ホーンテッドゾンビ スクール ー プレイ後の感想と作品解説【レビュー】

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©TROOOZE, INC.
©HitGames Studio

 

 

基本情報

 

タイトル Haunted Zombie School(ホーンテッドゾンビ スクール)
対応機種 Nintendo Switch
販売 トローゼ
開発 HitGames Studio
発売日 2022年6月16日
対応言語 日本語,英語,フランス語,ドイツ語,スペイン語,韓国語,中国語 (簡体字),中国語 (繁体字)
備考 IARCレーティング:16+(激しい暴力)

 

作品概要

 

「ホーンテッドゾンビ スクール」(「Haunted Zombie School」)はTerry C.氏主導によるHitGames Studio開発のゲーム作品。Nintendo Switch用ソフトとして、トローゼから販売されている。

ゲーム内容はサードパーソンスタイルのサバイバルアクション。2人の生徒が協力して、学生のゾンビ化が急激に進行している学園からの生還を目指す。

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エピソードを順に攻略していくメインモードをはじめとした、計4つのゲームモードがプレイ可能となっている。

 

リンク:トローゼ(Twitter)

 

ゲーム開始前に

(※本作では言語設定で日本語を選択していても、一部のテキストは英語のままとなっている箇所があります)

 

ゲーム開始前に「OPTIONS」を選び、グラフィック項目の以下の3項目をまずはチェック。

 

CHROMATIC ABERATION 色収差。ピントのズレによって赤、緑、青(RGB)の色を意図的に重ねる演出を行うエフェクト
BLOOM ブルーム。光源から光が溢れるエフェクト
VIGNETTE ビネット。輪郭や周囲をぼかすエフェクト

 

本作ではこれらのエフェクトで映像に歪み効果を発生させる演出が用いられており、初期状態では全てオン(オレンジ色)になっている。

体感には個人差もあるが、全てオフ(赤色)にしておくことで画面がひと際観易くなるので、本作をクッキリとした映像で楽しみたい場合は必要に応じてこれらのオプションを切っておこう。

画面の暗さが気になる方は、上記と併せてBRIGHTの調節も行っておくと良いだろう。

 

(なお、エフェクトのオンオフに関わらずロビー画面での各文字にはビネット効果が表れたままとなるが、これはどうやら仕様の模様)

 

操作方法

 

JOY-CON(左)
Lスティック 移動

押し込み:走る/歩く

2回入力:ローリング

上ボタン フレンドに指示:フリーアクション
下ボタン フレンドに指示:守り/攻撃
左ボタン フレンドに指示:呼んだ後にその場で待たせる
右ボタン フレンドに指示:プレイヤーの近くに呼ぶ
Lボタン グレネード
ZLボタン エイム
-ボタン ポーズメニュー

 

JOY-CON(右)
Rスティック エイム操作
Aボタン しゃがむ
Bボタン ジャンプ
Yボタン リロード
Xボタン 武器切り替え
Rボタン 近接攻撃
ZRボタン 撃つ/(バット装着時)振る
+ボタン ポーズメニュー

 

操作アクション

 

ジャンプ

Bボタンを押すとジャンプアクションが可能。

ただし、本作ではジャンプが必要なシチュエーション自体が極稀で、使いどころはほとんどない。(地形に嵌って抜け出せなくなった場合に足掻いてみる時、など)

 

しゃがむ

Aボタンでしゃがみ/立ち状態の切り替えを行える。立ち状態より移動速度は落ちるが、しゃがんだままの移動も可能。

 

走る

Lスティックを押し込むことで通常の歩行移動から走る操作に切り替わる。一度押せば、再びLスティックを押し込んで切り替えるまで常に走り状態になる。

 

近接攻撃

Rボタンを押すと持っている武器で相手を殴り倒すことができる。(※Baseball Bat(野球バット)装着時はZRボタンと同じ効果)

相手をひるませる効果は一応あるが、こちらも敵の間合いにあるので攻撃をこれ一本に頼るのはさすがに厳しい。相手に詰め寄られた際に、間合いを放つために使っていくのが理想的だ。

 

銃撃/バットを振りぬく

攻撃は武器に関わらず全てZRボタンで行う。銃器の場合は発砲、Baseball Bat(野球バット)装着時はバットを振り抜くアクションとなる。

長押しし続けていれば連続攻撃を自動で行ってくれるので、手動連射の必要はない。

 

エイム

銃やアタッチメントの使用中にZLボタンを押している間、カメラが手前に寄りエイムモードへと切り替わる。(スナイパーライフルの場合は専用のスコープ画面になる)

Rスティックで照準カーソルを操作して、ZRボタンで発砲。遠く離れている相手に狙いを定めたい時に活用する反面、近距離の相手には不向き。

 

グレネード投擲

アタッチメントスロットにGrenade(グレネード)を装着して各エピソードを攻略中、Xボタンの武器切り替えで使用武器にグレネードを選択。Lボタンを押すと照準の調節モードに移行する。

モード中にRスティックで投擲ポイントを決めて、Rボタンでグレネードを投げることができる。(単発でRボタンを押せば、狙いをつけずにそのまま投げることも可)

アタッチメント武器はいずれも消耗品だが、プライマリ&セカンダリ武器とは異なり各エピソード攻略中の補充はできない点に注意。

 

フレンドへの指示

プレイヤーと共に行動するフレンドは基本的に自動で行動するが、各方向キーを入力することでフレンドにこちらに呼び戻す、近くで待機させる、といった指示を出すことができる。

フレンドは敵が付近にいると手近な相手に突っ込んでいくので、目的地へと急ぎたい時は右キー(▶)を押して、こちらに付いてこさせるように指示を出しておくとよい。

 

ゲームモード

 

エピソード

フレンドと共に2人がかりでミッション形式のエピソードを順に攻略していくメインのゲームモード。エピソード数は全部で25。

進行状況は記録され、次回プレイ時は中段したところから再開が可能。

規定数のゾンビを討伐、特定のキーアイテムを獲得、指定された目的地に到達などミッション毎にクリア条件は異なる。

 

エピソードセレクト

クリア済み、及び現在進行中のエピソードの中から自由に選択して挑戦することができる。

クリア済みのエピソードでも経験値やコインの獲得は可能なので、プレイヤーレベルの成長や武器購入、パワーアップに充てるための金策に利用可能だ。

なお、エピソードの進行状況は2人のプレイアブルキャラクター間で共有となり、どちらか一人で攻略していればもう一人でも自由に挑戦可能となっている。

 

スナイパーモード

(※スナイパーライフルを1つ以上獲得するとアンロックされる)

校舎屋上から校庭の何処かにいるゾンビ4体を制限時間内にスナイパーライフルで狙撃して倒すことでクリアとなる。

ゾンビの現在位置は画面右上のレーダーで確認可能だが、大まかにしか分からないため少し使いにくい。

本モードは使用するスナイパーライフルの種類を選ぶ以外は、ゾンビの種類や数、舞台に変動は一切なく、ステージのシチュエーションは実質1つのみに限定され、プレイのバリエーションは皆無に等しい。

完全おまけ扱いのモードと割り切った方が良いだろう。

 

ウェーブモード

(※エピソード10までクリアするとアンロックされる)

体育館を舞台に多数のゾンビを相手にしていくエンドレスのゲームモード。ウェーブが進むにつれて一度に出現するゾンビの数も少しずつ上昇していく。

こちらかフレンドのどちらかが力尽きるとゲーム終了となるため、両方のライフゲージを維持しなければならない。

各ウェーブ毎に3分30秒の時間制限が設けられており、かなり先のウェーブまで進まない限りは時間的には比較的余裕がある。

 

また、本モードの体育館は夕暮れ時の時間設定となっていて、プレイヤーの周囲以外は暗いため非常に見通しが悪い。フレンドの指示を上手く駆使しながら、撃ち漏らしのないように1匹残らず始末していこう。

本モードはある程度操作に慣れているならば、WAVE40くらいまでは比較的簡単に踏破が可能。どこまで到達できるか、限界に挑戦してみるのも面白い。

 

ゲームシステム

 

基本ルール

プレイヤーはエヴァン、もしくはジェニーのどちらか1人を操作キャラクターとして選択し、各エピソードを攻略していく。(選ばれなかったもう一人はフレンドとして、NPCキャラクターで行動を共にする)

画面下部の使用武器の下に表示されているゲージが自身のライフ残量を示しており、右下はフレンドのもの。どちらかのライフゲージが全て失われた時点でエピソード攻略失敗となってしまう。

 

画面左上に討伐数が指定されている場合は、必要数のゾンビを倒さなければならない。

 

各エピソードで現在向かうべき目的地は、青や黄色の六角形のアイコン(上画像)で距離と共に画面内に随時表示される。まずはここを目指して移動して、クリアのための手がかりを探してみよう。

 

!目的地での注意点

アイコンの場所に到着してもプレイヤーとフレンドの2人が揃わないと先に進めないことがある。

遠く離れた場所でゾンビと交戦中だったり、地形に引っかかったりなどの原因でフレンドが近くにいない場合は、▶ボタンなどを押してこちらへ呼んでみよう。

 

登場武器

 

武器は大きく分けて6タイプに分類。内訳はそれぞれ、ピストルスロットに装着可能な拳銃&バット、プライマリorセカンダリスロットに装着可能な銃器4種。

拳銃には更に別途アタッチメント(別売り)を装着することができる。アタッチメントは消耗品扱いとなり、装着時に対象アイテムを1つ消費する。

 

名称 価格 性能
アサルトライフル
QK-74 25,000
Carbine-4 50,000 Lv.4以上
M64-C 80,000 Lv.8以上
FN-SR 160,000 Lv.15以上
サブマシンガン
KR-7 65,000 Lv.5以上
S-887 90,000 Lv.10以上
PDR-S 125,000 Lv.12以上
VECTOR-K 175,000 Lv.17以上
ショットガン
S-870 55,000 Lv.6以上
S-1014 120,000 Lv.13以上
S-309 175,000 Lv.19以上
PVC-16 215,000 Lv.24以上
スナイパーライフル
SN-82 95,000 Lv.7以上
DSR-AM 165,000 Lv.14以上
AW-50 210,000 Lv.21以上

 

近接武器&ピストル
Baseball Bat
CM45 3,600
VT92 50,000 Lv.5以上
FB45 75,000 Lv.10以上
DesertHawk 95,000 Lv.15以上

 

擲弾&アタッチメント
Grenade 200 手投げ弾。最大所持数:99
HM-60 2,500 Lv.4以上、最大所持数:99
SAO12 3,000 Lv.5以上、最大所持数:99
HMG4 3,000 Lv.6以上、最大所持数:99
MICS-19X 4,000 Lv.7以上、最大所持数:99

 

武器はいずれもレベル10まで強化が可能。

エピソード1の冒頭で入手可能な武器「Baseball Bat」(野球バット)は、極低コストで最高段階まで強化可能な上に至近距離での対応力が高く、囲まれた際に振り回し続けているだけで近くのゾンビを一網打尽にできる強力な武器だ。

ただし、ある程度重量感があるためか振り抜く動作が遅く、敵の攻撃のペースにはまると一方的に競り負けてしまうので、使う際にはなるべく不意打ちや相手が無防備な瞬間を狙っていこう。

 

全編通しての筆者的オススメ武器はショットガン。一番安価なモデルである”S-870″でも、数段強化しておくと最終ミッションまでしっかりと実用に耐え得るポテンシャルを持つ。

補助武器的な位置づけの各種ピストルのスロットには、リロード速度や威力などトータル的なバランスに優れる”VT-92″を一丁持っておくと何かと便利。弾数無制限なので、プライマリ&セカンダリ武器の弾を節約したい時や、弾切れを起こした時には非常に重宝する。経験値&コイン稼ぎのお供にも欠かせない。

 

予備武器となるGrenadeや各種アタッチメントは最大で99個まで購入可能だが、一度に1つずつしか装備して持っていくことができない。また、エピソード終了後には逐一装備から外れてしまうので、再び使いたい時は別途、付け直しが必要となる。

 

不具合、バグなど

 

ハマり現象

一例を挙げるとゲーム開始直後、EPISODE 1での開幕、窓際に並んでいる机の上付近にジャンプで乗ろうとすると、ハマったまま動けなくなってしまうことがある。

こうなるとローリング操作どころか、プレイヤーキャラのアクションに関する全ての操作が使えなくなるので、素直にポーズメニューからタイトルへと戻るしかない。

上記のポイントに限らず、教室内ではオブジェクトが緻密に入り組んだ場所には、極力近寄らないように注意が必要だ。

 

リザルト表示中もキルカウントが進行

下記の動画を参照。(※音量注意)

御覧のように本作では各ミッションクリア時、リザルト表示中でもキャラクターの操作が可能となっており、この際に敵を倒すとリザルトのキルカウントもそれに伴って上昇する現象を確認している。

ただし過度に利用すると偶にフリーズする場合があるので、なるべく利用は控えることを推奨。

 

プレイ後の感想

今回紹介した「ホーンテッドゾンビ スクール」は、同じHitGames Studio製作による2021年産タイトル「ホーンテッドドーン ザ・ゾンビ アポカリプス」とインターフェースが同じことから、舞台を学園へと移したマイナーアップ版新作であることが窺える。

難易度は全編を通してかなり抑え目で、適当な拳銃を装備して照準を合わせつつZLボタンで走り回っているだけでも、フレンドリーファイアと相俟ってゾンビはバタバタと倒れていくので、サードパーソン系シューターにある程度慣れているプレイヤーならば、余裕で全ミッションをクリアできてしまうだろう。

また、操作方式は様々なボタンを活用する多機能タイプだが、同時にZLボタン1つ押しっ放しで手軽に攻撃が可能な簡単操作寄りな設計ともなっていて、この手のゲームに慣れていないというプレイヤーにも敷居は低いものと思われる。

 

一方でプレイヤーレベルの成長は少々遅めに設定されており、Lv.10から先はかなり上がりにくい。

上位の武器を試そうと、経験値や金貨を必要分稼ぐ前に全エピソードをクリアできてしまうので、高いレベルを目指す場合は、同じミッションに長時間居座ってひたすらゾンビを狩り続けていく必要がある。

 

また、インターフェースでは現在位置を示すレーダーのような画面情報が少ないのも難点で、特に次の目的地を示したアイコンはTVモードでプレイする際は、距離も含めてサイズがかなり小さく視認し辛い。

オプションで大きさを変更可能にするなど、ちょっとした工夫で改善されそうな部分なので、今後アップデートの予定があれば検討して頂きたいところ。

 

ゾンビの挙動や大味気味なゲームバランスなど完成度面においては随所に粗削りな部分も散見されるが、サードパーソンアクションとしては非常に手軽にプレイ可能な設計で、”学生ゾンビを相手取った脱出サバイバル”という攻めた題材もこの手のゲームでは新鮮味を感じられる。

配信開始から半年近くが経過しており、今後同作の新たな展開があるかは不明だが、アップデートによる更なる調節を個人的には期待したい。

 

学園内の何処からともなく無尽蔵に湧き続ける学生ゾンビ達。果たしてエヴァンとジェニーの2人は力を合わせて、共に無事脱出することができるのか?

バディスタイルのゾンビパニック学園サバイバルアクション、「ホーンテッドゾンビ スクール 」をお試しあれ。

 

評価

 

個人的スコア(10点満点中) 7.0

 

良い点

  • サードパーソン系アクション+スクールパニックもの、2つのジャンルが噛みあったゲーム内容
  • AIで動くフレンドに指示を出しつつ、簡易なバディ感覚が楽しめる協力コンビプレイ
  • 控え目の難易度、ZLボタン押しっ放しでの手軽な攻撃操作で無尽蔵に湧き続けるゾンビを蹴散らす爽快感

 

惜しい点

  • 武器の開放条件にもなっているプレイヤーレベルが中々上がらない
  • メイン以外のゲームモードに関して、舞台、ルール面でのバリエーションやメリハリに欠ける
  • ハマって動けなくなるバグなど、見逃せない不具合が数点見られる

 

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