Gnomdom(ノームダム)- プレイ後の感想と作品解説【レビュー】

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©Gavrilo Šoštarić. Licensed by Silesia Games Sp. z o.o.

 

基本情報

 

タイトル Gnomdom
対応機種 Steam,Nintendo Switch,PlayStation4|5,Xbox Series S|X,itch.io(demo ver.)
販売 Vivi,Dana(Steam版),Silesia Games(各種コンソール版)
開発 Vivi,Dana
発売日 2024年12月11日(Steam版),2025年10月23日(Switch版,PS4|5版),2025年10月22日(XBS|X版)
対応言語 日本語, 英語, フランス語, イタリア語, ドイツ語, スペイン語, オランダ語, ポルトガル語, ロシア語, 韓国語,中国語(簡体字),ポーランド語,セルビア語,トルコ語

Nintendo Switch 2(日本語・国内専用)では日本語でのみプレイ可能。ただし、一部、ソフト内で言語を変更できる場合有り。

(*e-shopには対応言語の表記なし)

(*Steam版のみ対応)

備考 IARCレーティング:3+
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作品概要

 

「Gnomdom」(ノームダム)はセルビアを拠点に活動を行うゲーム開発者Vivi氏が開発を手掛けたゲーム作品。コンソール版の移植、及び販売はポーランドのSilesia Gamesが担当。

本作はポイント&クリック形式によるアドベンチャー&パズルゲーム。ノーム達が暮らす村を舞台に、森の中で捕われて帰ってこないノームの家族を全員見つけて帰宅させるのが目的となる。

 

2024年に発売されたSteam版を移植、2025年10月下旬に各種ゲームコンソール版が同時期に一斉リリース。それぞれ日本語を含む13種類の多様な言語に対応している。

また、itch.ioでは本作のブラウザ用デモ版のプレイ、及びWindows用デモ版のダウンロードが可能となっている。(※こちらは対応言語は英語のみ)

 

リンク:Vivi(X(Twitter))

リンク:Vivi(itch.io内)

リンク:Silesia Games(X(Twitter))

 

操作方法

 

(※Nintendo Switch版)

JOY-CON(左)
上下左右ボタン タイトルメニューの項目選択(※他場面では使用しません)
Lスティック カーソルの操作
Lボタン
ZLボタン
-ボタン

 

JOY-CON(右)
Rスティック
Aボタン インタラクト
Bボタン 戻る
Yボタン
Xボタン
Rボタン
ZRボタン
+ボタン

(※テーブルモード、携帯モードのプレイ時はコントローラー操作と画面スクリーン操作の両方に対応)

 

ゲームの遊び方

ゲームの目的は、森の各地に出かけて帰ってこないノームの家族を一人残らず発見すること。

計12のエリアに散らばったノーム達は、それぞれ森の生き物や植物の妨害に遭って動けなくなっているが、パズルを解くことで救出が可能となっている。

全員を家へと無事に帰して、100歳を迎えるおじいさんノームの誕生日を一家全員で祝福しよう。

 

ゲームシステム

 

2種類の操作方式

 

(※以下はNintendo Switch版における操作方法の紹介となります)

 

コントローラー操作時

コントローラーデバイス各種で操作する場合は、Joy-Con、PROコントローラーのLスティックを使って三角形ポインターの操作が可能。

このポインターをインタラクト可能な対象付近に持っていく事でリング風の形状へと変化し、その後引っ張られていくように正確な判定ポイントへと動いていくる。

Aボタンを押す事で反応するので、該当箇所ではどんどん調べていこう。

 

画面タッチ操作時

テーブルモード、あるいは携帯モードでのプレイ中は画面上の対象に直接タッチする事でインタラクトが実行されるよりダイレクトな操作が可能。コントローラー操作時と違って、本操作モード中はカーソルは表示されない。

また、画面タッチ操作時に限り「←」アイコンが画面左上に表示される仕組みになっており、前のエリアに戻りたい場合はこのアイコンをタッチする必要がある。

注意点として、このアイコンは判定が比較的小さく設定されているのか、タッチ時の位置がと中々反応しない事が多い。なるべく画面左上の隅辺りを押すように意識するのが吉。

画面タッチ操作とコントローラー操作は相互に切り替えが可能となっているので、やり辛さを感じるような場面では両方の操作を使い分けてみるといいだろう。

 

フィールドから攻略するエリアを選択

ゲーム開始地点となる家を出ると、フィールド画面に切り替わる。ここから計12箇所に分かれた各ポイントから、自由に選んで移動することができる。

発見した家族のノームに関しては、画面右上の数字を通して確認。1つ前のエリアに戻りたい場合はBボタン、もしくは「←」アイコンをタッチしよう。

 

画面内の怪しい箇所をインタラクト

本作の基本的な遊び方は、とにかく気になる箇所をどんどんチェックしてみること。インタラクト可能な対象だった場合は何かしらの反応が返ってくるが、必ずしもパズルに関わるものとは限らず中にはダミーにあたるものも存在している。

また、各エリアにはパズルの解法へと導くためのヒントが何らかの形で隠されている事が多い。それは時に記号であったり色であったりと様々な形でプレイヤーの前に示されるが、その法則性を理解する事で目の前の謎解きに役立ってくれるはずだ。

 

ノームと写真を集めよう

フィールドから移動可能な計12のポイントでは1箇所につき、救助を待つノーム1人と当人を映した写真が1枚ずつ隠されている。

身動きの取れないノームの救出はパズルを解くことが前提となっているが、一方で写真は同じエリア内の何処かに隠されている。インタラクト可能な場所は、とにかくクリックしてみるといいだろう。

 

ノーム一家の小屋外、おじいさんが腰掛ける切り株の脇にはアルバムが立てかけられているが、写真の収集率はここから確認が可能だ。現在の収集状況を知りたい時は、チェックしてみるといいだろう。

 

プレイ後の感想

大地の精霊”ノーム”達(Gnome)が暮らす土地(dom)、といった意味を持つ表題の「Gnomdom」。PCゲーム然とした作りのポイント&クリック形式なパズルゲームである本作には、スライドパズルや模様合わせのような多様な謎解きパズルが用意されている。

 

温かみのある絵本のようなタッチのイラストが印象的だが、開発者Vivi氏のXアカウントでの過去のポストによると作中のアートデザインはガールフレンドであるDana氏が手掛けたものであるとのこと。Steamでの製作、販売の項目がVivi,Danaの両名義で記載されているのはこれが理由であろう。

画面上の変化についてはアニメーションでは表現されない事もあり画面上に余り動きが見られないのは少々寂しいところでもあるが、各パズルに制限時間は設けられてないので、プレイヤー各自のペースでじっくりと取り組むことができる。

 

この手のゲームシステムの場合、より直感的な操作が可能な画面タッチ操作の方が一見遊び易い印象だが、本作に関してはその点の感度がイマイチで、特に画面左上に表示される矢印型の「戻る」アイコンの反応の悪さが目立つ。

また、一つ一つのパズルは全て異なる形式になっており、プレイヤー一人一人の問題との相性次第で解くのに想定以上の時間がかかってしまう、あるいは正解に辿り着けないといった危惧もある。ヒント自体はステージ内に隠されている事がほとんどだがどう解釈するかはプレイヤー自身に委ねられており、ゲーム内の一機能として明確に導いてくれる形にはなっていない。ネットで検索してみるといった手段が必要となる事も考えられる。

筆者個人としては、解くのに時間がかかってしまったパズルが2つほどあったが、内1つはその内容的にヒントらしいヒントがエリア内に存在しないという極めて厄介なものだった。(これについては実際のゲームプレイを通して、どのパズルのことを指しているのかを理解頂けるかもしれない)

 

正解に辿り着くまでの所要時間次第なところもあるが、パズルが好きなプレイヤーであれば1~2時間程度もあればエンディングへと辿り着くことができるだろう。一家が全員集合を果たし、お祝いムードへと包まれたノーム達を待ち受ける衝撃の結末は是非プレイヤーの目で見届けてみて欲しい。

作品概要の項目でも記した通り、itch.ioのクリエイターページではブラウザ上でプレイ可能なデモ版も用意されているので、「ひとまずゲームの雰囲気をチェックしたい」という方はまずはこちらを試してみるといいだろう。

絵本的な描写による自然色豊かでゆったりとした雰囲気のパズルゲームをお求めと言う方は、本作「Gnomdom」を是非お試しあれ。

 

評価

 

個人的スコア(10点満点中) .5

 

良い点

  • ポイント&クリック式のシンプルなパズルで構成されたアドベンチャー
  • Dana氏が手掛ける絵本イラストのような温かみのあるアートデザイン
  • 比較的短時間でクリアできるゲームボリューム(※各パズルクリアまでの所要時間に依存)

 

惜しい点

  • ごく一部を除き、各パズルは初期化機能を搭載しておらず、最初から取り組み直すことができない
  • やりこみ系の要素はなし
  • (Nintendo Switch版)画面タッチ操作の感度が余り芳しくない

 

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