Bright Memory Infinite (Steam版)を遊んだ感想。【レビュー】

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基本情報

タイトル:Bright Memory: Infinite
ジャンル:ファーストパーソン・シューティング・ゲーム
プラットフォーム:Windows・Xbox Series X/S・Android・iOS
メーカー:FYQD-Studio, PLAYISM
公式サイト:Bright Memory: Infinite 公式サイト

ゲームについて

2036年の近未来の地球を舞台としたファースト・パーソン・シューティング(FPS)。
『Bright Memory』の続編にあたり、『シア』(本作のヒロイン)を始めとする主人公側の登場人物は前作から継続しての登場。
『シア』は『超自然科学研究機構(SRO)』に所属しており、本作も『SRO』の指令により突如上空に発生した原因不明の異変の調査に向かう。


本作のヒロイン『シア』。

システムについて

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ゲームの操作・システムについて説明します。

ゲームの基本操作

基本操作は、左ステックで前後左右に移動(ホールドでダッシュ)、左ステックで視点変更(ホールドでかがむ)、ボタン操作で攻撃、ジャンプ等を行う。
ボタン操作の表記はXBOXコントローラー(PS4コントローラー)である。

ジャンプ
Aボタン(×ボタン)でジャンプします。2段ジャンプも可能。
障害物を飛び越える、高い段に上る、裂け目を飛び越える、壁を伝って走るときに使用する。
FPSにしては珍しく、ジャンプによるテクニックを使いこなさないと攻略できないステージもある。

グラップル
Yボタン(△ボタン)で標的に向けてワイヤーを飛ばして崖を渡ったりする。
前作と異なり、グラップルが使用できるタイミングは決まっており、
グラップルのマークが表示されているときにYボタン(△ボタン)を押すと、光刃の代わりにグラップルとなる。

防御
RBボタン(R1ボタン)で敵の攻撃を光刃で防御する。
防御のたびに動力装甲の充電メーターが減り、充電メーターがゼロになるとしばらく使用できなくなる。
防御は敵の攻撃を防ぐだけでなく、弾丸を敵に跳ね返してダメージを与えたり、近接攻撃をはじいて敵の態勢を崩すことができる。

見切り
防御開始から0.3秒以内に敵の攻撃を防御すると発生する『見切り』が発生する。
近接攻撃を弾かれた敵は装甲メーターが大幅に下がり、ダメージが通りやすくなるので、使いこなせばゲーム攻略が楽になる。
また、『見切り』が発生すると弾薬や動力装甲の充電メーターも回復するため、積極的にねらっていきましょう。
見切りは、効果音とエフェクトから見切りの発動を確認できる。

見切り成功、体勢を崩した敵に反撃だ!

回避
左右への移動+Bボタン(○ボタン)で攻撃の回避を行う。
ボスキャラの攻撃によっては防御できないものがあるため、回避する必要がある。
また、敵との距離を取るにも有効である。

動力装甲の充電メーター
腕装甲・光刃・防御を使用すると減少する。
減少した充電メーターは時間経過で回復する。また、武器射撃を使用すると充電メーターの回復速度が速まる。

攻撃について

攻撃は腕装甲(左腕に装備した装置)、光刃(剣による攻撃)、武器射撃に分かれる。

腕装甲
LBボタン(L1ボタン)で前方に電磁パルスや重力場を発動する。
電磁パルスによる吹き飛ばしや、重力場による引き寄せなど特殊な攻撃が可能。
スキルの解放により強力なため攻撃の電磁拳も使えるようになり、困難な状況を打開するのに有効な武器である。
攻撃のたびに動力装甲の充電メーターが減り、充電メーターがゼロになるとしばらく使用できなくなる。

重力場に捕らわれた敵は無防備な姿で浮かび上がる!

光刃
Yボタン(△ボタン)で前方に切りかかる。
威力は高くリーチが短い近接攻撃用の武器。ボス戦や装甲の厚い出来に有効な武器となっている。
連続攻撃が可能で、スキルの解放により刃気波が打ち出せるようになるとリーチも伸びて、使い勝手が良くなる。
攻撃のたびに動力装甲の充電メーターが減り、充電メーターがゼロになるとしばらく使用できなくなる。

刃気波が敵を切り裂く!

武器射撃
RTボタン(R2ボタン)を押すとアサルトライフル・ショットガン・ハンドガン・スナイパーライフルで攻撃を行う。
アサルトライフル :連射性能と飛距離から主力武器となる。
ショットガン   :連射性能、飛距離は劣るが威力が高く、体力の高い敵に効果的。
ハンドガン    :連射性能に優れボス戦では敵の足止めに有効な武器。
スナイパーライフル:遠距離射撃と威力に優れ、遠くの敵を倒すのに使用する。
所持できる弾薬数に制限があり、ステージ途中で弾薬を取得して補充する。
銃に装填している弾薬を使い切ると、リロードが完了するまで射撃できなくなる。
スキルの解放により武器に応じた特殊な弾丸も扱えるようになる。

ステージ途中で弾薬を発見!

 

SROスキルアップシステム

主人公の強化は『SROスキルアップシステム』画面から強化したいスキルを選択。
腕装甲・光刃・武器射撃の3項目から強化したいスキルを選択できる。
スキルの強化には玉璽が必要。玉璽はステージの途中で拾うか、古代兵を10体倒すと取得できる。

腕装甲
腕装甲の性能向上、新しい攻撃方法の解放ができる。
・電磁力パルス:前方に電磁パルス波を発生し、敵にダメージを与えて弾き飛ばす。
・重力牽引  :狙った敵を目の前まで引き寄せることができる。空中に浮かすことも可能で、浮いている敵は無防備状態になる。
・電磁拳   :前方の敵に大ダメージを与える近接攻撃。チャージに時間がかかるのが欠点だが、威力に優れ、敵の装甲を打ち破れる。
火箭拳   :電磁拳の強化版。電磁拳よりチャージ時間は長いが、リーチ・威力に優れ、雑魚キャラは一撃で葬ることが可能。
・地裂拳   :ジャンプ中に地面に向けて衝撃波を打ち出す。衝撃波に当たった敵は硬直するため、敵に囲まれた時などの脱出に有効。

『火箭拳』が炸裂!ほとんどの雑魚キャラは即死する威力。

光刃
光刃の性能向上、新しい攻撃方法の解放ができる。
光刃斬   :近接攻撃で敵に大ダメージを与える。敵に接近された場合、武器射撃より有効。
刃気斬   :刃気波を発生させ、前方の敵にダメージを与える。連射も可能でボス戦での主力攻撃になる。
空裂斬   :前方にダッシュ後、光刃で切りつけ敵を浮かすことができる。
巨刃斬   :刃気斬の強化版。敵にダメージを与えるだけでなく、転倒させることもできる。
刃気斬・旋 :高速回転する刃気波で敵を連続攻撃する。チャージ時間が長く、威力と攻撃範囲の性能が低いのが残念な攻撃。
地裂斬   :ジャンプ中に地上の敵に刃気波で攻撃する。近接攻撃だけの雑魚キャラには一方的に攻撃できる。
地空裂斬  :ジャンプ中に地面に向けて刃気波を打ち出す。範囲内の敵は空中に浮くため、敵に囲まれた時などの反撃に有効。

『刃気斬・旋』の高速回転する刃気波が敵を襲う!

武器射撃
武器ごとに特殊弾丸が利用できるようになる。
小型追尾弾 :アサルトライフルの特殊弾丸。複数の追尾弾で敵を攻撃する。動きの速い敵に有効。
榴散焼夷弾 :ショットガンの特殊弾丸。焼夷弾を発射し、接触した敵に燃焼ダメージを与える。密集した敵に効果的。
灼熱榴弾  :ハンドガンの特殊弾丸。一発の威力が高いため装甲の厚い敵に有効。
狙撃粘着榴弾:スナイパーライフルの特殊弾丸。一定時間後に爆発し周囲の敵にダメージを与える。

1発の灼熱榴弾で敵ボートを吹き飛ばすことも可能。

ゲームを遊んだ感想

FPSに防御や空中コンボなどのアクションゲーム(ACT)要素を追加したゲーム。
普通のFPSでは索敵・正確な射撃・武器の選択が攻略の鍵となるが、本作では防御や空中コンボを使いこなす必要があり、FPSだがACTもプレイしている感覚になる。
特にタイミングを合わせた防御で発生する『見切り』は操作方法、効果から格闘ゲームを彷彿させる。
ゲームの演出については、攻撃エフェクトや敵キャラの登場シーンなど派手な演出が続き、見ているだけでも楽しめるゲームとなっている。
難易度は低めですが、ステージ構成が単調にならないように工夫されており、最後まで楽しめるゲームでした。

前作「Bright Memory」の記事はこちら。

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基本情報 タイトル:Bright Memory ジャンル:ファースト・パーソン・シューティング プラットフォーム:Windows・Xbox Series X/S・Android・iOS メーカー:FYQD-Studio, PLA[…]

評価

個人的スコア 7.0

良い点
・状況により攻撃方法の使い分けが必要となり、遊びがいがある。
・主人公の強化やコスチューム・武器の外観変更の解放などのコンプリート要素。
・多彩なジャンプ・アクション、武装車によるカー・アクションなどゲームが単調にならないように工夫されている。
・セリフや文字の言語設定やキーコンフィグなどプレイヤーに合わせた環境設定が可能。
・腕装甲による攻撃は慣れるまでは使いにくいが、使い慣れると戦術の幅が広がり楽しくなる。
・『見切り』の導入により、敵の攻撃に対応した操作が重要となり、前作よりゲーム性が深まっている。

悪い点

・『Bright Memory』の続編だが、人物以外にストーリーの継続性がなくストーリーの続きを期待していると肩透かしになる。
・2時間程度でクリアできるため、ゲームとしてのボリュームが少ない。
・敵に見つからないようにしゃがんで移動するステージがあるが、しゃがみ状態を示すアイコンがないため、立ち上がっていても気が付かないことがある。

 

ステージ紹介

以下はステージの紹介です。ネタバレを含むため、新鮮な気持ちで遊びたい方は、ここから先は読み進めないでください。

序章  SRO:マンション

大晦日の花火大会が開かれる平和な日常。休暇を取り自宅でくつろぐ『シア』。

そこに『SRO』の『チェン長官』から突如発生した異常気象の調査依頼の電話が。
休暇を取りやめ、異常気象調査のため出発するシア。


危急存亡  SRO:実験用飛行基地

SROの実験用飛行基地から飛行機で現地に向かうシア。ボタン操作によるインタラクションが4連続で発生する。
インタラクションではゲームパッドのボタンをクリックしますが、一番初めの『ドライブ起動』のみ何故か『マウスの左押しっぱなし』と表示されるので注意。

飛行中のトラブルにより飛行機から脱出。パラシュート降下中の前方に異常気象の原因と思われるブラックホールが。


千変万化  漓水地区:独秀河畔

無事に着陸、地上から現場に向かうも、テロ組織『SAI』の隊員が立ちふさがる。
シアは暗殺術や戦闘技術でSAIを排除しながら進む。

SAIの隊員の中には射撃武器を持たない敵もいる。装甲メーターを持っており、体力へのダメージが通りにくい相手だ。
『見切り』を発動させ装甲メーターを無効にしてから武器攻撃で倒しましょう。

水没した村ではグラップルとジャンプを利用して、屋根から屋根に移動していきます。水に落ちると水没した高圧線からの電流に感電し即死する。
敵は屋根の上やボートの上から容赦ない攻撃を仕掛けてくる。
弾薬の補充チャンスが少ないので『見切り』による射撃の跳ね返しや『腕装甲』の『重力牽引』で引き寄せ『光刃斬』で切りつけるなど弾薬を節約する戦い方が重要である。

水没した村を抜け、屋敷の中庭にたむろするSAIの隊員に奇襲を仕掛けるシア。
突然、激しい衝撃を受け吹き飛ばされるシア。その目の前には剣と盾を構えた『古代兵』の姿が。
古代兵は近接武器しか装備していませんが、剣から気(?)を飛ばす遠距離攻撃もできるので注意が必要である。

古代兵を全て倒すと元の時代にもどる。なぜか中庭にたむろしていたSAIの姿はありません。
先に進むと渓谷と待ち伏せするSAIの隊員の姿が。渓谷にかかる桟道は所々壊れており、二段ジャンプや壁を伝って走るなどジャンプ操作をフル活用して進む。

渓谷を渡り終わると棒術使いのSAIの隊員に襲われる。
装甲メーターを持つため『見切り』を狙いたいところだが、棒による攻撃にプッシュ効果があり、防御しても崖下に突き落とされるので立ち位置に注意が必要。

SAIや古代兵を退けながら前に進むと仮面姿の大刀の使い手『天宇大帝』に襲われる。
連続斬りと高速移動を使いこなす強敵だ。姿を見失わないように注意しつつ、『見切り』からの反撃で撃退できる。

天宇大帝を退け先に進むと、チェン長官からハリケーンから近づいているため逃げるように連絡が入る。
敵の攻撃を避けつつダッシュで移動する。途中でグラップルが必要になる場面もあるため、闇雲に走ると墜落死しする。

 

四面楚歌  始安地区:熙平古鎮

ハリケーンを振り切り、ブラックホールに向けて進むシア。
ブラックホールからのパルス波の影響で動力装甲と射撃武器が使用できなくなり、民家の付近で見つけた包丁を武器代わりにする。

SAI隊員の背後から暗策を試みるシア。
SAI側は射撃武器が使えるため正面からの攻撃を避け、敵に見つからないようにしゃがみながら移動して暗殺を試みる。
暗殺に成功すると暗殺ムービーが流れる。けっこう物音を立てて暗殺しているが、なぜかほかの敵に気づかれない。
また、SAI隊員の独り言や、隊員同士の会話(「時間だ。後は任せて寝ておけ。」など)から敵の動きを把握できる。

敵の警戒区を抜け、パルス波の影響無くなったところで、またもや古代兵の襲撃。
二本の錘(古代中国の打撃武器)を振り回す新キャラも登場し、闘いは激しさを増す。

SAIや古代兵だけでなく自然の脅威が牙をむく。葦畑を進むシアの前に現れたのはイノシシ!
攻撃方法は前方からの突撃のみだが、葦の茂みから突然あられるので厄介な敵である。

葦畑を抜け、目的地を目指して進むシアの前に『巨霊天王』が立ちふさがる。
豪快に武器を振りまわしたり、飛び跳ねて武器をたたきつけたりと巨体から繰り出す迫力ある攻撃がシアを追いつめる。
尚、巨霊天王とは2連戦となり、2戦目は防御不可能な投石攻撃や古代兵たちの参戦もあり、非常に厳し戦いとなる。

 

黒影  SAI:影の軍団

SAIの指導者『リン将軍』が登場。現時点では彼の目的は不明である。


危機一髪  渓洞地区:仙人山

SROの同僚『ウェイク』がシアのために用意した武装車両。
RTボタン(R2ボタン)でアクセル、LTボタン(L2ボタン)がバック、左ステックがステアリング、Xボタン(□ボタン)で射撃。
ステージ中の敵の攻撃ではやられることはないが、ステージ終盤の崩壊するトンネルからの脱出は時間制限がるため注意。

崩壊するトンネルから脱出するも車は崖から落下。シアは偶然近くを飛んでいた旅客機に飛び移る。
SAIは輸送機から隊員を旅客機に投下、旅客機の上でも戦いは繰り広げられる。

 

洪荒神水 懸空寺:鼓楼

炎上する旅客機からブラックホールに吸い寄せられて宙を飛ぶ岩に飛び移るシア。
狛犬の化け物や古代兵たちを倒しながら進むと…

天宇大帝が再び登場。手に持つ『洪荒神水』が今回の異常気象の原因のようだ。
2回目となりますが攻撃方法が増え、前回よりはるかに手ごわくなっている。

天宇大帝を倒すも仮面が光だし『六臂天王』として復活。多彩な攻撃を繰り出し、空を飛んで後ろを取る難敵だ。

六臂天王を倒し洪荒神水を手に入れるシア。ブラックホールを止めることはできるのか?

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