Luna’s Fishing Garden(ルナのフィッシングガーデン)-プレイ後の感想と作品解説【レビュー】

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Created by Coldwild Games games studio, registered as a Latvian Company AbsoDev SIA

 

基本情報

 

タイトル Luna’s Fishing Garden(※邦題なし)
対応機種 Steam/Nintendo Switch
販売 AbsoDev(Switch版)/(Steam版)
開発 Coldwild Games,illufinch
発売日 2021年9月9日(Switch版)/2021年6月17日(Steam版)
対応言語 日本語,フランス語,ドイツ語,スペイン語,韓国語,ロシア語,中国語 (簡体字),英語
備考 【Switch版】携帯モード時、タッチスクリーン操作対応

 

作品概要

 

「Luna’s Fishing Garden(ルナのフィッシングガーデン)」はゲームデベロッパーColdwild Games及びスペインのゲームデベロッパーillufinchによって開発されたゲーム作品。国内コンソール版においてはAbsoDevが販売を担当。

ゲーム内容はキツネの精霊ルナが管理する島へと流れ着いた少女キャシーが、魚釣りや採取を通して島の活性化の手助けを行っていくというアドベンチャーゲーム。

タイトルに倣って「魚釣り」がピックアップされている作品ではあるが、プレイにおけるシステム自体は至ってシンプルで、専門的な知識は一切必要がない誰もが気軽に楽しめる釣りゲームとなっている。

 

操作方法

 

(※Nintendo Switch版)(Joy-Con使用時)

JOY-CON(左)
上下左右ボタン (左右のみ)移動
Lスティック 移動
Lボタン
ZLボタン
-ボタン クエストメニュー呼び出し、クエストウィンドウの開閉

 

JOY-CON(右)
Rスティック
Aボタン インタラクト、(釣り時)リールの巻き上げ
Bボタン キャンセル
Yボタン アイテムインベントリ展開
Xボタン
Rボタン
ZRボタン
+ボタン ポーズメニュー呼び出し

「Luna’s Fishing Garden」の操作は基本的にキャシーの左右への移動とNPCやオブジェクトへのインタラクトがメインで構成されており、Joy-Conやコントローラーによる操作においては使用するボタンの数は少なめ。

また、本体のタッチスクリーン操作で遊ぶ場合は、オプションから操作スタイルを「タッチ&ホールド」「ポイント&クリック」「オンスクリーンコントロール」の3タイプの中から選ぶことができる。

釣りパート以外でのアクションや時間制限といった要素は本作では皆無。ルナが管理する島で、釣りと採取をメインにしたのんびりとしたスローライフを楽しむことができる。

 

ゲームの目的

舟釣りを楽しんでいた最中に嵐に見舞われ、離島へと漂着してしまった少女キャシーを元の場所へと帰すことが本作最大の目的。

漂着先の海域に浮かぶ島の数々は精霊のルナが管理しており、キャシーがこの海を抜けて戻るためには今では寂れてしまったこの島々を蘇らせて、灯台の灯りをより遠くへと照らして霧を晴らさなければならない。

島にはルナを始めとする、個性豊かな島の住人達が待っている。彼らの仕事を助け、力を合わせて島の活性化を目指していこう。

 

釣りモードについて

「Luna’s Fishing Garden」での魚釣りは2つのモードからスタイルを選ぶことができる。モード毎に、それぞれ微妙にルールやUIが異なっている。

どちらのモードを選んでもゲーム進行に影響はないので好きな方を選んでOK。釣りモードに煩わしさを感じたくない場合は、リラックス派を選んだ方が色々とスムーズに進めることができる。

選択後は、毎回の釣りで選んだモードをそのまま継続していくが、オプションからいつでも変更が可能。違った釣り方式を試してみたくなった時には必要に応じて切り替えてみよう。

 

ゲームシステム

 

以下では、「Luna’s Fishing Garden」における主なゲームシステムを紹介。

 

船で移動

船が桟橋の近くの水上にある際、桟橋、もしくは船の上からAボタンを押すことで乗降。

船の操縦は漕いで左右に進むだけのシンプルな移動方式で、ゲーム進行に伴って速度強化や2人乗りの船へのアップグレードを図ることができる。

 

魔法の葉

本作での通貨の役割は”魔法の葉”というアイテムが担っており、アイテムとの交換や一部のクエスト進行において必要となる。

魔法の葉は、以下の2つの方法を通して獲得が可能。

1:釣りや採取で手に入れた魚、果実をルナに渡す

2:動物を配置時に、彼らが自動で採取を行う

各種採取物は、ゲームがある程度進むまでは基本的に1の方法で集めていく形となるが、自然物はたくさん設置すればするほどそれに伴って移動と採取の手間も増えがちになる。

そこで自動採取可能な2の方法を併用することで、プレイヤーが必要以上に動き回ることもなくなり効率もグッと向上。ルナから購入可能になったら、積極的に導入していこう。(動物については後述)

 

買い物

集めた魔法の葉は、ルナを通じてガマ、ハス、バナナの木など様々な自然物の交換に利用することができる。交換した自然物を海上や陸上に設置して、周辺を華やかにしていこう。

自然物の一部には納品クエストに必要になってくるものも存在するので、どの種類のものでも最低1つは設置するようにしておきたい。

 

採取

各所に散在しているゴミ、島の上に設置した果樹に成る果実、海上に浮かぶガマなどの自然物は、近寄ってAボタンを長押しすることで回収が可能。

集めたこれらアイテムの主な用途は「お仕事(クエスト)」での納品で、依頼毎に特定のNPCから規定数を要求される。

万一、必要以上に取り過ぎた場合は、ルナのところに持っていけば魔法の葉と引き換えに買い取ってくれるので、活用していこう。

 

お仕事

各NPCに話しかけると「お仕事」を依頼されることがある。

いわゆるクエストにあたるもので、進行中のものは画面右上の専用ウィンドウから確認が可能。-ボタンを押す毎にウィンドウ展開、「お仕事一覧」の表示、ウィンドウ最小化、と順に切り替わる。

 

大半のクエスト内容は納品形式のものがほとんど。ゲームが後半に進むに連れて、一度の依頼における納品数が次第に増えていく傾向にある。

また、NPCの場所毎に島と島が離れている関係で、船で行ったり来たり、という事も増えてくるので、採取目的にあまり長距離を動き廻りたくないならば、動物の力を借りてみよう。(※後述)

 

動物の力を借りる

ルナのショップからカピバラや鳥類らを購入すると、一定間隔での自然物の自動採取が可能となる。

手動採取目的で、島から島へと移動するルーティーンワークはエリアの拡大によって次第にかなりの手間となってくるが、そんな時に彼らの力を借りることでこの手間から解放され、より一層採取が捗ること間違いなしだ。

ただし、動物の設置が可能となるのはゲーム本編の中盤以降で、それまではショップに項目自体が出現せず選ぶことができない。特に鳥類はゲームの後半に入ってからというかなり遅れたタイミングでの登場となる。

 

また自然物同様、動物1体ごとにカピバラは海、鳥類は陸(島)にそれぞれ設置のためのスペースが必要となり、特に鳥類に関してはあらかじめ島の上にうっかり大量に自然物を設置した結果、動物のためのスペースがなくなっていた、といったことがないように心がけたい。

万一設置しすぎてスペースがない、という時は必要に応じてZRボタンで設置済みのオブジェクトを削除して、スペースを確保しておこう。

 

釣り

釣り竿と船を手に入れた後、海上随所にある魚の回遊ポイントに近寄ると、「釣りをする」の指示表示が出現。この状態でAボタンを押せば釣りが開始される。

ポイント毎に釣れる魚種は4~5種類程度。本作の釣りは専門的な要素は限りなく排除されていて、エサやルアーのような消耗品、”しかけ”といった要素も一切登場しない。

“合わせ”の失敗や、魚に逃げられたことによるペナルティも一切なく、リトライも容易。自由に気軽に挑戦しよう。

 

釣り竿の性能を上げたい時は、オットセイのジェリービーンに頼んでみよう。強化の項目はグリップ、リール、竿など計6種類。

作中の釣りのシステムがごくシンプルな分、強化後にどういう部分が改善されたのかがイマイチ分かり辛いのは難だが、釣り易さ自体は確実に向上するので強化しておいて損はない。

 

風船

風船の力を借りることで、島から島へと浮力を使っての空中移動が可能となる。こちらもゲームを進めていくと、特定のタイミングで手に入れることができる。

桟橋がなくて、船で上陸できない島へ渡る手段として利用できるが、風船の力をもってしても霧を超えて移動することはできない。

 

野帳の収集

釣った魚、及び採取した植物や果実を野帳に記録することができる。記録するためには、埋まっていない項目対象を1つ納品するだけでOK。

ただし、収集した各データはワシミミズクの学者ナイジェルのところまでいかないと見ることができない。

野帳の完成自体は本編クリアには直接かかわりはないが、全体の達成率に影響するゲーム要素となっている。達成自体はそう難しくはないので、是非ともコンプリートを目指してみよう。

 

プレイ後の感想

「Luna’s Fishing Garden」はそのタイトルからも、「釣り」というキーワードに反応するゲーム好きな諸氏ならば思わず目を惹く一本だ。

実際にプレイしてみると、既存の釣りをフィーチャーしたゲーム作品のイメージからは程遠く、島でのスローライフを全面に押し出したゲーム内容で、釣りにおける専門的な要素やゲーム的なシステムは見られない。可愛くポップなタッチのライトユーザー向きな内容となっているが、ポテンシャルの高さと作り手のやりたかった事はしっかりと感じることができた。

 

その一方で、惜しいと感じた点もある。作中で専門的には扱わないにしても、せっかく「釣り」要素をフィーチャーした作品なので、”釣りあげた魚のサイズの提示”や”特定の魚種を何匹釣りあげたかの累積”などの「釣果にまつわるデータ」を記録、閲覧できるようなシステムがないというのは残念に思った。

クエストメインで本作のプレイを進行していく場合、100%クリア達成後にはプレイ目的を失いがちになるので、野帳の収集以外でも達成感を感じられる何かしらのやりこみ要素は欲しかったところだ。

 

雰囲気とグラフィック、UIに関してはシンプルながらも無駄のない作りであると感じられたので、今後ゲーム要素の拡張予定がある、もしくは同コンセプトによる次回作の機会があるならば是非システムはそのままで上記のポイントを抑え、釣り要素をもう少し強化した内容で見込んで頂きたいところ。

 

本編部分のボリュームは、長すぎず短すぎない程度に収められている。少し遊びの自由度に欠ける部分はあるが、スローライフゲームとしては非常にシンプルに出来ていてとてもとっつき易い。

スクリーンショットの雰囲気に惹きつけられた、という諸氏にとっては触ってみて損はない一作だ。キャシーと一緒に、不思議な生物達に囲まれながらゆったりした釣り時間を楽しもう。

 

評価

 

個人的スコア(10点満点中) 7.0

 

良い点

  • 釣りと採取をメインに据えた離島でのスローライフ。アクション要素は皆無で誰でも楽しめる
  • 色彩のメリハリが効いた16bit調の程よいピクセルアート
  • プレイヤーのタイプに合わせて2種類のゲームモードを搭載している

 

惜しい点

  • 肝心の釣りや採取要素はクエスト進行のために充てられたゲームデザインで、メインのゲームプレイから反れたやり込み要素は薄味気味
  • 移動には左右のみがフィーチャーされた設計でショートカット可能なポイントもなく、島と島が遠く離れている場合には船による行き来にかなりの時間がかかる
  • ゲーム終盤はクエストの進行に大量のアイテムが必要となり、設置物の工夫を行わないと産出による時間的な足止めを喰らう

 

 

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