TENSEI(点睛)- プレイ後の感想と作品解説【レビュー】

  • 2025年11月10日
  • Steam
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© 2023 NEURON・AGE Co., Ltd.

TENSEI の作品解説

TENSEI の基本情報

タイトル TENSEI(点睛)
ジャンル アクションゲーム
プラットフォーム Steam・PlayStation 5・Nintendo Switch・Xbox One・Xbox Series X/S
メーカー NEURON-AGE・Project Pegasus
公式サイト TENSEI 公式サイト

 

ゲームの概要

目玉を操作し空を昇り続けるアクションゲーム。

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「画竜点睛」の故事成語に基づいた設定のゲームで、プレイヤーが操作する目玉は竜の目玉。

オーブ(墨の滴)を集めると墨絵で絵が画れた竜となり天に向かって駆け上ることができる。

 

水墨画風のグラフィックとおしゃれなBGMで構成されたステージを舞台に、ひたすら天高く昇り続けることになる。

目玉の姿の時は転がったりジャンプしながら少しでも高い足場を目指して進む。

目玉はジャンプするとランダムに蝶、兎、小鳥、蛙、鯉に姿を変えていく。

 

ジャンプ中での再ジャンプ(空中ジャンプ)も可能で、跳躍距離を延ばしたり方向転換が可能だ。

空中での追加ジャンプは2回まで可能。

2回目のジャンプをすると動物から目玉の姿に戻り、ジャンプできないことが分かるようになっている。

 

オーブを集めるとブーストモードが発動、竜の姿となり空中でのジャンプが無制限となる。

ブーストモードを発動させると楽に上昇距離を稼げるのでオーブ集めにわざと遠回りをするなどプレイに幅ができる。

 

ゲームを進めると変化する背景も本作の特色の一つである。

上昇距離1000mごとに季節(桜や柳、雨音や蝉の鳴き声)や時間帯(明るい日中から月の輝く夜)が変わる。

上昇距離はプレイ中にも表示されているが、風景の変化により1000m上昇したことを気づかせるようになっている。

10000mまで上昇距離するとゲームクリアとなりエンディングを迎える。

 

 

システムについて

ゲームの操作についての説明。

ボタン操作の表記はXBOXコントローラー(PS4コントローラー)とする。

 

基本操作

移動 左ステック横 前後左右に移動する。
空中での操作も可能で跳躍方向や落下位置の調整ができる。
ジャンプ Bボタン(○ボタン) または
RBボタン(R1ボタン)
ジャンプする。
ジャンプ中にボタンを押すことで空中でジャンプを行う。
空中でのジャンプ操作は2まで可能。
2回目のジャンプをすると×印の目玉になり、それ以上のジャンプができなくなる。
オーブを最大値までためた状態でジャンプするとブーストモードが発動する。
ドロップ Aボタン(×ボタン) または
RTボタン(R2ボタン)
空中にいるときに真下に落下する。
地面に触れると大きく跳ね上がる。
跳ね上がっている最中のジャンプ操作も可能で、普通にジャンプするより長距離の跳躍が可能となる。
赤い足場にドロップすると赤い足場を浄化し、通常の足場に変えることができる。
滞空 LBボタン(L1ボタン)長押し 空中でボタンを押し続けると落下速度を遅くすることができる。
カメラ操作 右ステック カメラの向きを変え周囲を見渡すことができる。

 

 

ステージ上の仕掛け

 

リング

リングをくぐるとブーストモードの発動に必要となるオーブが手に入る。

ブーストモード発動による無制限ジャンプは上昇距離を稼ぐのに有効な手段なので、積極的にリングをくぐっていくとゲームクリアへ有利に働く。

 

上昇気流

上昇気流に触れるとプレイヤーキャラは上方に運ばれる。

上昇気流の効果が切れるとプレイヤーキャラは落下しだすので空中ジャンプを利用して近くの足場に移る必要がある。

 

蓮の花

蓮の花に触れると、プレイヤーキャラは花冠の開いている方向に弾き飛ばされる。

弾き飛ばされた先に蓮の花があると、連続で弾き飛ばされる。

 

赤い足場

溶岩のような赤い足場に触れるとゲームオーバーになる。

空中から赤い足場に向けてドロップを行うことで赤い足場を浄化し、通常の足場に変えることができる。

また、赤い足場を浄化するとオーブも手に入る。

 

TENSEI をプレイした感想

 

TENSEI を遊んだ感想

タイトルの「点睛」、プレイヤーが操作するキャラは目玉、竜に変化し天に昇るさまから分かるように「画竜点睛」の故事成語に基づいた設定のアクションゲーム。

アクションゲームとしての操作は簡単、かつ時間制限も無いのでアクションゲームが苦手なプレイヤーでも焦らず楽しめる作品だ。

エンディングまでは30分程度とちょっとした時間でも手軽に遊べるボリュームである。

ゲームの難易度としては、ステージを進めると徐々に難しくなるが数回コンテニューすれば先に進めるバランスの良い難易度となっている。

ステージ上の仕掛けは4種類と少ないが、上昇気流は蓮の花の仕掛けは攻略に役立つだけでなく、目玉を勢いよく弾くさまは見て楽しめる演出である。

 

本作のおすすめポイントとして、グラフィックとBGMも挙げられる。

「画竜点睛」の故事成語に相応しい水墨画風の柔らかくも美しいグラフィックと近代的でおしゃれなBGMの組み合わせで表現された演出は特筆すべき特徴である。

背景や足場のグラフィック、効果音で四季や時間の移り変わりを演出しており、プレイ中にカメラ機能で周囲を見渡して楽しむこともできる。

また、おしゃれなBGMは水墨画もつ古めかしいイメージを払拭し、現代的でなじみやすい雰囲気づくりに成功している。

 

プレイしていて惜しかった点は木や建物などのオブジェがプレイヤーキャラより手前に来るとオブジェで視界が妨げられ前が見えなくなってしまうことがあった。

飛び移る足場を探したり、ジャンプで飛び移れる距離なのかを判断するため目視での確認が重要となるが、視界を確保する為に不要な操作をすることになる。

 

ゲームとしての難易度は低く、アクションゲーム初心者向けの作品となっている。

また、特定の条件を達成するとエンドレスモードが解放、通常モードでの目標10000mを超えてもプレイを継続できるため、ハイスコアへ挑戦する楽しみもある。

1プレイの時間は短いが、簡単な操作と心地よい演出からついつい長時間遊んでしまう作品となっている。

 

 

TENSEI の評価

個人的スコア 7.5

 

良い点

・操作は簡単で時間制限もないためアクションゲーム初心者にもお勧めできる難易度のゲームである。

・水墨画風の趣のあるグラフィック、おしゃれな喫茶店で流れていそうなBGMなどで心地よいゲーム空間を演出している。

・ゲームを進めると上昇するのも難しくなってくるが、数回プレイすればハイスコアを更新できるバランスの良い難易度となっている。

 

惜しかった点

・派手なアクションや高難易度のゲームに慣れているプレイヤーには物足りなく感じるところもある。

・カメラとプレイヤーキャラの間に木や建物があると視界がふさがれ前方が見えなくなってしまう。

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