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基本情報
タイトル | 八つ巡(やつめぐり) |
対応機種 | Steam,Nintendo Switch |
販売 | PULSMO |
開発 | PULSMO |
発売日 | 2024年8月1日 |
対応言語 | 日本語, 英語, フランス語, イタリア語, ドイツ語, スペイン語, ポルトガル語, 韓国語, 中国語 (簡体字), 中国語 (繁体字) |
備考 | IARCレーティング:12+(恐怖) |
作品概要
「八つ巡」(Yatsumeguri)はパルスモ株式会社が開発、販売を手掛けるゲーム作品。
本作は一人称視点で展開する短編ウォーキングシミュレーター。数々の”怪異”を察知して正しく回避し、閉じ込められた神社からの脱出を目指す事がゲームの目的となる。
異変回避式のウォーキングシミュレーター「8番出口」を代表とするゲームジャンル「8番ライク」に分類される作品で、古式ゆかしき神社の敷地内を舞台としているのが特徴の1つ。作中では一部、音響効果を利用した仕掛けが登場することから、はヘッドホン装着によるゲームプレイが公式から推奨されている。
リンク:パルスモ(X(Twitter))
操作方法
(※Nintendo Switch版)
JOY-CON(左) | |
上下左右ボタン | |
Lスティック | 移動 |
Lボタン | |
ZLボタン | |
-ボタン | メニューを開く/閉じる |
JOY-CON(右) | |
Rスティック | カメラ操作 |
Aボタン | 鈴を鳴らす |
Bボタン | 同上 |
Yボタン | 同上 |
Xボタン | 同上 |
Rボタン | (長押し中Lスティック移動で)走る |
ZRボタン | |
+ボタン | 設定画面 |
Rボタン長押しの走り移動は左右移動時にカニ歩きの要領で、いわゆる”カニ走り”状態のまま移動する事が可能となっている。
ゲームの進め方
タイトル画面で「開始」を選択後、神社の正門扉を潜った入り口地点からゲームがスタート。前回プレイ時にゲームを中断した場合もここからの再開となる。
プレイヤーは何らかの形で境内内部に閉じ込められてしまっている状況にあり、スタート地点後方ある正門扉は固く閉じられて引き返すことはできない。ゲームの目的はこの境内から脱出するため、敷地内で遭遇する”怪異”の察知と回避を繰り返していくことだ。
正面すぐの地点にある曲がり角を左へと向かい、その先にある大鳥居を潜った地点からいよいよ怪異探しの開始となる。肝心のゲーム内ルールについては、以下の『基本ルール』を参照の事。
基本ルール
本作の基本ルールは「掟」としてスタート地点に設置された張り紙より確認できる。原文は以下の通り。
掟
一、怪異の現れし時、鈴を鳴らし 開始地点へ立ち返る。 一、怪異の現れぬ時、鈴鳴らさず 立ち返るべし。 蝋燭、八つ灯すべし。 八留主守神社 |
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(神社名の”八留主守”は、おそらくは開発メーカーである「パルスモ」が語源か?)
基本的なルールは一般的な8番出口ライク作品に準じた”間違い探し”で、同ジャンル作品における”異変”は、本作では「怪異」と言う言葉で表現されている。
神社の敷地内の探索を経て、特におかしな部分がなければそのままスタート地点へ、逆におかしな部分(=怪異)を発見した場合は、拝殿に吊るされた鈴(麻縄)を鳴らしてスタート地点に戻る事で怪異の有無にまつわる正誤判定が行われる。
蝋燭について
スタート地点には計8本の蝋燭が立てられた小さな祠宮が設えられており、この蝋燭は境内の散策時、怪異の有無に関する正誤に連続で成功した回数の分だけ火が灯るようになっている。
8本全ての蝋燭に火を灯すことで境内から脱出できるが、もし途中で1度でも判定を間違えた場合は、全ての火が消えて一からのスタートとなってしまうので要注意。
拝殿の鈴を鳴らす
基本ルールに則り、万一敷地内の散策の合間に怪異の存在に気づいた場合は、拝殿の鈴を鳴らしておくのが鉄則となっている。
鈴の鳴らし方は麻縄の近くに立って、Aボタンを押すだけの簡単操作。響き渡る鈴の音を耳にしたら、元来た道を引き返して判定を確かめにスタート地点へと向かおう。
また、本作における怪異は目に見える形で発生するものだけに限られず、時に音という形となって表れる場合もある。僅かな変化も聴き逃さないように、ゲームプレイの際は音量の調整にも気を配っておきたい。
プレイ後の感想
ゲーム愛好家の中でも、取り分けインディー作品を中心にアンテナを張っている方であれば、「八つ巡」という本作の表題を目にした際、いわゆる”8番ライク”にあたる作品なのでは? と言った考えに到るのはごく自然な流れであろう。
源流となった「8番出口」に倣い、上記ジャンルでは一般的に駅構内や列車内といった現代的な空間をロケーションとしたものが多いのだが、その一方で本作では夕暮れ時の厳かな神社という”聖域”が舞台として扱われているのが特徴の一つ。屋外ならではの虫や鳥の声といった自然を感じさせる背景音もそうした雰囲気作りに一役買っており、ここも注目のポイントだ。
更に開発のパルスモによると、本作ではヘッドホンでのゲームプレイが推奨されている。これは本作の起動直後に表示される『ゲーム内には、プレイヤーの聴覚に訴える形の怪異が登場する』、という注意書きを踏まえた上で公式が提唱するもの。遊ぶ上で必須項目というわけではないがプレイ時の臨場感が大幅に変わるので、もしも環境が整うようであれば一度は試してみて欲しい。
当ジャンル作品をプレイするに辺り、初見ではいったいどんな内容の異変で驚かせ、また楽しませてもらえるのか、といった面に焦点が向きがちだが、その点で言うと本作は比較的大人しい内容のものが多いという印象を抱いた。
本作商品ページのレーティング判定には『恐怖』の表記が見られるのだが、作中で「怪異」と表現される各種異変は視覚、聴覚に訴える間違い探し的なものが多く含まれている。登場怪異を一通り確認したところではいわゆるジャンプスケアに分類するものは見られなかった事から、インパクトという面ではちょっと物足りなさを感じてしまうかもしれない。、
また、隅から隅まで楽しみたいプレイヤーにとっては、異変集めも同ジャンルの醍醐味の一つであるが、本作の怪異の一部にはあまりのさりげなさからどこに変化が及んでいるのか気付きにくいものが若干数含まれている。
本ジャンル間でほぼ共通されるシステムに倣い、作中では一度正解判定を受けた怪異は消去法的にその後の出現テーブルから消滅する仕様によって、一旦すべての怪異を発見し終えるまでは再び現れることがなくなってしまう。
プレイヤーによっては怪異が出現していたにも関わらず上手く察知できず、ダメもとで鈴を鳴らして開始地点に戻ってみたところどうやら正解だったらしく蝋燭の火が増えていた―、なんてパターンに遭遇する事も考えられる事態である。そのような『いつの間に怪異』パターンで消化不良感が残ってしまう様な事態はなるべく避けたいものだ。
(最もこうしたゲーム体験自体は本家である「8番出口」でも見られる現象なのだが)
クリアまでのプレイ時間はペース良く怪異を回避して進めるかどうかにかかっているが、筆者の場合は運良く(?)ファーストプレイ時にあまり遭遇しなかったこともあって、1時間とかからず脱出に至ることができた。この手の作品は同ジャンル内で内容的な部分で似通ってしまうため、個性となっている要素以外で改めて紹介する部分は少ないのだが、少なくとも本作においては和風なロケーションを楽しむ事が出来る点が強みとして大きい。
また、全怪異の発見を経た後に脱出に成功すると、ほんの少しだがエンディングにある変化が表れる。脱出自体は無事達成できた、という方も上記を拝むために、今一度挑んでみては如何だろうか。
「8番出口」シリーズは元より、異変探し系ウォーキングシミュレーター作品全般に目がない、という方は本作「八つ巡」を是非一度お試しあれ。
なお、8月7日より同じ開発元であるパルスモ株式会社の最新作「八つ灯」(やつあかり)がSteam、Nintendo Switch二つのプラットフォームで配信開始されている。
「八つ巡」同様、こちらも怪異要素を伴うウォーキングシミュレーターであるとのことだが、基本ルールに変更が加えられている等の違いが見られ、本作と併せて遊び比べてみるのも一興となるだろう。
評価
個人的スコア(10点満点中) | 7.0 |
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良い点
- 神社の境内が舞台ということで、8番出口ライク作品の中でもロケーション的な部分においてオリジナリティは高め
- 単純明快なゲームルールと数十分~1時間程度でクリア可能な適度なゲームボリューム
- リーズナブルな価格設定
惜しい点
- 終始ファーストパーソン視点で展開するゲームデザインにつき、画面酔い体質を持つプレイヤーは若干注意が必要(※本作は比較的負担は少な目)
- この手のゲームとしては控えめな恐怖要素(※感じ方には個人差あり)
- 公式からヘッドホンによるゲームプレイが推奨されている事もあり、音にまつわる怪異に限ってはプレイ環境次第で一切気づけない場合がある
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