モトラッシュGT ~Toy-Con Motorbyke操作にも対応。Nintendo Switchで遊べる体感型バイクゲーム

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基本情報

 

タイトル Moto Rush GT
対応機種 Nintendo Switch
販売/開発 Baltoro Games
発売日 2020年3月26日(Switch版)
対応言語 日本語,英語,フランス語,ドイツ語,イタリア語,スペイン語,韓国語,ポルトガル語,中国語 (繁体字)
備考 Toy-Con Motorbike (Nintendo Labo Variety Kit)(別売)の操作にも対応

 

作品概要

「Moto Rush GT」(「モトラッシュ GT」)はポーランドのデベロッパーBaltoro Gamesが開発販売を手掛けるゲーム作品。複数のゲームモードを搭載したごくシンプルな作りのバイクレーシングで、その内容も同社開発のモバイルゲーム「Moto Racer Fury」を下地にコンソール向けにアレンジしたものとなっている。

デベロッパーのBaltoro GamesはNintendo Switch対応タイトルとして本作以外に、モバイルゲーム発のトラック屋台カウンターシム「FOOD TRUCK TYCOON」(フードトラックタイクーン)や、多数の賞を受賞したローポリアドベンチャーゲーム「Paratopic」(パラトピック)など、実に幅広い内容のゲーム作品を提供している。

 

ゲーム開始前に

日本語ローカライズ対応の本作ではあるがゲーム開始直後は言語設定が英語のままになっているので、まずはSETTINGSからLANGUAGEの項目を日本語へと切り替えておこう。本作のローカライズについては基本的におかしな翻訳は出てこないので、その点については安心して欲しい。

 

操作方法

 

操作方法(Nintendo Switch版)

JOY-CON(左)
上下左右ボタン
Lスティック ステアリング(ステアリング項目が”クラシック”設定時のみ)
Lボタン アクセル
ZLボタン
-ボタン

 

JOY-CON(右)
Rスティック
Aボタン アクセル
Bボタン ブレーキ
Yボタン クラクション
Xボタン ウィリー
Rボタン ブレーキ
ZRボタン
+ボタン ポーズ(一時停止)機能

本作では複数の操作方式に対応しており、Nintendo Switch本体用の別売りオプションキット「Nintendo Labo Variety Kit」で作成する『Toy-Con Motorbike』でもプレイ可能な点が特徴の1つとなっている。

操作方式はメニュー画面の「オプション」から操作>ステアリング項目で変更が可能。ステアリング項目を”傾き”に設定時はLスティックの代わりにコントローラーを左右に傾けることで車体を左右に傾けることができる。

初期設定の”クラシック”スタイルだとややプレイ感が単調に映りがちな本作だが、傾き設定に切り替えるだけでも比較的プレイの印象は変わるのでおすすめだ。

 

また、操作デバイスの形状がコクピットそっくりとなる”Toy-Con”設定時には上画像のように、アクセル、ブレーキ、クラクションなどあらゆる操作がよりバイクに近い方式のものへと切り替わる。「Nintendo Labo Variety Kit」をお持ちの方は是非試してみよう。

 

テクニック

 

対向車線

キャリアモードの一部のステージ、及び各モードのロケーション次第では左側二車線が対向車線となって登場する。対向車線の走行中は時間と距離に応じた特別ボーナスを獲得可能で、キャリアモードにおいても制限時間内に一定距離を走行するという課題が登場する。

また、前方から対向車が高速で走って来るため本線で走る時よりも車とすれ違う頻度も多くなり、ニアミスの連続コンボを狙うにはもってこいだが衝突のリスクが非常に高く、長時間走行を継続するのが難しい。対向車を上手く活用できるかはプレイヤーの腕次第だ。

 

スタント

Xボタンを押している間、前輪を浮かせた状態(ウィリー)で走る。スタント中はスタントボーナスを獲得できるが、正面前方の見通しが悪くなる上に押し始めたタイミングで一時的に急加速するため、交通量の多いタイミングで無理に狙うのは非常に危険なアクションとなる。並走車、対向車の両面でなるべく交通量が低くなっているタイミングで狙っていきたい。

踏み切り台に対して真直ぐの進入角度を保った状態でスタント状態で踏み込むと、スタントジャンプを行うことができる。進入角度についてはかなり判定がシビアなので、わずかでも妙な角度で接触すれば即クラッシュしてしまう。スタントジャンプを狙う際は遠方に踏み切り台が見えたらあらかじめ車線を合わせておき、余裕を持った状態で踏み込もう。

 

ニアミス

ハイスピード状態で並走車や対向車の隣を走る際、衝突スレスレで通り抜けるとニアミスポイントを獲得できる。コンボゲージが切れる前に再びニアミスを達成するとコンボを繋いでいくことが可能。キャリアモードでは制限時間内に一定数のコンボを決めるのがクリア条件となる課題が頻出する。

ニアミスをできるだけ成功させるコツは、車を通り抜ける手前でわずかに減速すること。こうすることで車が近づいてきた際にニアミスのための微調整で、車体を制御し易くなると同時に衝突も回避し易い。

 

クラクション

車と車が密接状態で並走していてバイクが通り抜けるような隙間が見当たらないような場合には、Yボタンを早めに押してクラクションを鳴らしてみることで近くの他車がわずかに減速、もしくは隣の車線に移動してくれることがある。正面が多数の車体で閉ざされているような状況では、躊躇わず活用していこう。

 

ゲームモード

 

ひたすらドライブ

特に制限を設けず、自由気ままに走行するモード。搭乗するバイクやステージ、天候などのロケーションは毎回ランダムで選ばれる。クラッシュ時にその時点までの走行データに応じた$が手に入る。作中の全てのテクニックが使えるので、練習に利用するのも勿論OKだ。

 

キャリア

長距離走破を目指し、全100問ある課題を順にこなしていくモード。本作におけるメインと言ってもよいモードで、先に進むほど課題の難易度も上がっていく。作中の所持金($)を一気に稼ぐ場合は、このモードに挑戦していくのが近道となる。各課題においては必要パワーの項目に緑色で表示されている数値を下回る車種では挑戦できない点に注意。

 

アーケード

「気ままにドライブモード」が全ての要素がランダムで選ばれるのに対してこの「アーケード」では車種、ステージ、交通状況、進行方向、天候、時間帯といったロケーション要素を自由に選択して好きなだけ挑戦できるモードとなっている。

ただしこれらの選択項目の大半はプレイ開始初期にはロックされており、開放のためにはそれぞれ一定のプレイヤーレベルが必要となる。自由に項目を選んでプレイするには、まずはキャリアモードを中心にレベルを上げていきたいところ。

 

タイムトライアル

こちらは「アーケード」と同じようにバイクの種類や各ロケーションを自由に選択した上で、2分間でのトータルのスコア記録に挑戦するモードとなっている。ロケーション要素の項目についてはアーケードモードと同じくプレイヤーレベルによってアンロックできる仕様なので、自由な条件でプレイするためにはまずはキャリアモードなどで必要なラインとなるまでプレイヤーレベルを上げてみよう。

 

ガレージ

ガレージでは合計12台の車種の中から、各モードで利用するバイクを選んだり、本体やライダーが装着するグローブのカラーリングを行う事ができる。拡張パックを購入している場合は、更に4台のバイクが追加される。

スクーターなどの低速仕様の車種もあるが、キャリアモードでは最高速度規定のある課題が多く、条件を満たさない車種では挑戦することができない点は頭に入れておきたい。また、各車種は一定額の$を払う事である程度性能を底上げすることができるので、もう少し乗り心地を上げてみたいという時には活用してみよう。

ちなみにこのガレージの場面で、Yボタンを押すたびにゲームを有利に進めることが出来るあることが起こる…?

 

プレイ後の感想

「Moto Rush GT」を実際にプレイしてみた感想としては、まず一本のバイクゲームとして驚くほどに手軽なゲーム内容である点が好印象に映った。景観を含め、グラフィック面についても2020年現在の最上級とまではいかないものの、レーシングゲームにおいて比較的良い水準でまとまっている。

それにも関わらず、挙動の滑らかさや実際にプレイ中に伝わってくるスピード感は確かなもので、特に傾き操作設定でのプレイにおいてはコントローラーを左右に傾けることで車体も同じように傾く、といった体感型アーケードゲーム筐体を彷彿とさせる操作方式で臨場感の高いゲームプレイを味わう事ができる。バイクの車種ごとに本体は勿論、スピードメーターの形状まで大きく異なっていたりとマシンモデルに対する芸の細かさも嬉しいポイントだ。

 

また、個人的に興味深かったのが古くは「ロードファイター」、「ジッピーレース」などの作品で見られる”直線構造で続く道を並走車、対向車をかわしながらひたすらかっ飛ばす”という昨今珍しいゲームデザインが本作では採用されている点だ。直線走行メインである分急激な視点変更も少なく、筆者のような3D酔いし易い体質であっても比較的長時間のプレイに耐えられるのは嬉しい点の1つでもあった。

「リッジレーサー」、「グランツーリスモ」のようなコックピット視点操縦型のリアルタッチレーシングゲームが家庭用機に多数登場を果たした90年代後半以降において、レーシングゲームはその上で”コース周回の最速ラップによる優劣を競う”内容のものがその多くを占めており、「Moto Rush GT」のようなタイプの内容はそこまで多くはない。今作のような純粋に自由に走ることに重きを置いたコンセプトのレーシングゲームが、今後1本でも多く登場することを願ってやまない。

 

2021年現在、本作はe-shopのセールにおける常連感も出てきており、拡張コンテンツ込みのデラックスセットが100円という破格でセール販売を行っている機会も多く、キャリアモード一つだけでもやり込み要素は十分な内容となっている本作は、実際に購入してみたプレイヤーならばそのコストパフォーマンスの高さに驚くはずだ。

コンソールならではなスティック操作でのプレイにも対応しているが、本作をプレイするならば傾き操作、もしくはToy-Con Mortorbyke操作がより臨場感も高まるのでオススメしておきたい。

 

評価

 

個人的スコア 7.0(10点満点中)

 

良い点

  • 複数の操作方式に対応しており、ゲームコントローラー風/体感ゲーム風と幅広い楽しみ方が可能
  • 基本的に並走車や対向車をかわしながら直線を疾走するシンプルなゲームデザインのため、コースを覚える必要性がない
  • バイクの操縦、メンテナンスなどの専門的な部分に切り込んだゲーム要素は皆無で、”高速で走る”という楽しさを手軽に味わう事ができる

惜しい点

  • かなり緩めの進入角度、速度であっても他車に接触するだけで比較的あっさりクラッシュし易い
  • キャリアモードについては、30台後半以降の難易度上昇が著しい(※体感については個人差あり)
  • ステージ自体は地続きになっておらず僅かな景色の変化を見せながらも緩やかにループする仕組みで、走行中に別の舞台に移るといったことは起こらない

 

 

 

ステージ紹介

 

最後に、各コースの様子をスクリーンショットと簡単な説明で紹介していこう。

 

都市

シカゴやニューヨークを想起させる市街地を駆け抜ける。真っ赤なアーチの橋梁、近代風、煉瓦造りのビルが共に立ち並ぶ街並み、頭上を通る高架鉄道など、都会的な魅力を感じさせる景観には見所も多い。

 

欧州大陸の北方を思わせる広大な針葉樹の中を突っ切る森のコース。天候が崩れやすいのか、常に空模様は雨か曇りの様子を窺わせている。天候で雨を選ぶと、激しい雷雨の中走行することに。

 

砂漠

西部を想起させる一面砂の荒野が印象的な砂漠コース。砂嵐の影響か、時間帯に昼を選択してもまるで夕刻のように空はオレンジに染まったままだ。

 

ラッシュアワー

混雑時間(ラッシュアワー)のハイウェイをイメージしたと思われるコース。景観ポイントとしては、走行中両脇に登場する変電所やガソリンスタンドが特に印象的。

このコースをプレイする際は、交通状態の設定にハイを選ぶと高速道路のリアルな渋滞感を味わうことができる。路上を埋め尽くす圧倒的な数の車を様々なテクニックでかわしながら、前列を目指していこう。

 

 

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