻撃判定が一瞬しか発生しないため、タイミング良く狙って当てるのが少々難しい。

下記で紹介している武器の入手後は、パンチに代わってそちらがメインの攻撃手段となる。

 

武器(ビーム)

(※STORYモードでは修復アイテムの回収が必要)

立ち状態、またはしゃがみ状態からRスティックを任意の方向に倒すと、ビームを射出することができる。

押しっ放し状態を維持することで連続で発射し続け、一発ごとに武器エネルギーを一定量消費。

画面外にも届く長射程を持ち、正面前方、真上、斜め上にと多方向に射出可能な万能さを持つ反面、壁貼り付き中や空中では撃てないという点に注意が必要。

 

特殊パンチ(アームサーボ)

(※STORYモードでは修復アイテムの回収が必要)

空中時、上方向にキーを押したままYボタンを押すと、急降下から地面を打ち付ける特殊パンチを発動。

威力が高い反面異常に当てにくく、使いこなすには慣れが必要となる。

 

シールド

(※STORYモードでは修復アイテムの回収が必要)

ZRボタンの長押しで偏向シールドを展開。展開中はシールドエネルギーを消費する。

敵の一部の攻撃を反射することが可能で、パンチやビームで直接敵を攻撃するよりも効果的な場合もある。道中ではうまく活用していこう。

 

ダッシュ

(※STORYモードでは修復アイテムの回収が必要)

Aボタンでダッシュを発動。使用上の制限は特になく、連続使用が可能となっている。

(※回収時に表示されるチュートリアルのテキスト上では「Yボタンと発動」となっているが、これは誤り)

単に高速での移動のみに留まらず、2段ジャンプとの併用や空中でも使用できる特徴を利用して、ジャンプ時の飛距離を大きく伸ばす際にも重宝する。

そのままでは移動用途に限定されるアクションに過ぎないが、リアエンジンの強化によるアップグレードを通して、ダメージ判定が追加される。

 

ゲームシステム

 

(※以下のシステムはSTORY、及び、LABモードのものとなります。)

 

パワーセル残量

ハート型のアイコンはプレイヤーのパワーセル(ライフ)残量を表しており、0になると現在いるエリアの扉から再スタート。

エリア内の探索がまだ十分に済んでいないタイミングでパワーセルを全て失った場合、現在エリアに入場した時の段階まで進捗度が巻き戻り、入手したアイテムも再び回収し直しとなってしまう点に注意。

 

キーカード

パワーセル残量の下に表示されているアイコンは、現在いる部屋に隠されたキーカードの個数を示している。

全て発見しないと次のエリアへの通路を開くことができないので、隅々まで探して全て入手しよう。

 

武装修復アイテム

STORYモードではチップ型のアイテムを回収することで、失われた様々な能力(アクション)を修復することができる。

(一方で、LABモードでは最初から全てのアクションが利用可能なため、修復アイテムは登場しない)

 

モード攻略上でも必須となるアクションは多いので、見逃さずに回収しておこう。

 

武器とシールドエネルギー

武器(ビーム)とシールドはそれぞれ使用時に、右上に表示された専用のエネルギーゲージを消費する。

消耗時は使用の手を止めることで自然に回復するので、上手く管理しよう。

 

マップと踏破率

STORYモードでは-ボタンを押すことで、工場全体のマップの確認が可能。

マップでは一部屋ごとに踏破率が設定されており、隅から隅まで確認した部屋には「100%」の表記が点灯するようになる。

(100%表示となる判定は、全てチェックした後に一度部屋から出た段階で行われる)

 

なお、部屋内に隠された場所がある場合は該当箇所の発見も踏破率の内に含まれている。

通り抜けられる壁は目印となる”ある特徴”を持っているので、他の壁と異なる場所はないか注視してみよう。

 

プレイ後の感想

「fig.」は「メトロイド」のようなSFタッチの雰囲気を漂わせる2Dタイプのサイドアクションゲームで、見た目は少々地味ながらも探索とパズル要素を中心に比較的コンパクトにまとめられている。

 

ユーザーが真っ先にプレイすると思われるSTORYモードは、ある程度アクションゲームに慣れたプレイヤーならば40分程度でクリアできるボリュームになっている。

セーブデータが4つと比較的多めに用意されているものの、本編そのものが短い上に周回要素も何もないため、そこそこの長さを想定して臨むと肩透かしを食らい、物足りなさを感じてしまうかもしれない。

どちらかと言えば、作中の全アクションと思考力を駆使しながら1面毎の解法を導き出していく”LABモード”にこそ、本作本来の面白さが詰め込まれている印象で、筆者としてはこちらがメインのモードという位置づけで考えている。

 

全15面のLABモードは後半に向かうに連れてかなり難問となるステージもあるが、適度に頭を使う程良い難易度でSTORYとは一味違った手応えを感じられる。本作を手に取った方は是非とも全面踏破に挑んでみて欲しい。

ただし、操作キャラクターが持つ数々の操作アクションの内、ダッシュの仕様に欠陥が見られ、パズル性に重点を置くLABモードで特定の使い方をすると、本来の解法となる行程の内の一部を省いて強引にクリアできてしまうステージが存在する。

欠陥の詳細についてはここでは伏せておくことにするが、再現自体は容易で特別な操作も必要ないため、プレイ中に偶然気づいてしまう可能性は非常に高い。

攻略プレイが破綻する原因となり兼ねないので、仮に偶然発見することが出来たとしても利用する際はくれぐれも自己責任で。

 

広大な工場を探索していくSTORYモードでは、時には巨大なドローンとのボスバトルも登場したりと、プレイヤーを飽きさせない展開が待ち受ける。これまでに取り戻した能力を駆使して、無事に突破することができるだろうか?

探索のSTORYとパズル性重視のLAB。2タイプのゲームモードで2度美味しい2Dアクションゲーム「fig.」をお試しあれ。

 

評価

 

個人的スコア(10点満点中) .0

 

良い点

  • 進行ごとに段階的に追加されていく豊富な操作アクション
  • 探索、或いはパズル、とタイプの異なる合計3種類のゲームモード
  • 日本語に対応。テキスト面に大きな破綻のないローカライズ

 

惜しい点

  • 各モードを含めて、全体のゲームボリュームは控え目
  • 同じ景色が続き、ステージ外観のバリエーションに欠ける
  • ダッシュの仕様の欠陥により、使い方次第で特定のパズルを無理やり突破できてしまう場面がある

 

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