Dungeons of Dreadrock – プレイ後の感想と作品解説【レビュー】

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©Prof. Dr. Christoph Minnameier

 

基本情報

 

タイトル Dungeons of Dreadrock
対応機種 Steam,Nintendo Switch,iOS,Android 他
販売 Prof. Dr. Christoph Minnameier
開発 同上
発売日 2022年5月12日(Switch版),2022年1月31日(iOS版),2022年2月12日(Android版)
対応言語 日本語,英語,フランス語,ドイツ語,イタリア語,スペイン語,韓国語,ポルトガル語,ロシア語,中国語 (簡体字)
備考 IARCレーティング:12+(軽い暴力、ののしり言葉)

★本来、対応言語は英語のみとなっていたが、ver.1.14にて日本語を含む10種類の言語に対応となった

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作品概要

 

「Dungeons of Dreadrock」(訳題:ドレッドロックの迷宮)は、Prof. Dr. Christoph Minnameierが開発、及び販売を手掛けるゲーム作品。

ダンジョンが舞台となるクォータービューのリアルタイム制パズルゲームで、プレイヤーはドレッドロック山へと向かった弟の捜索のため、全100層から成る地下迷宮へと挑んで行く。

本作のメインクリエイターであるChristoph Minnameier氏についてだが、本職は大学教授とのことで、ドイツ・ミュンヘンのメディアデザイン大学”MDH(Mediadesign Hochschule) University”にて、ゲームデザイン学科で日々活動しているようだ。(※2023年2月現在)

多様なプラットフォームで展開を見せる本作はスマートフォン版もリリースされており、Android/GooglePlay版においては1月18日付で累計100万ダウンロードを突破、と好調の様子を見せている。

 

関連リンク:Dungeons of Dreadrock

 

ストーリー

 

(※プロローグ部分から要約)

地下深くに100層にも及ぶ迷宮が広がる、ドレッドロック山。

その深奥はデッドキングの本拠地である、と伝えられていた。

 

麓の村では毎年一人、若い男子が山の王を倒す者として選ばれる習わしがある。

しかし、そうして送られた者達の内、帰って来たものはこれまでに一人もいない。

 

今回、デッドキングを倒す者として選ばれたのは、あなたの弟だった。

死の王の討伐をその身に一人課せられ、心細さを覗かせる

そんな若き勇者に対し、姉のあなたがしてあげられるのは、励まし、見送ること位しかなかったのだ。

 

山門の前で弟の出発を見送った後、あなたは一人その場に残される。

村の者からはここで、弟の帰りを待つよう言われているのだが…

 

 

※DeepL 翻訳ツール使用により翻訳。及び一部手直し 

 

 

操作方法

 

(※Nintendo Switch版)

JOY-CON(左)
上下左右ボタン 移動
Lスティック 同上
Lボタン ヒントの表示
ZLボタン
-ボタン

 

JOY-CON(右)
Rスティック
Aボタン アイテムを使用2
Bボタン アイテムを使用1
Yボタン メニュー展開/閉じる
Xボタン リトライ
Rボタン
ZRボタン
+ボタン

Nintendo Switch版はJoy-Conでの操作に加えて、携帯モードでのプレイ時にはタッチ操作にも対応しており、スマートフォンやタブレットのような直感的な操作が可能となっている。

本項は、主にJoy-Conでの操作時を前提とした記述となっているので、あらかじめご了承頂きたい。

Joy-Conでプレイする場合は、初期ボタン配置の「決定」がBボタンになっているので、やりにくいと感じた場合はYボタンメニューの「CONTROLS」で自由に組み替えてみると良い。

 

メニュー画面

Yボタンで呼び出せるメニュー項目では、以下のような項目を選ぶことができる。

OPTIONS:ゲーム設定を行う。

項目はINTERFACE(UIの配置)、LIGHTS(照明の演出設定)、HINTS(ヒント機能の設定)の3種類

SAVEGAMES:到達階までのフロアを開始地点として自由に選択できる

(※厳密にはLOADGAMESが正解か?)

CONTROLS:キーコンフィグ

メニュー画面のウィンドウは、呼び出し時と同じくYボタンを押すと閉じることができる。

なお、進捗状況のセーブに関しては常に自動で行われるので、Nintendo Switch版で本体の電源を切ったり別のソフトを起動したい場合は、HOMEボタンからそのままゲームを終了すればOK。

 

プレイヤーのアクション

 

移動

プレイヤーの移動操作は上下左右の4方向に対応しており、Lスティックを各方向に倒す(携帯モード時は、任意の方向付近を画面タッチ)ことで1歩前へと移動。

スティックを倒しっ放しにしていれば、同じ方向へとそのまま移動を続けていく。

ステージ内にモンスターがいる場合は、こちらが近づくと気配に反応して追ってくるようになる。

敵を始末しないまま下の階に降りる際、そのまま追ってくる場合があるので十分気を付けよう。

(※時には、この特徴を攻略に利用するステージも…?)

 

インタラクト/攻撃

棚や瓦礫など、一部のオブジェクトに向かって方向キーを倒した際にインタラクトが発生し、目の前の対象に関するテキストが表示される。

鉄格子の向こうに見える下水道の穴。覗こうとしてみたが、真っ暗だ。

(腕を突っ込むのはやめたほうがよさそうです。)

 

また、剣を所持していて正面にモンスターが隣接している場合は、斬りつけて攻撃することが可能。ただし、入力タイミングが遅かった場合は逆に敵の攻撃を喰らってしまう。

本作では一度でも敵の攻撃やトラップにかかるとアウトとなり、現在いるフロアを最初からやり直しとなってしまうので、攻撃を行う場合は慎重に行動しよう。

 

剣/石を投げる(アイテム使用1)

石を1つ以上、または剣を持ち歩いている場合は、Bボタンを押すと正面真っすぐの方向に投げることができる。

投げたアイテムは壁にぶつかるとその場へと落下するが、進行方向に阻むものがなかった場合はそのままエリア外へと消えてしまう。

 

石の場合は各フロアで登場した際、その一度だけでは出番が終わらず、次のフロアにまで持ち越して再利用、といったパターンが時々見られる。

一方で、剣はストーリー上でも重要な役割を担うアイテムで、最後までしっかりと持っていかなければならない。

そのためダンジョン攻略中は、常に剣を次の階へと持ち越す解法を意識して進める必要があることを覚えておこう。

 

キーアイテムを使用(アイテム使用2)

アイテムを持ち歩いている際、特定のポイントに立った際にアイコンが点灯する場合がある。

この状態の時にAボタンを押す(携帯モード時はアイコンを直接タッチする)ことで、目の前の対象に向かってアイテムを使用することができる。

 

ダンジョンの仕掛け

 

ダンジョンに備えられた様々な仕掛けの内、以下では代表的なものをピックアップして紹介。

 

レバー

壁に備え付けられたレバーは、主に鉄格子を開く効果を持っている。

基本的には一度操作すれば開くのだが、時間経過と共に再び閉まってしまうタイプのものもあるので注意。

 

スイッチ床

床のスイッチは加重によって機能する仕組みになっている。

仕掛けを動作させるために、上に載る対象は重さや性質は問われず、プレイヤー自身やモンスター、ナイフや石ころとなんでも良い。

こちらもレバーと同じように、一度動作させてから重しを取り除いた場合は、即座に仕掛けが元に戻ってしまうといったパターンが見られる。

そのため、仕掛けがONの状態を保っておきたい場合は、上に何かが載っている状態を維持する必要があることを覚えておこう。

 

木製の扉

木製の扉を開けるには、剣で何度も斬りつける必要がある。

敵に追われている時は一気に開けようと狙わず、少しずつ攻撃を加えながら敵を誘導しつつチャンスを待とう。

 

ワープゾーン

桃色に輝く靄は、2区間を繋ぐワープゾーンとなっており、キャラクターが重なることで別の靄へと瞬時に移動する。

プレイヤーだけでなく、モンスターや放り投げたアイテムもワープの対象となるので、攻略時には上手く活用しよう。

 

ジェネレーター

緑色の靄は、ゾンビが次から次へと送られてくるジェネレーターだ。

元を絶たない限り延々とゾンビが登場するので、放置しておくと非常に危険。

まずは、フロア内に目を凝らして、ジェネレーターを消滅させる方法がないか探ってみよう。

 

開始フロアを選ぶ

「Dungeons of Dreadrock」では各レベルクリア後も、一度到達したフロアまでの範囲を開始地点として自由に選んでプレイすることができる。

レベルセレクトの機能を利用するための導線が少々分かり辛いが、手順としてはまずYボタンでメニュを呼び出し、続いて「SAVE GAMES」→「LOAD GAME」の順に選んだ後に挑戦したいレベルを選択、となる。

なお、選択項目の内、「1 – EVERY YEAR」は本編プロローグのシーンに該当しており、厳密にはダンジョンパートには当て嵌まらない。

 

攻略に詰まった時は?

 

リトライ

「解き方を間違えた。或いは詰み状態となったので、現在フロアの攻略を一からやり直したい」

そんな時は、Xボタンを押せば即座に同じ階でのリトライが可能だ。

また、携帯モードでのプレイ時は、上画像のアイコンをタッチすることでも同じ効果を得ることができる。

 

ヒント機能

どうやっても下の階段に辿り着く手が浮かばない、という時は、Lボタンを押してヒントを呼び出してみると良い。

携帯モードでプレイ時は、上画像のアイコンも同じ効果を持つ(※表示状態は「HINTS」(下記で紹介)の設定によって変化する)。

ヒント 1/3

ゾンビに床トラップを使うのは、もったいないです。

各フロアのヒントは複数のページに分かれており、1ページ辺りに記されている内容はごく短い。

追加でヒントが欲しい場合はボタンを押すごとに1ページずつ順に確認することができるが、HINTSの設定によってはこの使用に制限がかかる。

思うように機能していない時は、設定を確認しておこう。

 

ヒントの使用条件は、ゲーム起動中Yボタン(もしくは、画面右下の)オプションウィンドウを呼び出し、「OPTIONS」>「HINTS」の項目で自由に変更が可能。

具体的には「ALWAYS(常時)」「AFTER 5 MINS(5分に1回利用可能)」「NEVER(一切利用できない)」の3種類から1つを選ぶ形となる。

制限を設けたプレイに特にこだわりがない場合は「ALWAYS」を選んでおけば、好きなタイミングでヒントを見ることが可能となり、快適なプレイとなるだろう。

 

プレイ後の感想

「Dungeons of Dreadrock」では、戦略系シミュレーションゲームで馴染み深い”マス目デザイン”のマップ上を自在に動き、各フロア毎の仕掛けを解きながら下層に続く階段を目指して1部屋ずつ順に進んでいく。

1レベル毎にじっくり悩みながら解いていくパズルゲーム本来の楽しみ方を味わえることは勿論、行き詰った時にはヒントを見るという自由も与えられているので、プレイヤー各々のペースで攻略を楽しむことができる。

上記のような”自由に挑戦可能”という点は、パズルゲームにおいてストレスフリーとなる大きなポイントだ。

 

私は右に行くから、あなたは左をお願いね。

本作最大のネックとなっていた対応言語が英語のみという部分だが、ver.1.14アップデートによって合計10の言語に対応。日本語でもプレイ可能となった。

スクリーンタッチ設計の操作デザインをベースにしている分、直感的な操作が可能なことが幸いしており、レベル毎の解法という部分を除くと、ゲームプレイで悩む場面に直面することは早々ないと考えられる。

最低限の操作方法はプレイ中、Yボタンメニューから手軽に確認できるので、不安ならば、各ボタンがどういう機能を果たしているのかをあらかじめここで確認しておけばなお良い。

「折角ならストーリーも追ってみよう」という方は、自動翻訳のwebサイトやツールを各自で活用しつつ、物語を読み解きながら進めていくことで本作をより深くまで味わうことも出来るだろう。

 

適度にヒントを活用しつつ、全100レベルの攻略を終えてエンディングに到達するまでには、筆者の場合およそ6~7時間を要する結果となった。

敵の攻撃やトラップをかいくぐったり、剣を使って道を塞ぐ対象を排除したり、といった一手ごとのタイミングが重要となるステージもいくつか登場するが、基本操作は”移動する”というアクション1つに集約されているため、高度なアクションは決して要求されない。

 

パズルゲームとしての総合的な難度については、筆者的には絶妙な匙加減で収まっているという印象を受けた。

ゲーム後半で一部、他に比べて難しいステージが2つほど見られたが、これについても必要に応じてヒント機能を随時チェックすれば十分攻略可能な範囲内のもの。

ステージ数だけ観ると全100面という中々のボリュームだが、各層に用意されたパズルに適度に悩みつつ、ダレることなく最後まで楽しむことができた。

 

他プラットフォーム版での操作感は試していないのだが、元々がスマートフォン向けにリリースされた作品ということもあり、スクリーンタッチによる手軽な操作スタイルは取っつき易いポイントだ。

弟の身を案じ、ダンジョンへと挑む姉の冒険譚を描いた「Dungeons of Dreadrock」。ゲーム進行に応じて展開するストーリーも見所の1つ。

セール時の価格もお手頃なので、ファンタジーテイストのパズルゲームファンは是非お試しあれ。

 

評価

 

個人的スコア(10点満点中) .5

 

良い点

  • タッチ操作ベースの簡単操作で楽しめるアクションパズル(※TVモード、及びJoy-Con操作にも対応)
  • きめ細やかなピクセルアートと、ストーリー性の強いファンタジー色溢れる世界観
  • 全100面とたっぷり用意されたレベルデザイン。パズルゲームとしての難易度は控えめ。

 

惜しい点

  • 携帯モードでプレイ時、タイトル画面で比較的目立つ処理落ちが発生する
  • ステージの構造自体にではなく、巻物に書かれた謎解きがメインになっているステージがあり、ヒントを見ないと解くのが難しい
  • 最終フロアのみ、何故かメニュー機能が使えない

 

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