モンティのドキドキ大脱走 ~真実への欠片(ピース)は、島の各地に隠された真犯人のモンタージュ写真

©1987 JALECO

©1986 GREMLIN GRAPHICS

 

 

基本情報

 

タイトル モンティのドキドキ大脱走(Monty on The Run)
対応機種 ファミリーコンピュータ ディスクシステム
販売/開発 ジャレコ
発売日 1987年8月11日
備考 ディスクカード両面(A/B面)仕様。原作オリジナル版開発:Gremlin Graphics

 

作品概要

「モンティのドキドキ大脱走」(Monty on the Run)はジャレコから販売されたファミリーコンピュータ ディスクシステム用のアクションゲーム。ゲームシステムはサイドビュー形式の探索型アクションで全4ステージ構成。最終フェイズで必要となるモンタージュ写真のピース(詳しくは後述)を各ステージで発見しないと、エンディングへとたどり着けないのが特徴となっている。

オリジナル版の開発はイギリスのシェフフィールドに本拠を構えるGREMLIN GRAPHICS(現Gremlin intaractive)で、当社の代表作である「Monty Mole」シリーズの第3作目「Monty on the Run」のアレンジ移植版が今作。原作はCommodore 64を筆頭に複数の機種でリリースされているが、オリジナル版のモンティがモグラを擬人化したキャラクターであったのに対して、このディスクシステム版ではモンティの設定が人間キャラクターへと変更が成されている。これに伴い根っこのシステム部分以外は原型をあまり感じられず、タイトルだけを借りたほぼオリジナル作品と言った内容へと仕上がっている。

(一応名残としてなのか、本作のタイトル画面のBGMにはオリジナル版である「Monty on the Run」のメインテーマが起用されている)

 

ディスクシステム版でのストーリーは、大統領暗殺の冤罪で孤島インクリードの刑務所に収監された新聞記者の青年モンティが、無実の罪を晴らすべく廃墟に隠された真犯人の顔写真回収を目的に脱獄を起こす― といったものになっている。果たしてモンティは自身の無実を立証し、恋人のマリリンに無事再会することはできるのか?

 

操作方法

 

十字キー (左右)移動、(上下)はしご昇降、(下方向入力中)しゃがむ
Aボタン ジャンプ
Bボタン 選択中のアイテムを使用
STARTボタン ポーズ機能(一時停止)
SELECTボタン

 

各ステージ開始前に選択した武器(たたかうアイテム)についてはBボタンで使用する事ができる。アイテムについては次項で解説していこう。

モンティが高所から落下した際、そのままの姿勢で着地した場合は即死となってしまう。しかし、落下中のモンティはAボタンを押すことで猫のように空中で回転する姿勢を取ることができるのだが、この状態で着地した場合ならば上述の即死ミスを回避できる。うっかり足を踏み外したりした時も慌てず、この操作を駆使して着地する態勢に臨もう。

 

アイテムの種類

各ステージ開始前には”たたかうアイテム”、”まもりのアイテム”(説明書表記より)の2つの項目からそれぞれどれか1つを選んで持っていくことができる。

以下では各アイテムの簡単な紹介を記していくが、効果の説明についてはほぼ説明書の記載どおりのものとして掲載している。

 

たたかうアイテム

 

弓:弾数制限あり。矢を見つけないと使えない

ピストル:弾数制限あり。弾を見つけないと使えない

モーニングスター:低威力だがリーチは長め。

剣:リーチは短いが全武器の中でも威力は最上位。

ブーメラン:一番遠くまで届く武器。手元に帰ってくる。

手榴弾:放物線を描いて飛ぶ

 

たたかうアイテムは取り分け剣、モーニングスターの2つが使い勝手も良く攻略のお供として非常に頼れる。離れたターゲットを攻撃できるブーメランも威力は低いが場面によっては有用。手榴弾は軌道、威力両方の面でクセが強すぎるのであまりオススメし難い武器だ。

その一方で定期的に弾薬を補充する事で使うことができる矢や銃は、ストックがない間は実質手ぶらでの進行となってしまうため少々心許ない。道中で手に入る弾数もごく少ないので、制約を設けた攻略に自信があるならばあえて選んでみるのも楽しみ方の1つだ。

 

まもりのアイテム

 

ジェットパック:ボーナスステージで飛ぶことができるが、燃料が必要。

ガスマスク:毒ガスの部屋でダメージを無効化

車:ボーナスステージで乗る事ができるが、キーが必要。

鎧:ある敵からのダメージを受けなくなる。重い。

火薬:どこで使うのかは謎。

アクアラング:水中でのダメージを無効化

 

まもりのアイテムはいずれも必要な場面において効果が自動で発生するパッシブタイプで、中でも比較的出番が多いのは水中でのデメリットが無くなるアクアラング。

逆に、これ以外のアイテムはボーナスステージや毒ガス部屋といったごく局所的な場面でしか活躍の場がないものばかりで、ボーナスステージが関連するアイテムはその入場条件に関する説明書のヒントの記載が曖昧だったり、火薬に至っては「どこで使うのかは謎」と説明書にハッキリ書かれていたりと説明がぼかされ気味なことも手伝って、普通のプレイにおいてこれらはまず選ばれることはない。

まもりのアイテムで持っていくものに迷った時は、アクアラングを選んでおくのが最も無難なチョイスとなるだろう。

 

真犯人の顔写真のピース

 

インクリード島内のダーバード刑務所から脱獄したモンティを待ち受けるのは島内に点在する廃墟各所。これらの地域には真犯人のモンタージュ写真の欠片が隠されており、写真を証拠品として成立させるためにも必要分を集めて完成させなくてはならない。

ステージ中、怪しいと思った場所(足場)の上でジャンプすると上記の写真のピースが出現する場合がある。大体は突き当りや不自然な足場、みたいな場面に隠されていることが多いので各場所をくまなく探してみよう。

以下では各ステージの雰囲気をスクリーンショットで紹介しつつ、同時にピースの隠し場所の一部を公開していく。

 

ステージ1:古代遺跡

 

ステージ2:鍾乳洞

 

ステージ3:洋館

 

ステージ4:古城

 

法廷 ~ 真犯人のモンタージュ復元

計4つのステージの道中で回収した写真のピースは、最終局面の法廷パートにおいて証拠品としての重要な役割を持つ。ここでは集めたピースを組み合わせて、真犯人のモンタージュ写真を作り上げるのが目的となる。制限時間内に横3×縦4の12マスに正しいピースを当てはめて完成させなければならない。時間内に完成できなかった場合はその場で有罪となり、問答無用でゲームオーバー(コンティニュー不可)となる。

厄介なことに道中に隠されているピースにはダミーのものも混ざっており、集めたピースが正解のものが揃っているかどうかは法廷パートに辿り着いて実際に組み合わせてみないと分からないので、グッドエンドに辿り着くためにもきっちり集めていきたい。

そのままここへ辿り着いた場合は残り時間をあまり多く設けられないが、道中に隠されたボーナスステージに入ることでこの制限時間を延ばすことが出来るという。説明書に「自動車と車のキーが必要」といったヒントが書かれているのだが…?(※現在のところ、筆者はボーナスステージは発見できていません)

 

プレイ後の感想

原作ゲームである「Monty on The Run」から一転、ほぼ別物と言ってもいいアレンジが施されたディスクシステム版「モンティのドキドキ大脱走」は、コミカルなキャラクターを操作するアクションゲームでありながらも冤罪、脱獄といったそこはかとなくイリーガルなキーワードが盛り込まれ、それがそのままディスクシステム版ならではの個性として際立つものとなっている。本作のベースが「Monty on The Run」である名残として、原作から引き継がれたタイトル画面曲をはじめとする各楽曲は、軽快で耳に残り易くアクションゲームのBGMとしても非常に心地よい。

 

反面1本のアクションゲームとしての操作性はあまり芳しくなく、2Dアクションゲームの出来で見た場合は佳作寄りな作品といった印象に落ち着く。何より、道中における写真のピース回収が不十分だと法廷パートに辿り着いたところで証拠不十分という結果に終わり、バッドエンド確定(※最初から始める以外やり直しは効かない)といった理不尽な仕様部分は、再プレイに即して二の足を踏む要因ともなり兼ねない。

オリジナル版の著作権は現在もGremlin Interactiveが所有している事もあり、その流れもあってディスクシステム版の復刻についても今後まずないと思われるが、ジャレコの希少なディスクシステムタイトル作品なので、同メーカーのコアなファンという方は万一入手の機会があれば是非挑戦してみよう。

 

評価

 

個人的スコア 5.0(10点満点中)

 

良い点

  • 各ステージ開始前にアイテムを1つずつ選んで攻略する戦略的なゲームデザイン
  • 「冤罪を晴らすための牢破り」という原作から大きく変更がなされた舞台設定の大胆なアレンジ
  • モンタージュ製作フェイズでは制限時間やミスリードとなるピースもあったりと緊迫感がある

惜しい点

  • 足場の判定が曖昧で、ジャンプからの着地時に不安定さを覚えるケースが垣間見える
  • ごく一部を除いて効果が限定的過ぎて、水増し感の強いアイテムが多い
  • 説明書のボーナスステージへの入場方法の記載が曖昧に書かれており、的を得ない内容となっている

 

 

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