©2020 Ratalaika Games S.L.
©2020 Stranga Games
©2020 Grab The Games
基本情報
タイトル | 赤いリボン ~奇妙な夢~(Red Bow) |
対応機種 | Steam/Nintendo Switch/PlayStation4/Xbox Series S|X* |
販売 | Grab The Games/ラタライカゲームス(Switch版、PS4版) |
開発 | Stranga |
発売日 | 2020年1月18日(Steam版),2020年1月16日(Switch版、PS4版),2020年1月15日(XB版) |
対応言語 | 日本語, 英語, フランス語, ドイツ語, スペイン語, ロシア語, 中国語 (簡体字)
※Nintendo Switch 2(日本語・国内専用)では日本語でのみ遊べます。ただし、一部、ソフト内で言語を変更できる場合があります。 |
備考 | CEROレーティング:B(12歳以上対象)(暴力、恐怖、犯罪)
(*Xbox版は原題である「Red Bow」名義での販売) |
作品概要
「赤いリボン ~奇妙な夢~」(原題「Red Bow」)はオーストラリアのゲームディベロッパーStranga Games開発によるゲーム作品。メインのパブリッシングをGrab The Gamesが、Nintendo Switch版及びPlayStation4版ではラタライカゲームスがそれぞれ担当。
本作は2Dトップビュー形式の探索型ホラーアドベンチャー。主人公のロウが迷い込んだ不思議の世界を調査し、奇妙な住人達とのやり取りを交わしながら元の世界へと帰る手がかりを見つける事が作中の目的だ。
「ゆめにっき」、「undertale」スタイルのトップビュー型探索アドベンチャーで、プレイヤーの取った行動によって結末が分岐するマルチエンド方式となっている。
リンク:Grab The Games(X(Twitter))
操作方法
(※Nintendo Switch版)
JOY-CON(左) | |
Lスティック | 移動 |
上下左右ボタン | 移動 |
Lボタン | |
ZLボタン | |
-ボタン |
JOY-CON(右) | |
Rスティック | |
Aボタン | インタラクト/決定 |
Bボタン | (長押し移動で)走る |
Yボタン | |
Xボタン | |
Rボタン | |
ZRボタン | |
+ボタン | メニュー呼び出し |
ゲームの進め方
ゲーム本編の目的
おかしな夢を見た事により深夜に自室で目を覚ました主人公の少女ロウを操作して、色々な箇所をインタラクトや道中で手に入れたアイテムを活用しながら調べていく。
探索の最中、ロウは見覚えのない場所へと迷い込んでしまうが、そこでは何名かの奇妙な住人(?)達が登場する。作中の目的は彼らとの交流も踏まえつつ、この不思議な空間から何とかして元居た自分の家へと帰る方法を探すことだ。
目の前の対象をインタラクト
インタラクト可能なものと向かい合い、近くに立つ事で上画像のように画面下部に対象名が表示され、この状態の時にAボタンを押すと対象を調べる事ができる。対象にアイテムを使いたい場合は名前の表示中に持ち物メニュー(下記で紹介)を開き、指定する事で使用を実行。
メニュー画面について
+ボタンではメニュー画面の呼び出しを行うが、機能的な項目は下側のウィンドウ内にアイコンで示されており、左から順にそれぞれ持ち物、セーブ、オプション設定となる。
持ち物を選ぶ際は左右ボタンで、
エンディングについて
重要な場面で選択を誤った場合、唐突にゲーム起動直後時の言語選択画面(上画像)へと移されてしまうことがあるが、これは平たく言えばバッドエンドに到達してしまった証左。
ちなみに今作ではベストエンドでなかった場合でも、1つの結末に辿り着く毎にスタッフロールが流れるようになっている。目安にすると良いだろう。
セーブと中断の方法
本作のセーブは手動方式で、+ボタンメニューから”フロッピーディスク”のアイコンを指定することで即座にセーブが実行される。今作のセーブスロットは1つのみにつき、セーブは全て上書きとなる。
ボタンを押した直後に「セーブ中…」と表示されるが、一度テキストを送らないと「セーブ完了」と表示されないので要注意。
ゲームを中断して一度タイトル画面に戻りたい、という場合は「オプション」(歯車のアイコン)の項目から「やめる」を選択することで実行可能だ。
なお、すぐ上隣にある「A.Text」の項目は、テキスト自動送り機能のオンオフを行うオプション(恐らくは”Auto Text”の略?)となっている。ボタン押しによる手動送りが手間、といった場合には有用な機能なので必要に応じて設定しておこう。
プレイ後の感想
元々のタイトルを特に捻りなく直訳した感のある「赤いリボン ~奇妙な夢~」という邦題が付けられた今作。原題である「Red Bow」の「Bow」は『会釈』、『弓』など複数のニュアンスを持つ英単語で、今作の場合は主人公ロウが身につけている”蝶型のリボン”から来ているものと思われる。画面両脇ベゼル部分のBGには、表題に相応しく赤リボンの主張が著しい。
トップビュー形式のスタンダードなRPGのシステムがベースとなっており、パズル要素は申し訳程度で、キーアイテムを必要な場面で使う素朴なシステム。このタイプのアドベンチャーゲームに倣うようにボタン操作や各種機能に関しては極限まで絞ってあり、同ジャンルの経験者であれば遊び方に関して迷うようなところは皆無に等しい。
短編ボリュームにつき、全編の長さはじっくり進めても所要時間1時間程度とかなり短め。ローカライズに関してはキャラ毎の口調が微かに安定しない箇所なども見られるがまずまずの仕上がりで、テキストで語るところの多い作風である事を重視してか、フォントが大き目で読み易い点も良い。
攻略上は特に行き詰まるような場面はなく、徐に進めているだけでも終盤までは簡単に進めることができるのだが、そこに至るまでの間にロウがどれだけの迷える魂(=NPC)に触れ、救ってきたかが物語の結末を大きく分かつポイントとなる。
本編内の目的やシステム部分が単純明快であり、ドットグラフィックによるビジュアル面のシンプルさも含めて取っつき易さは非常に高い。一方でプレイ中の細かな不満点としては、キャラクター一人分の隙間しかないような閉所を通る際に、壁や地形に引っ掛かり易いのが地味なストレスを感じることになったポイントだった。直進移動中に壁に突き当たった際は、ロウが自動で曲がるような自動補正があれば尚嬉しかったところ。
作中でのゲーム進行を通じ、幾たびかに渡って繰り返される少女ロウの不思議な世界への訪問。プレイヤー達は彼女を導き、出会いを果たしたNPC一人一人の抱える問題や心の痛みに対して行動で示して応えていく形となっている。
当ブログで取り扱った作品においては「青鬼」や「Savior of the Abyss」に造りは比較的似ているが、これら作品に見られるアクション制を問われる様なゲーム要素は一切無く、探索アドベンチャーゲームとしてこの上なくシンプルな作りである点は好感触。
本作を遊んでみようという方はトゥルーエンドを目指して、不思議な住人達とのやり取りに対する最適解の模索に励んで頂きたい。
評価
個人的スコア(10点満点中) | 6.0 |
---|
良い点
- 16bitテイストのスタンダードな探索型2Dアドベンチャー
- 日本語ローカライズに対応
- およそ1時間程度でクリア可能な短編ボリューム
惜しい点
- セーブスロットが1つしかなく、セーブ時は必ず上書きになってしまう
- 正ルートに進んでいるか否かのフラグの確認ができず、
- 障害物に対する自動補正機能がなく、一部の障害物オブジェクトに対しては移動時に引っ掛かり易い
©2022 ALLAUGH GAMES All rights reserved. Published by CFK. 基本情報 タイトル Savior of the Abyss […]