P.I.S.ファイル ー プレイ後の感想と作品解説【レビュー】

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©2025-2026 STEAM STREET/P.I.S. File

 

基本情報

 

タイトルP.I.S.ファイル
対応機種Steam,Nintendo Switch
販売STEAM STREET
開発同上
発売日2025年12月19日(Steam版),2026年6月18日(Switch版)
対応言語【Switch版】日本語, 英語, フランス語, イタリア語, ドイツ語, スペイン語, オランダ語, ポルトガル語, ロシア語, 韓国語, 中国語 (簡体字), 中国語 (繁体字), タイ語, ポーランド語

(※Steam版については、上記分も含めた『計103種類の言語に対応』と商品ページに記載あり)

Nintendo Switch 2(日本語・国内専用)では日本語でのみプレイ可能。ただし、一部、ソフト内で言語を変更できる場合有り。

備考IARCレーティング:3+

 

作品概要

 

「P.I.S.ファイル」(Postal Inspection Service Files)はSTEAM STREEM製作によるゲーム作品。販売を手掛けるゲーム作品。

本作はポイント&クリック形式のアドベンチャーゲーム。プレイヤーの目的は地上に墜落した天上郵便局の配達員を導き、散らばった郵便物を集めて地上郵便局で業務を担うロボット達の監視の目を逃れて空の向こうへ帰る事だ。

 

製作者のHAIM氏はゲーム制作以外にもイラストレーター、漫画家、ミュージシャンと幅広い活動を行う中国重慶出身のクリエイターとのことで、他のゲーム作品にSteamでリリースされた短編アドベンチャー『第31号実験体』などが挙げられる。

ゲーム内クレジットによると作中のイラスト、ストーリー、プログラム、音楽その全てを一人で手掛けており、ディベロッパー名の「STEAM STREET」は同氏のイラストレーターとしての名義、「BaloonHouse」はコンポーザーとしての名義である事が窺える。イラストレーターとしての活動においてはスチームパンク的世界観を題材とした作品作りを得意としており、本作においてもそのテイストが発揮されている。

なお本作「P.I.S. ファイル」は劇中で一切の言語が登場しない作風である事から、Steam版の商品ページでは”計103種類の言語に対応”といった表記となっている。

 

リンク:HAIM | steam street(Official Page)(instagram)

 

ストーリー

 

(※Steam、及びNintendo e-shop(Nintendo Store)商品ページ内より該当箇所を抜粋)

 

P.I.S.=Postal Inspection Service(郵便監視局)

 

人類が地球から姿を消した後も、人間郵便局のロボットは業務を続けています。

 

天上郵便局の郵便配達員は撃墜され、手紙が辺りに散乱しました。

 

彼女はようやく手紙を取り戻しましたが、それでも人間郵便局の監視を逃れなければなりません…。

 

 

 

操作方法

 

(※Nintendo Switch版)

JOY-CON(左)
上下左右ボタン
Lスティックカーソルの操作
Lボタン
ZLボタン
-ボタン

 

JOY-CON(右)
Rスティック画面のスクロール操作
Aボタンインタラクト
Bボタン
Yボタン
Xボタン
Rボタン
ZRボタン
+ボタン

 

 

ゲームの遊び方

「P.I.S. ファイル」のゲームシステムはポイント&クリックスタイルのオーソドックスな探索型アドベンチャーを踏襲したもの。ポインターカーソルを操作してチェック可能な対象をインタラクト、場合によっては入手したアイテムを適切な場面で使用することで1つずつ道を開いていくのが基本的な遊び方となる。

 

ゲームシステム

 

画面は上下スクロールに対応

作中の各シーンを彩るイラストはいずれも縦長サイズで描かれているのに対し、プレイ中は上下が見切れる関係上一画面内に全てが収まらない状態となっている。見えない部分はL、もしくはRスティックを操作して、スクロールしてみよう。

 

怪しい場所をインタラクト

画面上の調査はLスティックを使って翼を模したポインターカーソルを操作。秘密が隠された箇所に置いた場合、カーソル中央に小さい〇のマークが点灯するようになる。

ただし、この現象は上画像の通り非常に些細な見た目となっているため、よく目を凝らさないと変化に気が付かない可能性も高い。マークに気が付いたら、インタラクトを行ったり対応アイテムを使用してみるなど色々と試してみよう。

 

郵便物を集めよう

冒険の舞台では、配達員が落としたいくつかの郵便物(手紙のアイコン)を見る事ができる。本編を通じて紛失した6つの郵便物を全て回収するのが目的となっているので、見つけた時は忘れずにクリックで回収しておくこと。

 

アイテムを使いたい時はドラッグ&ドロップで

インタラクト時にはアイテムを回収できることがあり、回収すると画面右側メニュー上の専用枠に収納される。所持できるアイテム枠は最大4つ。

各アイテムは使う事が出来る場所やタイミングが決まっており、必要な場面で必要な対象に向けてドラッグアンドドラッグで使用する。

 

迷ったらヒント機能を

本編冒頭で入手できる「鐘」は、クリックで回収後、以降は所持品メニュー下部に常駐し、ヒント機能として作用するようになる。ポインターカーソルを鐘のアイコンに合わせてインタラクトしてみる事で、画面右にチェックしてみるべき対象などが示されたヒントが現れる(上画像)。

次に何をしたらいいか分からず、行き詰まってしまったといった時には活用していくといい。ただし、使いすぎると…。

 

セーブの方法

「鐘」と同様に本編冒頭で入手できる「磁気ディスク」は、クリックで回収後、以降は所持品メニュー下部に常駐し、セーブ機能として作用するようになる。

ゲームの進捗状況を保存したい場合は、カーソルを合わせてAボタンでセーブを実行。セーブ領域は1つのみで、ロードはタイトルメニュー上の「⏯」ボタンをクリックすることで行われる。

 

エンディング分岐について

本作のエンディングはプレイ状況によって内容が異なる3種類の結末のいずれかへと分かれていく。分岐の条件はズバリ、”結末に至るまでにヒント機能をどのくらい使用したか”が鍵となっている。

ヒント機能の使用率は”1つの場面につき1回のみ”判定され、使用毎に”鐘の色”が下の方から次第に黒ずんでいく仕組みとなっている。例としてエンディングAに到達したい場合、ヒント機能は最大でも1回までの使用に留めておくのが条件となる。

 

プレイ後の感想

「P.I.S. ファイル」は非常に独特な世界観を舞台に展開するポイント&クリック型のアドベンチャー作品で、プログラムからイラスト、音楽など作中のあらゆるゲーム要素はHAIM氏一人が手掛けたものであるというから驚きだ。

作中ではテキストやボイスはおろか文字による情報も一切登場せず、表示されるのは各場面を描いた一枚のイラストと所持品の各アイコンのみ。これらの必要最小限な要素と機能を頼りに、怪しい場所や細かな変化を注視した上で必要な場面で必要なアクションを取ることで先に進めるようになっている。ただし、基本的に全編を通じてゲーム進行は一方通行な仕様につき、特定の場合を除いて元来た場面へ戻ることはできなくなっている。

 

解法が分からないという場合もヒント機能が完備されているため、活用することで次にチェックするべき箇所をダイレクトに示して導いてくれる。ただし記事内でも紹介している通り、この機能の使用の有無はそのまま結末の分岐条件となっており、全てのエンディングに辿り着く場合は最低でも1度は極力使用せずに結末へと至るゲームプレイが必要となっている。

なお、本編進行中に一度見た主要なシーンのイラストについては、タイトルメニュー一番下のアイコンからエクストラメニューに入る事で、各イラストに添ったBGMを聴きながら閲覧する事が可能となっている。鑑賞に際してはズーム機能がないため拡大して観る事ができないのは少々残念だが、プレイ中に印象に残ったイラストを自由に鑑賞できる点は嬉しいところだ。

 

短編作品につき、全編クリアまでの公式な所要時間はおよそ30分(商品ページ内の記載より)となっているが、解法を熟知していれば10分程度で結末に至ることができるだろう。

テキストによる説明が一切ない作風につきストーリーの流れについてはプレイヤー各自の想像で補う形となっているが、「全体的にどういう世界観なの?」、「あの場面はどういうことなの?」と作中の基本設定に対して疑問を抱く方は、Steam掲示板のこちらのスレッドにて製作者の回答レス投稿が見られるので目を通してみるといいだろう。

Nintendo Switch版に関してはせっかくの携帯モードによるプレイスタイルがあるにも関わらず、そもそも画面タッチ操作に対応していなかったりインタラクト時に反応が鈍い場面が何箇所か見られたりと、ちょっとしたストレスを感じる場面も見られるが、STEAM STREETことHAIM氏のイラストで表現される本作の世界観に魅力を感じる方は、手に取ってみて損はない一作。ポイント&クリックゲーム全般に関心のある方は是非お試しあれ。

「P.I.S.ファイル」はSteam、及びNintendo e-shopにて配信中。

 

評価

 

個人的スコア(10点満点中).0

 

良い点

  • 手描きイラストによるスチームパンク世界を舞台にしたポイント&クリック式の探索アドベンチャー
  • 行き詰まってもヒント機能の活用によって、先に進むための手がかりを知る事ができる
  • 30分程度でクリアできる適度なゲームボリューム

 

惜しい点

  • 言語を介さない内容のため、謎解きや作中世界への理解についてはプレイヤー側で想像を働かせる必要がある
  • 一部のBGMに音割れが目立つものが見られ、プレイ時の音量設定には注意が必要
  • (Nintendo Switch版)画面タッチ操作に対応していない

 

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