8番出口(Nintendo Switch版)- プレイ後の感想と作品紹介【レビュー】

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©KOTAKE CREATE Licensed to and published by Active Gaming Media Inc.

 

基本情報

 

タイトル 8番出口
対応機種 Steam,Nintendo Switch,PlayStation4|5
販売 KOTAKE CREATE(Steam版),PLAYISM(Switch版,PS4|5版)
開発 KOTAKE CREATE
発売日 2023年11月29日(Steam版),2024年4月19日(Switch版),2024年8月8日(PS4|5版)
対応言語 日本語,フランス語,ドイツ語,イタリア語,スペイン語,韓国語,ポルトガル語,中国語 (簡体字),中国語 (繁体字),英語
備考 CEROレーティング:B(12歳以上対象)(恐怖)
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作品概要

 

「8番出口」はKOTAKE CREATE開発、販売によるゲーム作品。

本作は一人称視点で展開する短編ウォーキングシミュレーターだ。一定の法則によってループしている地下駅構内を歩き回り、異変を回避しながら8番出口を通じて外へと出るのがゲームの目的となる。

 

元は2023年よりSteamから配信中のPC用ゲーム作品で、Youtubeなどを介したゲーム配信動画を中心に人気が広がる。PC版リリースからおよそ半年後の2024年4月、PLAYISMパブリッシングによりNintendoSwitch移植版が配信開始。後に同年8月8日よりPlayStation4、5版も配信開始となった。

 

リンク:KOTAKE CREATE(X(Twitter))

 

操作方法

 

(※Nintendo Switch版)(※2024年11月30日、内容を一部修正)

JOY-CON(左)
上下左右ボタン メニュー項目の選択
Lスティック 移動
Lボタン 走る
ZLボタン 走る
-ボタン メニューを開く/閉じる

 

JOY-CON(右)
Rスティック カメラ操作
Aボタン 走る
Bボタン 走る
Yボタン 走る
Xボタン 走る
Rボタン 走る
ZRボタン 走る
+ボタン ポーズメニュー

※基本的な操作は移動とカメラ操作のみ。

 

ゲームの進め方

ゲーム起動後は、タイトル画面も介さずにシームレスにゲームが開始される。

作品概要の項目でも記した通り、ゲームの目的は駅構内をひたすら散策しながら最終的に8番出口から外に出ることだ。

 

ただし、構内は様々な異変が偶発的に発生し、正しく判定した上で歩を進めるないとループする仕組みになっており、考え無しにそのまま歩いたところですんなりと出口へと辿り着くことは出来ない。駅から脱出するにはゲームルールに則って、正しく進めて行く必要がある。

 

「8番出口」3つのルール

 

本作の基本ルールは以下の3つ。

●異変を確認したら引き返す

●異変が見つからなければそのまま進む

●8番出口から外に出る

 

文字に起こすと非常にシンプルなルールだが、最大の障壁となるのがこの”異変”だ。

基本的に異変が発生する場合は、1つの区画を1回通過する際に1つのみだが、どのような異変が発生するかは辿り着いてみるまでは分からない。

 

目安となるのは、曲がり角の壁で毎回確認できる構内案内板の数字だ。

“出口”と書かれた下に大きく記された数字が現在位置を示しており、起点となる数字は「0」。各区画を通過する毎にこの数字が1→2→3…と順序通りに進行していれば、正しい道筋を辿っている証左となる。

万一異変に気付かないままうっかり進んでしまった場合、案内板の数字は0にリセット、再び最初からのチャレンジとなってしまう。

 

もし何らかの異変を確認出来た場合はその場で180°引き返し、反対側へと歩いて行こう。正解であれば、次の案内板で数字が1つ繰り上がる。

これを繰り返しながら8番区画の先にある階段に辿り着き、そこから脱出することが本作の最終目的だ。

 

ループ対象となっているのは連絡通路のほんの短い区間ではあるが、どんな変化も見逃してはならない。

スマートフォンと手提げ鞄を抱えて、通路の反対側から歩いて来る男性。彼は直線に差し掛かった際に、毎度全く同じタイミングで登場する。

 

可能であれば彼に道を尋ねてみたいところだが、本作には”話しかける”といったアクションはなく、こちらから働きかけることは一切できない。姿を確認できたところで歩いていく様子をただ見送るのが精一杯。

一見は普通の通行人のようだが…。

 

プレイ後の感想

ざっと紹介してきた通り、「8番出口」はループ方式の迷宮から脱出する、異変探索型3Dアドベンチャーゲームだ。

本作は2023年下半期における話題作の1本となった。ゲームルールのシンプルさ、手軽なゲームボリュームといった各要素とゲーム配信動画界隈での盛り上がりが絡み合ったことが大きい。

フォトリアルグラフィックで表現された”駅構内の連絡通路”が舞台という点も日常生活においてとても身近に感じやすい空間であり、人気の相乗効果となっている部分も少なからずあるだろう。

 

内容のバリエーションに富む異変だが、静寂から一転、急激に牙を剥くドッキリタイプのものや、じわじわと変化が表れるもの、不気味さを前面に押し出したもの、シュールな笑いを届けるものまでさまざま。中には一見では気づきにくい変化もあるが、注視するポイントを抑えていれば確認がグッと容易になる。

何度も彷徨った果てにその異変の元を探し当てた時、それこそが本作の最も楽しい瞬間だ。そんな”間違い探し”を楽しむ上で、異変の内容については当記事では割愛させて頂くこととする。どんな異変に遭遇出来るのかは、実際にプレイしてのお楽しみだ。

(とはいえ、本作はゲーム配信界隈では人気のタイトルでもあり、日頃からこういった動画視聴を嗜む方においては既に異変を知り尽くしているという諸氏も多いかもしれないが)

 

コンパクトな内容に比してゲームボリューム自体は短く、スムーズに行かずともおおよそ1時間程度もあればゲームクリアは十分達成できる。要領よく進められれば数十分程度でクリアすることも可能だ。

「Vampire Survivors」や「スイカゲーム」でも見られた流れではあるが、本作のヒットを皮切りにインディーゲーム界隈では”8番出口ライク”と呼ばれるゲームカテゴリが自然と定着し、様々なフォロワータイトルが日々生まれている。

同系統のゲームジャンルに関心があるけど、どれから触ってみようか— と迷っている方は、まずは原点と名高い本作「8番出口」から入ってみてはいかがだろうか。

 

評価

 

個人的スコア(10点満点中) 8.0

 

良い点

  • 間違い探しという単純明快なゲームルールと数十分~1時間程度でクリア可能な適度なゲームボリューム
  • (Nintendo Switch版)若干見劣りするものの、オリジナルに忠実なグラフィックとポータブルモードでも比較的滑らかな挙動を再現
  • 試し易いワンコインの低価格設定

 

惜しい点

  • ファーストパーソン形式の3Dゲームにつき、画面酔い体質を持つプレイヤーは若干注意が必要(※本作は比較的負担は少な目)
  • あらかじめ調べるべきポイントが把握していると、間違い探しゲームという意味では鮮度が落ちてしまう
  • 一度正解した異変は同じ周回内では登場しない仕様につき、違いに気づかないまま通過出来てしまったというケースに遭遇することも

 

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