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基本情報
タイトル | ION Shift |
対応機種 | Steam/Nintendo Switch |
販売 | Electro Soul Games(Steam版)/Flynn’s Arcade(Switch版) |
開発 | Electro Soul Games |
発売日 | 2024年12月5日(Steam版)/2025年7月31日(Switch版) |
対応言語 | 英語, フランス語, イタリア語, ドイツ語, スペイン語, ポルトガル語, ロシア語 |
備考 | IARCレーティング:16+(激しい暴力)
※日本語非対応(ゲームプレイ上は大きな影響はなし) |
作品概要
「ION Shift」(「アイ・オー・エン・シフト」)はゲームディベロッパーElectro Soul Gamesが開発を手掛けるゲーム作品。Nintendo Switch版のパブリッシングをFlynn’s Arcadeが担当。
本作のゲーム内容はステルス要素を前面に置いた2Dプラットフォーマー。プレイヤーは航行中の宇宙船内に潜入したエイリアンを操作して、敵兵やドローン達の目を掻い潜りながら生き延びる事が目的となる。
2Dアクションには珍しい4足歩行型の異星人が操作対象という設定が特徴で、壁や天井への張り付き、死角からの素早い奇襲や道具を活用した暗殺スキルなど、アグレッシブなゲーム性が魅力となっている。
リンク:Flynn’s Arcade(X(Twitter))
レベル選択と難易度について
本作のステージは計16のレベルによって構成。踏破状況は各レベル開始時に選択した難易度別で記録される。
難易度はそれぞれ「Normal」、「Hard」、「Hardest」、「Impossible」の計4種類。特に最高難易度の「Impossible」ではチェックポイントが機能しない仕様により、完全踏破のためには一度もミスせずに攻略する必要がある。
操作方法
操作方法(※Nintendo Switch版)
JOY-CON(左) | |
Lスティック | 移動 |
方向ボタン | 項目の選択(※移動操作には使用しません) |
Lボタン | (アイテムを)掴む |
ZLボタン | 通路を潜る |
-ボタン |
JOY-CON(右) | |
Rスティック | 狙いを定める/(Lスティックを押し込みながら)カメラ操作 |
Yボタン | |
Xボタン | |
Bボタン | 決定 |
Aボタン | 壁or天井から手を離す |
Rボタン | (掴んでいるものを)投げる |
ZRボタン | ダッシュ |
+ボタン | メニュー |
アクション
移動関連
移動操作はLスティックに対応。四足歩行で移動するエイリアンは、手足が届く場所であれば壁や天井に張り付いて移動する事も可能となっている。
地上に安全な足場を確認できない場合は、近くの壁をつたう、ダッシュを使って天井に張り付くなどの方法で道の確保を模索してみよう。
エイム操作
エイリアンの視点の先には常時、白い矢印(上画像)が表示されているがこれはエイム用の照準を示しており、エイリアンの姿勢や状態にかかわらずRスティックを使う事で360°方向へと自由に角度を変えることができる。
主にダッシュの進行方向やアイテムを投げ込む角度を調節するためのもので、これを使いこなせるか否かが本作攻略における重要なファクターと言っても過言ではない。
ダッシュ(殺傷技)
ZRボタンを押すことでエイム用の照準方向へ短距離ダッシュを発動。敵兵とのすれ違いざまに使用した場合は相手にダメージを負わせる効果があり、一般兵であれば一撃で葬り去ることができる。
反面、タレットやドローンといった上記の戦法が通用しない対象に対しては返り討ちにあってしまうため、対処の上で必要となる相手と場面を見極めて使っていく必要がある。
アイテムの回収と投擲
各種アイテムの近くに立ち、Lボタンを押すことで尻尾に巻き付けて回収することができる。持ち歩けるアイテムは一度に一つのみ。
各アイテムの所持状況は文字やアイコンといった形の情報で表示されなかったり、解像度の関係でいずれのアイテムも形状が小さく視認性が低いといった難点を伴う。どのアイテムを持っているのか把握できなくなった場合は、尻尾の先に巻かれたオブジェクトから判断すると良いだろう。
アイテムには一般兵を一撃で葬るナイフ、目くらましとして利用可能な消火器など、上手く活用する事で道中を有利に進める事ができる。種類を問わず拾ったアイテムの用途は投げつけるのみで、使用後は手元に残らないという点は覚えておこう。
通気口に入る
緑色の光を放つストライプ柄の扉(上画像右)は部屋同士を繋ぐ通気口への入り口となっており、扉の手前に立ってZLボタンを押すことで中へと忍び込むことができる。
この通気口は人間やドローンの監視が及ばないセーフエリアの役割を果たしているので、近くに扉のある部屋内で敵の攻撃でピンチな状況に陥っても素早く開けて中に潜り込んでしまえば安全の確保が可能だ。
なお、ストライプが赤色の扉(上画像左)は元々一方通行の扉であるか、エリア内の敵を殲滅しないと緑色状態にならない。先へと続く扉が他に見当たらない場合は、調査可能な範囲内の敵を全て倒してみるといいだろう。
攻略上のポイント
作中では宇宙船内の警備を担当する様々な障害がエイリアンの前に立ち塞がる。特に注意すべき対象や仕掛けと、その対処法を以下で簡単に紹介。
一般兵(盾所持)
ごく基本的な敵キャラクターである一般兵は最も数も多く、基本的な挙動は銃を手に持った状態で各持ち場付近を一定の間隔でひたすら左右に巡回するだけといった単純なもの。
ただし、真正面から対面してしまった場合、頭上に「!」のマークが出現後、こちらに向かって躊躇いなく発砲を行ってくる。勿論喰らってしまったらその場でアウトだ。
一部の一般兵には盾を持ったもの(上画像)がいるが、彼らには正面からの攻撃は一切通じない。相手にとって死角となる背後や頭上を位置取った後、アイテムやダッシュキルで手早く始末してしまおう。
タレット
監視カメラの付いたタレットは天井に設置されている事が多く、近くに敵兵がいる場所では特に厄介な仕掛けの一つだ。うっかり赤色の視覚レーダーの範囲に入ってしまうと警告の後に発砲が開始され、即座に範囲外まで逃げないとハチの巣にされてしまう。
前提として、まずは不用意にレーダーの範囲に入らないことを心掛ける。レーダーの範囲内へ武器を投げ込んでわざと反応させ、タレットの注意を反らすこと。遮蔽物が確認できる場合は、発見されるのを覚悟でダッシュを使って一気に駆け抜けること、など。アイテムの中では唯一、グレネードでのみ破壊が可能なので、持っている場合は特に重要度の高い一台にお見舞いしてやろう。
また、レーダーの照射範囲にアイテムを投げるとタレットが反応して発砲を行う。この習性を利用してタレットの視界内に一般兵が足を踏み入れた瞬間を狙ってわざと起動させ、範囲内の一般兵を間接的に銃殺する、といった応用テクニックがある。(上画像)
監視型ドローン
タレット同様監視カメラを備えたドローンで、赤色の視覚レーダーの範囲内に入った途端に向いている方向へ突進してくる。
このドローンは遮蔽物にあたると跳ね返るという習性を持っており、加速時の勢いが残っている内は予測のつかない動きを伴うため対処が難しい。複数の機体を確認できる場面ではいっそう慎重に行動する事が推奨される。
神出鬼没のジョー
パワードスーツ型の兵士、通称”神出鬼没のジョー”はエイリアンの後方から次々とミサイルを発射しながら、ターミネーターの如く執拗に追ってくる極めて危険な存在だ。
異名通りの神出鬼没っぷりで特定のレベルで登場。戦力面も踏まえて基本的に倒す方法はなく、もしも遭遇した場合は全力の逃走以外に道はない。少しでもためらいを見せた時点で撃ち落とされてしまうので、全力で逃げて撒いてしまおう。
プレイ後の感想
(※今回、パブリッシャーであるFlynn’s Arcade様より本作のゲームキーを提供頂きました。この場を借りてお礼申し上げます。)
時に未知の生物は人類にとって、興味深い対象として想像を掻き立てられる存在となるもの。本作「ION Shift」でプレイヤーが操作するキャラクターはそんな未知の生物、つまりはエイリアンだ。その呼称だけであればリドリー・スコット監督による同名映画シリーズは特に有名で、作中でH.R.ギーガーが手掛けたデザインはエイリアンの容姿を体現するテンプレートとして今も根強い人気を持つ。
本作のエイリアンはゲーム冒頭から、”寄生先である人体の内部を食い破る”という強烈な登場シーンを持ってプレイヤーの度肝を抜いてくる。そういった習性も相俟って狂暴性を伴う生命体、という第一印象を抱かせるが、コンピューターゲーム的なドット絵風のビジュアルに加え、四つ足による挙動や習性がどこか動物的でもあり、操作している内にかえって愛嬌さえ感じられるような存在となっている。筆者的にはアイテムを拾った際、尻尾に巻き付ける仕草が特に”萌え”を感じるポイントであると思っている程。
そんな「ION Shift」だが、肝心のゲーム内容についてはステルス要素とアスレチック要素を融合させたステージ式の2Dプラットフォーマーといったところで、基本的には敵兵やドローンの視界に入って見つからないよう、歩を進めていく必要がある。作中エイリアンの生態を特徴付けている”四つ足”による張り付き移動、アイテム投擲を活用した相手の虚をつく戦術など、高い機動力と戦略性を伴う攻略を各ステージ毎に楽しめる。
簡素なチュートリアルを序盤のレベルに挟みながら少しずつ本番へと向かっていくが、本作はいわゆる『死にゲー』スタイルの作風であり、最低難易度の「Normal」でも限りなく慎重に動かないとちょっとしたことでミスを招いてしまう。また、難易度を上げていくとプラットフォーマーから次第にアクションパズル的な方向へとゲームジャンルがシフトしていく傾向にあり、レベルによっては障害となる各対象を順序よく対処しないと行き詰まってしまう場合もある。
全16レベルを通じてステルス要素が前面に出ているのみに留まらずプラットフォーマージャンルならではのアスレチック要素がふんだんに盛り込まれており、特に後半は半ば理不尽とも言える仕掛けも多くオールクリアまでの道のりは一筋縄ではいかない。各レベル共に初見プレイ時は相当数の屍の山を築いてもへこたれない覚悟が必要となるが、一度到達した範囲であればタイトルメニューの「Level」から自由に選んで挑戦が可能。苦手なレベルの集中的な練習にも持ってこいだ。
また、レベルクリア時の息抜きとばかりに幕間として挿入される船内クルー同士による会話パートでは、主に侵入者であるエイリアンへの傾向と対策に一喜一憂する様子が描かれており、途中からメタフィクショナルな会話が飛び出したりとブラックジョーク的な一面も覗かせる。
日本語非対応である部分が障害となっているが、何を話しているのか気になった方は実際にネットの翻訳機能などを活用してみると面白い発見があるかもしれない。
ステルス要素を備えたアクションゲームや高難度プラットフォーマーが肌に合うという方には特におすすめの一作となっている。
船内での生存と脱出をかけて、エイリアンが人目を忍びながら孤軍奮闘する2Dアクションゲーム「ION Shift」を是非お試しあれ。
評価
個人的スコア(10点満点中) | 7.5 |
---|
良い点
- 操作対象が四足歩行型エイリアンという独自性の強い2Dプラットフォーマー
- 張り付き移動を駆使したステルス要素、殺傷性を伴うダッシュを中心とした暗殺特化のアクションの融合
- 全16レベルで構成された絶妙なステージボリューム
惜しい点
- 日本語に対応していない(ゲームプレイ上の影響はなし)
- 典型的な「死にゲー」スタイルの作風に伴い、通常難度でも理不尽に感じられる即死ポイントが多い
- ポーズメニュー展開時、最初の選択項目が「メインメニューに戻る」になっており、不意な誤操作でゲームを終了してしまいがち
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