Super Night Riders - プレイ後の感想と作品解説【レビュー】

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©Copyright 2016 neko.works

 

基本情報

 

タイトル Super Night Riders
対応機種 Steam,Nintendo Switch,PlayStation4,Xbox ONE
販売 neko.works
開発 同上
発売日 2016年2月22日(Steam版)、2023年5月25日(Switch版)、2022年4月24日(PS4版)、2016年5月18日(XB1版)
対応言語 英語
備考 IARCレーティング:3+

日本語非対応(ゲームプレイには大きな影響はなし)

 

作品概要

 

「Super Night Riders」はフランスのゲーム開発スタジオneko.worksが開発、及び販売を手掛けるゲーム作品。

本作はクラシックアーケードスタイルの3Dバイクレーシングゲームだ。プレイヤーは「レッドライダー」として名を馳せる天才オートバイレーサー・アリスとなって公道レースを勝ち抜いていく。

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80年代アーケードの体感型筐体のレーシングゲーム「ハングオン」を彷彿とさせるゲームシステムになっており、並走するライバルライダーを追い抜きながら制限時間内に各チェックポイントまで辿り着かなくてはならない。

 

当ブログでは、分作方式のRPG「Light Fairytale」シリーズ開発で知られるneko.worksのもう1つのメインIPで、オリジナル版はSteam及びXbox ONEで2016年に登場。コンソール移植版としては最後発となるNintendo Switch版は2023年5月の発売となった。

非常に滑らかなフレームレートでプレイできるのがウリの1つで、近代寄りのSuperと、前世代的なClassicの2つのタイプのグラフィックから選んでプレイすることができる。

 

リンク:Super Night Riders(neko.works official page内)

リンク:neko.works(Twitter)

 

ゲームの始め方

本編を開始したい場合は「Race!」を選択。順次設定項目が開いていくので、順を追って紹介しよう。

まずはゲームグラフィックの設定。Super/Classicの2つからどちらかを選んで次の項目へ。Easy Modeが必要な場合は、該当項目のを赤色状態にしておこう。

続いてゲームモードをCourse、もしくはStageのどちらの方式でプレイするかを選択。それぞれで別枠となっているが、”6つの区間を走破する”という仕組みはどちらも同じだ。

Course、もしくはStageのいずれかを選択後、好きなロケーションを選ぼう。ただし、ゲーム開始初期は一番上の項目しか選べない。ロックされた項目は、上から順に通常難易度でクリアすることによって自由に選ぶことができるようになる。

最後にBGMをランダム選曲を含む計7項目の中から1つ選択してゲームスタート。

 

SuperとClassic

 

グラフィックのリッチ度が変化するだけで、ゲーム内容に違いはなし。ただし、アスファルトなど一部オブジェクトはテクスチャが丸々変わる関係上、ステージ景観が大きく変わることがある。

プレイヤーによっては実際のプレイ感覚に若干変化をもたらす場合もあるので、遊び比べてより観易い方を選んでおこう。

 

 

難易度について

「EASY MODE」のチェック(枠内右側の)が赤色になっていると、低難易度モードが適用される。

EASY MODE適用時は制限時間に少し余裕ができることでコース攻略が楽になる一方、1台追い抜く毎のスコアが通常時の半分に低下、ゴール時にコースやステージのクリア状況、及び関連実績がアンロックされないなどの特徴があるので要注意。

本作で実績を収集したいというプレイヤーは、EASY MODEは使用しないように。また、タイトルメニューに戻るごとにチェックが勝手にONになっていることがよくあるので、メニューへ戻る度に毎回見直しておこう。

 

 

操作方法

 

(※Nintendo Switch版)

JOY-CON(左)
上下左右ボタン 移動
Lスティック 同上
Lボタン BGM選曲
ZLボタン
-ボタン

 

JOY-CON(右)
Rスティック
Aボタン アクセル
Bボタン ブレーキ
Yボタン BGM選曲
Xボタン ポーズメニュー
Rボタン BGM選曲(Rボタンとは逆方向)
ZRボタン
+ボタン ポーズメニュー(Xボタンと効果は同じ)

「Super Night Riders」の操作システムは、アクセルとブレーキングが中心になったごくごくシンプルなもの。

ブレーキは多用すると、制限時間面で露骨に間に合わなくなるので必要な場面以外での使用は厳禁。

基本的には減速すべきポイントでは軽くブレーキを踏み、カーブはしっかり曲がる、といったポイントだけ抑えていれば、あとは如何に最高速状態を維持して走り抜けていくかが踏破のコツとなる。

 

ゲームルール

各コース、及びステージは6つの区間から成り立っており、1区間の走行時間は制限時間通り平均30秒程度。1コース辺りの所要時間は約3分といったところ。

画面上部中央の制限時間が0になる前に各チェックポイントに辿り着くのが目的となる。0になった時点でゲームオーバー。時間切れ後の惰性走行による温情は本作には一切ない。

各ステージは途中にルート分岐は一切なく、まっすぐ走るのみ。コースから外れて走行したり、ライバル車に正面から接触すると大きく失速してしまう原因となる。

 

スコアの加算について

 

基本的なスコアアップ要素

本作では走行中、1秒経過毎に得点が加算されていく。獲得点の倍率は現在の走行速度に応じて上昇。

最高速度である315km/h状態の場合は、EASY MODE時は25,000、通常難易度の場合は倍の50,000がその場で加算される。ハイスコアのコツは、いかに最高速度状態を維持するかが重要だ。

 

ライバル車へのアタック(追加ボーナス)

通常、ライバルのライダーと後方側から接触した場合はこちらが大きく減速してしまうペナルティを追ってしまう。

しかし、側面から接触した場合は逆にボーナススコアが加算されると共に、反動で一時的な加速効果を得られるなどの恩恵。(ただし、接触時に既に315km/hに達している場合はそれを上回って加速はされない)

故意に狙うのは難しく、テクニックとしては熟練者向きだが、より高いスコアを狙うのであれば意識していきたい。

 

ステージ紹介

 

「Super Night Riders」では朝、昼、夕刻、夜と様々なロケーションのコースが登場する。中には、コース両サイドに桜が立ち並ぶ「Hanami」といった雅なステージがあるのも実にユニーク。

繰り返しプレイする内、プレイヤー毎にお気に入りのステージが見つかるかも?

 

Forest Desert
City Canyon
Valley Hanami

 

プレイ後の感想

「Super Night Riders」は80年代の体感型アーケードスタイルを意識した、ハイスピード走行重視の非常にシンプルなレーシングゲームだ。

キャラクターモデリングが前時代的で見た目のインパクトは少々弱い印象だが、実際に遊んでみると”Performance Mode”効果による安定度の高いフレームレートにより、かなりのスピード感を味わえる。

この滑らかなスクロールに載せて、最高速度で1台、また1台とライバルを抜いていくのが非常に心地良い。

 

本作でより良いスコアを目指す上では、レーシングゲームの腕前というよりも、”各コース毎に減速を行うべきポイント”と次々と画面奥から流れてくる”ライバルカーの走行ライン”に関する記憶力こそが重要となる。

時間内のゴールを目指して、パターンを覚えるべくトライ&エラーを繰り返す内、気付けば全てのコースを走破していた。

 

車種のバリエーションや性能、チューンナップといった専門的な要素は本作では一切取り払われており、純粋に走る事のみに集中したゲームプレイが可能なデザインとなっているので、ライトなプレイヤーでも1本のレースゲームとしてとっつき易い点は非常に大きい。

(ただ、いくら仕様とはいえ、ハイスピードで他者に接触しても一切クラッシュを起こさないというのは、さすがに極端すぎるところではあるが…)

 

コースクリアなどの様々な条件ごとに「実績」が解除される本作だが、中でも全回収の上では最難関となる「Course1 to 6」は、作中に登場する全36Stageを1つにまとめ上げた構成の最長コース。

約18分間、ほぼ接触ミスをせずに走り抜けなければゴールは不可能という、作中登場ステージの集大成と呼ぶにふさわしい難易度を誇る。

減速の機会を可能な限り抑え、最高速度を維持しながら全てのライバルを躱し続けなくてはならない。挑戦時にはそのプレッシャーによる、とてつもない緊張感を味わえることだろう。

 

 

作品概要の項目でも記した通り、本作は「Light Fairytale」シリーズのneko.worksが手掛けた初期タイトルで、クレジットを見る限りではメイン開発からキャラクターイラストなど、ほぼ同じスタッフによって手掛けられている。

そんな今作の注目要素の1つがTerry Chandler氏が手掛けるBGM。計6曲とトラック数こそ少ないが、ゲーム内容にマッチした聴き応えあるものが揃っている。(筆者のイチオシBGMは「Ride the Night」)

 

今作でプレイヤーの分身となるアリスについては、”「レッド・ライダー」という肩書きを持つ23歳の金髪の美女”、という基本設定以外はほとんど詳細のないキャラクターだが、そこが返ってミステリアスな側面を助長しており魅力的に映る。

ゲームマニュアルやプレイ時のヒント、設定画を閲覧できる「Extra」では彼女にまつわるコンセプトアートやChibiキャラのイラストが拝めるので、色々と想像を膨らませてみるという楽しみ方も勿論アリだ。

 

また、アリスに関しては今後、上記「Light Fairytale」シリーズの「Episode3」にて何らかの形で登場することが公式サイトで示唆されている。Episode 1では、本作がモチーフとなっているミニゲーム「Night Riders」が登場していることもあり、その関連で登場するものと思われているが、果たしてどういった形での参戦となるのか、まずは「Episode3」の完成が待たれるところだ。

「Night Riders」については過去の「Light Fairytale Episode 1」の紹介記事にて触れているので併せてお読み頂ければ幸いである。

関連記事:Light Fairytale Episode 1 ― 感想&簡易プレイガイド【レビュー&攻略】

 

 

シンプルなゲームデザインと、「夜を駆け抜ける伝説的ライダー」というロマン溢れるコンセプトの2点に全力を注いでいるかのような作風のため、レーシングゲームとしての奥行きはあまり見られないが、筆者はこの走る爽快感を重視した潔さは本作の魅力の1つであると捉えている。

最高速度での走行プレイを突き詰めた、余計な要素のないごくごくシンプルなレーシングゲームといった内容で、感性がピタッとハマれば繰り返しプレイしてしまう中毒性を秘めた逸品だ。

クールなモーターサイクルレースゲーム「Super Night Riders」で伝説の”レッド・ライダー”アリスとなって、果て無く続く道をスピードに身を任せ、何処までも走り抜けてみよう。

 

 

評価

 

個人的スコア(10点満点中) .5

 

良い点

  • アクセルとブレーキ、2種類のボタンベースのシンプルな操作システム
  • 最速スコア重視の判り易いゲームルールと、滑らかなフレームレートによるスピード感
  • 完走のためにはわずかなミスも許されない、プレイ時に流れる心地良い緊張感

 

惜しい点

  • 制限時間周りの制限が厳しく、基本的な難易度は高め
  • ゲーム内キャラクターのモデリングが簡素で魅力に乏しい
  • ステージやコースのアンロック、及び実績関連は通常難易度でプレイしないとほとんど埋めることができない

 

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